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シーズン半分を終えたJ2リーグ 振り返り&今後の展望 part3(東京V・千葉・秋田・水戸・岡山 編)

シーズン42試合のうち、半分の21試合が終了したJ2リーグについて、簡単な評価と今後の展望をしていきたいと思い、前々回から書き始めたこのシリーズ。前回以前の記事は以下のとおりです。

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

  

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今回はその続きから。

9位 東京ヴェルディ 勝ち点33

評価→B

第4節・ツエーゲン戦の4失点、第5節・アルビレックス戦の7失点の影響もあり、「守備は悪い」という印象が強くなっているヴェルディだが、ここ数試合を見ると、たとえ多くのシュートを撃たれても失点を許さないサッカーができるようになってきた。また、攻撃陣に目を向ければ、33歳・小池純輝選手の大活躍で安定して得点を獲れるようになってきている。(チーム全体としてシュートの数が少ないのは若干気になるが)

ボールを握り、試合を支配し、先制点を奪って逃げ切るという形が少しずつ見えてきた。あとは上位との対戦のときにそれができるかが問題となる。(21節終了時の上位6チームとの対戦成績は0勝0分6敗、0得点17失点

シーズン前はもっと苦戦すると思っていたが、順位的にも健闘しているといっていい。ここまでの評価はB評価

今後の展望

「評価」の時にも書いたが、とにかく上位相手に勝てないのは問題だ。上位との対戦時には「得点が奪えず、複数失点」といった状態。ここは何とかして改善したいところ。攻撃陣のキーマンは端戸仁選手佐藤凌雅選手という「CF候補」、守備のキーマンは1ボランチで奮闘する加藤弘堅選手と見ている。CF候補の2人にはとにかく得点を奪うことが求められる。J2得点王を走る小池選手にマークが集中するところをうまく利用して、端戸選手には技巧で、佐藤選手にはスピードで打開していってほしい。ボランチ加藤選手には守備のさらなる安定化を期待したいところ。センターバックに至る前に相手の攻撃を遮断するには1ボランチ加藤選手の奮闘が必要不可欠だ。

 

10位 ジェフユナイテッド千葉 勝ち点28

評価→C

ここまで7勝7分7敗という成績。何とも言えない成績という感じである。鈴木大輔選手が加入し、第8節・栃木戦以降採用した3バックで、昨シーズンまでの課題だった守備は安定したが、今度は得点力不足に苦しむことに。サウダーニャ選手が初先発した第12節・レノファ戦以降は、「1トップ・サウダーニャ選手、2シャドー・見木友哉選手+船山貴之選手」の形が確立されて、そこから6試合無敗、6試合連続得点と軌道に乗り始め、「さあ、一気に逆襲だ!」となったところで、第18節・ヴェルディ戦で完封負けを喫してしまうなど、乗り切れないという印象が強い。

メンツはJ1昇格争いに加わっていけるくらいには充実しているはずだが、なかなかうまくいっていない。下位に沈んでいるわけではないので、ひとまずC評価

今後の展望

開幕前の予想から何度も言うように、メンツはいいものを持っている。ちょっとしたキッカケで一気に波に乗るという可能性もあるはずだ。そのキッカケを掴むために重要となるのが、第24節からの「上位4連戦(予定)」だ。モンテディオアルビレックスヴァンフォーレV・ファーレンと続く4連戦、ここで最低でも勝点9を確保する。それができれば、一気に昇格争いに加わることも可能だろう。(できなかったら今年はほぼ終戦

幸いにも、サウダーニャ選手が1トップに定着してからは得点も獲れるようになっている。この4連戦で攻撃陣が機能すれば、一気に昇格戦線を面白くする存在になるはずだ。

 

11位 ブラウブリッツ秋田 勝ち点28

評価→A

「ひたむき×全力=秋田」、この言葉通りの奮闘が目立ったブラウブリッツの前半戦。私は、選手層も厚くないし、『堅守+セットプレーが強い』チームはカテゴリーが上がると苦戦する傾向がある」と思っていたために、シーズン前の予想で最下位と予想していたのだが、私の見る目の無さを露呈する結果となった。とにかく守備が想像以上に堅い。21試合で21失点ということで、1試合平均1失点。ここまで堅いとは想定外だった。また、攻撃陣も得点こそ決して多くないが、チャンスを多く作れるというのはこれまた想定外だった。リーグ序盤はなかなかその機会も少なかったが、J2のレベルに慣れていくにつれ、『シュートで終わる』ことが多くなってきている。(10節以降の12試合では10試合でシュート10本以上

