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2024 J2順位予想(勢力図予想)をしてみた!

2024シーズンのJリーグ開幕まで1週間を切った。今シーズンもJリーグの順位予想(勢力図予想)をしていくこととする。

(直近5年続けて順位予想をしているので、その予想については下記リンクからご覧ください。)

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

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今回は

①「J1自動昇格争いは確実に絡むと予想するAグループ」

②「J1昇格プレーオフ出場枠(6位以内)を念頭にしながら、あわよくば自動昇格も狙いたいBグループ」

③「トップハーフは最低限、J1昇格プレーオフ出場枠も狙っていきたいCグループ」

④「安全にJ2残留を決めつつ、トップハーフも狙っていきたいDグループ」

⑤「まずはJ2残留を最優先にしつつ、1つでも上の順位を狙いたいEグループ」

 

5グループに分ける形で予想していくこととする。

 

それでは、予想はこのとおり。

①「J1自動昇格争いは確実に絡むと予想するAグループ」

横浜FC清水エスパルスファジアーノ岡山ジェフユナイテッド千葉

横浜FC

戦力としては、J2では反則級。名前だけ見ても恐ろしい。

攻撃陣を牽引する10番・カプリーニ選手、中盤を司る井上潮音選手ユーリ・ララ選手コンサドーレから加入したプレースキックの名手・福森晃斗選手と、J2の生態系を破壊しえる猛者がズラリと揃う。昨シーズンの夏に移籍した小川航基選手の後釜探しで苦しんだフォワードも、森海渡選手(←レイソル)、櫻川ソロモン選手(←ジェフ)といった個の能力の高い選手の加入で解決させてきた。

不安なのは、昨シーズンの主力が多く抜けた点。だが、そこさえ早期に解決できさえすれば、J1昇格の最有力候補だ

 

エスパルス

昨シーズンに比べると、選手層自体は落ちている感はあるが、それでもJ2では抜きん出たタレント力は保持できた

昨シーズン15得点のカルリーニョス選手、10得点10アシストの乾貴士選手、J1でも実績十分の北川航也選手、なぜか今年も移籍しなかった山原怜音選手西澤健太選手権田修一選手白崎凌兵選手と、揃いまくる好プレイヤーたちをみれば、自動昇格できないと思う方が難しい

思えば昨シーズンも開幕7試合までゼ・リカルド体制で0勝5分2敗という見事な逆噴射ぶりを見せつけたことが、昇格失敗の最大の原因であった。今シーズンは、開幕からJ2を舐めてかからずに戦うだろう。昨シーズンの二の舞は起こらないと考え、Aグループ予想

 

ファジアーノ

まずゴールキーパーにはブローダーセン選手(←横浜FC)を迎え入れ、大幅に戦力アップ。これだけで勝ち点10はプラスできそうな補強である

守備の要だったヨルディバイス選手が抜けたセンターバックには田上大地選手(←アルビレックス)を獲得し、阿部海大選手(←ブラウブリッツ)を復帰させたことで質・層ともに維持に成功。

そして最も凄いのが中盤から前線の補強。実力派ボランチ竹内涼選手(←エスパルス)、藤田息吹選手(←モンテディオ)を獲得し、シャドーストライカー候補にはガブリエルシャビエル選手(←シャペコエンセ)と昨シーズン20試合で7ゴールの岩渕弘人選手(←いわきFC)を獲得。そしてトップ候補には186センチのグレイソン選手(←慶南FC)、圧倒的スピードの齋藤恵太選手(←ブラウブリッツ)が加入。

既存戦力の田中雄大選手仙波大志選手も含めて、パワーだけでなく、テクニカルの面でも大きなプラスを生み出せそうなメンツを揃えてきた。

 

ジェフ

ゴールキーパーには足下の技術に長けた藤田和輝選手(←アルビレックス)が加入。小林慶行監督が求めるタイプで、J2屈指の選手を獲得できたのは大きい

見木友哉選手が去った中盤から前線についても、ボランチエドゥアルド選手(←ジュビロ)、トップ下タイプに横山暁之選手(←藤枝MYFC)、ストライカータイプに林誠道選手(←ツエーゲン)と、J2での実績十分な選手たちが加入。

加えて、小森飛絢選手田中和樹選手ドゥドゥ選手風間宏矢選手と攻撃の軸だった選手もしっかり残留と、戦力が増している印象。これまで以上に得点力の増加が期待できそうだ田口泰士選手・林祐介選手という主戦ボランチコンビの残留もかなり大きい。

センターバックの層がやや不安だが、全体的な戦力としては相当いいメンツが揃っている

 

②「J1昇格プレーオフ出場枠(6位以内)を念頭にしながら、あわよくば自動昇格も狙いたいBグループ」

モンテディオ山形V・ファーレン長崎大分トリニータヴァンフォーレ甲府

モンテディオ

ウイングの宝庫・モンテディオ、このオフはその強みをさらに伸ばす補強を敢行。

氣田亮真選手(←ベガルタ)、坂本亘基選手(←横浜FC)、杉山直宏選手(←ガンバ)と、J2では反則級のドリブラーが一気に加入この衝撃は凄まじく、昨シーズンのチーム得点王・チアゴアウベス選手の退団による不安を一気に吹き飛ばす印象を与えた。

さらに、昨シーズンにブレイクしたイサカゼイン選手センターフォワード藤本佳希選手残留も、チームとしては非常に大きい。攻撃力は昨シーズンからかなりアップしそうな予感がある。

一方で、不安なのは守備陣昨シーズン54失点と脆さが見えたメンツから、センターバックの最重要戦力・野田裕喜選手が去った。安部崇士選手(←ヴォルティス)が加入しているが、それでも不安は残る。攻撃力で押し切るスタイルがどう出るか。

 

V・ファーレン

2023シーズンに全試合フル出場のゴールキーパー波多野豪選手のレンタルバックに対しては若原智哉選手(←サンガ)でカバー。櫛引一紀選手の相方が定まらなかった印象センターバックには、高さと強さを誇る新井一耀選手(←ジェフ)、田中隼人選手(←レイソル)を加入させ、セットプレーでの優位性をより確固たるものとしている。

