野球とサッカーが好きな人間のブログ

野球とサッカーが好きな人間が好き勝手に喋ってます!順位予想とかもやってます!

2019シーズン折り返し アルビレックス新潟前半戦総括

2019シーズンのJ2も半分を終え、アルビレックス新潟は11位という成績で折り返すことになりました。
そんなアルビレックスの前半戦を私なりに振り返っていきます。

・片渕体制時代(第1節〜第9節)
昨年終盤のサッカーを踏まえて堅守速攻を基本路線にしたスタイルでシーズンをスタートさせました。
第1節 京都戦は引き分け、第2節 千葉戦では4得点を奪い快勝。好スタートを切ったように見えましたが、その後は伸び悩み。失点は少ないが得点も少ないという状態が続きます。第8節 岡山戦で初めての複数失点を喫する(3-3)と、第9節 山形戦でも複数失点(2-2)を喫しました。負けを減らしていくために守りから入るスタイルであるにもかかわらず、失点の仕方もお粗末と言っていいものが続いてしまっていたこと。起用する選手が試合ごとに変わっていき、目指すサッカーの確立ができていなかったことが大きかったのでしょう。山形戦後、監督交代が発表されました。

そのことについては、過去に私が書いたこちらの記事をご覧ください。


・吉永体制時代(第10節〜)
片渕監督交代後、監督に就任されたのが、現在の監督でもある吉永監督です。吉永監督は攻撃の組み立て方などから修正を加えて、得点力アップを目指します。就任後の3試合では1勝2分のスタートで、それなりかなと思っていましたが、第13節 長崎戦から歯車が狂い始めます。この試合の前半はまさにここまででワーストクラスの出来。前半から2失点を喫しました。後半に盛り返しましたが、結果として2-3で敗れました。悪いことはさらに続きます。ホームで迎えた第14節 愛媛戦では前半に2点を取り、流れとしても最高の展開だったにもかかわらず、愛媛がハーフタイムに選手交代を行なった途端に流れが「あまりにも簡単に」変わってしまい、開始10分で同点に追いつかれると最後もあっさりと追加点を取られてまさかの大逆転負けを喫します。(この試合が筆者的には今季ワーストゲーム)
その後も琉球甲府と連敗し4連敗。今度は「点は取れるけどそれ以上に取られる」という状態。先発メンバーも毎試合変更があり、完全に負のスパイラルに陥っていました。

そんな流れを変えたのが第17節 岐阜戦でした。
岐阜戦のスタメンが以下の画像です。

f:id:kka2b:20190707232108j:plain


それまでからの変更点が大きく4つありました。


ボランチに戸嶋選手を起用

・左サイドバックに堀米選手を起用

・右サイドバックにサムエルサントス選手を起用

高木善朗選手のポジションをボランチからトップ下に変更


この4つの変更点です。

(もちろん他にも戦術面で変更した点はあったと思いますが、戦術面には明るくないので、そこには触れずにいきます)


そしてこの試合は、先発起用された堀米選手が蹴ったフリーキックからカウエ選手が先制点を奪うと、後半にもカウエ選手が再び追加点を挙げ2点差。終盤は連続でPK献上などもあり、内容だけ見るととても褒められない試合でしたが、なんとか逃げ切り、3-1で勝利を収めます。

1つの勝利はチームの流れを変えるのでしょうか。第18節 栃木戦では後半に退場者を出した栃木を相手に数的有利を活かして2点を決め勝利。第19節 金沢戦では守備陣の自滅、相手キーパー 白井選手の好セーブ連発もあり1-2で敗れましたが、第20節 鹿児島戦で逆転勝ち(3-1)を収めると、前半戦最後の21節 大宮戦では前半に先制点を取られるも、前半のうちにレオナルド選手のゴールで追いつくと、後半15分にカウエ選手の鮮やかなパスからフランシス選手が抜け出し、これまた鮮やかなゴールを奪い逆転。守備陣も体を張り、必死の守り。18歳の岡本選手も奮闘し、守りきりました。


