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シーズン半分を終えたJ2リーグ 振り返り&今後の展望 part5(愛媛・群馬・大宮・相模原 編)

シーズン42試合のうち、半分の21試合が終了したJ2リーグについて、簡単な評価と今後の展望をしていきたいと思い、書き始めたこのシリーズもラスト。前回以前の記事は以下のとおりです。

 

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今回はその続きから。

19位 愛媛FC   勝ち点18

評価→D

和泉茂成・新監督の下でスタートした愛媛の2021シーズンだったが、スタートダッシュに失敗。0勝2分4敗の成績で和泉監督は辞任を表明し、實好礼忠監督が就任する。第8節・アルディージャ戦、第9節・松本山雅戦で連勝を果たすなど、最初の3試合で勝点7を稼ぎ、實好体制でのスタートダッシュは見事に成功するが、直後にアルビレックスサンガジュビロ琉球昇格争い中の4チームとの連戦が来てしまった不運もあり、その後はなかなか勝ち点を奪えずにいると、徐々に失速する。第16節・ホーリーホック戦、第20節・ゼルビア戦とともに0-5というスコアで大敗をするなど、終盤6試合中5試合で複数失点と守備も崩壊気味に。ここまで21試合38失点リーグワースト

昨年はシーズン通して平均ボール支配率は52.5%だった愛媛。それが、實好監督就任後15試合では、支配率50%を超える試合はわずかに4試合。これを見る限り、「堅守速攻」が目指しているスタイルなのだろう。しかし守備が崩壊してしまっては元も子もない。まずは守備の再構築からだろう。ここまでの評価はD評価

今後の展望

迎える後半戦、序盤から大きな勝負が待っている。第24節からの6試合で、ザスパクサツギラヴァンツ松本山雅栃木アルディージャと残留争いのライバルになりそうなチームとの直接対決、いわゆる「6ポイントゲーム」5試合ある。ここでどれだけ勝ち点を奪えるかが、J2残留への大きなカギを握ることになるだろう。

こうした試合で大切なのは、「いかに失点をしないか」というところになる。失点をしなければ確実に勝ち点を確保できるし、残留争いのライバルの足止めにも成功する

失点をしないために奮闘しないといけないのは、浦田延尚選手西岡大志選手池田樹雷人選手で組んでいくことになるセンターバックだ。守備陣の代表として、ここまでリーグワーストの失点数を喫している責任は痛感しているはずだ。

残留争いの直接対決で意地とプライドを見せつけて欲しいところだ

 

20位 ザスパクサツ群馬 勝ち点17

評価→D

ここまで4勝5分12敗の20。苦しい戦いが続いているザスパクサツ。昨年後半戦、特に終盤戦8試合で6勝1分1敗という成績も残していたことから、躍進も期待されていただけに、期待を裏切られた感は否めない。

ただ、内容だけ見るとこの順位に居るのはおかしいという感じがある。ゴール期待値は1を優に超え、被ゴール期待値も降格圏内に位置するほどに悪いわけではない。敗戦の半数以上は1点差ゲームで、いわゆる「惨敗」という試合は実は少ない。大前元紀選手はここまで7アシストと攻撃の中心として活躍を続けており、後半戦の活躍にも期待ができる。

順位を踏まえてここまでの評価はD評価。ただ、ここからも盛り返すだけの力は十二分にあると感じている。

今後の展望

内容は悪くないのだが、枠内シュートが少なすぎるのがこのチームの問題となっている。枠内シュートの数値はリーグワースト3位となっており、これでは決まるものも決まらないという印象。この状況を打破するためには、先発起用されつつある北川柊斗選手や、ガンバ育ちで2019年にはJ3で17試合11ゴールを奪った実績を持つ高木彰人選手の奮起は必要不可欠だ。北川選手はだいぶチームにフィットしてきているようで、シュート本数も増えてきた。一方の高木選手はここまで13試合出場もシュートはわずか4本。途中出場が多いとはいえ、これでは苦しい。さすがにもう少しシュートを撃てるようにしないといけないだろう。

逆に言えば、この2人に「得点」という目に見える結果が出始めた時、チームは一気に勝ち点を積み上げる展開になるだろう。

 

