今回は、前回投稿した記事(下にリンクを貼っています)で1位~6位と予想したチームについて、簡単ではありますが書いていきます。
前回投稿記事↓
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
1位 川崎フロンターレ(2020年成績 26勝5分3敗 勝ち点83 優勝)
まさに「圧倒」。その一言に尽きた、2020シーズンのフロンターレ。特筆すべきは「勝ち点83」「総得点88」という、34試合制になった2005シーズン以降ではいずれも歴代最高の数字。今年もまた、他を圧倒する攻撃力で連覇を狙う。
戦力面では、フロンターレの象徴だった中村憲剛選手がリーグ・天皇杯の2冠を手土産に引退。中盤の守田秀正選手がポルトガル・サンタクララへ、下田北斗選手はトリニータへ、ドリブラー・齋藤学選手はグランパスへそれぞれ移籍。前線の有望株である宮代大聖選手はヴォルティスへレンタル移籍した。
しかしながら、補強はそれを遥かに上回る。
守備陣では静岡学園高から田邉秀斗選手を獲得。
中盤陣に迎え入れたのは、桐蔭横浜大の橘田健人選手、松本山雅で主力として活躍した塚川孝輝選手、グランパスの中盤・最終ラインを支えていたシミッチ選手、トリニータの天才パサー小塚和季選手という豪華なメンツ。
前線には、知念慶選手、遠野大弥選手といった、武者修行先で経験を積んだ若手有望株たちが戻ってきた。
守備陣、前線の既存戦力が健在な上、主力が抜けた中盤も結果的にはスケールアップに成功。三笘薫選手や旗手怜央選手を中心に若手有望株も多く抱えているチームに死角はなさそうだ。
「ACL仕様」で4度目のリーグ制覇、そしてACL制覇を狙う。
2位 鹿島アントラーズ(2020年成績 18勝5分11敗 勝ち点59 5位)
2021シーズンのアントラーズは「継続」がテーマといえる。
このオフは静かだった。2020シーズンは多くの即戦力を獲得していったが、今回の即戦力はカイキ選手とピトゥカ選手の2人のブラジル人選手くらい。他は3人の高卒選手と3人の大卒選手で、まずは育成と言ったところか。
その動きを実現させたのが、2020シーズンに見せた若手選手たちの躍動である。
守備陣では21歳の守護神・沖悠哉選手、センターバックの23歳・町田浩樹選手と20歳・関川郁万選手が軸になりつつある。
中盤陣では、24歳のボールハンター・三竿健斗選手が中盤の門番となり、19歳のサイドアタッカー・荒木遼太郎選手が先発・途中出場問わずに攻撃にアクセントを加える。
最前線では、22歳にしてアントラーズのエースになりつつある上田綺世選手が虎視眈々と得点を狙う。
こうしてみると、ポテンシャルの高い若手選手達の宝庫だ。
もちろんのことながら、中堅・ベテラン勢も健在だ。守備を統べる犬飼智也選手、小泉慶選手、中盤を支配するレオ・シルバ選手、攻撃を司る土居聖真選手、ファンアラーノ選手、そして2020シーズンに18得点をあげ、絶対的エースになったエヴェラウド選手。
若手・中堅・ベテラン・助っ人外国人がバランス良くかみ合ってきているアントラーズ。ザーゴ監督体制2年目、狙うは「5年ぶりの優勝」ただ1つだ。
3位 横浜F・マリノス(2020年成績 14勝5分15敗 勝ち点47 9位)
超攻撃サッカーは今年も健在。マリノスは今年も魅力あふれるサッカーを見せてくれそうだ。
エリキ選手、ジュニオールサントス選手といった2020シーズンのトップスコアラーがそれぞれレンタル終了で退団し、心配されている攻撃陣だが、エウベル選手やレオセアラ選手が加入した。仮にこの2人のフィットが遅くなったとしてもマルコスジュニオール選手、仲川輝人選手、前田大然選手、オナイウ阿道選手と国内1本でやるにしてはあまりにも豪華なメンツがいるので、前半戦くらいならこの4人で十分ともいえる。
中盤・最終ラインは基本的には継続路線。その中で、トリニータから獲得した岩田智輝選手の存在は大きい。23歳だが経験も豊富で、足下の技術にもたけた岩田選手の加入によって、3バックにも4バックにもできるようになった。戦術的な選択肢も増えていく。
不安もある。特に中盤陣の枚数は決して多くない。もし喜田拓也選手や扇原貴宏選手あたりがケガをしてしまうと、かなり苦しくなる。
とはいえ、既存戦力となる選手たちは能力が高く、ポステコグルー監督のサッカーはさらに浸透している。ACLが無く、国内1本に集中できるのも大きい。2年ぶりの優勝を虎視眈々と狙う。