一方で、鍬先祐弥選手カイオセザール選手という主戦ボランチが揃って去ったボランチには、ボール奪取とパスセンスを併せ持つ山田陸選手(←グランパス)を加入させたが、枚数的にはやや心配か。中村慶太選手ボランチに回す形も想定されるか。

2023シーズンJ2得点王のフアンマ デルガド選手、本来ならJ2にいてはいけないレベルのエジガルジュニオ選手が揃って残留し、J2屈指の得点力は維持に成功

あとは、ここぞでの勝負強さを取り戻せるか。

 

トリニータ

左サイドを司っていた高畑奎汰選手藤本一輝選手が揃って去ったが、そのほかの主力勢は軒並み残留したトリニータ片野坂知宏監督が3年ぶりに帰ってきたこともあり、「躍進、再び」という機運が高まっている。

2023シーズンもボール支配率56.4%で、これはリーグトップの数値。片野坂監督のサッカーを構築する土台が残っているのはかなり大きく、リーグ序盤から「カタノサッカー」でリーグを席巻することも大いに期待できる。

一方で、不安な点もある。2023シーズンは54得点56失点ということからわかるとおり、「ボール支配率の割には得点が多くなく、失点がかさんでいる」という点。以前J1昇格を果たした2018シーズンのように圧倒的な得点力を狙うには前線の選手層が足らない印象なので、守備陣の奮闘が必要不可欠である。まずは「38失点以内(1試合平均1失点以内)」を目指していきたいところだ。

 

ヴァンフォーレ

主力級の大量放出があったためか、不安の声が多いヴァンフォーレ。だが、個人的には「自動昇格も十分に考えられるだけの戦力はそろっている」という印象だ。

特に前線は相当なレベルにあり、ピーターウタカ選手アダイウトン選手(←FC東京)、ファビアン ゴンザレス選手(←ジュビロ)の外国籍選手を軸としつつ、宮崎純真選手鳥海芳樹選手飯島陸選手村上千歩選手(←専修大学)という才能豊かな若手選手たちが躍動し、武富孝介選手三平和司選手という頼れるベテラン勢がそれを支える構図で、得点力不足に陥る心配は皆無と言っていい

一方で、主力が多く去った守備陣にはやや不安がある。ある程度の失点は覚悟の上で攻撃に振り切る形が予想される。

シーズン前半戦は守備陣の構築に手間取る時間と予想し、今回はBグループに配置。

 

③「トップハーフは最低限、J1昇格プレーオフ出場枠も狙っていきたいCグループ」

ザスパ群馬藤枝MYFCベガルタ仙台

ザスパ

2023シーズンに躍進を遂げる要因となった「堅守」は今年も健在だ。守護神・櫛引政敏選手を中心とし、酒井崇一選手中塩大貴選手という堅守の主要因となった選手達が揃って残留し、城和隼颯選手の成長も期待できる。そこに空中線に強い大畑隆也選手(←カターレ)も加わった。連携面の強化、競争による個人のレベルアップで、「1試合平均1失点未満」も十分に狙えるはずだ。

一方で、課題は得点力。前線の選手たち、とくに主力としての活躍を求められる髙澤優也選手(←ゼルビア)と和田昌士選手(←グルージャ)の新戦力勢の活躍はもちろんのこと、平松宗選手杉本竜士選手佐藤亮選手の既存戦力勢のさらなるレベルアップは必要不可欠だ。

さらにJ1昇格を狙うのであれば、ボランチに入るであろう風間宏希選手天笠泰輝選手の攻撃能力向上も重要だ。快挙へのカギは「チーム全体の攻撃力向上」

 

藤枝MYFC

得点も失点も多く(61得点72失点)、好不調の波が激しかったが、初挑戦となるJ2元年を12位で終え、手ごたえを掴んだ藤枝MYFC。このオフは攻撃の軸であった横山暁之選手や、ベテランの岩渕良太選手が移籍していったが、それを補うだけの補強に成功。

守護神候補として、かつてのチームの守護神だった内山圭選手(←サガンを獲得すると、センターバックには高さをもたらすウエンデル選手(←ポルトゥゲーザカルリーニョス選手(←ボタフォゴ)と、ともに190センチの2人を獲得して質量ともに良化。

撃陣では、パサーとしての活躍が期待できるベテランの梶川諒太選手(←ヴェルディ)を迎え入れると、サイドで突破力を見せつけるシマブクカズヨシ選手(←アルビレックス)、トップ下でタクトを振るうことができる浅倉廉選手(←拓殖大)、ドリブルで守備網を切り崩す永田貫太選手(←中京大)、大器・中島大嘉選手(←コンサドーレ)とポテンシャル豊かな若手有望株を次々と迎え入れた。

「エンターテインメントサッカー」のさらなる進化に期待大である

 

ベガルタ

61失点と守備陣の崩壊が顕著だった昨シーズンを受け、守備陣に大補強を敢行したのがベガルタセンターバックマテウス モラエス選手(←横浜FC)、知念哲矢選手(←レッズ)、右サイドバック候補としては髙田椋汰選手(←ブラウブリッツ)と、レギュラー格となる選手を次々と獲得した。ここ数年ほどの守備崩壊はさすがに考えにくい

一方で、攻撃陣では大きな補強はなく、即戦力候補としては、1トップ候補のエロン選手(←ヴィラ・ノヴァ)くらいか。氣田亮真選手松崎快選手山田寛人選手という2023シーズンの主力が去っていることを考えると、単純な選手層だけ見るとマイナスという印象。そうなると、既存戦力である郷家友太選手中島元彦選手鎌田大夢選手はもちろんのこと、不完全燃焼だった中山仁斗選手にはかなりの活躍を求めたいところ。

 

