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プロ野球 シーズン折り返し(パ・リーグ編)

前回セ・リーグ編を書いていきましたが、今回はパ・リーグ編です。

 

パ・リーグ

7月10日終了時順位 (ゲーム差は首位との差)

1 ソフトバンク 48勝32敗4分

2 日本ハム   41勝39敗4分 7.0ゲーム差

3 西武     41勝40敗1分 7.5ゲーム差

4 楽天           40勝40敗2分 8.0ゲーム差

5 ロッテ    39勝40敗2分 8.5ゲーム差

6 オリックス  36勝42敗5分 11.0ゲーム差

 

3月順位予想

1 ソフトバンク

2 日本ハム

3 西武

4    オリックス

5    楽天

6    ロッテ

 

ファイターズが2位ですが、貯金はわずかに2と思ったほどには上がらず、イーグルス・マリーンズが想像以上に奮闘しているという感じですかね。

そしてホークスはなんでこんなに勝てるのかという感じですね。



1位 福岡ソフトバンクホークス
野手陣を見れば柳田選手がいない、中村晃選手がいない、今宮選手も休み休み、上林選手は1割台、投手陣を見ればサファテ投手もいない、バンデンハーク投手スアレス投手、ミランダ投手といった助っ人勢は期待外れ。先発で活躍しなければいけないはずの武田翔太投手も不調で中継ぎに回される。

それなのに、首位ターンです。しかも2位以下に大差をつけての首位。このチームの底力は凄まじいですね。

特にセ・リーグとの交流戦と最下位バファローズに対しての戦績はすさまじく、この2つカードだけで貯金のほとんどを稼いでいるというのが効いてます。

 

で、これだけ見ると「セ・リーグバファローズが弱すぎるせいでホークスが独走している」ように見えますが、実は圧倒的大差になった試合とかは本当になくて、交流戦の勝利は殆どが3点差以内、バファローズとの試合もほとんどは3点差以内の試合(15試合中11試合)なんです。しかも1試合平均の得点力はリーグでも下から数えたほうが早い。(リーグ4位)なので、「ああ、まったく歯が立たないなあ」というわけでもないのですが、「気付いたら負けてた」みたいな試合が多いです。(まあ、失点数はリーグ内でも圧倒的に少ないですが)

「ここぞと言うときの集中力」「卓越した終盤力」といったところが大きいのかなという印象ですね。

 

不安があるとすれば、「ここぞと言うときの集中力」、「卓越した終盤力」が効きまくるバファローズ戦がもう9試合しか残っていないこと、逆に「ここぞと言うときの集中力」、「卓越した終盤力」が全く効かないマリーンズとイーグルスとの対戦がまだ10試合以上残っているということでしょうか。

といっても、怪我人が戻ってくることも考えると、今後はさらに独走していくかもしれませんね。

 

2位  北海道日本ハムファイターズ
オフにはドラフトで金足農業高校吉田輝星投手をはじめ、多くの甲子園スターを獲得し、移籍市場では「台湾の大王」ことワン・ボーロン選手やかつての沢村賞投手・金子投手を獲得するなど主役級の動きを見せ、今シーズンへの期待は大きかったファイターズ。
しかし、シーズン開始時から不安視されていた先発投手の頭数にかなり頭を悩ませています。マルティネス投手は未だ一軍復帰ができず、他の若手投手が穴を埋められているかと言われると、また微妙という状態。「オープナー」、「ショートスターター」といったメジャーリーグで使われている戦術を取り入れるなどして話題をさらっていますが、日本の場合はしっかりとした先発投手が5人、6人といればそんなことをやる必要もないわけですから、やはり苦しい台所事情です。
交流戦では上沢投手が打球を膝に受けて今季絶望の大怪我を負い、先発不足はさらに深刻な状態になっています。宮西投手を中心としたリリーフ陣の奮闘でなんとか貯金を保てていますが、後半戦を考えると勤続疲労はやはり怖いところです。

打線も、マリーンズに移籍したレアード選手の穴をなかなか埋められていない印象です。ワン・ボーロン選手が思った以上に長打がない(ホームランはここまで3本のみ)ことも誤算だったのではないかと思います。
セカンドには大器・渡邉諒選手が定着しつつあり、キャッチャーには清水優心選手や石川亮選手が試合機会を掴むなど若手の成長はありますが、それでもなかなか埋まらないレアード選手の移籍。大田選手の離脱もあってか、最近はサードに杉谷選手や石井選手、横尾選手などが日替わりで使われていますが、なかなか上手くはいっていないのが現状。やはり痛かったか。

