今回は、前回投稿した記事(下にリンクを貼っています)で1位~9位と予想したチームについて、簡単ではありますが書いていきます。
前回投稿記事↓
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
1位 川崎フロンターレ(2021年成績 28勝8分2敗 勝ち点92 優勝)
三笘薫選手、田中碧選手がシーズン途中に移籍をしても圧倒的な強さを見せつけた王者・フロンターレ。このオフも日本最高のユーティリティプレイヤーである旗手怜央選手がセルティックに移籍したが、その強さに揺るぎは無さそうだ。
横浜FCから瀬古樹選手を獲得し、ボランチおよびサイドバックの層を増強。コンサドーレから獲得したチャナティップ選手は攻撃にアクセントを加える役割を担う。
既存戦力に刺激を与えるには十分なほどの実力者2人の加入といえる。
破壊力抜群の前線、攻守共にハイレベルな中盤、圧倒的な堅守を見せる最終ライン、いずれもスキなしで、怖いのはケガ人の続出だけ。ACLとの二足の草鞋を履く難しさはあれども、今シーズンも優勝候補最有力だ。
2位 横浜F・マリノス(2021年成績 24勝7分7敗 勝ち点79 2位)
強力攻撃陣を擁するマリノスだが、今年もその攻撃力に不安は無さそうだ。
得点王の前田大然選手がセルティックへ移籍したが、ベガルタから快速アタッカーの西村拓真選手を獲得。レオセアラ選手、マルコスジュニオール選手、エウベル選手といった強力助っ人陣も健在で、それだけでも十分豪華なのだが、さらに元コンサドーレのアンデルソンロペス選手まで獲得してきた。エゲつない攻撃陣である。ティーラトン選手が抜けた左サイドバックもアントラーズから獲得した高性能クロッサー・永戸勝也選手で十分に埋まる。
要の中盤3枚の部分では、扇原貴宏選手がヴィッセルに移籍も、藤田譲瑠チマ選手を獲得して世代交代に成功。さらに、J2で10ゴール10アシストを記録した吉尾海夏選手をゼルビアから呼び戻し、攻撃力はむしろアップした。
守備陣は主力陣がこぞって残留…と思ったら、チアゴマルチンス選手が2月にまさかのアメリカ移籍。サガンからエドゥアルド選手を獲得したとはいえ、かなり急遽の動きであるため、フィットするまでの間は少し不安か。
5度目の覇権奪還へ。名門のアタッキングサッカーが牙を剥く。
3位 浦和レッズ(2021年成績 18勝9分11敗 勝ち点63 6位)
昨年、想定以上の活躍を見せたレッズ。ロドリゲススタイルをこれほど早く機能させるあたり、やはり個々の能力は高い。
今年もまた、独自の強化プランで驚かせた。槙野智章選手や興梠慎三選手、宇賀神友弥選手などの功労者との契約を軒並み見送り、若くポテンシャルの高い選手を次々と迎え入れた。琉球から知念哲也選手、サガンから大畑歩夢選手、ホーリーホックから松崎快選手、横浜FCから松尾佑介選手と20〜24歳の若手有望株を次々獲得。加えて名門・流通経済大からも2人を獲得し、パイプをより強くしてきた。来年以降のチーム強化にも抜かりはない。
既存の選手も含め、世代交代を確実に進めてきたレッズ。ACLを戦うにしては少ない印象のある「FWの枚数」に若干の不安はあるが、それを上回るだけの期待感がチームに漂っている。
4位 鹿島アントラーズ(2021年成績 21勝6分11敗 勝ち点69 4位)
レネ・ヴァイラー新監督の下、覇権奪還を狙うアントラーズ。
元々強みであった中盤に、サガンから樋口雄太選手、レイソルから仲間隼斗選手、ヴァンフォーレから中村亮太朗選手といった、「走れる中盤のユーティリティ」を次々迎え入れ、さらに層を厚くした。
さらに前線には、シントトロイデンから鈴木優磨選手を復帰させた。チーム得点王の上田綺世選手、復活を期すエヴェラウド選手との3枚は凶悪そのものだ。
しかし、昨年の主力センターバックコンビである町田浩樹選手と犬飼智也選手を放出したセンターバック陣にやや不安が拭えない印象。関川郁万選手や林尚輝選手といった若手有望株の成長が大きなカギを握りそうだ。
5位 名古屋グランパス(2021年成績 19勝9分10敗 勝ち点66 5位)
長谷川健太新監督の下でACL出場圏内、さらには12年ぶりの優勝を狙うグランパス。
リーグトップクラスの堅守を誇る守備陣では木本恭生選手とキムミンテ選手が移籍するも、チアゴ選手と河面旺成選手を獲得し、強度を維持。