④「安全にJ2残留を決めつつ、トップハーフも狙っていきたいDグループ」

ブラウブリッツ秋田徳島ヴォルティ水戸ホーリーホックレノファ山口

ブラウブリッツ

武器である堅守は今年も健在。センターバック阿部海大選手、両サイドバック髙田椋汰選手飯尾竜太朗選手の移籍で不安視されていたが、岡崎亮平選手(←栃木SC)と蜂須賀孝治選手(←ベガルタ)、栗本広輝選手(←アルディージャ)という経験豊富なベテランを迎え入れつつ、村松航太選手(←ギラヴァンツ)という若くして高い経験値を誇る守備のマルチロールを確保できたのは大きい。タフに戦うことを求められるブラウブリッツのスタイルに適応できれば、大きく成長することも期待できそうだ。

一方、毎年の課題である攻撃陣。ここに待望の日本人エースストライカー候補となる、2023シーズンJ3得点王・小松蓮選手(←松本山雅)の獲得に成功した。

J2昇格から3年経ってるが、いまだに2ケタ得点を挙げた選手はいない。この歴史に終止符を打ってほしいところ。大幅な得点力アップを託された期待のエース候補の活躍次第では、予想以上の大躍進も期待できる。

 

ヴォルティス

J2降格後、2年連続で引き分けが多く(2022シーズン23引き分け、2023シーズン19引き分け)、勝ち切れない展開が続いているヴォルティス。この状況から脱却したい。

守備陣のキーマンは森昂大選手石尾崚雅選手の若手2人。センターバックにもビルドアップでの貢献も求められるヴォルティスのサッカーにおいて、この若手2人の成長は不可欠。

一方、攻撃陣では左サイドバックの筆頭候補である橋本健人選手(←横浜FCの超高精度クロスがカギを握りそうだ。今シーズンは前線に188センチのブラウン ノア 賢信選手(←Y.S.C.C.横浜)が加入し、空中戦での強みが加わったヴォルティスにおいて、橋本選手はかなりフィットしそうだ。加えて、大黒柱・柿谷曜一朗選手も健在で、攻撃力には期待。

ただ、吉田達磨監督のチームに「リーグ戦で勝てる」イメージが全く湧かないのがあまりに大きすぎる不安材料か..。覆せるか。

 

ホーリーホック

守護神・山口瑠伊選手、守備の柱として活躍した松田佳大選手、高精度な左足で違いを生み出した武田英寿選手、サイド攻撃の軸として活躍した鵜木郁哉選手・小原基樹選手と、多くの主力がチームを去った。とはいえ、ホーリーホックにとってはもはや恒例行事のようなもの。今シーズンも面白そうな選手をしっかりと揃えている。

センターバックには空中戦に非常に強い飯泉涼矢選手(←ガイナーレ)を獲得し、楠本卓海選手山田奈央選手との争いを激化させて、チーム全体のレベルアップを図る。攻撃陣では、甲田英將選手(←グランパス)、野瀬龍世選手(←ギラヴァンツ)、新井晴樹選手(←セレッソ)というドリブルで仕掛けることができる選手を次々と獲得。

前線に「空中戦の鬼」・寺沼星文選手がいるので、このドリブラーたちがサイドで仕掛けてクロスを供給し、寺沼選手が空中戦で圧倒するという攻撃の形を軸として戦うことになっていくと予想。

チーム構築に時間を要するため、苦しい時間もあるはずだが、その時間をどれだけ短くできるかが、カギとなりそうだ。

 

レノファ

FC大阪から招き入れた志垣良監督の下で、躍進を果たしたいレノファ

まず改善したいといけないのが、67失点という数字が示すとおり崩壊し続けた守備陣志垣監督の愛弟子である板倉洸選手(←FC大阪)、相田勇樹選手(←ヴァンラーレ)を獲得。しかし、それ以外に大きな補強はなく、既存戦力がどこまでレベルアップを果たせるかが大きなポイントになる。

そして、さらに深刻なのが37得点とリーグ最少数に留まった攻撃力不足。最前線のテコ入れとして、抜群のスピードを誇る若月大和選手(←ベルマーレ)、ドリブルでボールを運べる加藤潤也選手(←ツエーゲン)を迎え入れた。梅木翼選手河野孝汰選手五十嵐太陽選手という既存の若手有望株との連携で、得点力アップを期待したい。

志垣監督が過去に指揮してきた、ヴァンラーレFC大阪のスタイルを見ると、ボール支配率はリーグ平均以下だった。これまでのレノファのような「ボールを握るスタイル」とは逆のスタイルという印象で、チームとしては大きく変わってくるものと予想される。開幕までにどこまでスタイルを根付かせせることができるかが、カギを握る

 

⑤「まずはJ2残留を最優先にしつつ、1つでも上の順位を狙いたいEグループ」

ロアッソ熊本いわきFC栃木SC愛媛FC鹿児島ユナイテッドFC

ロアッソ

キャプテン不動のトップ下司令塔であった平川怜選手の移籍

このあまりにも大きすぎる穴をどうやって埋めていくか。今シーズンは、ここにかかってくるだろう。しかしながら他クラブからの補強は多くなく、「既存戦力や新人選手の成長」が重要となる。

その中で、期待がかなり大きいのが、藤井皓也選手(←中京大)、道脇豊選手(2年目・17歳)、大崎舜選手(2年目)という若手選手たち。テクニカルな藤井選手高さと決定力を併せ持つ道脇選手高さとスピードを併せ持つ大崎選手というこの若手3選手が攻撃陣を牽引して、この難局を乗り切りたい。

幸いにして、守備陣では主力の流失はゼロ。チームのベースが大きく崩れることは回避できた。若手選手たちが牽引することになるであろう攻撃陣がチームの浮沈を決める

 

いわきFC

主力が多く移籍してしまったいわきFC。特に影響が出そうなのが、家泉怜依選手遠藤凌選手宮本英治選手有田稜選手という主力中の主力が揃ってチームを去ったセンターラインだ。

家泉選手や遠藤選手が去ったセンターバックには、圧倒的な空中戦の強さを誇る照山颯人選手(←FC今治)や生駒仁選手(←レノファ)、パクジュンヨン選手(←安山グリーナーズ)の獲得で対応することになった。また、宮本選手が去ったボランチでは、19歳にして、いわき2シーズン目となる下田栄祐選手が配置されることが予想される。センターバックボランチが連携構築を早期に果たし、守備からリズムを作りたいところ。