予想を大きく上回る健闘ぶりA評価で問題ないと思われる。

今後の展望

問題は後半戦だ。特に39節~42節という最終盤にはサンガヴァンフォーレヴェルディジュビロという強豪との4連戦が残っており、確実に苦戦が予想される。そこまでに確実に勝ち点を重ねて、38節までには勝ち点50に到達しておきたいところだ。今年は4チームが降格する超過酷なサバイバルなので、残留ラインはかなり高くなることが予想される。とにかく下位相手に取りこぼさず、上位相手には自慢の堅守で守り切る。これを続けて、悲願の「J2残留」を目指していきたいところ。(もちろん、J1昇格も視野に入れながらの戦いはしていくだろうが、まずはしっかりと残留を決めていきたい)

 

12位 水戸ホーリーホック 勝ち点27

評価→C

得点は多く奪えるし、失点もそれなりに少なく抑えている。実際、前半戦終了時点での得失点差は「+6」となっており、この数値を見ただけでも、質の高いサッカーができていることは明白だ。しかしながら順位は12位。そう、このチームは「勝つ時は大差、負けるときは僅差」の傾向がある。第4節・ゼルビア戦、第5節・松本山雅戦では3点差勝利。第16節・愛媛戦では5点差勝利と、ハマった時の強さはJ1級なのだが、それがなかなか続かない。

最前線では中山仁斗選手奥田晃也選手安藤瑞季選手が存在感を発揮し、サイドでは松崎快選手が本格的にブレイクを果たしつつある。守備では住吉ジェラニレショーン選手がここまで20試合出場を果たし、柱になっている。

タレントはしっかり揃っているので、あとはチームとしての成熟度がカギとなる。ここまでの評価はC評価


とここまで書いてきたが、上記した住吉選手のサンフレッチェへのまさかの移籍が7月7日に発表された。

ホーリーホックにとってはかなりキツい展開だが、三國スティビアエブス選手あたりが穴を埋めていければ、というところか…。


今後の展望

まずは大型連勝、大型無敗の波を1回作りたいところ。ここまでの「最長連勝期間」2「最長無敗期間」でも3となると、やはり厳しくなる。まずは「負けないこと」を優先にしていく必要が出てくるか。特に下位相手の取りこぼしは絶対に避けなければならない。攻撃力の高さはすでに証明済み。守備もそれなりに整備されている。若い選手が揃っているチームだけに、勢いが付けば何かを起こせる力も秘めている。秋葉忠宏監督の手腕が問われる後半戦になりそうだ。

 

13位 ファジアーノ岡山 勝ち点25

評価→B

ここまでの失点数は21失点リーグトップクラスの堅守で着実に勝ち点を重ね、少なくともJ2残留は間違いなく達成するだろう。さらに、ここ数試合ではチャンスをものにする決定力が備わってきた。エースとみられたイヨンジェ選手が1試合の出場で離脱、「10番」の宮崎幾笑選手1得点と決して万全の状態とは言えなかったが、ここにきて上門知樹選手が16節・松本山雅戦から6試合4得点と量産体制に入った。

チームとしても上昇気流に乗り始め、第18節・アルビレックス戦、第19節・琉球戦と連続完封勝利。前評判を大きく上回る堅守とここ数試合での攻撃力アップで少しずつ上位進出も見えてきた。

ここまでの評価はB評価。前評判以上に奮闘しているが、ここから更なる飛躍を期待

今後の展望

後半戦、このチームが一気に浮上するかもしれない。というのも、「J2屈指の堅守」という絶対的な強みがある上に、日程の組まれ方が非常に恵まれているという印象があるからだ。比較的順位が近いツエーゲンから始まり、ザスパクサツレノファという「やや順位が下の+得点力に難のあるチーム」との試合が組まれる。ゼルビアを挟んで、苦しむアルディージャギラヴァンツ愛媛との3連戦が組まれる。このままいけば、後半戦最初の7試合のうち6試合自チームより下位に位置するチームと対戦することになる。

もしここで一気に勝利を重ねることができたなら・・・。「一気にJ1昇格争いに殴り込み」なんてシナリオも描けるかもしれない。

 

 

9位・ヴェルディから13位・ファジアーノまで紹介し、今回はここまで。

次回は14位・ツエーゲンから18位・ギラヴァンツまでを紹介することとする。

 

 

以上