前回は、パ・リーグ3位に予想した福岡ソフトバンクホークスの戦力を見ていった。
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今回はパ・リーグ4位に予想したオリックス・バファローズの戦力を見ていくこととする。
4位予想 オリックス・バファローズ
投手陣
・先発陣
昨シーズンのリーグ優勝を支えた強力先発投手陣。日本のエース・山本由伸投手を筆頭に、昨シーズン13勝の高卒3年目・宮城大弥投手、昨シーズン8勝を挙げた田嶋大樹投手・山﨑福也投手の左腕コンビ。ここまでの4枚は問題なく、この4人で40勝は稼げそうな勢い。心配することはない。
しかし、5番手以降には不安が残る。順当にいけば山岡泰輔投手が5番手に入り、山﨑颯一郎投手、竹安大知投手、中川颯投手、増井浩俊投手、ワゲスパック投手で開幕ローテーション6番手を争う形になりそうだが、山岡投手は2年連続で長期離脱していて、コンディションに不安を残しているし、山﨑投手はまだ制球難の感が否めず、竹安投手はキャリアを通じてケガが多く、中川投手は一軍の先発としてはまだ未知数で、増井投手は年齢による衰えが顕著になっている。ワゲスパック投手も日本にフィットするのは5月以降と予想される。
山岡投手が本来の力を発揮しつつ1年間先発ローテーションを回ることができれば、パ・リーグ屈指の先発投手陣となるが、それができなかった場合、チームにとってはあまりにも大きな痛手となる。このチームは山岡投手次第で大きく変わる。
・救援陣
昨シーズン、8回を担ったヒギンス投手が退団し、誰がそこを埋めるのかが注目される。ポテンシャルを考えれば、K-鈴木投手が1番近いところにいるだろうが、メンタル面に不安がある。殻を破ることができれば頼もしいことこの上ないのだが....。
7回の富山凌雅投手、守護神・平野佳寿投手は今年も問題なさそう。富山投手はキャンプ中に感染した新型ウイルスの影響が不安視されるが、影響が無ければ7回は固定でいいだろう。
右腕では、日本シリーズで5試合に登板した吉田凌投手、職人・比嘉幹貴投手、比嘉投手の後継者候補・村西良太投手、パワータイプの張奕投手とバルガス投手、漆原大晟投手と居て、層は厚い。また、ドラフト7位ルーキー・小木田敦也投手が存在感を見せているのは好材料。復活を期す黒木優太投手と澤田圭佑投手にも期待したい。キャンプで左脇腹を故障したドラフト1位ルーキー・椋木蓮投手の復帰がいつになるかも注目ポイントだ。
左腕は、山田修義投手を筆頭に、能見篤史投手、海田智行投手、齋藤綱記投手と枚数はそろう。また、左では貴重なパワータイプのビドル投手がどれだけの活躍を見せてくれるかは注目だ。
野手陣
・打線力
「福宗正杉」で固めた1~4番は今年も固定だろう。出塁率の高さと野球センスの高さを見せる福田周平選手、パンチ力と勝負強さを持ち併せるムードメーカー・宗佑磨選手、日本球界最強打者・吉田正尚選手、ホームラン王の「ラオウ」こと杉本裕太郎選手の並びは余程のことが無い限りは崩す必要はない。
問題は5番以降。昨シーズンはT-岡田選手→モヤ選手→安達了一選手→キャッチャー陣→紅林弘太郎選手の並びが主だったが、モヤ選手の退団による長打力不足、T-岡田選手と安達選手の年齢による衰えは考慮しないといけない。加えて、新助っ人のバレラ選手は来日が遅れたため、早くても1軍帯同は4月中旬以降だろう。
そんな中、存在感を見せているのが高卒4年目・太田椋選手。持ち前のパワフルなバッティングは「将来の中軸候補」の呼び名に相応しいものがある。紅林選手と太田選手が成長を遂げ、5番・6番にでも入ろうものなら、チームの将来はかなり明るくなる。また、昨シーズンは故障に泣いたラベロ選手が実力を発揮することができれば、昨シーズン並みの打線にはなりそうだ。
また、センターを主戦とし、高い走塁技術を持つ渡部遼人選手と、内野はどこでもこなせて豪快なスウィングにも定評のある野口智哉選手のルーキー2人が想像以上に早く1軍に順応しつつあるのは好材料だ。
一方、ジョーンズ選手が退団した代打陣はかなり苦しみそうだ。若い選手が多いチームだけに、「1打席で結果を残せそうな選手」が少ないのは致し方ないところではあるのだが、いざという時の切り札がいないことで苦しむことは多くなりそう。
昨シーズンリーグ5位の50盗塁に終わった機動力面。しかし、今年はかなり盗塁は増えそうで、福田選手・宗選手・渡部選手といった選手たちが積極的に走っていきそうだ。代走の切り札・佐野皓大選手には思い切って30盗塁を期待したいところ。
・守備力
若月健矢選手・伏見寅威選手を中心とした捕手陣、T-岡田選手・安達選手・宗選手・紅林選手を中心とした内野陣については大きな問題は無さそう。紅林選手については指標上では大きなマイナスを叩き出していたが、昨シーズン終盤の成長を見る限り、今シーズンはかなり良くなりそう。
一方、外野は吉田選手・杉本選手がかなりの守備難で、指標上ではともに大幅なマイナス。大きな成長も期待できない。センター候補の福田選手・渡部選手だけでなく、守備固めで出ることが多いであろう小田裕也選手・後藤駿太選手の一層の活躍が求められる。
・選手層
捕手陣では、若月選手・伏見選手の主軸に加え、福永奨選手が加入。主軸2人だけでもいい併用関係が築けているが、ここに福永選手が加わるのは非常に大きい。
内野陣では、太田選手や野口選手、宜保翔選手といったポテンシャルの高い若手陣がどれだけ成長できるかがカギを握る。大きな成長を遂げれば、リーグ屈指の層となるが、成長が停滞すれば、一気に苦しくなる。若手の成長が肝となる。
外野もまた同様。高卒2年目・来田涼斗選手、大卒2年目・佐野如一選手、大卒4年目・中川圭太選手、社会人卒5年目・西村凌選手といった若手〜中堅が成長しないと苦しい。外野4番手がルーキーの渡部選手という現状では、まだまだ厳しいと言わざるを得ない。
チーム浮沈のキーマン→山岡泰輔投手
理由・・今年のチームはこの右腕にかかっている。この人が1年間ローテーションで回れれば好位置につけることができるが、そうでない場合、一気に苦しくなるのは明白。
ブレイク期待選手→太田椋選手
理由・・紅林選手に遅れをとる形となった高卒4年目の大型内野手。しかし、ポテンシャルは紅林選手に勝るとも劣らないものがある。天才的な内角の捌き方を公式戦でも発揮し、まず目指すは.270 20本塁打だ。
今回はここまで。次回は5位予想のライオンズについて書いていく
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以上