今回からはJ2の各チームについて書いていきますが、さすがに日程とエネルギーに余裕が無くなってきたので(苦笑)、今回は1位~8位まで軽~く書いていきます。
なお、全体版で予想した記事が以下のリンクなので、良かったら読んでもらえると嬉しいです。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
では、ここから各チームについて
1位 V・ファーレン長崎(2020年成績 23勝11分8敗 勝ち点80 3位)
勝ち点80で昇格を逃したのは、不運だった。吉田孝行新監督の下、J1復帰を狙う。
守備陣からは角田誠選手が退団したが、ガンバから新里亮選手を獲得した。二見宏志選手が残留し、フレイレ選手も今年は目の色を変えて戦うはずだ。サイドバック勢は亀川諒史選手、毎熊晟矢選手、江川湧清選手、米田隼也選手としっかり残留させた。これは大きい。
ボランチでは、カイオ・セザール選手と秋野央樹選手の大黒柱が揃って残留し、加藤大選手も残留した。早稲田大の鍬先祐弥選手も獲得。主力級を4人揃え、選手層はかなり厚い。
2列目を見ると、氣田亮真選手がベガルタへ移籍したが、レイソルから山崎亮平選手を獲得し、大竹洋平選手やルアン選手、名倉巧選手、澤田崇選手はそろって残留した。
前線では、畑潤基選手が栃木SCに移籍したが、エジガル・ジュニオ選手をマリノスから完全移籍で買い取り、富樫敬真選手や玉田圭司選手も残留。加えて、都倉賢選手をセレッソから獲得。超強力な前線を形成した。
ベースは崩さずに、戦力を増強させた。加えてJ1からの降格組もいない2021シーズン。「普通にやれば」昇格するチームだと思う。
2位 京都サンガF.C.(2020年成績 16勝11分15敗 勝ち点59 8位)
今シーズン、チョウキジェ監督が就任したサンガ。戦力も大きく入れ替え、J1復帰を狙う。
守備陣では安藤淳選手が引退し、上夷克典選手がトリニータへ移籍した。その穴を埋めるべく、FC東京から木村誠二選手を獲得した。ヨルディバイス選手と本多勇気選手を軸に3バックを形成することになるだろうか。もしくは、レッズから獲得した荻原拓也選手やコンサドーレから獲得した白井康介選手、主力も揃って残留した両サイドを活かして4バックを形成していくのか。
中盤を見ると、ボランチではファジアーノから武田将平選手とガイナーレから三沢直人選手を獲得して厚みを加えた。トップ下を主戦とする金久保順選手、仙頭啓矢選手が揃って移籍したが、ベルマーレから松田天馬選手と中川寛斗選手、レッズから武富孝介選手を獲得した。特に決定力に長けた武富選手の加入は、ピーターウタカ選手に依存していたスコアラーというところの改善に大きく貢献しそうだ。中盤陣の層の厚みはJ2トップクラスだろう。
前線は、J2得点王のピーターウタカ選手が残留し、野田隆之介選手や宮吉拓実選手も残留。新戦力はいないが、層の厚さはかなりのものだろう。
戦力的には揃っている。加えてJ1昇格3回(昇格失敗は0回)の実績を誇るチョウキジェ監督の存在は大きい。ということで2位予想とした。
3位 ジュビロ磐田(2020年成績 16勝15分11敗 勝ち点63 6位)
1年でのJ1復帰に失敗してしまったジュビロ。しかし鈴木政一監督の下でV字回復した終盤戦の勢いをもって、今度こそJ1復帰を狙う。
オフは比較的静かな展開だったといえる。守備陣では、藤田義明選手が引退したが、そこには補強をせず。とはいえ、伊藤洋輝選手や山本義道選手、大井健太郎選手、大武峻選手とレギュラー格が多く揃っていて、若手有望株の鈴木海音選手や大ベテランの今野泰幸選手も控えており、特段問題ないだろう。両サイドは主力は軒並み残留。櫻内渚選手がヴィッセルに移籍するが、加藤智陽選手が加入した上、フロンターレから鈴木雄斗選手が加入した。
