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今、VfBシュトゥットガルトがアツい!

ドイツ・ブンデスリーガを舞台に戦うVfBシュトゥットガルト。過去には岡崎慎司選手酒井高徳選手細貝萌選手浅野拓磨選手といった選手が在籍し、現在は日本代表の心臓遠藤航選手が所属し、チームの要として大活躍しているチームでもあるため、日本のサッカーファンにも馴染みの深いチームである。

また、1893年創立、今年で119年目を迎える老舗クラブで、
・DFBカップ優勝3回
という実績もある名門クラブでもある。
 
そんなシュトゥットガルトだが、今、多くの注目を集めている。その理由はこれである。
 

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これは1月16日に行われたボルシアメンヘングラードバッハ戦のスタメンである。

システムとしては「3-4-2-1」ということで、最近では割とよく見る形ではあるのだが、注目を集めているのは、この試合のスタメンに入った選手達の「年齢」にある。

GK コーベル選手 23歳

DF ケンプフ選手 25歳

DF アントン選手 24歳

DF シュテンツェル選手 24歳

MF 遠藤選手 27歳

MF マンガラ選手 22歳

MF ソサ選手 22歳

MF ワマンギトゥカ選手 21歳

MF クリモビッツ選手 20歳

MF カストロ選手 33歳

FW ゴンサレス選手 22歳

 

これを見るだけで分かるとおり、若い!

23歳以下が6人カストロ選手以外は全員20代という若いメンツで構成されており、この試合での平均年齢は23歳という驚異的な若さである。(「若いチーム」の代表格であるボルシア・ドルトムントでも平均年齢は25歳ほど)

さらにこの試合の途中出場者を見ていくと、

MF ディダヴィ選手 30歳

MF クレメント選手 28歳

FW カライジッチ選手 23歳

FW クリバリ選手 19歳

 

ということで、ここでも若い選手が多く出場している。

また、ほかのベンチメンバーを見ていくと、

GK ブレドロウ選手 25歳

DF マブロパノス選手 23歳

MF カラゾル選手 24歳

MF フェルスター選手 25歳

FW マッシモ選手 20歳

 

とこれもまた若い!ベンチ入りメンバーの平均年齢24.1歳ということで、「スタメンだけ若い」わけでもなく、チーム全体として若さがあふれているのが分かる。

クラブの中でも「頼れる兄貴分」とされるカストロ選手ディダヴィ選手をうまく使いながら、特大なポテンシャルを秘めた若手選手を積極的に登用するマタラッツォ監督の手腕も素晴らしいものがある。

(出番に恵まれていないベテランの選手たちも、若いチームの雰囲気を悪くしないように普段から気を遣っているのだろうと思う。)

 

注目を集めているのは年齢の若さだけではない。サッカーの内容もまたワクワクさせようなものになっている。象徴的だったのは第11節ボルシア・ドルトムントである。

この試合は、相手が格上のドルトムントとの対戦であったことから、ボールは支配され続けていた。(支配率はドルトムント71%-29%シュトゥットガルト)しかしながら、ボールを奪ってからのカウンターが非常に速い!

サイドのソサ選手ワマンギトゥカ選手のスピードは圧倒的で、自陣から敵陣に入るまでがあっという間。

さらに、この試合で1トップに入っていたクリバリ選手やシャドーに入っていたクリモビッツ選手がサイドに開くと、サイドにいたはずのワマンギトゥカ選手やシャドーに配置されていたフェルスター選手がエリア内に入って、ゴールを狙う形をとる。

クリモビッツ選手が自慢のスピードとドリブルスキルでドルトムント守備陣を混乱に陥れ、フェルスター選手もテクニックを活かして、パスを出しながら、裏抜けも狙っていく。

ボランチに配置されているマンガラ選手遠藤選手も積極的なボール奪取と高いパススキルでカウンターを演出する。

非常にアグレッシブで流動的な攻撃をみせ、この試合5得点を奪い、ドルトムント守備陣を文字通り「破壊」し続けた。

 

この試合ではカウンターを中心に攻撃を組み立てていたが、他にも200センチカライジッチ選手ポストプレーを活かしながら、人数をかけた攻撃をしたり、ニコラスゴンサレス選手のスピードと決定力を活かした攻撃をしたり、ディダヴィ選手の創造性溢れるパスを中心に組み立てた攻撃をしたりと、多くのオプションをもっている。

また、ケンプフ選手シュテンツェル選手のフィード能力も高く、アントン選手は意外にもドリブルでボールを持ち上げていくスキルが高い。守備陣も攻撃への貢献度が高いし、それだけのスキルが備わっている。

さらに、ボランチに入るマンガラ選手遠藤選手の能力の高さは中堅クラブのレベルではない。特に遠藤選手ブンデスリーガの中でもトップクラスの「デュエル勝利数」(1対1での勝利数)を誇り、ビッグクラブからも注目を集め始めている。

 

もちろん若いチームだけあって、課題も少なくない。

上手くいかないときは試合開始10分でなんとなく「今日はダメだな・・・」と分かってしまうし、4得点、5得点の試合の直後に無得点が2,3試合続いてしまうこともある。好不調の波はかなり激しい。

また、今期はアウェーゲーム8試合で5勝2分1敗という素晴らしい好成績(ブンデスリーガ18チーム中で1位)にもかかわらず、ホームゲーム8試合で0勝5分3敗という成績(18チーム中15位)ということで、かなり両極端な成績となっている。ヨーロッパリーグ(EL)出場権が与えられる6位(DFBカップ優勝クラブ次第では7位まで)に入ることを考えると、これは何とか解決しないといけない問題だ。

 

それでも、

・圧巻のスピード感を持ったアタック

・2ボランチの能力の高さ

・若き3バックの攻守での貢献度の高さ

・守護神・コーベル選手が連発する好セーブ

 

と魅力にあふれている。

 

ブンデスリーガはこれから後半戦に突入する。

このチームに要注目を

 

 

以上