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ドラフトを振り返る パ・リーグ編②

今回はパ・リーグBクラスに沈んでしまった3チームのドラフトを振り返ります。


千葉ロッテマリーンズ

最優先補強ポイント→FA移籍の可能性のある鈴木大地選手の後継者


予想通りと言うべきか、鈴木大地選手がFA宣言をしました。しかしながら益田投手はFA宣言をせずに残留するとのことです。球団としても2人離脱する可能性も想定していたとは思いますが、1人は流出を防がことができました。鈴木大地選手も宣言残留をしてくれれば、最高の展開でしょう。

とはいえ、鈴木選手の移籍の可能性もまだ残っていますので、ここの補強は必要不可欠。それを踏まえて、ドラフトを見てみます。


1位指名したのは大船渡高校・佐々木投手。4球団による競合でしたが、井口監督が見事に当たりクジを引き当て、今回のドラフトの目玉を獲得しました。ケガが多いようなので、2、3年かけてケガしない体作りをしてほしいと思いますし、それがマリーンズ球団に課せられた使命だと思います。

2位には東洋大・佐藤捕手を指名。キャッチャーの層が厚いとは言えなかったマリーンズにとっては的確な補強です。田村選手、柿沼選手の牙城を1年目から崩し得る、そんな可能性のある佐藤選手。攻守にわたっての活躍が期待される即戦力です。


3位は国士舘大・高部選手。東都2部では100安打以上を放った実績を持つバットマンで、守備や走塁もハイレベルとのこと。昨年のドラ1・藤原選手とともに高齢化が進んでいる外野手陣に風穴を開けることができるかが注目されます。


4位は専大松戸高校・横山投手。マリーンズがよくやる「地元の好投手獲得大作戦」(今、名付けた)の今回の該当者。しかし、その実力はホンモノ。サイドスローから投じられる速球は140キロ台後半。どちらかと言うとリリーバータイプですが、先発としても見てみたい選手。マリーンズはどちらで育てて行くのでしょうか。


そして5位には法大・福田選手を指名。今回のドラフトを見ると、ポスト鈴木選手の候補としてこの福田選手を指名したのかなと思います。

法大ではショートを守り、高いレベルの守備力を発揮。さらに4年春・4年秋と2季連続3割超えの打撃、加えて足の速さもある。

さらに、高校、大学でキャプテンを担ったリーダーシップは、鈴木選手の後継者としてはうってつけの能力です。マリーンズは5位でこの選手を取れたのは大きいと思います。


結果、鈴木選手が移籍してしまった場合のリスク管理として福田選手を獲得できたこと、佐藤捕手・高部選手の即戦力野手を獲得できたこと、地元産の好投手・横山投手を獲得し、おまけに佐々木投手と言う目玉まで獲得できたこと。素晴らしいドラフトになったと思います。


即戦力のリリーバーを1人獲っても良かった気はしますが、総じて満足度の高いドラフトでしょう。


北海道日本ハムファイターズ

最優先補強ポイント→即戦力の先発投手


ファイターズは今年、先発陣に苦しみました。当然このドラフトで獲得するべきは即戦力の先発投手ということになります。それを踏まえて、ドラフトを見ていきます。


まず、1位に大船渡高校・佐々木投手を指名しましたが、ご存知のとおり当たりくじを引けずに終わりました。そのハズレ1位として指名したのがJFE西日本・河野投手。バファローズとの争奪戦でしたが、今度は当たりくじを引き当て、獲得に成功しました。ファイターズに不足していた左の先発候補。150キロを超えるストレート、プロでも一線級の変化球、加えて高い制球力を備えた即戦力の中の即戦力です。

2位には東海理化・立野投手。こちらも即戦力となる投手ですね。ドラ2、それも全体15番目で取れる選手ではないと思っていましたが、運も良かったですね。河野投手と左右1人ずつ、ドラ1級の投手が取れたのは本当に大きいです。