中盤には遠藤保仁選手が中心となり、山本康裕選手も残留。上原力也選手がベガルタに移籍してしまったが、ボール奪取に定評のある鹿沼直生選手をSC相模原から獲得。トップ下もできる山田大記選手もいるので、層の面では問題ない。
2列目は大森晃太郎選手を含めた主力が全員残留したところに、大津祐樹選手をマリノスから獲得した。藤川虎太朗選手のさらなる成長にも期待できるはず。
前線も小川航基選手とルキアン選手が残留した。しかし、ジョーカーの役割を担っていたルリーニャ選手が退団し、先発でも存在感を発揮していた中野誠也選手がアルディージャへ移籍。ここはやや「もったいないな」という印象を受けた。新加入の187センチFW・ファビアンゴンザレス選手がいつ合流できるかが大きなカギを握りそうだ。
名門ジュビロ、復活の1年になるか。
4位 ジェフユナイテッド千葉(2020年成績 15勝8分19敗 勝ち点53 14位)
ジュビロとは対照的に大幅な入れ替えを行ったのが、同じ名門クラブのジェフ。
守備陣では増嶋竜也選手が引退し、ゲリア選手が退団。鳥海晃司選手がセレッソへ移籍。しかし加入組はかなりの戦力増強が期待できる。センターバックにはレッズから獲得した元日本代表、鈴木大輔選手、サイドバック候補にはアントラーズから伊東幸敏選手と小田逸稀選手を獲得し、栃木SCで主力として活躍した溝渕雄志選手も復帰させた。かなりの層の厚さだ。
中盤は主力がこぞって残留したところに、レイソルから小林祐介選手を獲得した。
堀米勇輝選手がモンテディオに、為田大貴選手がセレッソに移籍した2列目にはモンテディオから末吉塁選手を獲得すると、コンサドーレから快足の岩崎悠斗選手も獲得した。セレッソから福満隆貴選手を迎え入れたのも大きい。
クレーベ選手が横浜FCに、山下敬大選手がサガンにそれぞれ移籍、アランピニェイロ選手が退団した前線だが、モンテディオから大槻周平選手を獲得したのは大きい。「昇格争うライバルから戦力を削るとは、ジェフフロント、やるな」という印象。ブラジル1部・バイーアからは21歳のサウダーニャ選手を獲得し、伸び盛りの櫻川ソロモン選手、ベテランの川又堅碁選手、船山貴之選手もいる。2トップを巡る争いはかなりアツい。
もう12年目のJ2、いい加減昇格しないといけないチームだ。
5位 モンテディオ山形(2020年成績 17勝11分14敗 勝ち点62 7位)
2015年以来のJ1復帰を目指すモンテディオ。このオフは効果的な補強を展開し、万全の体制でJ1復帰を目指す。
キーパーにはSC相模原からビクトル選手を獲得。櫛引政敏選手と藤島栄介選手も残留しており、レベルアップさせてみせた。
ディフェンスラインも主力を軒並み残留させた上で愛媛FCから山﨑浩介選手を獲得。空中戦に強い182センチのセンターバックの加入はチームに厚みをもたらす。ホーリーホックから瀧澤修平選手も加入させ、枚数もしっかり揃えてきた。
ボランチでは、中村駿選手がベルマーレに、本田拓也選手がFC岐阜に移籍するが、松本山雅FCから藤田息吹選手、トリニータから國分伸太郎選手、マリノスから山田康太選手という、2020シーズンにJ2で実績を残した選手たちを揃って獲得してきた。
2列目は渡邊凌磨選手がFC東京に、末吉塁選手がジェフに移籍したが、ジェフからは『悪魔の左足』を持つ堀米勇輝選手、ロアッソからはドリブルが武器の中原輝選手を獲得。アビスパでスーパーサブとして活躍した木戸皓貴選手も獲得し、ここも厚みが増した。
前線はヴィニシウスアラウージョ選手の残留が大きい。ただし、大槻周平選手をジェフに移籍させてしまったのは痛いところか。J3・FC今治で31試合8得点の実績を残した林誠道選手の活躍に期待がかかる。
石丸清隆監督2年目となる2021シーズン、クラブ史上最高クラスの戦力でJ1復帰を狙う。
6位 アルビレックス新潟(2020年成績 14勝15分13敗 勝ち点57 11位)