一方、攻撃陣では楽しみな点が多い。最前線では、すでにいわきでプレーしている近藤慶一選手(←名古屋学院大)をはじめ、ブワニカ啓太選手(←ジェフ)や谷村海那選手など、空中戦でも期待できそうなメンツが集まり、それを活かす2列目候補としては、西川潤選手(←セレッソ)、大迫塁選手(←セレッソ)、棚田遼選手(←サンフレッチェ)という若き才能たちが集結。ハマれば相当な破壊力が期待できる。

 

栃木SC

堅守をベースに今シーズンも戦うであろう栃木SCだが、正守護神、特に後半戦は凄みを増していた藤田和輝選手がチームを去ったことが、どれだけ影響するか。

幸い守備陣では、藤田選手以外の主力の離脱はゼロ。正守護神に昇格(復帰)するであろう川田修平選手の奮闘ぶりがチームの命運を握る。

一方で、毎年の課題である攻撃陣では、直近2年シーズンの主力であった根本凌選手が去ったことがどう影響するか。空中戦の強さとフィジカルの強さ、ともに魅力のイスマイラ選手宮崎鴻選手がトップの座を争い、シャドーの位置を、既存の大島康樹選手森俊貴選手と新加入の奥田晃也選手(←ツエーゲン)・南野遥海選手(←ガンバ)・土肥航大選手(←サンフレッチェ)が争う構図が予想される。大幅な得点力増までは見込みにくいが、まずはこの4年で1度もできていない1試合平均1.1得点以上(42得点以上)は決めたいところだ。

 

愛媛FC

J3王者として3シーズンぶりのJ2に臨む愛媛FC。このオフは主力の引き抜き、退団はゼロ。積み上げたベースに、楽しみな新戦力が絡んでくる。

センターバックの層を厚くするべく獲得した尾崎優成選手(←ヴィッセル)と谷岡昌選手(←関西大)には小川大空選手森下怜哉選手の不動の2センターバックに刺激を与え、定位置争いを激しくする役割が求められる。

谷本駿介選手深澤佑太選手の若き才能がタッグを組むボランチコンビには、これまた若き才能・石渡ネルソン選手(←セレッソ)が絡み、より一層の成長を促す。

サイドアタッカーには窪田凌選手(←FC岐阜)と浜下瑛選手(←ヴォルティス)という即戦力2人が加わることで厚みを加え、1トップを張る大黒柱・松田力選手に刺激を与えるべく、藤原悠汰選手(←サガン)を加えた。

継続路線を選択しつつ、的確な補強に努めたこのオフを越え、旋風を巻き起こす準備は整った。まずは残留、そして1つでも上の順位を目指す1年が始まる

 

鹿児島ユナイテッドFC

こちらは5シーズンぶりのJ2に挑む鹿児島ユナイテッドFC。愛媛同様、主力の流出はほぼなく、ベースを保ったままに新戦力加入で厚みを加えることに成功した。

岡本將成選手広瀬健太選手戸根一誓選手で回してきたセンターバックには、経験豊富な井林章選手(←エスパルス)が加わり、戦力アップに繋げる。

中原秀人選手木村祐志選手山口卓己選手で回したボランチには、もはやJ2ではお馴染みの名ボランチ藤村慶太選手(←ツエーゲン)を加えた。

端戸仁選手が1強と化していたトップ下候補には攻撃性能に長けたレフティー・田中渉選手(←モンテディオ)を加え、ハイレベルな争いが期待できる。

サイドアタッカーには西堂久俊選手(←FC東京)を加え、そして、1トップ候補には高いポテンシャルのンドカ チャールズ選手(←FC岐阜)を加えた。藤本憲明選手、五領淳樹選手、米澤令衣選手の負担軽減を図る狙いか。

愛媛同様、J3を勝ち抜いたベースにさらに厚みを加える継続路線で立ち向かうJ2の舞台。5年前には掴み取れなかった「J2残留」を勝ち取りたい

 

 

J1編でも記載したとおり、大まかに予想しているので、今までよりは当たりやすいはずだが、それでもこの予想を大きく裏切るチームが出てくるのがJリーグの特徴だ。

「戦力差が少なく、拮抗している」という特徴があるこのJリーグ。毎年いい意味でも悪い意味でもサプライズが起こるリーグで、昨年だけでも、

ゼルビアの圧倒的な強さ

ヴェルディの大躍進

ベガルタヴォルティスの大不振

藤枝ザスパの衝撃

があったわけである。

 

今年も楽しみが尽きないJ2リーグである

 

 

以上

2024 J1順位予想(勢力図予想)をしてみた!

2024シーズンのJリーグ開幕まで1週間を切った。今シーズンもJリーグの順位予想(勢力図予想)をしていくこととする。

(直近5年続けて順位予想をしているので、その予想については下記リンクからご覧ください。)

 

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今回は、

①「優勝争い予想のAグループ」

②「上位争いは当然ながら、ACL出場枠(3位以内)、優勝争いも狙っていきたいBグループ」

③「トップハーフはもちろん、トップ7も狙えるCグループ」

④「安全にJ1残留を決めつつ、できればトップハーフも狙いたいDグループ」

⑤「まずはJ1残留を最優先に置きながら、1つでも上の順位を狙っていきたいEグループ」

 

5グループに分ける形で予想していくこととする。

 

それでは、予想はこのとおり。

①「優勝争い予想のAグループ」

浦和レッズ横浜F・マリノスサンフレッチェ広島

レッズ

課題とされたセンターフォワード2022シーズンJ1得点王・アゴサンタナ選手(←エスパルス)を獲得。ウイングタイプにはソルバッケン選手(←ローマ)、ボランチには現役スウェーデン代表のグスタフソン選手と、強力な助っ人を獲得。既存戦力を含め、どのポジションも質が相当に高い。実績十分のヘグモ・新監督の手腕にも期待大だ。