4位 サンフレッチェ広島(2020年成績 13勝9分12敗 勝ち点48 8位)
サンフレッチェは継続路線を維持しながらも、ピンポイントに強力な補強ができた。
守備陣は主力をしっかりと残しつつ、ヴァンフォーレから今津佑太選手を獲得。184センチの高さを持ち、空中戦にも対応可能。佐々木翔選手が31歳となった今、25歳の今津選手にスムーズな世代交代ができると、選手層も厚くなる。
中盤はベテランの青山敏弘選手、柏好文選手を中心に、茶島雄介選手、川辺駿選手の中堅勢、森島司選手、東俊希選手、浅野雄也選手、土肥航大選手などの若手勢にとバランス良く充実な選手層を誇る。愛媛FCから復帰した長沼洋一選手はドリブルで相手守備陣を切り裂く役割ができる選手なので、攻撃にアクセントを加えることができそうだ。
攻撃陣では、15得点をあげたレアンドロペレイラ選手が退団したが、ジュニオールサントス選手が加入した。同じ長身FWで、ヘディングも強いが、ジュニオールサントス選手には鋭いドリブルという新たな武器がある。個の能力でも打開できるようになった攻撃陣は、さらにパワーアップしたといっていいだろう。
主力を残しつつ、強力な個の力を手に入れたサンフレッチェ。しかも国内1本で戦える。2021シーズンは躍進の1年になる予感が漂う。
5位 FC東京(2020年成績 17勝6分11敗 勝ち点57 6位)
堅守速攻のスタイルで、安定して上位進出ができるようになってきたFC東京。
このオフは、「人数こそ多くないが、効果的な」補強を行ってきた。
最終ラインには、元ブラジル代表のブルーノウヴィニ選手を獲得。森重真人選手、渡辺剛選手が主力となっているセンターバックに新たな実力者が加わった。東京五輪候補の岡崎慎選手も控えており、充実している。中村拓海選手、中村帆高選手の「W中村」と小川諒也選手がいる両サイドバックも強力だ。
中盤陣は、既存の主力が揃って残留したが、その上で、ボランチにレッズから青木拓矢選手が、攻撃的なポジションにモンテディオから渡邊凌磨選手が加入。若手からベテランまで質・量ともに申し分ない。
前線は補強・放出共に現時点ではない。ディエゴ・オリベイラ選手やレアンドロ選手、アダイウトン選手が2021シーズンも得点源となっていくことだろう。
ただ、永井謙佑選手が負傷し、原大智選手も海外移籍となった。前線の選手層が結構手薄になってしまったので、ここはシーズン途中での補強をする可能性は十分にある。
2021シーズンはACLが無いので、国内1本で挑める。このメリットを活かしてトップ3に入ることができるか。
6位 名古屋グランパス(2020年成績 19勝6分9敗 勝ち点63 3位)
個人的には「2020シーズン・最も驚かされたチーム」グランパス。3位躍進を果たし、ACL出場を果たした。このオフは「ACL仕様」にするべく、既存戦力をちゃんと残留させつつ、主力級の選手を補強した。
守備陣では丸山祐市選手、中谷進之介選手という強力センターバックコンビに加え、セレッソから木本恭生選手を獲得した。強力な3選手によるローテーションを組むことができるようになった。加えて、サイドバックにはサガンから森下龍矢選手を獲得。ユース出身の有望株・成瀬竣平選手との定位置争いが激化しそうだ。
中盤陣には、レッズから万能型ボランチ・長澤和輝選手を獲得。稲垣祥選手や米本拓司選手といった主力勢も健在だ。
サイドハーフ・シャドー候補にはフロンターレから斎藤学選手を獲得した。相馬勇紀選手やガブリエルシャビエル選手、マテウス選手、阿部浩之選手、前田直輝選手といった選手達と定位置争いをしながら、充実なローテーションを組めそうだ。
最前線には、セレッソから柿谷曜一朗選手を獲得。金崎夢生選手や山﨑凌吾選手といった選手達と異なるタイプでバリエーション豊かになっている。
ここまで書いてきたが、個人的には「ボランチより後ろの枚数がやや少ないか」というイメージを抱いている。過酷かつラフプレーも多々あるACLを戦うことを考えると、怪我人が出てきて、次第に崩壊するという不安もかなりある。そこを考えて、6位予想とした。
次回は7~13位を書いていきます!
2/13追記 投稿しました
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
以上