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アルビレックス新潟 2020シーズン展望!(その2)

 前回投稿の記事からの続きになります。

前回の記事は以下のとおりです。

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 

④DF(LSB・RSB)

攻撃サッカー形成のためには、両SBの積極的な攻撃参加が必要不可欠。とりわけ2020型アルビレックスは両SBの競争が熾烈を極めている。

LSB

最有力は堀米悠斗選手だ。2019シーズンは中盤戦以降にレギュラーに定着すると、精度の高いクロス、的確なタイミングでの攻撃参加、安定感のある守備で左サイドを締めた。さらに、オーバーラップとインナーラップを的確に使い分ける攻め上がりは効果的で、左ウイングの本間選手との連携で何度も好機を演出していた。元々プロ意識が高い選手であったが、主将に就任する今シーズンは、さらにモチベーションが上がっていることだろう。問題は怪我に対しての耐性か。この2年は怪我の影響からシーズン通しての活躍はできていない。出場した試合では結果を残せる選手なので、1年通しての活躍が期待される。

対抗は渡邊泰基選手。飛躍が期待された2019シーズンだったが、壁にぶつかり、怪我にも苦しめられたシーズンとなってしまった。本来の姿は、オーバーラップからのクロスが正確で、観る者の期待感を持たせてくれる選手だ。イメージ的には中に切り込んでの攻撃参加が少ないイメージだが、2018シーズンの32節・岐阜戦では戸嶋選手のゴール直前に、泰基選手が中に切れ込むドリブルをするシーンがあるので、できないことはないはずだ。堀米選手と比べると中を使っての攻め上がりは少ないが、そういったところを吸収して、レベルの高い争いをして欲しいところだ。

 

中に切れ込むドリブルのシーン↓(頭に「h」をつけてください。)

ttps://www.youtube.com/watch?v=wa9OG9NDzvU

 

大本祐槻選手もいる。スピードがあり、クロスの正確性や中に切れ込んでのシュートなら堀米選手や渡邊泰基選手と比べても遜色ない、攻撃に持ち味を持つタイプのサイドプレイヤーだ。ただ、アルビレックスで複数年やっている堀米選手や渡邊泰基選手といった2人がいるLSBでレギュラーを掻っ攫うというのは、かなり難しいような気がする。また、左右こなせる選手でもあるので、基本は本職のRSB(もしくはRWG)で、有事の時にLSBで起用されるプレイヤーとしてマルチな活躍をして欲しい選手だ。

 

RSB

新井選手、早川選手、大本選手の実質3選手で争われるだろうポジション。

新井直人選手はCB・両SB(プレースタイル的にはDMFもできると思う)でプレーできる守備のマルチロール。1年目の2019シーズンから持ち味であるクレバーな守備、ボール奪取能力を見せつけ、必要不可欠な選手となった。また、右足のクロスの精度もなかなかに高い。実際に2019シーズンはクロスから2アシスト。34節の水戸戦でのレオナルド選手へのクロスは絶品だった。

早川史哉選手は2019シーズン終盤から戦線に本格復帰。あの白血病の診断を受けて以来、実に3年半ぶりのリーグ戦出場だったが、とてもそうは見えない素晴らしいプレーの連続だった。やはり、U17ワールドカップでは日本代表として出場し、筑波大で主将経験も持つプレイヤー。持っているものの高さを改めて示してくれた。サッカーIQが高く、パス1本にしても、後ろに下げるのか、大きくサイドチェンジを行うのか、近い位置にいる選手に出すのか、前線に出すのかといったところの判断が優れていて、間違った判断をすることが極めて少ない選手という印象。新井選手同様、CBでもプレーできる守備力を持っているので、守備重視の試合では新井選手とこの早川選手が基本的には選択されるだろう。

大本選手はLSBの欄でも記載した通り、攻撃型のSB。攻撃サッカーを志向するアルベルト監督との相性は間違いなく合うはず。(実際、今シーズン補強した選手はアルベルト監督のリクエストとのことだそう。)引いて守りを固めるタイプの相手との対戦の時にはこの選手の攻撃性能の高さで、相手守備網を崩して欲しいところ。

 

対戦相手によって使い分けることになりそうなRSB。あえて本命はあげず、3人で切磋琢磨しながらのポジション争いを期待したい。

 

⑤DF(CB)

軸は舞行龍ジェームズ選手マウロ選手の2人だろう。

舞行龍選手はディフェンス能力は勿論のこと、足下の技術も高く、フィードの精度の高さには定評がある。中盤がうまく機能しない時にはこの選手から繰り出される1本のロングフィードからチャンスを作れるので、貴重な武器になる。2019シーズンは舞行龍選手加入後の8月以降、守備の強度は明らかに上がっていて、いかにこの選手の能力が高いかを証明してみせた。今年も間違いなく不可欠な選手だ。