不安があるとすれば、ショルツ選手ホイブラーテン選手に不測の事態が起きた場合の守備強度くらいだろう。佐藤瑶大選手(←ガンバ)、井上黎生人選手(←サンガ)の働きは注目ポイントだ。

 

マリノス

ゴールキーパーだった一森純選手センターバックの主力だった角田涼太朗選手が移籍するも、ポープウィリアム選手(←ゼルビア)や渡邊泰基選手(←アルビレックス)、山村和也選手(←フロンターレ)獲得し、穴埋めに抜かりはない。それ以外の主力は軒並み残留し、戦力はJ1トップクラス

不安なのは、キューウェル監督の手腕だイングランドで監督キャリアを積んでいたが、どのクラブでも短命で終わっており、「勝ち方を知っている」という感じはない。戦力的な問題もあったかもしれないが、手腕次第では悪い意味での波乱を起こしてしまう可能性もありそうだ。

 

サンフレッチェ

主力の流出はベン・カリファ選手くらい。そこも、2023シーズンに13得点をあげた大橋祐紀選手(←ベルマーレ)の獲得でサクッと解決させた。

チームとしての継続性が極めて高く、守備の強度・チームとしての安定度はJ1トップクラス。チームのキーマンとなる満田誠選手が開幕から怪我なく戦えれば、優勝争いには確実に絡んでくるはずだ。

不安があるとすれば、新ホームスタジアムエディオンピースウイング広島への慣れだ。ここを早く適応できるか否かが、覇権奪回へのカギとなる。

 

②「上位争いは当然ながら、ACL出場枠(3位以内)、優勝争いも狙っていきたいBグループ」

ヴィッセル神戸名古屋グランパス川崎フロンターレFC東京

ヴィッセル

昨シーズンチャンピオン・ヴィッセルはこのオフ、選手層の強化に努めた。

センターバック岩波拓也選手(←レッズ)

左右サイドバック広瀬陸斗選手(←アントラーズ

ボランチには井手口陽介選手(←アビスパ)と鍬先祐弥選手(←V・ファーレン)

センターフォワードには宮代大聖選手(←フロンターレ)

と、効果的な補強に終始。非常にいい動きをしていた印象である。

ただ、全体的に年齢層が高く、今年から38試合に増えたリーグ戦やシーズン後半から始まるACLを含めたタフなスケジュールには不安がある。その点を踏まえて、グループBとした。

 

グランパス

攻撃陣は豪華絢爛。2023シーズンに16得点をあげたユンカー選手を筆頭に、新加入のパトリック選手(←サンガ)と山岸祐也選手(←アビスパ)、チャンスメーカーの永井謙佑選手森島司選手、スピードスターの中山克広選手(←エスパルス)、クロッサーの山中亮輔選手(←セレッソ)、小野雅史選手(←モンテディオ)が絡む攻撃力の高さはリーグ随一だ。

一方で、守備陣を見ると、主力センターバック中谷進之介選手がガンバに、ウイングバック森下龍矢選手レギア・ワルシャワに移籍したのは気がかり。井上詩音選手(←ヴァンフォーレ)、ハ チャンレ選手(←浦項スティーラーズ)が加入しているが、すぐに穴が埋まるとまでは思えず、序盤は苦しみそうと予想。

 

フロンターレ

このオフは登里享平選手セレッソに、山根視来選手ロサンゼルス・ギャラクシーに、シミッチ選手サントスFCに、宮代大聖選手ヴィッセルに移籍。主力の流失が続いていた。

しかし、チームに必要な新陳代謝のタイミング。サイドバックには日本代表にも選出された三浦颯太選手(←ヴァンフォーレ)とファン ウェルメスケルケン 際選手(←NEC)。ボランチには山本悠樹選手(←ガンバ)とゼヒカルド選手(←トンベンセ)。センターフォワードには、フィジカルモンスターであり、前評判も非常に高いエリソン選手(←サンパウロ)を加入させた。

そもそも、2023シーズンは怪我人が多すぎた上にACLが加わったことが不振に影響していた。2024シーズンは怪我人を少なくし、上位争いにしっかりと加わりたい

 

FC東京

ゴールキーパーヤクブ スウォビィク選手、攻撃の軸となるアダイウトン選手渡辺凌磨選手がそれぞれ退団したために不安も多い。しかし、穴を埋めるだけでなく、戦力値を上げていくだけの動きを見せたこのオフ。

特に大きいのはボランチ高宇洋選手(←アルビレックス)、トップ下タイプの荒木遼太郎選手(←アントラーズ)、ウイングの遠藤渓太選手(←ウニオン・ベルリン)、センターフォワードタイプの小柏剛選手という4人の加入。個人能力の高さはもちろん、縦への推進力を生み出せるこの4人の加入は、攻撃サッカーをやる上で大きなプラスを生み出すだろう

少なくとも、昨シーズンのような残念なシーズンにはならないと思われる。

 

③「トップハーフはもちろん、トップ7も狙えるCグループ」

鹿島アントラーズセレッソ大阪サガン鳥栖

アントラーズ

ポポヴィッチ・新監督の手腕に疑問符を呈されているアントラーズ。このオフの動きはあまり大きなものではなく、主力の流失は広瀬陸斗選手ディエゴ・ピトゥカ選手くらいだった。

その一方で、新戦力も最小限といった印象。スタメンクラスといえば、ウイングタイプのギリャルメ・パレジ選手(←タジェレス)とセンターフォワードとしてもプレー可能なアレクサンダル・チャヴリッチ選手(←スロヴァン・ブラチスラヴァ)くらいだった。

不安な点としては、最終ライン、ボランチの層の薄さ。さらに、鈴木優磨選手が顔面骨折をしたことにより、フォワード陣の層までも薄くなっている点。以前のような強さは見せられないのではと予想し、Cグループ予想としている。

 

セレッソ

サイドバック登里享平選手(←フロンターレ

ボランチ中駿汰選手(←コンサドーレ)と平野祐一選手(←レッズ)

ウイングタイプにルーカスフェルナンデス選手(←コンサドーレ

攻撃的なポジションにヴィトール・ブエノ選手(←アトレチコ・パランナエンセ)

