球春到来!いよいよ2020シーズンのプロ野球シーズンが始まる!
どれだけこの時期を待っていたか。
さて今年のオリックス・バファローズ、最大の注目点といえば、やはりNo.10 アダム・ジョーンズ選手だろう。
「MLB282本塁打」
「11年連続2桁本塁打(継続中)」
「シルバースラッガー賞受賞」
「ゴールドグラブ賞4回受賞」
「オールスターゲーム5回出場」
ここに書いた内容だけで、とんでもない選手が入ってきたということが分かる。バファローズはよく引っ張ってきたなというべきか。
そんなジョーンズ選手が加入した野手陣。キャンプから競争心激しく、各選手が非常にいい顔をしている。ジョーンズ選手自身も非常に精力的に動いているようで、早くも「外野手会」に加わり、食事会を主催。総額30万円ステーキをご馳走したという話もあったとのこと。しかもその外野手会では「個人の成績はどうでもいい。このチームで優勝したい」と発言したとのこと。(この人、最高かよ!!)加入早々、チームの中心になってくれているようだ。
メジャーのスター選手だったジョーンズ選手がその実績を鼻にかけることなく、溶け込めているようで本当に素晴らしい!しかも日本語を学ぶためにアプリで勉強しているとのこと。フィールド内外問わず素晴らしい選手であることが伝わってくる。
さて、少し話が逸れてしまったが、そんな「ジョーンズ選手加入」が野手陣にもたらすと期待している「3つの効果」について書いていくことにする。
①3番・吉田正尚選手の負担減による打撃成績向上
現段階での予想ではあるが、今シーズンのバファローズの中軸は「3番・吉田正尚選手 4番・ジョーンズ選手 5番・ロドリゲス選手orT-岡田選手」の並びが有力視されている。
昨年は「3番・吉田選手 4番・ロメロ選手 5番・中川選手orモヤ選手」がベストオーダーだったわけだが、ロメロ選手はケガが多すぎ、モヤ選手は5番に置くには確実性に欠けていた。中川選手は確実性は素晴らしかったが、さすがに5番を打つ長打力があったかといわれると何とも言えないところ。
その点、今年の中軸は4番・5番にも力と確実性がある。4番を打つであろうジョーンズ選手は長打力も確実性も備えている選手で、さらにケガに強い身体を持つ。4番が事あるごとに離脱して、吉田選手の打順が3番なのか4番なのか定まらなかった昨年のような事態はなさそうだ。
そうなると、吉田選手の打順は3番で固定される。後ろには頼れるジョーンズ選手が入るとなると、吉田選手と勝負をせざるを得ない状況が生まれ、甘い球も必然的に多くなる。精神的にも負担の軽減具合は相当なモノが予想される。
昨シーズンは.322 29本 85打点の成績だった。
今年は.340 35本 120打点くらいの成績を期待したい!
②外国人選手たちがより1つにまとまる
今年のバファローズ野手陣には3人の助っ人外国人選手が在籍している。ジョーンズ選手、モヤ選手、ロドリゲス選手だ。3人とも1軍に居れればそれはそれでいいのだが、チーム事情を考えると、助っ人外国人の4枠は「投手2:2野手」の使い方となりそうだ。そうなると、
①抑え投手のディクソン投手とジョーンズ選手は基本的に固定。
②中継ぎ投手のヒギンス投手(こちらもかなりよさそうと評判の投手)と先発左腕・一昨年9勝を挙げたアルバース投手の2人で1枠を奪い合う形であることも確実視されている。
この時点で、モヤ選手とロドリゲス選手のどちらかが2軍に行かなければいけなくなる。
こういった場合、往々にしてあるのが「外国人選手の不満分子化」だ。チームスポーツにとってはこれが一番の大敵だ。
しかしメジャーのスター選手だったジョーンズ選手の力でそういった事態が防げるかもしれない。というのも、モヤ選手もロドリゲス選手もキャンプの間、ジョーンズ選手の練習への姿勢や取り組み方をよく見ているのだ。「名実ともに一流選手」であるジョーンズ選手の姿を見て、「腐らず取り組み続ける」ことの大切さを学んでいってくれるのではないかと考えている。
(まあ、モヤ選手はドラゴンズ時代にも似たような経験があるので、耐性はあるだろうが。)
③若いチームの大きな成長
個人的にはこれが一番期待していることだ。
先述した「外野手会」に参加したのはジョーンズ選手含めて9人。ジョーンズ選手と小田選手以外は全員20代という若いメンツだった。そこではジョーンズ選手による打撃論が披露され、「打撃教室」も行われたという。
メジャーリーグでも屈指の実績を残し、なおかつ現役バリバリの状態でやってきたジョーンズ選手がどういった思考で打席に入り、どういった技術を使っているのか、状況に応じた技術の使い分けなどは、野手であれば当然気になるところだろう。ジョーンズ選手がチームにいるときにしか聞けないことを今のうちに聞いておきたいと、若い選手たちは今までになく意欲的だ。
これまでも、お手本になる選手はいた。しかしジョーンズ選手レベルの大物は類を見ない。誰もが知る本物のスター選手。外野手のライバルであるが、それ以上に一人の野球選手として少しでも吸収したいと思うのは当然のことだろう。
吸収したい・学びたいと思う選手がチーム内に多く生まれてくれれば、チームには高いレベルの競争が発生するはず。若く、将来有望な選手が多いバファローズには最高のお手本がやってきたと言っていい。
ざっくりとだが期待している3つの効果を書いてみた。
ジョーンズ選手個人の成績ももちろん期待したいところだが、ジョーンズ選手加入によるチームへの波及効果はそれ以上に期待大。
負け癖のついていたチームを変えてくれ!頼むぞ、ジョーンズ選手!
以上