と、ここまで良くなかったことばかり書いてきましたが、そんな状態でも2位、貯金を作っているのはやはりさすがのチーム力、さすがの栗山監督の采配というところです。今年もこの采配でAクラスでシーズンを終えることができるでしょうか。


3位  埼玉西武ライオンズ

得点力はさすが。リーグ唯一の400得点台(423得点。ちなみに2位の千葉ロッテは368得点、最下位オリックスは293得点)。リーグトップの盗塁数(87盗塁。1試合1盗塁以上のペース)

1番秋山選手・2番源田選手・3番外崎選手・4番山川選手は不動でここについては再考する必要無し。5番以降も調子のいい選手を起用しながらといったところで上手くやりくりしています。この攻撃陣については後半戦も心配ないでしょう。

 

そうなるとやはり課題は投手陣。リーグ最下位の失点数(404失点)・防御率(4.36)です。

ところがこの投手陣にも明るい材料が見えています。特に先発投手陣。現在の先発ローテーションの主な投手を見ていくと、

・今井達也投手(21歳)5勝7敗

・髙橋光成投手(22歳)7勝5敗

・松本 航投手(23歳)4勝2敗

本田圭佑投手(26歳)4勝3敗

 

このように20代前半・中盤の投手が担っているんです。現時点での結果や安定感という意味ではまだまだというところがありますが、2・3年後にはもの凄い先発陣を形成するのではないかという期待感があります。しかもここに離脱している多和田投手が加わってくるということを考えると、ライオンズ先発投手陣の黄金期は近いのかもしれませんね。

 

さて、先発陣の楽しみさから比べると、リリーフ陣がかなり不安定ですね。ここがライオンズの大きなアキレス腱となっているという印象です。セットアッパーの平井投手とクローザーの増田投手以外は「安心して見ていられないな・・・」という印象です。実際、平井投手と増田投手はかなり登板過多になっていて、ちょっと心配になります。

今年も激しいAクラス争い。そこを勝ち抜くこと、そして奇跡の大逆転優勝を本気で狙うのなら、リリーフ陣の整備は必要不可欠です。7月末までにトレードを含めた補強があるのか、それとも現有戦力(特にヒース投手やマーティン投手といった助っ人勢)の復調に賭けるのか。フロントの動きにも注目したいチームです。

4位  東北楽天ゴールデンイーグルス

則本投手が前半戦絶望、岸投手は開幕直後に戦線離脱で1ヶ月強を棒にふる。そんなチーム状態にありながら首位争いをしていました。その要因としては、強力な打撃陣です。もともと粒揃いだった打線に今年はFAで浅村選手が加入し、かなりの強力打線となりました。とにかく、一度打ち出すと恐ろしいくらいの繋がり。私の贔屓・バファローズも何度やられたかわかりません。この強力打線がチームを勝利に導く試合が続き、ほんの3週間くらい前まではホークスとの激しい首位争いをしていました。

ところが交流戦の最後で2連敗を喫すると、交流戦終了後も止まらず、まさかの10連敗を喫してしまいました。この10連敗期間中の主な負け方を見てみますと、

・リードした終盤にリリーフ陣崩壊 2試合

・同点から守護神松井裕樹投手が打たれてしまった試合が2試合

・3失点以下に抑えたも関わらず打線が奮わず完封負けが3試合

 

など、とにかく「噛み合ってない」負け方が多すぎました。

9日には、復帰した則本投手の好投と打線の活躍で久々の勝利を収めましたが、翌日は2度同点に追いつくも延長10回にまたしても松井投手が決勝打を浴び敗戦。結局、最大2桁あった貯金も0となった状態でオールスターブレイクを迎えることになってしまいました。

後半戦に向けて則本投手が復帰したのは大きな好材料となりそうです。が、この致命的とも言える噛み合わなさを早く解決させなければ、Aクラスどころか、3ゲーム差に迫る最下位バファローズにも足下をすくわれかねません。少しでも早い復調のためにもこのオールスターブレイクを活用し、後半戦スタートとなるバファローズ戦は最低でも勝ち越しをしておく必要がありそうです。

 

 