21位 大宮アルディージャ 勝ち点16

評価→E

当然のE評価だろう。

選手1人1人の能力、資金力、環境面を考えたら、どんなに悪くてもJ1昇格争いはしていく義務があるはずだった。それがJ2残留争いに巻き込まれ、監督交代を行い、それでも勝てない戦いの連続だ。まず点が取れない。点を取ったと思ったら、ラインが下がりすぎて猛攻を浴びて失点するといった形で結局勝てない。ここまで21試合で3勝である。

ただ個人的には、選手や監督というよりフロントにかなりの問題があるように思っている。第15節終了後、岩瀬健監督解任の際に出したコメントで「シーズン折り返し(21節終了時)で1ケタ順位を目標に」とあった。

しかし、この時点のアルディージャ21位の勝ち点11、9位ブラウブリッツとは勝点差9、しかも間には11チームがいる。残り6試合でこのコメントはさすがにJ2を甘く見過ぎである。(2018年あたりのアルビレックスを見ているようで余計にそう感じてしまう。)

実際、次の第16節・ジェフ戦でホームでありながら0-2の敗戦。第17節・ツエーゲン戦で0-1で敗戦を喫し2試合目で「目標不達成」が確定した。そもそもあれだけのメンツがいながら残留争いに巻き込まれているということは「微修正」ではなく、「かなり大きな修正」が必要な状態のはず。それを「監督がビッグネーム」というだけで簡単に修正ができるはずがないのだ。

まず当面は「J2残留」を掲げて、少しでも現場のプレッシャーを取り除くことが必要なのに、さらにいらないプレッシャーを与えるフロント。本当に何を考えているのだろうか。

(つい、熱くなってしまった・・。)

今後の展望

アルディージャ伝統「堅守速攻」を機能させるため、そして現状を打破するためには、選手達の「プライドを捨てる力」が求められる。幸いなことに、黒川淳史選手小野雅史選手ハスキッチ選手中野誠也選手イバ選手といった個の能力に長けた攻撃陣を擁している。ここは割り切って、「守って守ってカウンターで仕留める」形で確実に勝点3を奪う戦いを狙っていくというのも1つの選択肢だろう。(攻撃的なサッカーを志向する霜田正浩監督がその選択を取るかは微妙なところだが・・・)

ここまで大敗が無かったので、ここまでの得失点差残留争い中の他のチームに比べればかなりマシな数値になっている。勝点を積み重ね、まずは残留圏内のチームに追いつくことから始めていくべきだ。

 

22位 SC相模原 勝ち点13

評価→E

昨シーズンは19試合負けなし(10勝9分)でシーズンを締めくくり、大逆転でのJ2昇格を果たし、その勢いをもったまま乗り込んだJ2の舞台だったが、現実は厳しかった

第4節・アルディージャ戦で劇的逆転勝利、第6節・アルビレックス戦では相手の連勝記録をストップする戦いぶり、第10節・ジェフ戦ではアウェーながら0-1のウノゼロ勝利随所に見せ場は作っているが、やはり攻撃陣はかなり貧弱だ。特に第14節・レノファ戦以降6試合連続無得点を喫したり、前半戦終了時点での得点数が11点リーグ最下位など、厳しい数字が並ぶ。

ここ最近は、内容的にそこまで悪いとは思わないし、ボール支配率やシュート本数なども割といい数字が出ているのだが、とにかく決定力が足りていないという印象。

エースだったホムロ選手の途中退団などもあった戦力面を考えればよく頑張ってはいるのだが、さすがに最下位なので評価はE評価

今後の展望

11試合勝ち無し中。この状態で迎える後半戦だが、最初から強敵が続く琉球ゼルビアと始まり、栃木を挟んでヴァンフォーレアルビレックスジュビロジェフV・ファーレンと続く。目標であるJ2残留のためにはここの8試合で最低でも勝ち点12は獲っておきたいところ。それができないと、残留争いのチームとの直接対決を前に「事実上の終戦が決まってしまうかもしれないのだ。

幸いにして守備はそこまで崩壊している感じではない。となるとやはり攻撃力決定力の向上が全てだろう。ユーリ選手平松宗選手和田昌士選手の奮闘は必要不可欠だ。

高木琢也監督はどうやってこの難局を乗り切るか。

 

 

5回に分けて書いていったこのシリーズも今回がラスト。

明日から始まる後半戦に向けて、各チームのピッチ内での動きはいかに。

そしてやってくる中断期間で、各チームはどのような補強を行っていくのか、注目していきたい。

 

 

以上