と即戦力を獲得し、選手層は確実に増したセレッソ

しかしながら不安な点もある。2023シーズンは最終盤8試合で1勝1分6敗と大ブレーキに陥り、その間の得点は僅か1点。8試合で1点は「たまたま調子が悪かった」では済まされないレベルの得点力不足である。

レオセアラ選手頼みになりかけていた得点力を改善してシーズンインできるかにかかってくるだろう。

 

サガン

小野裕二選手岩崎悠人選手ファンソッコ選手の移籍はあったものの、主力の流失は最低限に抑えたサガン

ここに、

フォワードに圧倒的スピードのマルセロ・ヒアン選手(←横浜FC

ウイングタイプには才能豊かなレフティー・中原輝選手(←セレッソ

最終ラインにはキムテヒョン選手(←ベガルタ)、上夷克典選手(←トリニータ

が加入。戦力層は確実にレベルアップした

毎シーズン、戦力の大幅入れ替えによるフィット作業から始まっていたサガンだが、今シーズンはその作業に充てる時間も大幅に減らすことができた。序盤からの躍進を予感させる。

 

④「安全にJ1残留を決めつつ、できればトップハーフも狙いたいDグループ」

アビスパ福岡アルビレックス新潟京都サンガF.C.ガンバ大阪柏レイソルFC町田ゼルビア

アビスパ

チーム得点王の山岸祐也選手フォワード2番手のルキアン選手ボランチの主力であった井手口陽介選手がそれぞれ移籍し、不安の声が聞かれたルヴァン杯王者・アビスパ

しかし、万能型フォワードのベンカリファ選手(←サンフレッチェ)、快足ウイングの岩崎悠人選手、技術力の高いボランチ松岡大起選手(←エスパルス)と加入し、穴はしっかりと埋めている。

チームとしての「堅守速攻」のスタイルはすでに確立されており、今シーズンも不変のはず。ブレない姿勢で今シーズンもトップハーフを目指したい

 

アルビレックス

攻撃陣の補強は非常に良いものがあった。以前書いた以下の記事でもあるように、小野裕二選手長谷川元希選手の加入で、得点力は確実に上がるはず

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

一方で不安視されるのは守備陣。特にセンターバックの層の薄さは顕著であり、もともとケガがちなトーマスデン選手が離脱するような事態に直面した場合の対応策に乏しい印象である。J1での適応具合が未知数な遠藤凌選手、ベテランの舞行龍ジェームズ選手千葉和彦選手のフル稼働が求められる形になってしまいかねない点はかなり大きい不安要素だ。

 

サンガ

井上黎生人選手が移籍した守備陣には鈴木義宜選手(←エスパルス)、松田佳大選手(←ホーリーホック)を獲得。サイド候補に鈴木冬一選手(←ローザンヌ)と宮本優太選手(←レッズ)を加え、縦への推進力を強化することに成功。

一方で、チーム得点王タイのパトリック選手、25試合出場の木下康介選手を流失した攻撃陣については、マルコ・トゥーリオ選手(←セントラル・コーストマリナーズ)の加入くらいで大きな戦力アップは無し。とはいえ、もう1人のチーム得点王・豊川雄太選手、昨シーズン途中加入ながら13試合で7得点の原大智選手、高品質ポストプレーヤー山﨑凌吾選手とメンツはしっかり揃っている。

J1残留は余裕をもって達成し、トップハーフを狙っていきたいところだろう。

 

ガンバ

ポヤトス体制2年目のガンバだが、メンツは相変わらず豪華

崩壊気味だった守備陣を改善させるべく、守護神候補として一森純選手マリノスから復帰させ、センターバックには中谷慎之介選手(←グランパス)を加入させた。山本悠樹選手フロンターレに移籍した中盤には、鈴木徳真選手(←セレッソ)、山田康太選手(←レイソル)を加入させ、ダワン選手ネタ・ラヴィ選手が残留。

ウイング候補としては、快足の山下諒也選手(←横浜FC)と岸本武流選手(←エスパルス)を加え、ファン・アラーノ選手宇佐美貴史選手食野亮太郎選手という既存戦力もいる。

メンツだけなら優勝争いできるレベルのはずなのだが、やはり不安が残るのが、昨シーズン終盤の10試合を0勝2分8敗で終え、とりわけ最後の7試合は全敗だったうえ、内容も決して良くなかった点。(しかも、8勝1分1敗の時期が過ぎてからのこれなのが印象として悪い。)

これが継続してしまったままシーズンインしてしまうと、最悪の結末を迎える可能性も否定できない。名門復活の第一歩へ、まずは「安全にJ1残留」から始めていきたい。

 

レイソル

2022シーズンの終盤の良くない流れをそのまま引きずり、クラブワーストクラスのシーズンを送ったレイソル。とりわけ34試合33得点と深刻だった得点力不足の解決が求められたが、補強といえば、長身フォワードの木下康介選手(←サンガ)とウイング候補の島村拓弥選手(←ロアッソ)の加入、鵜木郁哉選手ホーリーホックからの復帰くらい。残留した細谷真大選手マテウス・サヴィオ選手のさらなる奮闘なくして、この問題の解決はできない。

一方で、守備陣の主力流失はボランチ椎橋慧也選手の移籍くらいで、白井永地選手(←ヴォルティス)でそこは埋まっている。また、野田裕喜選手(←モンテディオ)の加入や犬飼智也選手の完全移籍移行で、層は厚くなっている。

昨シーズンの終盤13試合で4勝7分2敗と、「負けにくいサッカー」はできているので、まずは確実に残留を決めて、その後にトップハーフを狙っていきたい。

 

ゼルビア

メンツを見れば、もっと上に置いていいくらいの選手層を確保したゼルビア。やるサッカーも「勝利至上主義」を掲げる黒田剛監督の下で堅守速攻と明確になっており、その点のブレの無さもプラスになりそうだ