5位  千葉ロッテマリーンズ

本拠地・ZOZOマリンスタジアムに新設された「ホームランラグーン」によって投打ともにホームランが増え、よりエキサイティングなゲームが増えた印象のマリーンズ。なんとここまで放ったチーム本塁打数はリーグ2位の99本。昨年まででは考えられない数値です。9年ぶりのチーム本塁打数100本超えはもう間違いない状況となっていて、狙うは1971年に記録した193本超えといったところでしょうか。

そんな打線を牽引するのが、トップバッターとして活躍を続ける荻野貴司選手、ファイターズから移籍し、中軸として不可欠な柱となっているレアード選手、そして次のミスターマリーンズ最有力とされる鈴木大地選手です。

 

荻野選手は現在3割を優に超える打率(.330)、ホームランも6本、盗塁は18個と1番バッターとしては100点と言えるほどの好成績を収めており、オールスターにも選出されました。(オールスターでも活躍を見せています。)元々これくらいはできる能力を持っている選手なので、この成績自体にはそこまで大きな驚きはないのですが。

荻野選手といえば、本当に「ケガさえ無ければ」という言葉が多く出てくるほど、ケガが付き物な選手です。これまでの9年間でシーズン400打席を超えたことがなく、必ずどこがでケガをする。そういう印象でしたが、今年はここまで大きなケガなく、すでに325打席に立ってきました。初の規定打席到達まであと120打席ちょっと。なんとかケガをせず1年間駆け抜けて欲しいところです。(チームとしても荻野選手が離脱することになったらかなりの痛手でしょうしね・・)

レアード選手はさすがの長打力でチームトップの24本塁打。ファイターズ時代には広い札幌ドームを本拠地にしながら、30本塁打以上を打つなどしていましたし、期待通りの活躍でしょう。この選手の存在によって4番サードが固定できたのはチームにとってとても大きいですね。

そして、鈴木大地選手です。シーズン開幕前、鈴木選手をレギュラーとして予想する人はかなり少なかったです。なにせ、サードにレアード選手、セカンドには中村奨吾選手、ファーストは井上晴哉選手がいる。かといってDHで使うにも長打力に欠けるかなという印象。ある意味当然だったのかもしれません。しかし、シーズン開幕後、井上選手が極度の不振で二軍降格すると、鈴木選手はファーストで起用され始めます。そこで結果を残していましたが、井上選手が復帰。さあ、どうするかというところで、指名打者起用されるはずだったバルガス選手が全く打てず。ということで指名打者として起用され始め、さらに好調だった打撃を活かすということで、2番に起用されます。「1番 荻野選手、2番 鈴木選手」のリーグでも有数の1・2番の完成です。さらに中村選手が不振だった時にはセカンドで起用され、交流戦でDHが使えないとなった時にはなんとレフトで起用されます。そして、最近ではまたしてもファーストでの出場が増えてきました。(井上選手がDH起用)

調べてみると今年は内野全ポジションとレフトの5ポジション(+DH)で出場しているそうです。凄いことです。これだけポジションを変えられていながら、打撃成績は落ちません。3割近い打率(.298)、12本塁打、サヨナラ打もありましたね。本当に素晴らしい選手です。毎年ポジションを変えられ、それでも結果を残し続けてきた鈴木選手からすれば他愛のないことなのかもしれませんが、普通に考えたらとてつもないことをやっています。もっと評価されて欲しい選手の1人です。

(マリーンズと言うより、3人の前半戦総括になってしまった・・。笑)


6位  オリックス・バファローズ

現在36勝42敗5引分、最下位です。

しかし、ほとんどのファンの方はあの壮絶な優勝争いをした2014年以降では一番楽しいシーズンを味わっているのではないでしょうか。とにかく若手選手が出てくる出てくる!こんなに楽しみな若手選手が出てきてくれていいのだろうか?と少し怖くなってくるくらい、それほどに将来有望な選手たちが今のバファローズを形作っています。

 

まずは投手陣から。西投手、金子投手が抜けて弱体化確実と言われた先発投手陣。しかし、現在リーグでもトップクラスの成績を残しています。現在の先発ローテーションの投手を挙げてみると、

 

・山岡 泰輔投手(24歳)  6勝2敗

・山本 由伸投手(21歳)  4勝4敗

・榊原  翼投手(21歳)  3勝4敗

・田嶋 大樹投手(23歳)  2勝0敗

・K-鈴木     投手(25歳)  1勝5敗(防御率は3点台)