「『終盤戦の成績を基準』と言っておいて、2020シーズン最終盤7試合0勝1分6敗のチームを6位予想とか、見る目ない」という感想を与えそうだが、そんなことは知らない。(笑)
以下は真面目に。
アルベルト監督のスタイルに合致する「足下の技術に長けた選手」を獲得し、より鮮明に『アルベルト流』を打ち出してきた。主力の放出も目立ったが、決して悪くないオフを過ごしている。なにより、2015年の柳下正明監督以来久しぶりの継続路線だ。(2018→2019シーズンのついては片渕監督代行が監督に昇格しただけなのでノーカウント)これは期待していいはず。
このチームについては個別記事も書いてますので、良ければご覧ください。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
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7位 大宮アルディージャ(2020年成績 14勝11分17敗 勝ち点53 15位)
まさかの15位に沈んだアルディージャ。戦力を考えたら、想定外もいいところだったはず。今シーズンは怪我人を減らして、最低でも昇格争いに絡みたい。
守備陣では畑尾大翔選手がザスパクサツへ移籍。その穴を埋めるべくサンフレッチェから獲得したのは櫛引一紀選手。2019シーズンもアルディージャでプレーしていた櫛引選手の獲得で戦力は維持できたはず。
ボランチはほぼ全員が残留。元々人員過多なくらいだったので、これでいいと思う。
サイドはイッペイ・シノヅカ選手がレイソルに移籍したが、サンフレッチェから松本大弥選手を獲得した。さらに将来有望な松田詠太郎選手をマリノスから獲得。松田選手は2列目が主戦だが、サイドで使われることが多く、アルディージャではウイングバックが有力か。
2列目は、 移籍が噂された黒川淳史選手も含めて、主力級は揃って残留。さらにジュビロから中野誠也選手を獲得した。最前線がメインだが、1トップを採用するであろうアルディージャでは2列目の起用もありそうだ。
最前線は戸島章選手(→松本山雅)、富山貴光選手(→ギラヴァンツ)が揃って移籍した。1年目は期待を裏切ったハスキッチ選手とイバ選手がどれだけ活躍できるかがカギになりそう。
2年連続で低迷は許されない。一気に昇格まで駆け上がれるか。
8位 松本山雅FC(2020年成績 13勝15分14敗 勝ち点54 13位)
こちらも、「まさかの」低迷をした松本山雅FC。この2021シーズンは大幅に戦力を入れ替えて臨む。
とはいえ、守備陣は主力を残留させることに成功。その上で、横浜FCから星キョーワァン選手を獲得。さらに、アビスパから篠原弘次郎選手を獲得して、選手層を厚くした。
一方、両サイドを見ると、左サイドの高橋諒選手がベルマーレに、右サイドの鈴木雄斗選手はジュビロにそれぞれ移籍した。しかし、ホーリーホックから外山凌選手を獲得し、ツエーゲンから下川陽太選手を復帰させた。また、レノファから獲得した田中パウロ淳一選手、FC琉球から獲得した河合秀人選手、ヴォルティスから獲得した表原玄太選手もサイドができる選手である。
ボランチは主軸の塚川孝輝選手がフロンターレに、同じく主軸の藤田息吹選手はモンテディオに移籍したが、ベガルタから浜崎拓磨選手を、FC東京から平川怜選手を獲得した。また、ホーリーホックから安東輝選手を復帰させた。マイナスを最小限に留めた。
2列目と前線では、杉本太郎選手がアビスパに、久保田和音選手がザスパクサツに移籍し、「10番」セルジーニョ選手は退団という形になった。
一方、補強も敢行。2列目ではトリニータから小手川宏基選手を獲得すると、前線ではツエーゲンから「フィジカルモンスター」ルカオ選手、アントラーズから山口一真選手、ベルマーレから鈴木国友選手、横浜FCから191センチの戸島章選手と大型補強に成功。戦力の大幅アップに成功させてみせた。