前々回、1位~6位までを予想した。その時の記事は以下のとおり。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
今回は3位~4位に予想したチームの戦力分析をしていくこととする。
3位 中日ドラゴンズ
投手陣
・先発陣
昨年沢村賞の大野雄大投手を筆頭に、先発転向後に大きく飛躍した福谷浩司投手、柳裕也投手の3本柱は強力。4番手以降には梅津晃大投手、勝野昌慶投手、ロドリゲス投手、清水達也投手、山本拓実投手といった若手がいて、笠原祥太郎投手、松葉貴大投手と言った技巧派左腕もいる。そして、甲子園優勝投手である小笠原慎之介投手はもう6年目。背水の陣の覚悟で挑むことになるだろう。
先発ローテーションを争う選手達の質が高く、リーグでも上位に入るくらいの先発陣と言って良い。
・救援陣
勝ちパターンの7回、8回、9回に入る福敬登投手、祖父江大輔投手、R.マルティネス投手はリーグトップクラスの盤石度を誇る。その他にも、谷元圭介投手、又吉克樹投手、藤嶋健人投手、木下雄介投手といった粒揃いぶり。さらに、MLBで左キラーとして鳴らしたロサリオ投手を獲得。救援陣もローテーションが組めるレベルである。
ドラフト2位ルーキー・森博人投手も加わり、救援陣はセ・リーグトップと言って良いだろう。
野手陣
・打線力
1番を務めるであろう大島洋平選手は36歳になるが、衰えの気配はない。それどころか、OPSは2年連続で自己ベストを更新するなど、出塁率は上がっている状態。今年は2番候補の京田陽太選手と組む俊足コンビで多くのチャンスを作りたいところだろう。
中軸には高橋周平選手、ビシエド選手、阿部寿樹選手という巧打者が並ぶと予想。広角に安打を放つことができ、相手投手からすればかなり嫌な3人でランナーを返していくイメージか。
6番〜8番には平田良介選手、福田永将選手、木下拓哉選手が有力か。昨年は本来の姿を見せられなかった平田選手と福田選手がリベンジを果たすことができれば、相当な力を持つ下位打線が完成することになる。
A.マルティネス選手やガーバー選手といった外国人選手、根尾昂選手や石垣雅海選手、石川昴弥選手といった期待のホープもいて、シーズン中に一気の飛躍も期待できる。
・守備力
捕手の木下選手は昨年の盗塁阻止率.455を誇る強肩の持ち主で、「神業」とも称されるフレーミングで、投手を救える高い守備力の持ち主。
内野を見ると、一塁のビシエド選手、二塁の阿部選手、三塁の高橋選手、遊撃の京田選手はいずれも守備範囲の広さ、堅守ぶりともに申し分ない。
外野は左翼の福田選手(orガーバー選手)と中堅の大島選手の守備範囲にやや不安は残るが、右翼の平田選手は守備範囲の広さ、肩の強さともに安定している。もっとも、福田選手も大島選手も範囲は不安だが、守備力自体が低いわけではない。肩の強さも備わっている。
内野の控えである堂上直倫選手や一塁・外野の控えである武田健吾選手も守備力は高く、チームとしての守備力はセ・リーグトップ。ナゴヤドームという広い球場を本拠地にしてこともあり、チームとしての守備力の高さは大きな武器になる。
4位 広島東洋カープ
投手陣
・先発陣
ケガからの復活、そして開幕投手に選出された大瀬良大地投手を筆頭に、昨年のセ・リーグ新人王の森下暢仁投手、昨年8勝を挙げ、本格覚醒の気配が漂う九里亜蓮投手の3本柱はなかなかの強度を誇る。4番手以降にも野村祐輔投手、中村祐太投手、床田寛樹投手、遠藤淳志投手と言った投手が名を連ね、なかなかに粒揃いだ。むしろ、遠藤投手あたりが本格覚醒しようものなら、貴重な剛腕タイプの先発投手なので期待大だ。また、ドラフト1位ルーキー・栗林良吏投手、ドラフト2位ルーキー・森浦大輔投手、ドラフト3位ルーキー・大道温貴投手の台頭にも期待がかかる。
・救援陣
抑えのフランスア投手は問題ないが、そこまでに繋ぐ勝ちパターンの投手はまだ読めないところ。
昨シーズンは塹江敦哉投手が8回を投げることが多かったが、四死球が多く、好不調の波が激しい印象。島内颯太郎投手も圧巻の質を誇るストレートとスライダーを持ち、奪三振能力の高さは素晴らしいが、塹江投手以上に四死球が多い(塹江投手は四死球率5.79、島内投手は四死球率6.92)。2人ともストレートの質は文句無しなので、もう少しコントロールを磨ければというところ。
ケムナ誠投手、菊池保則投手あたりはここまで四死球が多くないので、この2人は勝ちパターンを任せられるか。
そして復活してもらわないといけないのが、一岡竜司投手、今村猛投手、中崎翔太投手の3人だ。この3人が復活すれば、一気に層が厚くなる。
先述したドラフト1〜3位ルーキーズも救援陣に組み込まれる可能性がある。いずれも即戦力なので、期待大だ。
野手陣
・打線力
優れた選球眼で高い出塁率を誇る 1番・田中広輔選手と右打ち、バント、2桁本塁打を期待できる長打力を持つ 2番・菊池涼介選手は数字以上に驚異だ。それぞれ本来の力を発揮すると、これほど厄介なものはない。
4番・鈴木誠也選手は問題ないとして、脇を固める3番・5番・6番をどう組むかが問題か。天才・西川龍馬選手、本格覚醒・昨年17盗塁と足もある堂林翔太選手、パワーヒッターのクロン選手、高い打撃技術を持つベテラン・松山竜平選手と長野久義選手といった選手達をいかに組み合わせるかが注目される。個人的には3番堂林選手、5番西川選手、6番クロン選手、7番松山選手or長野選手がベストだと思っているが…。
8番に曾澤翼選手か坂倉将吾選手の捕手陣で固定することになるか。
捕手の控えには磯村嘉孝選手や石原貴規選手、内野の控えには羽月隆太郎選手やドラフト6位ルーキー・矢野雅哉選手、小園海斗選手という「若手有望株」と安部友裕選手のような「ベテラン実力派」がいて、外野では大盛穂選手、野間峻祥選手や宇草孔基選手という力のある選手がいる。
打線の力だけで言えばかなり素晴らしいものがあると思っている。
・守備力
打線は非常にいいものを持っているが、守備面では不安要素が大きい。
曾澤選手や坂倉選手は打撃型の捕手で、守備には多少目を瞑って使うべき選手。
内野でいうと、二塁の菊池選手は問題ないが、三塁の堂林選手と遊撃の田中選手の守備範囲には不安が残る。特に田中選手は故障の影響もあってか、守備範囲の陰りが年々大きくなっているような気が....。試合終盤では、守備固めの三好匠選手や上本崇司選手の働きが重要になる。
外野では、左翼を長野選手が守るのであれば問題なさそうだが、松山選手だと守備力に不安は大きい。また、中堅の西川選手、右翼の鈴木選手の守備範囲も若干不安要素がある。野間選手や大盛選手をスタメンに入れて、守備力をあげるという選択肢もあるか。
広いマツダスタジアムということを考えると、外野守備はかなり重要だと思うので、佐々岡真司監督がここをどう考えてスタメンを組んでいくかに注目。
今回はここまで。次回は5位予想のベイスターズ、6位予想のスワローズについて書いていく。
以上