中盤では米本拓司選手がまさかの移籍となったが、レオシルバ選手の加入でボランチの層を維持。昨年固定できなかったトップ下には仙頭啓矢選手を迎え入れた。
前田直輝選手と山﨑凌吾選手が移籍した攻撃陣には馬力溢れる酒井宣福選手を獲得。柿谷曜一朗選手、マテウス選手、相馬勇紀選手などの既存戦力も健在だ。(ヤクブシュヴィルツォク選手の去就は不明)
長谷川監督のやりたいサッカーに適した補強ができたと思う。前線のパワー不足は気になるが、安定して上位で戦うだけのメンツは揃っている。
6位 ヴィッセル神戸 (2021年成績 21勝10分7敗 勝ち点73 3位)
これまで、補強費と結果が結びつかないイメージが強かったヴィッセルだったが、ついに花開きつつある。目指すは2年連続トップ3だ。
オフは思ったほど派手ではなかったが、ピンポイントに補強を行った。センターバックには槙野智章選手、ボランチに扇原貴宏選手を獲得してそれぞれ厚みを加えた。攻撃陣には汰木康也選手を加え、スピードを手に入れた。
各ポジションに大物が揃うヴィッセル。特に大迫勇也選手、武藤嘉紀選手、ボージャンクルキッチ選手を擁するFW陣は必見。3人で40得点を奪うことができれば自ずと上位進出となる。
ただし、ベテランが多いため、今年の過密日程でケガ人も多くなりそうな予感。そういったところを防げるかどうかにかかってくる。
7位 北海道コンサドーレ札幌(2021年成績 14勝9分15敗 勝ち点51 10位)
J1昇格から6年が経ち、完全に「J1」が板についたコンサドーレ。ペトロヴィッチ監督の下、躍進を狙う。
大きかったのは、主力勢が軒並み残留したこと。昨シーズン途中にアンデルソンロペス選手、このオフはチャナティップ選手が移籍したが、それ以外の主力勢は残留し、連携面の不安は無い。さらに、攻撃陣にガブリエルシャビエル選手や興梠慎三選手を、ウイングバック及びボランチ候補には13年ぶり復帰となった西大伍選手を加えて、層を厚くした。
ファイター系ボランチ・井川空選手、スピードあふれるドリブラー・田中宏武選手という大卒ルーキー2人も獲得。若手育成に定評のあるペトロヴィッチ監督の下、どこまで成長できるかにも注目だ。
クラブ初のACL出場権獲得へ。期待が高まる。
8位 アビスパ福岡(2021年成績 14勝12分12敗 勝ち点54 8位)
「J1 5年周期」ジンクスを打ち破ったアビスパ。今年はさらなる躍進を狙っていく。
オフには、J2得点王のルキアン選手を獲得して、FW陣のパワーアップに成功した。チーム得点王が5点だったアビスパにとっては待望のエースストライカーの獲得である。圧倒的なフィジカルの強さでポストプレーにも定評があり、2列目、3列目の攻撃参加がさらに威力を発揮しそうだ。
2列目、右サイドハーフ候補にはレッズから田中達也選手を獲得して、スピードと決定力を高めることに成功。
サロモンソン選手が移籍した右サイドバックには、若手有望株の前嶋洋太選手を獲得。
そして何より大きかったのは、躍進を支えた中盤とセンターバックから主力流出が無かったこと。中央部が維持できたチームは強い。
今年もアビスパ旋風がJ1を席巻する。
9位 セレッソ大阪(2021年成績 13勝9分16敗 勝ち点48 12位)
リーグでは不本意な戦いだったものの、ルヴァン杯準優勝・天皇杯ベスト4という事実から、力があることは間違いないと分かるセレッソ。
FW陣で最多先発出場だった大久保嘉人選手が引退した前線には、J2屈指の点取り屋である上門知樹選手を獲得し、ブルーノメンデス選手も2年ぶりに復帰させた。
右サイドハーフの切り札・坂元達裕選手が移籍した2列目候補にはモンテディオからやってきた中原輝選手が、「モンテディオ→セレッソ ルート」の先輩である坂元選手の穴を埋める。
左サイドバックにはレッズから山中亮輔選手を、右サイドバックにはV・ファーレンから毎熊晟矢選手を獲得。丸橋祐介選手と山中選手、松田陸選手と毎熊選手の先発争いは激戦必至、注目だ。
瀬古歩夢選手が移籍したセンターバックに不安は残るが、攻撃サッカーをするには十分な戦力が揃ったセレッソ。今年は本領を発揮したい。
次回は10~18位を書いていきます!
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以上