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中嶋オリックス「育成と勝利の両立」へ、カギを握る選手達(投手編)

2020年8月からオリックス・バファローズの監督代行を務めた中嶋聡。無事、2021シーズンからの監督就任が正式に発表され、本格的に「中嶋オリックスが誕生した。

監督代行に就任してから29勝35敗3分と、それなりのところまで立て直した手腕に間違いはない。シーズン開始から指揮を執ることになる2021シーズンにはさらに強力な「中嶋イズム」を植え付けて、チームを上位を押し上げてほしいところだ。

 

さて、中嶋監督が目指しているスタイルは「育成と勝利の両立」である。これは監督代行就任会見のときにも話していたので、すでにご存知である方は多いと思われる。実際、2020シーズンでも多くの若手選手が起用され、選手層は確実に厚くなってきているように感じる。2021シーズンも若手選手の積極的な起用はそのままに、Aクラス、リーグ優勝を狙っていく形になるだろう。

 

そのスタイルを成功させるためのカギを握る7選手を個人的に選出。その7選手を紹介していくのが今回からの内容である。

今回は標題のとおり投手編。

 

①宮城 大弥 投手(19歳  2年目)

沖縄・興南高校でエースとして活躍し、2019年のドラフトで1位指名を受け、入団した宮城投手。高卒1年目にして1軍の先発マウンドを経験すると、11月6日のファイターズ戦で5回3失点ながら、プロ初勝利をあげた。

そんな宮城投手の武器は140キロ台後半のストレート。さらに110キロ弱のカーブ120キロ台のチェンジアップ130キロ弱のスライダーで緩急を出しながら、三振を狙える球質の高さ。さらに、低めにコントロールできる制球力も備わっている。

なので、「大崩れ」しない。プロ初登板となった10月4日のイーグルスでは5回2失点。10月18日のライオンズ戦では6回3失点とゲームを作ってきた。

被安打は少なくないが、簡単に連打を許さず、ピンチでも動じないメンタルの強さも光る。

今シーズン、先発ローテーションに入ることが予想されているのは、

・山岡泰輔投手

・山本由伸投手

・田嶋大樹投手

増井浩俊投手

の4人がまず間違いないだろう。こうなると、5番手・6番手を争うことになりそうだが、本格派の左腕が少ないことからも宮城投手にはかなりの期待がかかっている。まずは山﨑福也投手ディクソン投手(先発転向の噂あり)あたりとの争いを制して開幕ローテーションを手にしてほしい。

 

②本田 仁海 投手(21歳  4年目)

当時中央球界では無名だった神奈川・星槎国際湘南高校に突如として現れた本格派右腕の本田投手。2017年のドラフト4巡目でバファローズに入団し、今年で4年目を迎える。

右肘の故障の影響で育成枠に落ちることもあったが、そこから復活、だけにとどまらずに球速をアップさせてきた。140キロ台後半だったストレートは、最速154キロにまで成長した。

チームの、日本のエースである山本由伸投手に類似するフォームからストレート鋭い2種類のスライダーブレーキの効いたチェンジアップを中心に投じ、相手を抑え込みにいく。

2020シーズンにはついに初の一軍マウンドを経験(11月1日のファイターズ戦)。味方の拙守に足を引っ張られる場面もあって、4回7失点(自責点3)で黒星を喫してしまったが、持っているポテンシャルは特大だ。

課題は、突如として乱れることのある制球面。それまで何事もなく投げていたのに、いきなりストレートの四球を与えたりと、まだまだ安定感に欠ける。(2軍では78 2/3イニングで20四死球と非常に安定しているので、恐らくメンタル面のところに原因があるかと思われるが...)

しかし、最速154キロのストレートを投じる馬力は天性のもの。2種類のスライダーは共に素晴らしいキレを誇り、チェンジアップはストレートとの球速差が25〜30キロあり、相手打者のタイミングを狂わせるには十分。

今年は開幕ローテーション入りへ、そして2ケタ勝利へ。

 

③漆原 大晟 投手(24歳  3年目)

2018年、新潟医療福祉大学から育成ドラフト1位で指名を受けて、バファローズ入団を果たした漆原投手。1年目から育成選手でありながら、2軍のクローザーを務めると、いきなりウエスタン・リーグ最多セーブを獲得(39登板 1勝0敗23セーブ)。

さらに2年目にはシーズン開幕前に支配下選手登録されると、中嶋監督代行になってからは、1軍リリーフ陣の一角に入ってきた。8月23日のライオンズ戦ではプロ初セーブをマーク。結局2020年は22試合に登板し、2セーブ5ホールドをマーク。また、リードしている場面で登板した時には「リリーフ失敗(ここでは同点、逆転を喫することとする)」をしていない。着実に成長を遂げた。

その2020シーズンの成績を見てみると、23 2/3イニングで30奪三振奪三振率にして11.41という素晴らしい三振奪取能力をみせている。武器となる150キロ超のストレートと、落差・キレともに高いレベルのフォークで三振の山を築く。また、時折投げるカーブも質は高い。

もちろん23 2/3イニングで14四死球を出してしまった制球面や、本塁打も2本献上してしまった「球の軽さ」など、まだまだ課題も多い。しかし、奪三振能力の高さや、「リリーフ失敗」を回避するメンタルの強さは、リリーバーをやるにあたって大きな武器になる。平野佳寿投手2世」平野佳寿投手の正統後継者」として、今年は更なる飛躍を期待したい。

 

 

今回は投手編3人を紹介していった。次回は野手編をあげていくこととする。

 

 

以上