今回は、前回投稿した記事(下にリンクを貼っています)で1位~6位と予想したチームと注目選手について、簡単ではありますが書いていきます。
前回投稿記事↓
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
1位 川崎フロンターレ(2019年成績 16勝12分6敗 勝ち点60 4位)
「負けない、しかし勝ちきれない」2019シーズン。6敗はJ1最少だったが、16勝は2014シーズン以来の少なさとなってしまい、ACLも早期敗退。不完全燃焼感が否めなかった。(それでも4位に入ってくるのはさすがであるのだが・・・。)
今シーズンは阿部選手や奈良選手を放出、知念選手はレンタル移籍でトリニータへ。一方日本人の即戦力は実質ゼロ。一見すると戦力ダウンしているように思える。しかし、ACLが無いことを考えると余剰戦力が多い方が問題で、かえっていい感じのスリム化に成功したように思える。幸い、昨シーズンの田中碧選手や脇坂選手などのように、若手が育ちやすい土壌がこのチームは整っている。今シーズンはACLではなくルヴァン杯に参戦することになるため、若手選手のチャンスはより増えてくる。旗手選手や三笘選手、イサカゼイン選手などのルーキーたちや、プロ2年目を迎えた「将来のエース候補」宮代選手の台頭に大いに期待するとともに、2019シーズンは本領を発揮できなかったレアンドロダミアン選手の完全フィットも加味し、1位予想としたい。
注目選手 齋藤学選手
マリノスから「禁断の移籍」をしてから、ケガもあってキャリアは下降線を辿っている印象が否めない。このまま終わるわけにはいかない。29歳、勝負の1年が始まる。
2位 横浜F・マリノス(2019年成績 22勝4分8敗 勝ち点70 優勝)
15年ぶりのリーグ制覇。それを実現させたのはポステコグルー監督による攻撃サッカーである。昨年68得点はリーグトップ。1試合平均2得点をたたき出す攻撃陣は今年も健在。仲川選手・マルコスジュニオール選手の得点王コンビに加え、エリキ選手、エジガルジュニオ選手もいる攻撃陣。そこにトリニータで10ゴールをたたき出したオナイウ選手を獲得。サンガから仙頭選手、セレッソから水沼選手、ヴォルティスから杉本選手を獲得し、中盤の攻撃的な選手の層も厚くした。去年よりも厚くなった選手層でACLにも対応できそう。
守備陣を見ても、チアゴマルティンス選手やティーラトン選手といった主力を完全移籍で残留させ、和田選手や前選手の獲得でサイドバックの質量の底上げにも成功。フロントの働きは素晴らしいものがあった。
問題はACL参戦による過密日程。多くの選手が初めて経験するアジアの舞台。ACLとJリーグの二足の草鞋を履きこなしていく必要のある今シーズンは、その対応力が問われる。補強によって選手層はかなり厚くなっているが、主力選手では喜田選手と扇原選手以外が未体験の「アジアでの戦い」が少なからずJリーグでの戦いに影響を与えると考え、連覇を逃すと予想。2位予想としている。
注目選手 遠藤渓太選手
マリノスが誇る天才ドリブラー。窮地に陥る日本代表を救うためにも、今年はスタメン出場をさらに増やしていきたいところ。
3位 鹿島アントラーズ(2019年成績 18勝9分7敗 勝ち点63 3位)
3シーズン連続国内無冠。「常勝・鹿島アントラーズ」として屈辱的すぎるこの3シーズン。この流れを変えるべく、オフは動いた。
選手層を厚くしたいセンターバックには奈良選手をフロンターレから獲得。ベガルタから「2019シーズンJ1アシスト王」である永戸選手、ベルマーレから杉岡選手、マリノスから広瀬選手を獲得し、サイドバックの選手層を強化すると、中盤には万能型の和泉選手をグランパスから獲得。加えて、アントラーズ自慢のスカウトが見つけてきたアラーノ選手も加わった。そして最大のアキレス腱であったセンターフォワードにはエヴェラウド選手を獲得した。まさに「無慈悲なまでの補強」である。1月24日のセルジーニョ選手退団は痛手ではあるが、それを上回るだけの補強はできたはずだ。
ところが、順調に見えたチーム作りに暗雲が立ち込めた。ACLプレーオフでの敗退である。試合後のザーゴ新監督のコメントを見る限り、「対策を立てられると脆い」という印象を受けた。2週間でチームを作るのは困難だったというのは想像に難くないが、この分厚い選手層をうまく使いこなせないのではという不安がある。最終的には上位に来るだろうが、序盤でかなり苦しむと予想して、3位予想とする。
注目選手 エヴェラウド選手
アントラーズの新たなエース候補。この選手が結果を残せるか否かによって、今シーズンのチームの結果が変わってくる。