さらに即戦力投手の補強は続きます。4位のENEOS・鈴木投手は右サイドスローから140キロ後半の速球を投じる投手。先発というよりは中継ぎタイプとしての評価でしょうか。ファイターズには宮西投手や秋吉投手という球界屈指のサイドスローが左右1人ずつ居ますから、お手本にするにも最適な球団ですね。5位の創価大・望月投手は先発候補になり得る好投手。3位までには指名されると思っていましたが、まさかここまで残るとは。今のファイターズの先発事情を考えると、河野投手・立野投手・望月投手の新人3人がローテーションに加わるかもしれないですね。


ファイターズのドラフトは高評価と低評価がはっきりと分かれているみたいですが、私はかなり高く評価できるのではないかと思います。


オリックス・バファローズ

最優先補強ポイント→長打を打てる選手


バファローズはとにもかくにも長打を打てる選手が欲しいところです。


チームとしてもそこは当然認識しているところです。それは1位指名の人選でもはっきりしています。高校ナンバーワン打者、東邦高校・石川選手を指名します。 しかしながらドラゴンズ・ホークスとのくじ引きの結果、アタリを引くことはできず。ここは仕方なく方向転換。JFE西日本・河野投手を指名しますが、なんとここでもファイターズと競合。そしてまたしてもクジ引きでアタリを引けず、2連敗となってしまいました。最終的には興南高校・宮城投手を指名し、交渉権獲得。クジ引き2連敗した割には、宮城投手という将来を嘱望されるサウスポーを獲れたのはある意味ラッキーだったかもしれません。

しかし、このままでは長打を打てる野手を確保できないかもしれない。そんな不安を払拭したのが、2位指名の人選。バファローズはここで、駿河総合高校・紅林選手を指名しました。この紅林選手は186センチ80キロという恵まれた体格で、高校通算40本塁打を誇る強打者。加えてショートストップとして華のある動きも見せる選手です。スカウト陣の中には、「坂本勇人選手のようだ」という声も出ている、逸材です。

ショートには太田選手や宜保選手といった有望株の若手、大城選手や安達選手といった実績のある選手がいるので、もしかしたらサード転向もあるかもしれませんが、間違いなく近未来のバファローズを背負うプレイヤーです。個人的には「3番・紅林選手 4番・吉田正尚選手  5番・頓宮選手」のような3人で100発を期待できる和製クリーンナップを早く見てみたいと思っています。


3位には近大・村西投手を指名。リリーバータイプの即戦力投手としての指名です。個人的には全体35番目まで残るとは思っていなかったので、正直ラッキーだなと。

4位には津田学園高校・前投手を指名。甲子園でも登板した投手で、この選手ももっと早い段階で指名があるかもと思っていたんですが、(高校と同じ東海圏に本拠地を置くドラゴンズが3位あたり指名しそうかなと)よく獲れたという印象です。5年後、右のエース格になってくれることを期待したいです。

5位には国際武道大・勝俣選手を指名。やはりここ1年の成績が影響しているんでしょう。まさかの5位、全体59番目の指名となりました。しかし、この人の本来の力を考えると59番目で指名される選手ではないはず。この人も長打力に定評のある好打者で、バファローズにとっては願ったり叶ったり、かなりラッキーな指名だと思います。ベストなフォームを思い出せれば、今年の中川選手のようなサプライズを起こしてくれる、そんな選手です。


そして、育成にも1人、長打力が魅力の選手がいます。育成6位で指名しれた白鴎大・大下選手です。個人的にはこの選手の下克上をかなり期待しています。大下選手を取り上げた記事があって、その記事を見たんですが、色々とクセのある選手のようです。(「大下誠一郎 スポルティーバ」で検索するとその記事を出てきます。)


白鴎大では1年生の頃から4番を任された実力者。来春のキャンプから打撃でアピールしていければ、早期の支配下登録も見えてきます。


バファローズのドラフト、大型内野手を複数獲得し、将来が楽しみな選手を集められたように思えます。「長打を打てる選手」という条件をブレずに貫いて野手を取れたのは高評価です。

加えて、投手にも好素材を獲得できたのはさらにプラス評価です。



かなり長くなってしまいましたが、12球団のドラフトを振り返って行きました。来春のキャンプ、誰が1軍スタートを切れるのか、そして誰が1年目から活躍できるのか。非常に楽しみです。



以上