不安があるとすれば、

①初昇格のチーム特有の「J1経験の少なさ」

②人数の多さ

があるか。特に②は凄まじく、ゴールキーパー4人、ディフェンダー10人は普通程度だが、ミッドフィールダー15人、フォワード10人はかなり多い印象。どこかでやってくる「負けが込んできたときのチームマネジメント」はどうするのか、注目していきたいところだ。(ここをミスすると、J1残留争いに巻き込まれる可能性も。。)

 

⑤「まずはJ1残留を最優先に置きながら、1つでも上の順位を狙っていきたいEグループ」

北海道コンサドーレ札幌湘南ベルマーレジュビロ磐田東京ヴェルディ

コンサドーレ

実はかなり心配なのがコンサドーレ。昨シーズンは56得点61失点という数字。

もともと、「得点も失点も多いサッカー」をしているとはいえ、流石にここまで極端に出過ぎているのが気がかり。しかも、平均被シュート本数はリーグで3番目に少なかったにもかかわらずリーグ最多の失点を喫しているということは、

「効率よく点を取られてしまっている=守備陣の弱点が明白になってしまっている」という可能性も否定できない。

加えて、このオフは中駿汰選手ルーカスフェルナンデス選手セレッソに、小柏剛選手FC東京に移籍と、主力級の流失が続いてしまったのも不安材料である。

センターバックとして評価の高い家泉怜依選手(←いわきFC)、スピードスターの近藤友喜選手(←横浜FC)、コンサドーレのかつてのエース・鈴木武蔵選手(←ガンバ)の加入があったとはいえ、過去シーズンに比べると不安が大きい。この3人のうち1人でもコケてしまうようだと、残留争いに巻き込まれる可能性も広がってしまいかねない。

 

ベルマーレ

昨シーズンの終盤戦は見事なV字回復。7年連続のJ1の舞台に挑むベルマーレだが、前途洋々とはいかないか。

何より厳しいのは、2023シーズン、13得点をあげた、大橋祐紀選手の移籍。昨シーズン40得点だったチームにおいて、昨年夏に移籍した町野修斗選手と大橋選手であげた22得点(全体の55%)を失ったのはあまりにも痛い。

攻撃の形を変えていくことも検討しているのか、フォワードには高さと強さを誇るルキアン選手(←アビスパ)、ウイングタイプにはクロッサーの鈴木雄斗選手(←ジュビロ)を加入させた。サイドからのクロスを軸に得点を狙う形を模索しているか。

一方で、守備陣においては主力組の離脱はほぼ無し。昨シーズン終盤に見せた粘りと堅守(8試合で5失点)を武器に、今シーズン戦っていければ、残留への道も見えてくる。

 

ジュビロ

補強禁止処分を乗り越え、1年でのJ1復帰を果たしたジュビロは、このオフに積極的な補強を展開。外国人選手4人を含めた16人が新加入し、層を厚くすることを狙っていく。

注目はJ2屈指の司令塔・平川怜選手(←ロアッソ)。攻撃的なサッカーを掲げるロアッソで才能を開花させた若き天才司令塔が繰り出すパスで、ジュビロ攻撃陣を操る。

一方で守備陣は大きな補強はない印象。既存戦力でどれだけ耐えられるかが若干不安材料か。ここ数シーズン、J1では守備が崩壊気味となりつつあるジュビロであることを考えると、不安は大きいか。

最も中心的な存在となるであろうリカルドグラッサ選手を中心に、1点でも少ない失点数で耐えていくことを求められる。

 

ヴェルディ

緑の名門が16シーズンぶりにJ1の舞台に帰ってきた。かつての華麗なパスサッカーではなく、堅守を武器としたソリッドなチームになった、新しいヴェルディがJ1での航海に臨む。

このオフは積極的な補強を展開。ジェフの10番・見木友哉選手ガンバのスピードスター・山見大登選手サンガの長身フォワード・木村勇大選手と才能があり、かつ伸び代も備えた選手を獲得。昨シーズンは42試合で57得点と得点力にやや課題が残るだけに、この3選手の活躍がカギとなりそうだ。

一方、チームの武器として昇格に大きく貢献した守備陣は、左サイドバック加藤蓮選手以外は軒並み残留。J1の舞台でもこの高い守備力を武器に勝ち点を重ね、残留の目安となる「勝ち点45」をまずは目指していきたいところ。

 

 

大まかに予想しているので、今までよりは当たりやすいはずだが、それでもこの予想を大きく裏切るチームが出てくるのがJリーグの特徴だ。

「戦力差が少なく、拮抗している」という特徴があるこのJリーグ。賞金の配分変更(成績に応じた傾斜式の金額配分)などの「ビッグクラブ育成」のための政策で、かつてに比べればかなり戦力差が出てきたが、それでも世界と比べると、本当に戦力差が少ないリーグである。予想がこれほど難しいリーグはほかにはないのではないかと毎年思うところだ。

 

次回は、J2について触れていくこととする。

 

 

以上

12球団別 春季キャンプ「個人的」見どころについて(パ・リーグ編)

ついに始まる2024シーズンの日本プロ野球

今回から2回は、2月1日(オリックスは2月2日、西武は2月6日)から始まる各球団の春季キャンプにおける見どころについて、話していきたい。(今回はパ・リーグ編)

ちなみに昨日あげたセ・リーグ編はこちらです。

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

現地に練習を見に行く人、テレビで各球団の練習映像を見る人(私は完全に後者だが)、どちらの方にしても、少しでも刺さるようなポイントをあげられればと思います。

 

オリックス・バファローズ

山本由伸投手山﨑福也投手の穴を誰が埋めるのか」

この春季キャンプの最注目テーマはここだろう。

2023シーズンからの底上げのという意味で最も期待されるのは、右肘のトミージョン手術、そして育成契約からの這い上がりを期す木蓮投手だ。ルーキーイヤーから「あと1人でノーヒットノーラン山川穂高選手から3打席連続奪三振という凄まじいデビューを見せた椋木投手だが、故障で2023シーズンは1軍登板はゼロ。しかし、2023年10月には実践復帰を果たしており、経過は順調である。実力はすでに折り紙付き。山本投手の穴を埋める最有力候補として、キャンプからのアピールに注目する方は少なくないはずだ。