・竹安 大知投手(25歳)  1勝0敗

 

()内の年齢は今年の満年齢です。

どうでしょう、「平均年齢23,166・・・歳」という「超」がつくほどの若手ローテ陣です。しかも、結果でもしっかりとしたものを出しているのはこの数値でよく分かるのではないかと思います。榊原投手が怪我をしてしまったために、この穴を誰が埋めることになるかは注目されますが、荒西投手や鈴木優投手、育成の本田投手や漆原投手など、
期待の若手選手がまだまだ多くいますから、誰が入っても楽しみというところです。

一方のリリーフ陣は比嘉投手を中心にしたベテラン勢、近藤投手や海田投手の中堅勢、エップラー投手やディクソン投手といった助っ人勢の奮闘で形にはなっていますが、数字の面でも、やはり心もとないです。特に増井投手の不振は大きすぎました。

しかしそのリリーフ陣にも少しずつではありますが、若手選手が出てきています。現在は怪我で離脱していますが、8回を投げていた澤田投手がいます。山﨑福也投手はロングリリーバーとして居場所を確保しつつあり、齋藤綱記投手もこれから貴重な左キラーとして活躍してくれると思います。吉田凌投手も1軍で登板機会を掴みつつあります。2軍を見れば、左澤投手や富山投手もいます。若手選手の層は確実に増しています。


一方の野手陣、こちらはとにかく打てなかった前半戦。盗塁はリーグ2位の数値を記録していますが、いかんせん打てないので、結局還すところまで行かないという場面を何度見たことか。リーグで唯一の200得点台(293得点)がそれを物語っています。


しかし、5月後半あたりからでしょうか。終盤の逆転劇、勝負所での一打が出てくるようになって来ました。交流戦では3試合連続の逆転勝ち、うち2試合は9回に逆転サヨナラを決める、なんてこともありました。間違いなく今までのチームに足りなかった勝負強さが身について来た感じです。


さて、そんな打線の中心として活躍しているのは、大城滉二選手(26歳)、吉田正尚選手(26歳)、中川圭太選手(23歳)といった若い選手たちです。

特にビッグサプライズとなったのは中川選手です。ドラフト7位指名とはいえ、東洋大で主軸を担っており、即戦力として期待はされていました。とはいえ、1年目からここまでの活躍をするとは思いませんでした。状況に応じて右打ちもできる打撃センス、先の塁を抜け目なく奪う走塁センス、そして野球脳の高さ、いずれもいい意味でバファローズらしさを感じさせない選手です。交流戦では並み居る強打者たちを抑えて首位打者になり、注目度は増す一方です。このままのペースで打席を積み重ね、規定打席到達と3割を達成して欲しいところです。

大城選手も今年、打撃面で急成長を見せています。特に3番を任せられるようになってからはいい意味での強引さ、強い引っ張りの打球を見せています。2塁打も多く(リーグ7位の18本)、加えて脚もあるので、「中軸に得点圏で回すという役割を担う3番バッター」としてはかなりいい選手になってくれるのではと期待できます。

吉田選手は、今の成績でも悪くはないのですが、もっと高いレベルの成績を残せるはず。特に得点圏での打撃には、まだ物足りなさを感じてしまいます。この吉田選手が今ぶつかっている壁を突き抜けた時、バファローズ打線が1つ上のステージに行けることでしょう。


そして後半戦、鍵を握るであろう選手は、宗佑磨選手(23歳)です。この選手のポテンシャルはファンの方は当然ご存知かと思います。そしてここ最近、そのポテンシャルが少しずつ解き放たれようとしています。後半戦、この選手がどこまでやれるか、センターの定位置をつかめるかがチームの将来すら左右することになりそうです。



展望

自分なりに展望を書いていきます。

・ホークスの優勝はほぼ堅いか。グラシアル選手とモイネロ投手がキューバ代表戦で一時離脱するこの時期に大型連敗でもすれば分からないが、ホークスに関してはなさそうな気が・・・。


・残り5チームのAクラス2枠を争う対決は全く先が読めない。最下位のバファローズが多少厳しいかと思うくらいで、最終的にどこがAクラスになっても不思議ではない。
ちなみに現時点の筆者の予想では、ライオンズとファイターズがそのまま行く可能性が高いと見ています



今日からは後半戦の戦いです。
優勝争いもAクラス争いも個人タイトル争いも、これからが本番です!


以上