「マルキーニョス2世」であれば優勝もある「アレックス・ミネイロ2世」でもかなりいい線にいく。ただし、「ファビオ・ジュニオール2世」であれば思わぬ苦戦を強いられるかも。
4位 セレッソ大阪(2019年成績 18勝5分11敗 勝ち点59 5位)
25失点はリーグ最少失点。(2004年頃からJリーグを見ていた筆者としては「セレッソが堅守」ということに違和感を感じてしまって仕方ないのだが、時代の流れというものなのだろう。自分の脳をアップデートしないといけない。)
その堅守を支えたキムジンジョン選手・ヨニッチ選手・木本選手・瀬古選手などは今年も健在。ロティーナ監督の下、今年も武器である堅守は持続しそうである。
そうなると問題は、昨年39得点にとどまった攻撃力。ブルーノメンデス選手の完全フィット、清武選手が本来の得点力を発揮することは当然必要だが、それだけでは足りない。やはりベタではあるが、天才・柿谷選手が最低でも2桁ゴールを決めるくらいに復調してくれなければ、攻撃力向上は無いと言っていいだろう。この3年で決めたゴールは合計で13得点。あまりに寂しい数字である。清武選手・柿谷選手・ブルーノメンデス選手での3人で30得点~45得点を挙げることができれば優勝も見えてくる。
あとは、名門・バルセロナからも注目される西川選手がどれだけやってくれるか。リヴァプール移籍を果たした南野選手同様、新人開幕スタメンでもやろうものなら、一気にスターダムにのし上がる事だろう。
注目選手 柿谷曜一朗選手
セレッソが誇る天才。直近3年間で13得点は戦術による制約を考えてもやはり少なすぎる。今一度復活を!
5位 柏レイソル(2019年成績 25勝9分8敗 勝ち点84 J2優勝)
J1優勝することよりJ2に降格することの方が難しい選手層で降格してきたレイソル。アルビレックスサポ-ターである筆者からしてみれば、はっきり言って迷惑甚だしいと思った。異次元の攻撃力(85得点)でJ2の各チームを地獄に突き落としてきた。その攻撃力の中心であるクリスティアーノ選手、マテウスサヴィオ選手、「1試合8ゴール男」オルンガ選手が健在な上、江坂選手・瀬川選手もいる。そこにJ2得点ランク3位の呉屋選手、愛媛で異才を放った神谷選手まで獲得。中盤の層を厚くしたいという意図から、アルビレックスの主力である戸嶋選手やファジアーノの仲間選手も獲得し、守備陣強化としてジュビロから若手の超有望株の大南選手、サガンから高橋選手と三丸選手、横浜FCから北爪選手を獲得。おまけにゴールキーパーには守護神・中村選手がいるのに韓国代表のキムスンギュ選手を獲得。人気ゲームソフト「ウイニングイレブン」のマスターリーグでもやらないような「えげつない補強」を敢行した。彼らだけ5大会くらい出る予定なのだろうかと疑問に思うほどである。
さすがに優勝はないと思うが、ACL出場権はもはや最低限のノルマになったと思えるほどの選手層である。ただし、大型補強の影響によって連携を取るのに時間がかかると思われる。そのために序盤は取りこぼしもあるかと考え、今回は5位予想としたい。
ただし、国内3大会中1つは獲得できるのではないだろうか。
注目選手 戸嶋祥郎選手
J2屈指のボールハンターであり、運動量を誇った頭脳派ミッドフィールダー。初のJ1でどれだけやってくれるかは要注目。必ず日本代表に選ばれるだけの選手になるはず。
6位 FC東京(2019年成績 19勝7分8敗 勝ち点64 2位)
悲願のリーグ制覇まであと一歩まで迫った去年。しかし実際には久保建英選手移籍後の攻撃力は不安定なものになり、良い時と悪い時の差が激しくなってしまった印象が強い(主力放出の後なので、仕方ないところではあるのだが。)
「同じ轍を踏まない」
その思いはオフの動きに表れている。アントラーズからレアンドロ選手、ジュビロからアダイウトン選手を獲得すると、2019シーズンの終盤戦では、切り札的存在になっていたアルトゥールシルバ選手を残留させた。流出も主力級は大森選手くらいなもので、攻撃陣の選手層は確実に上がっている。
リーグ2位の29失点を記録した堅守は今年も健在。経験豊富な森重選手や林選手が軸となり、渡辺選手や小川選手、室屋選手といった若手・中堅勢も経験を積み、昨年以上の力は付いているはず。
ただし、今年はACL参戦がある。特に守備陣に目を向けると選手層的にはまだまだ厚みがあるとは言えず、苦しい状態を迎えることは明白。特に後半戦で苦戦すると予想し、6位予想としたい。
注目選手 アダイウトン選手
ジュビロから加入した崩しの切り札。日本生活6年目。日本を、Jリーグを知り尽くした
期待の新戦力は、東京の攻撃をより高みに導けるか。
次回は7~12位を書いていきます!
以上