前回、1位~6位までを予想した。その時の記事は以下のとおり。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
今回は1位~2位に予想したチームの戦力分析をしていくこととする。
投手陣
・先発陣
10回目の開幕投手を務める涌井秀章投手に岸孝之投手と則本昂大投手を加えた「三本柱」を中心に、塩見貴洋投手や辛島航投手、瀧中瞭太投手、弓削隼人投手、石橋良太投手といった投手が名を連ね、元々層は厚かった。そこに8年ぶりの帰還を果たした田中将大投手とドラフト1位ルーキー・早川隆久投手、さらに新助っ人・コンリー投手が加わった。
二桁勝利を期待できる投手が少なく見積もっても5人揃った超強力な先発ローテーションは12球団トップクラスと言って良いだろう。
・救援陣
守護神・松井裕樹投手を中心に、牧田和久投手やブセニッツ投手で形成する勝利の方程式はハイレベル。それ以外にも、酒居知史投手、津留﨑大成投手、寺岡寛治投手、福山博之投手という右腕、池田駿投手のような左腕もいる。安樂智大投手のようなロングリリーバーも控えている。
森原康平投手、宋家豪投手といった、去年大不振に苦しんだ投手たちが本来の姿を取り戻すようだと、球界屈指の救援陣が完成する。
野手陣
・打線力
パ・リーグ屈指の強力打線は今年も健在だ。
リードオフマンの筆頭候補は小深田大翔選手。優れた選球眼、コンタクト能力の高さで高い出塁率を叩き出し、ハイレベルな走塁力で多くの得点を生み出す。1番バッターという場所が「天職」とも言える。
4番は去年の本塁打王・浅村栄斗選手で固定できるし、鈴木大地選手や茂木栄五郎選手、島内宏明選手といった巧打者がその脇を固め、相手投手を苦しめる。昨年は苦しんだ銀次選手の存在も忘れてはならない。
下位打線を見ても、快足とパンチ力を併せ持つ辰巳涼介選手や小郷裕哉選手、長打力自慢の内田靖人選手、高卒2年目にしてすでに好打者の風格が漂う黒川史陽選手と揃っており、ディクソン選手やカスティーヨ選手といった助っ人に頼らなくとも十分にやっていける。高卒2年目のホープ・武藤敦貴選手のブレイクにも期待大。
・守備力
守備でも大きな穴はない。センターラインの守備はしっかりと堅く、内野、外野ともに両翼の守備力も悪くない。
捕手陣は太田光選手以外の盗塁阻止率には若干の不安があるが、大きな爆弾とまではいかないはずだ。
中継プレーや挟殺プレー、ダブルスチールに対する対応で大きく崩れたりしなければ、水準以上の守備力を持っているといっていいだろう。
2位 福岡ソフトバンクホークス
投手陣
・先発陣
球界屈指のエース、千賀滉大投手と石川柊太投手の2枚看板を中心に、東浜巨投手、高橋礼投手、ファイターズから移籍のマルティネス投手、復活を期す武田翔太投手、ベテラン・和田毅投手、技巧派右腕の二保旭投手、技巧派左腕の大竹耕太郎投手と笠谷俊介投手、新助っ人のコリン・レイ投手、常時150キロ超のストレートを誇る大型右腕、杉山一樹投手と凄まじいまでの選手層だ。開幕には数人が間に合わないとされているが、正直そこまで大きな影響が出ないと思われる。それくらいの選手層を保持しているのが、ホークスだ。
・救援陣
8回のモイネロ投手、9回の森唯斗投手は磐石の中の盤石といった感じで、ほとんど付け入る隙が無い。他にも左腕では嘉弥真新也投手や川原弘之投手、右腕では泉圭輔投手や津森宥紀投手、奥村政稔投手、椎野新投手と揃っている。
高橋純平投手や板東湧梧投手という怪我で離脱している(していた)投手も多いので、こうした投手達が戻ってくると、より一層強力な救援陣が完成する。
野手陣
・打線力
1番には昨年のパ・リーグ盗塁王・周東佑京選手が入ることになるだろう。足だけでなく、打撃も一気に飛躍を遂げ、文句無しのリードオフマンになりつつある。恐らく2番を打つであろう今宮健太選手とのコンビは相当強力だ。
中軸は、柳田悠岐選手、グラシアル選手、デスパイネ選手が有力だが、栗原陵矢選手や中村晃選手もいる。長谷川勇也選手も今年は体調が良さそうで、オープン戦では「4番・DH」でスタメン出場を続けている。そして、本来なら中軸にいないといけないシーズン本塁打日本記録保持者のバレンティン選手が控えている。
下位に目を向けても、松田宣浩選手や上林誠知選手という、20本塁打くらいなら十分打てそうな選手がいて、9番が主戦になりそうな甲斐拓也選手も15本塁打くらいならば十分狙える。
控えにもベテランの明石健志選手や川島慶三選手、心境著しい真砂勇介選手や佐藤直樹選手、柳町達選手、リチャード選手、川瀬晃選手と控えている。
ただし、主力陣の平均年齢がかなり上がってきているのが気がかり。特に松田選手に関しては昨年大きく数値を落としており、急激な衰えが心配される。これが偶然であればいいのだが…。
・守備力
守備についても基本的に大きな穴はない。
甲斐選手の爆発的な肩、通称「甲斐キャノン」は最低でも3割台後半の盗塁阻止率を期待できる。もっと言うと、あの肩があるだけで相手チームの盗塁企図が減るわけなので、それだけで効果は絶大だ。
内野陣も全体的に問題はなさそうだ。強いて不安をあげるとすれば、三塁・松田選手、遊撃・今宮選手の守備範囲の狭まりのところか。2人とも昨年については問題が生じなかったが、2019年以前では守備範囲の指標である「UZR」はマイナスが続いていた。昨年の数字が本来のものであれば全く問題はないのだが、これが2019年以前の数値に戻ってしまうようだと、そこから少しずつ崩れていくということも考えられなくはない。
外野陣は、バレンティン選手やデスパイネ選手がレフトに守るような事態にならない限りは問題なさそうだ。ただ、中堅・柳田選手が先述した松田選手や今宮選手と同様に守備範囲に不安が残る。柳田選手も昨年は問題なかったが、こちらも2019年以前の「UZR」がマイナス傾向だったので、やや気になるか。
とはいえ、全体的に守備力は相当高く、ここがアキレス腱になるということにはならないだろう。
今回はここまで。次回は3位予想のバファローズ、4位予想のライオンズについて書いていく。
以上