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三浦大輔新監督就任のベイスターズ 飛躍期待の『三浦チルドレン』(投手編)

「『ハマの番長』、監督になる」

 

2016シーズンから5年間、チームの指揮を執ったラミレス前監督の退任に伴い、2021シーズンから横浜DeNAベイスターズの監督に就任した、ハマの番長こと三浦大輔新監督

2016シーズンに現役引退してからは2年間、野球解説者として活動する傍ら、ベイスターズスペシャルアドバイザーを務めた。2019シーズンからは現場に復帰。1軍投手コーチを務めて、1軍首脳陣とはどういうものかを経験し、2020シーズンは2軍監督を務めた。そしてついに2021シーズンから、ついに1軍監督に就任。2年契約と言うことだが、三原一晃球団代表からは「長期政権を期待している」というコメントがあるように、球団として「可能なところまで三浦監督」として進めていきたいと考えているのは明白。球団史上最も人気のある選手の1人だった三浦監督には、少しでも長く「チームの象徴」としての役割を果たしてほしいところだ。

 

そんな三浦監督だが、前述のとおり2020シーズンは2軍監督として若手選手たちの戦いを見てきている。そうなると気になってくるのは、「『三浦チルドレン』どれほど1軍に上がってくるのか」というところである。そこで今回は、2021シーズンに1軍で飛躍が期待される『三浦チルドレン』候補について書いていくことにする。

今回は投手編。 

 

①阪口 皓亮 投手(21歳  4年目)

2021年で4年目を迎える阪口投手

187センチの長身から投じられる150キロ前後のストレートとスプリット・スライダー・カットボールといった変化球を主として投じる右の本格派といったイメージだ。

ここまで1軍で通算6試合登板で0勝3敗 防御率6.86という成績。

1軍では、1ストライク・2ストライクの時はしっかり決まるのに、決め球のコントロールにかなり苦労しているイメージが強い。また、スタミナ面でもやや難があり、4イニング目あたりから球速が一気に落ちてくる傾向がある。

しかし2020年は2軍で12試合 61イニング 4勝1敗 防御率2.07 22四死球 41奪三振

という成績を残した。コントロールは少しずつ改善されつつあり、スタミナ面さえ改善されれば、本来のポテンシャルを発揮するのも時間の問題だ。

井納投手の移籍によって本格派先発右腕が不足しているベイスターズ。阪口投手の覚醒が必要だ。

 

②京山 将弥 投手(22歳  5年目)

2018年には6勝(6敗)を挙げ、一気に飛躍が期待されていたが、2019年には0勝6敗と足踏み。2020年も2勝(1敗)と、2シーズン続けて1軍の先発ローテーションに入り切れずにいる京山投手

しかしこの京山投手、着実に成長をしているということを忘れてはならない。

2020年9月21日のタイガース戦(甲子園)で6回3失点の粘投を見せて、プロ入り4年目にして初の「クオリティースタート」(先発投手として登板し、6投球回以上3自責点以内が条件)を達成すると、同年10月23日のカープ戦(横浜)では6回無失点の好投を見せ、2度目のクオリティースタートを達成する。

また、2018年から2020年までの成績を見ていくと、

2018年 59イニング 67被安打34四死球42奪三振 WHIP 1.69

2019年 35 2/3イニング 45被安打27四死球29奪三振 WHIP 2.02

2020年 29イニング 29被安打11四死球25奪三振 WHIP1.38

 

といった形で内容面が一気に良化している。カットボールのキレやチェンジアップの抜け方なども明らかに良くなっている上、制球面でも格段に成長している。奪三振四死球との数値の差を表す「K/BB」は2を超えてきた。2021年は、一気の先発ローテーション入りへ。期待しかない。

 

③中川 虎大 投手(21歳  4年目)

阪口投手と同様、2021年で4年目を迎える育成出身の中川投手

魅力は何と言っても最速153キロのストレート。そのストレートのノビは素晴らしく、球速以上のスピード感を感じさせる。変化球はスライダー、スプリット、カットボールを操り、タイプとしては本格派と言っていいだろう。

1軍では3年間で6試合の登板で0勝2敗 防御率6.35の成績。

1軍では先発で5イニング以上投げた経験が無いので、まだ何とも言えないところではある。

入団してから3年間の2軍成績はこちら。

2018年 45イニング40被安打21四死球44奪三振

2019年 104イニング81被安打52四死球93奪三振

2020年 34イニング26被安打23四死球26奪三振

この成績が表すとおり、三振を奪えるだけの球威もあり、被安打もイニング数より少ないので、球質は素晴らしいものがある。

課題は制球力だ。これは京山投手や阪口投手にも言えることだが、中川投手も2イニングに1つ以上四死球を与えている計算になるので、2人同様に制球面が課題となる。

ただ、この中川投手が一軍で登板した11月4日のドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)。

この試合では打ち込まれた坂本投手の後を受け2番手投手として登板したが、1/3イニングを投げ、被安打3ながら無四死球、無失点の成績を収め、制球面での課題が少しずつ解消されつつある姿を見せている。またこの試合で多投していた120キロを少し上回るくらいのカーブが非常に良かった。150キロ前後のストレート、スプリット・スライダー・カットボールのほかにこのカーブを効果的に使えれば、投球の幅は一気に広がるはず。

ベイスターズにおいて、「育成出身の投手で1年間先発ローテーションを守った」という投手は過去にいない。中川投手がその先駆者となれるか。

  

 

今回は以上。次回は野手編です。