マウロ選手はフィジカルの強さを活かしたボール奪取、「奪いに行く」スタイルのディフェンスがウリの選手スペイン・リーガエスパニョーラでも80試合以上に出場していた実績を誇り、「よく獲れたな」と思わざるを得ない。ただし不安な面もあり、過去(2~3年前だったはず)の欧州サッカーの選手名鑑では「安定感に欠ける」と書いてあったので、ムラが激しいタイプであることは想像できる。とはいえ、リーガ基準なので、Jリーグ基準では悪い時でもなんとか一定のレベルは保ってくれると期待したい。

この2人を脅かすとすれば、田上大地選手岡本將成選手になるだろう。

田上選手はV・ファーレン時代にJ1昇格を経験し、J1の舞台ではレギュラーとして活躍。身体能力の高さが武器で、身体を張ったディフェンスをする。また、元々FWだったためか、ゴールへの嗅覚も高い。セットプレー時には要注目だ。ちなみに激励会では大本選手に鋭いツッコミを見せていた。ムードメーカーとしても期待だ。

岡本選手は高卒1年目の2019シーズンから10試合に出場した。184センチの高さを活かした空中戦の強さ身体を張ったディフェンスが武器となる。ユース出身の貴重な生え抜き選手でもあり、クラブ側もチームの顔として成長して欲しいという思いがあるのだろう。2020シーズンからは背番号4に変更。チームを背負うCBとして、早い段階での1人立ちを期待したい。

 

新井選手早川選手はCBとしての起用も考えられている模様。2人とも高くない身長を補えるインテリジェンスを持ち、足下の技術もある。アルベルト監督が目指していくサッカーの申し子としてマルチな活躍が求められる。

 

⑥GK

 激戦区。4人登録だが、誰が出てきても全くおかしくない。

2019シーズンの守護神・大谷幸輝選手。今シーズンも守護神の有力候補ではあるのだが、ファインセーブも多い分、ポカも少なくない選手という印象。アルビレックスでの経験値は4年目と長く、チームのことを1番分かっているというアドバンテージもあるが、後述する3人のライバルのレベルが高いため、決して安泰というわけではなさそう。

対抗1番手はトリニータからレンタル移籍でやってきた小島亨介選手トリニータでの出場経験は少ないが、能力の高さは誰もが認めていて、コパアメリカの時には若手中心のメンバーとはいえ、日本代表に選ばれたほどの逸材。抜群の反射神経を活かしたセービング能力はもちろんのこと、フィード力も高いので、足下の技術を求めるアルベルト監督が好みそうなタイプのキーパーだ。

対抗2番手はアルビレックスユース出身、筑波大学出身の阿部航斗選手。U16~U21までの各年代日本代表に選ばれた経験を持つ才能あふれるゴールキーパーで、有名な「MILKサッカーアカデミー」さんの動画では、「今後10~15年、アルビレックスゴールマウスを任せられる逸材」「アルビレックスバンディエラになれる存在」と称されるほどの選手だ。

youtubeで「ミルアカ 台所事情シリーズ アルビレックス」とかで検索すれば出てくるかと)

185センチとサイズもある選手なので、成長した時にはどれだけの選手になっているか、今から楽しみだ。背番号は21番。野澤選手や東口選手などの、過去に正ゴールキーパーを務めてきた精鋭達もこの番号を着けていた。クラブの期待は高い。

対抗3番手は藤田和輝選手だ。今年でまだ20歳と若く、今シーズン中に正ゴールキーパーを掴むのは難しいのではないかと思っていた。だが、足下の技術に長けているところをアルベルト監督が目を付けたとのこと。もしかしたら、今年中にリーグ戦出場・正ゴールキーパーへ成り上がるなんてこともあり得るかもしれない。

186センチというサイズ、反射神経にも優れているとのことなので、早く公式戦のピッチで見てみたい選手の1人だ。

ちなみにこの選手もアルビレックスユース出身。阿部選手と藤田選手のユース出身同士の争いも注目点の1つだ。

  

以上、各ポジションに分けて書いてきた。書いてきて思ったが、この選手層を擁しているので、アルベルト監督のサッカーがフィットしてきたらかなり強いだろうなと感じている。もちろんアルベルト監督が目指すサッカー構築のために時間を要すること、そのために、特に序盤戦〜中盤戦は苦戦するあろうということは重々承知しているが、それでも期待せざるを得ない。

 

サポーターの方には長い目で見ていっていただきたいと切に思う。

 

 

以上