それまでからの変更点が大きく4つありました。
・ボランチに戸嶋選手を起用
・左サイドバックに堀米選手を起用
・右サイドバックにサムエルサントス選手を起用
この4つの変更点です。
(もちろん他にも戦術面で変更した点はあったと思いますが、戦術面には明るくないので、そこには触れずにいきます)
そしてこの試合は、先発起用された堀米選手が蹴ったフリーキックからカウエ選手が先制点を奪うと、後半にもカウエ選手が再び追加点を挙げ2点差。終盤は連続でPK献上などもあり、内容だけ見るととても褒められない試合でしたが、なんとか逃げ切り、3-1で勝利を収めます。
1つの勝利はチームの流れを変えるのでしょうか。第18節 栃木戦では後半に退場者を出した栃木を相手に数的有利を活かして2点を決め勝利。第19節 金沢戦では守備陣の自滅、相手キーパー 白井選手の好セーブ連発もあり1-2で敗れましたが、第20節 鹿児島戦で逆転勝ち(3-1)を収めると、前半戦最後の21節 大宮戦では前半に先制点を取られるも、前半のうちにレオナルド選手のゴールで追いつくと、後半15分にカウエ選手の鮮やかなパスからフランシス選手が抜け出し、これまた鮮やかなゴールを奪い逆転。守備陣も体を張り、必死の守り。18歳の岡本選手も奮闘し、守りきりました。
ここ5試合で4勝1敗の勝ち点12。上昇気流に乗りつつあります。
・戦績面
前半戦21試合を終え、8勝8敗5分の勝点29
さらに上、自動昇格圏内の2位京都とは勝ち点差8となっています。混戦となっている今年のJ2、この程度の差であればまだまだ射程圏内でしょう。
また、31得点26失点と得失点差は+5となっており、この辺りの数値は今後に大きく影響を与える可能性があります。
次にチーム内得点ランキング
1位 レオナルド選手 8ゴール(うちPK4)
2位 フランシス選手 5ゴール
3位 渡邊凌磨選手 4ゴール
4位 カウエ選手 3ゴール
5位タイ
大武峻選手 2ゴール
高木善朗選手 2ゴール
レオナルド選手が1位。1トップであること、PK4つを決めていることを考えると当然とも言えますが、吉永監督就任後の12試合で7ゴールを決め、実力を発揮しつつあります。
フランシス選手が2位。この選手が先発に定着して以降、攻撃に厚みが出ました。スピードを活かした裏への抜け出し、シュートのうまさが目立つ選手です。髪型も含めてラファエルシルバ選手のような印象を受ける選手です。
日本人トップは渡邊凌磨選手。テクニックはチームトップクラス。ただ、1試合の中で「消える」時間も多く、ここ最近は先発メンバーに名を連ねることができていません。しかし、この選手のテクニックは後半戦で間違いなく必要になるはずです。
・筆者が選ぶチームMVP
これは高木善朗選手一択です。
開幕時は左サイドハーフ、吉永監督就任直後には攻撃的なボランチとして、そして17節 岐阜戦からは「4-2-3-1」のシステムのトップ下として出場し、どのポジションでもドリブル・パス・守備面での貢献で高いクオリティを発揮してくれています。
加入1年目となる昨年はなかなか実力を発揮できていませんでしたが、今年は躍動してくれています。不安視された運動量や守備面での貢献も全く問題なく、むしろ高木選手の献身性はチームのストロングポイントとなりつつあります。今では高木選手無しのチームというのはなかなか考えづらい状態となっています。
問題があるとすれば、イエローカードの数。チームでもダントツのトップとなってしまっています。攻守ともに激しく戦い、貢献度が高い分だけこういった部分も多くなってしまうのは仕方ないのかもしれません。が、今のチーム状態を考えると、累積警告などで高木選手抜きとなってしまう試合があると、チームとしてはかなり厳しいことになりかねませんので、後半戦ではできる限り警告は避けていただきながらのプレーを期待したいところです。
ベストゲーム
第21節 大宮戦 2-1◯
この試合はテクニックというよりは運動量で相手を圧倒し、劣勢でも諦めずに戦い続け、体を張って・身を呈して守る。今までファンが抱いていた「アルビらしさ」というものを久々に出せた、そんな試合だったのかなと思います。
先制点は許しましたが慌てずに、前半のうちに追いつき、後半に逆転する。その展開だけでも素晴らしいのですが、特に終盤の守備面。センターバックの大武選手と岡本選手(18歳!新潟ユース出身!)が相手攻撃陣に仕事をさせない。ピンチになれば、多くの選手がシュートに対しても体を投げ出し、壁になり、守り続けた執念。この体を張って気持ちを見せる戦いこそが「アルビらしさ」なのかなと思いますし、久しぶりにこういうシーンを見れたことはファンとして嬉しく感じています。
大宮戦のスタメン
前半戦が終わり、今週土曜日からは後半戦突入。ホームの横浜FC戦から始まります。まずはこの試合に勝って、勢いを加速させたいところです。
大宮戦のような試合ができれば、チームは上昇していくでしょう。厳しい試合が続きますが、1戦1戦、目の前の試合に集中して戦っていってほしいですね!
以上