左腕エース・宮城大弥投手、初の2ケタ勝利を目指す実力派・田嶋大樹投手、圧倒的なポテンシャルな高さを持ち、10勝、いや15勝を目指す山下舜平大投手、昨シーズン中盤以降に先発ローテーションに定着し、6勝0敗の成績を残して、「負けない男」として名を馳せた東晃平投手といった、2023シーズンに先発ローテーション入りした実績を持つ若手投手たちのさらなる成長にも注目したい。

 

千葉ロッテマリーンズ

永年の課題と言われてきた「長打力不足解消」にメドが立ちつつあるマリーンズ

しかし、長打率はいまだリーグ4位と、完全に解消できたわけではない。

2023シーズンパ・リーグ本塁打王のポランコ選手2018シーズン・2019シーズンのセ・リーグ本塁打王のソト選手の活躍はもちろんだが、それ以上に、和製大砲候補の山口航輝選手安田尚憲選手、そしてドラフト1位ルーキー・上田希由翔選手の飛躍を期待するファンの方は多いはずだ。和製大砲候補たちの奮闘に注目していきたい。

また、一部報道では内野手のポジションシャッフル」が行われるとのこと。その一環でセカンドの中村奨吾選手サードに転向する案が上がっているらしい。先述した安田選手がファーストやDHに転向すれば、ソト選手やポランコ選手との起用法での兼ね合いが問題となるが、春季キャンプではその点の大枠も見えてくるはずなので、注目していきたいところだ。

 

福岡ソフトバンクホークス

いろんな意味でオフを騒がせることになったホークスだが、グラウンドに目を向ければ、スター選手が多く名を連ねる豪華なメンツだ。

ただ、先発ローテーションを見れば穴も多く見られ、盤石な体制とは程遠い。そんな中、小久保裕紀・新監督が発表したモイネロ投手の先発転向」「モイネロ投手が抜けた『勝利の方程式』の再設計」がこのキャンプでの最注目ポイントとなりそうだ。

モイネロ投手の先発転向がハマれば、先発ローテーションの強化は間違いない。150キロオーバーの圧倒的な質を持つストレートと大きなカーブとスライダー、必殺のチェンジアップと持ち球の面で問題は無い。スタミナだけが問題となるが、「そこさえクリアできれば」といったところ。また、「7回・8回の男」候補についても津森宥紀投手藤井皓哉投手松本裕樹投手と居るので、普通にやってくれれば問題は無いはずだ。

一方で、「先発転向プランがハマらなかった場合」「7回・8回に誰が投げるかがうまく調整できなかった場合」はチーム作りの根幹も揺るがしかねない。

キャンプが終わる2月末までにどんな結論を出せるか、大きな注目が集まるところだろう。

 

東北楽天ゴールデンイーグルス

バファローズ「山本由伸投手の穴をどうするか」で悩んでいるのであれば、イーグルス松井裕樹投手移籍問題」で大きな悩みに直面している。

松井裕樹投手の後継としては、則本昂大投手の守護神への配置換えがすでに公表されている。先発投手としては球威低下による奪三振能力の低下等が指摘されていたが、1イニングに集中できる守護神での起用で、球威の復活、そして再びの「ドクターK」ぶりを見せつけることができるか。初めて「リリーフピッチャー」として迎える春季キャンプ、どのような調整を見せることができるかが注目だ。

一方で、則本投手の守護神転向で空いた先発ローテーションの1枠を巡った争いも注目だ。ドラフト1位ルーキーの大型左腕・古謝樹投手ノーヒットノーランの実績もあるポンセ投手(←ファイターズ)、瀬戸際に追い込まれつつある元ドラフト1位・藤平尚真投手といった選手達のアピール合戦も注目ポイントになるだろう。

 

埼玉西武ライオンズ

リーグワーストの435得点で終わった打撃陣。そこに山川穂高選手のホークス移籍、2023シーズンに15本塁打を放っていたマキノン選手の退団で、不安を抱くライオンズファンの方も少なくなかったはず。

しかし、その穴を埋めるにふさわしい大物がやって来た。メジャー通算114本塁打アギラー選手メジャー27本塁打コルデロ選手の2人だ。いろいろあり過ぎて圧倒的に不足する結果になってしまった長打力を解消するには十分すぎるほどのパワーを持つ長距離砲2人がキャンプから大暴れする姿を見ることになりそうだ。

既存の日本人選手だって黙っちゃいないだろう。特に1軍での実績を積みつつある長谷川信哉選手渡部健人選手蛭間拓哉選手だけでなく、山村崇嘉選手高木渉選手といった若手の有望株たちが1軍キャンプスタートとなっている。

生え抜きの強打者を生み出すことに定評のあるライオンズということもあり、今シーズンはどんなスター候補が飛躍してくれそうか。そんなところもこのキャンプの注目ポイントだ。

 

北海道日本ハムファイターズ

大型補強に成功し、2年連続最下位からの下剋上に期待がかかるファイターズ。2年前の今ごろは、「BIGBOSS」一色になってしまっていた印象だが、この春季キャンプは新庄監督の影が薄くなってしまうほどに、楽しみなポイントが多い

特に、若手選手たちのアピール合戦には注目していきたいところ。投手では、金村尚真投手根本悠楓投手といった「将来の左右エース候補」が1軍キャンプスタートを切れば、「将来の正捕手候補」として期待を受けるドラフト2位ルーキー・進藤勇也選手も1軍キャンプスタート。すでにチームの中軸を担っている万波中正選手野村祐希選手がさらなる成長を期し、細川凌平選手奈良間大己選手といった二遊間候補がレギュラーの座を奪うべく鍛錬を重ねる。

新加入組も忘れてはいけない。FA移籍で加入した左腕エース候補・山﨑福也投手、4番候補の大砲・レイエス選手リードオフマン候補のティーブンソン選手と、チームの救世主になり得る選手たちもシーズンに向けて調整をしていく。

名護で行われる1軍キャンプはかなりの熱量、注目ポイントで溢れている

 

 

 

以上