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岐路に立たされた浦和レッズ カギを握るのはNo.10 柏木選手

レッズが岐路に立たされています。

 

2019年、ACLでは決勝進出を果たすなど一定の成果を挙げていましたが、Jリーグではわずか9勝(10分15敗)の14位。熱狂的なサポーターに支えられるホームでも4勝で終わってしまい、おまけにリーグ終盤15試合に限ってみれば、1勝7分7敗の勝点10(1試合平均0.66666点)。前半戦の貯金だけ残留を決めたといっても過言ではないくらいの体たらく。あまりにも寂しいシーズンを送りました。

 

低迷の大きな原因に挙げられるのは得点力不足。34試合で34得点、1試合平均1.00点リーグ15位の成績。かなり深刻です。興梠選手が12ゴールを挙げましたが、チーム2位は長澤選手の3ゴール。決して守備陣の強度に定評があるわけではないチームがこの得点力となってしまっては、低迷は当然というものでしょう。

 

 こういったゴールの少ないチームによく言われるのが、

「攻撃の回数が少ない」

「チャンスが少ない」

「シュートに持ち込めない」

というものです。

 

 では、レッズが多くの得点を挙げていた2015年~2017年の3シーズンと2019シーズンとで比較してみることにします。

(参考 2015シーズン 69得点 2016シーズン 61得点 2017シーズン 64得点)

 

 

 

攻撃回数(1試合平均)

2015シーズン 123.9回(リーグ15位)

2016シーズン 123.1回(リーグ10位)

2017シーズン 118.6回(リーグ14位)

 

2019シーズン 110.9回(リーグ15位)

(参考 2019年リーグ1位は横浜F・マリノスで122.5回)

 

シュート本数(1試合平均)

2015シーズン 16.7本(リーグ2位)

2016シーズン 17.4本(リーグ1位)

2017シーズン 15.2本(リーグ1位)

 

2019シーズン 11.7本(リーグ14位)

(参考 2019年リーグ1位は横浜F・マリノスで15.5本)

 

チャンス構築率(「シュート数÷攻撃回数」の1試合平均)

2015シーズン 13.5%(リーグ2位)

2016シーズン 14.1%(リーグ2位)

2017シーズン 12.8%(リーグ1位)

 

2019シーズン 10.5%(リーグ14位)

(参考 2019年リーグ1位はガンバ大阪で13.1%)

 

データ参照
ttps://www.football-lab.jp/uraw/season/ (頭に「h」を付けるとサイトに行けます。)

 

 

 

こうしてみると、「攻撃回数が少ない」というのは依然とさほど変わっていないようです。ところがシュート本数等を見ていくと、かなり大きな差が出ています。

「チャンスが少ない」・「シュートに持ち込めない」といったところは2019シーズンの成績に間違いなく影響しているといったところでしょう。

 

その課題を克服するため、レッズはこのオフどうするかが注目されました。しかし補強は上手くいかず。

大分で5アシスト(チームトップ)を記録し、パサーとしての才能を見せていた小塚選手にオファーを出すも、断られてしまいました。

ボール奪取のに定評のある選手を獲得し、少しでも相手陣地の近くから攻撃を行うショートカウンタースタイルに移行するかと思いきや、そういった意図の補強も見られず。(個人的意見ですが、磐田の田口選手鳥栖原川選手はボール奪取能力も高く、そこからのパスやセットプレーの正確さを考えても、獲得に乗り出すべきだと思うのですが。特に田口選手は「0円移籍」で獲得できるチャンスでもあっただけに。)

J2新潟で得点王に輝いたレオナルド選手を獲得しましたが、独力でドリブル突破・シュートまで待ちこむというタイプではなく、こぼれ球・ワンタッチでのゴールが多いタイプの選手。確かにシュートは抜群の上手さを誇りますが、レオナルド選手の代わりに守備を行う選手やパサーとなる選手がいないと孤立してしまうのではないかという懸念はあります。(J1初挑戦というところも不安材料。)

 

フロント陣が大槻監督の続投という判断を下していることから、恐らくチームスタイルは昨シーズンから変えずにというところでしょう。それでは2019シーズンと大きな変化の無い選手たち、チームスタイルの中でどうやって課題を克服していくか。

 

タイトルにも書きましたが、カギを握るのは「浦和のNo.10」柏木選手ではないかと考えています。

柏木選手の直近6シーズンの試合数・アシスト数は以下のとおりです。

2014シーズン 33試合  12アシスト

2015シーズン 33試合  5アシスト

2016シーズン 33試合  8アシスト

2017シーズン 27試合    8アシスト

2018シーズン    30試合 13アシスト

2019シーズン 17試合    0アシスト

 

データ参照
ttps://www.football-lab.jp/player/500647/(頭に「h」を付けるとサイトに行けます。)

 

やはり2019シーズンはおかしかったと見るべきでしょう。

怪我の影響で出場試合は大幅に減少。アシストはまさかの0と不調を極めました。青木選手やエヴェルトン選手、長澤選手も奮闘していましたが、柏木選手ほど「決定機を演出するパス」を出していたという印象は無かったです。

選手が大幅に変わらないこと、チームスタイルも恐らく変化が無いことを考えると、2019シーズンに不調を極めていた柏木選手の復活は絶対条件と言えるでしょう。

 

浦和在籍11年目。背番号10を背負っていることもあり、サポーターから槍玉に挙げられることも多い柏木選手。しかし2020年にレッズが再び輝くためには、この選手の決定機を演出するパスは必要不可欠です。「浦和の太陽」の復活はなるのか。今シーズンの注目点の1つです。

 

 

以上