ここ5試合で4勝1敗の勝ち点12。上昇気流に乗りつつあります。


・戦績面

前半戦21試合を終え、8勝8敗5分の勝点29

プレーオフ圏内の6位甲府とは勝ち点差4

さらに上、自動昇格圏内の2位京都とは勝ち点差8となっています。混戦となっている今年のJ2、この程度の差であればまだまだ射程圏内でしょう。


また、31得点26失点と得失点差は+5となっており、この辺りの数値は今後に大きく影響を与える可能性があります。


次にチーム内得点ランキング

1位  レオナルド選手  8ゴール(うちPK4)

2位  フランシス選手  5ゴール

3位  渡邊凌磨選手     4ゴール

4位  カウエ選手         3ゴール

5位タイ

        大武峻選手        2ゴール

        高木善朗選手    2ゴール


レオナルド選手が1位。1トップであること、PK4つを決めていることを考えると当然とも言えますが、吉永監督就任後の12試合で7ゴールを決め、実力を発揮しつつあります。

フランシス選手が2位。この選手が先発に定着して以降、攻撃に厚みが出ました。スピードを活かした裏への抜け出し、シュートのうまさが目立つ選手です。髪型も含めてラファエルシルバ選手のような印象を受ける選手です。

日本人トップは渡邊凌磨選手。テクニックはチームトップクラス。ただ、1試合の中で「消える」時間も多く、ここ最近は先発メンバーに名を連ねることができていません。しかし、この選手のテクニックは後半戦で間違いなく必要になるはずです。


・筆者が選ぶチームMVP

これは高木善朗選手一択です。

開幕時は左サイドハーフ、吉永監督就任直後には攻撃的なボランチとして、そして17節 岐阜戦からは「4-2-3-1」のシステムのトップ下として出場し、どのポジションでもドリブル・パス・守備面での貢献で高いクオリティを発揮してくれています。


加入1年目となる昨年はなかなか実力を発揮できていませんでしたが、今年は躍動してくれています。不安視された運動量や守備面での貢献も全く問題なく、むしろ高木選手の献身性はチームのストロングポイントとなりつつあります。今では高木選手無しのチームというのはなかなか考えづらい状態となっています。

問題があるとすれば、イエローカードの数。チームでもダントツのトップとなってしまっています。攻守ともに激しく戦い、貢献度が高い分だけこういった部分も多くなってしまうのは仕方ないのかもしれません。が、今のチーム状態を考えると、累積警告などで高木選手抜きとなってしまう試合があると、チームとしてはかなり厳しいことになりかねませんので、後半戦ではできる限り警告は避けていただきながらのプレーを期待したいところです。


ベストゲーム

第21節  大宮戦  2-1◯

この試合はテクニックというよりは運動量で相手を圧倒し、劣勢でも諦めずに戦い続け、体を張って・身を呈して守る。今までファンが抱いていた「アルビらしさ」というものを久々に出せた、そんな試合だったのかなと思います。

先制点は許しましたが慌てずに、前半のうちに追いつき、後半に逆転する。その展開だけでも素晴らしいのですが、特に終盤の守備面。センターバックの大武選手と岡本選手(18歳!新潟ユース出身!)が相手攻撃陣に仕事をさせない。ピンチになれば、多くの選手がシュートに対しても体を投げ出し、壁になり、守り続けた執念。この体を張って気持ちを見せる戦いこそが「アルビらしさ」なのかなと思いますし、久しぶりにこういうシーンを見れたことはファンとして嬉しく感じています。


大宮戦のスタメン

f:id:kka2b:20190708012600j:plain



前半戦が終わり、今週土曜日からは後半戦突入。ホームの横浜FC戦から始まります。まずはこの試合に勝って、勢いを加速させたいところです。

大宮戦のような試合ができれば、チームは上昇していくでしょう。厳しい試合が続きますが、1戦1戦、目の前の試合に集中して戦っていってほしいですね!



以上