「2022シーズンJリーグ」の開幕まで1か月を切った。アルビレックス新潟は6年ぶりのJ1復帰を目指してのシーズンとなる。
今回から3回にかけて、各ポジションごとに今シーズンの展望していくことにする。
CF
起用が予想される選手
No.7 谷口海斗選手
No.9 鈴木孝司選手
No.13 伊藤涼太郎選手
No.23 小見洋太選手
N0.28 矢村健選手
①1トップの場合
抜群の安定感を持ったポストプレーと決定力の高さが特徴の鈴木孝司選手と昨シーズン13得点でチーム得点王となった谷口海斗選手の争いが基本線か。
鈴木選手は「気が利く」ポジショニングをとることができる。得点以外の役割もこなせる総合力に長けたFWである。昨シーズンは怪我もあり9得点に終わったが、1年間出場できれば15得点は期待できる。
谷口選手は2021シーズンで最も伸びた選手の1人だろう。アルビレックス加入後初ゴールは第10節の愛媛戦と出遅れたが、そこから怒涛のゴールラッシュを見せ、結果チーム得点王。サッカー用語風に言えば「ケチャドバ」だ。シュート力はチームトップクラスで、シュートレンジもかなり広い。
オフ・ザ・ボールの動きは鈴木選手は一日の長がある。2列目に好プレイヤーが多い今シーズンは、鈴木選手のポストワークがより一層活きそうな予感。谷口選手が鈴木選手の巧さを学ぶことができれば、ポジション争いはさらに熾烈を極めることになるが、果たして…。
②2トップの場合
「鈴木・谷口の2トップ」も考えたが、2021シーズンを見ている限り、鈴木選手と谷口選手の2トップは何となく無さそう。(「ポストの鈴木選手」と「裏抜けの谷口選手」で相性は良さそうなのだが、あまり機能していた印象がない。)
とはいえ、鈴木選手と谷口選手のどちらかで1枠は確定的。
そうなると、問題は「2枠目に誰が入るか」だ。
小見洋太選手、矢村健選手は鈴木選手と組ませると力を発揮しそうだ。1トップだとサイズ的にも厳しいところはあるが、2トップであれば相棒に前線の基準点を任せて、守備面で貢献をしつつ、裏抜けの上手さで得点を狙っていくことができる。
特に矢村選手のシュートの上手さは誰もが認めるところ。今年は「キングケン」の面目躍如を期待したい。
伊藤涼太郎選手は谷口選手とコンビを組ませるとかなり力を発揮できるのではないだろうか。裏抜きというよりは足下でボールを持って力を発揮するテクニシャンタイプだと思う。そのため、セカンドトップのような役割を担って、谷口選手へパスを出したり、自らドリブルでエリアに侵入してからシュートというような動きが期待できる。
懸念材料
昨年も同じことを思ったが、最長身が鈴木選手の179センチ。「高さは足りていないな」と言う印象。攻撃の選択肢が狭まってしまうなという印象はある。
また、鈴木選手がいるかいないかでかなり大きく影響しそうな編成となっているので、離脱しようものならかなり苦しくなりそうか...。(谷口選手がいるとはいえ、後述するWG(SH)陣を一番活かせるのは鈴木選手だと思っている。)
185センチ以上の長身FWを1人入れられるとさらに選択肢が広がるが....。助っ人外国人の加入はあるか?
WG(SH)
起用が予想される選手
No.7 谷口海斗選手
No.10 本間至恩選手
No.13 伊藤涼太郎選手
No.14 三戸舜介選手
No.17 イッペイシノヅカ選手
No.19 星雄次選手
No.22 松田詠太郎選手
No.23 小見洋太選手
N0.28 矢村健選手
No.29 シマブクカズヨシ選手
有力なWG(SH)候補が大勢いるアルビレックス。
これだけ多くの候補がいるため、谷口選手はCFで固定なのかもしれない。が、個人的にはカットインからの強烈シュートは見てみたいし、アルビレックスの武器にしてほしいと思っている。なので、WG(SH)候補として記載した。
本間至恩選手はもはや説明不要。圧巻のドリブルスキルとテクニックでサイドを制圧する。世界を意識するのであれば、10ゴール15アシストを目標に戦っていってほしい。
三戸舜介選手は本間選手と比べても勝るとも劣らない才能を秘めている。ドリブル・パス・シュート、どれも質が高く、総合力の高いアタッカー・ウインガーになれる逸材だ。
伊藤選手や松田詠太郎選手もまた、ドリブルに大きな特徴がある選手。J2では反則レベルのドリブルで相手守備陣をズタズタに切り裂く姿が今から想像できる。
星雄次選手はテクニックを活かして、堅実な仕事ができる。サイドに居ながらトップ下のような役割もできる「影の司令塔」の役割を任せられる、チームでも希少価値が高い選手だ。
ロメロフランク選手(現 鹿児島ユナイテッド)のような役割を担えそうなのが、イッペイシノヅカ選手だ。強靭なフィジカル、力強いドリブル、エリア内に侵入し積極的にシュートを撃つ姿勢と、J2ではどれもトップクラスだ。
小見選手と矢村選手は本職がCFということで、より直接的にゴールが欲しい時、ゴール前に人数をかけたい時にウインガーとして起用されることになりそうだ。サイドからエリア内に侵入し、積極的にシュートを撃っていく姿勢を見せて行って欲しい。
シマブクカズヨシ選手はルーキーながらドリブルのスキル・スピードはかなりのモノで、先発出場だけでなく、途中出場からジョーカー的な起用だとしても期待できそう。名門・浦和レッズユースの10番はダテではないと言わせてくれる活躍を期待したい。
昨シーズンの戦いを元に考えると、「左・本間選手、右・イッペイシノヅカ選手」が最有力かなと思っているが、
・谷口選手や三戸選手、伊藤選手といった「ミドルシュートを打てる」選手
・松田選手、シマブク選手といった「ドリブルで相手守備陣を崩せる」選手
・星選手のような「『影の司令塔』の役割ができる」選手
・小見選手や矢村選手のように「FWの嗅覚を活かしたプレーを見せる」選手
と控えており、どんな組み合わせでも楽しみだ。
懸念材料
これだけの質・量・個性を揃えたので、基本的には問題ない。
ただ、これだけ有力な選手が揃っているため、どうしても「力があるのに試合に絡めない選手」が出てくる。そういった選手のマネジメントをどうするかは気になるところ。
今回はここまで。次回はOMF・CMF(DMF)編を書いていくこととする。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
以上