年に1度の大イベント、プロ野球ドラフト会議が今年もやってくる。
多くのスター候補生がプロ野球界にやってくるこの日は、1プロ野球ファンとして非常に楽しみである。
そんなドラフト会議について、各球団のドラフト1位・2位を考えていきたいというのが今回の趣旨。(3巡目以降は指名順による要素が大きすぎるので書かない)
・あくまでも「考えていきたい」なので、「予想」ではない
・自分が各球団の編成だったらこの選手を上位で指名したい
ということをダラダラと書いていくものとなります。
日本ハム→中日→ロッテ→広島→楽天→阪神→西武→巨人→オリックス→DeNA→ソフトバンク→ヤクルト
の順で書いていくことにします。
今回は千葉ロッテマリーンズについて。
1巡目本指名→浅野翔吾選手(高松商業高 外野手)
1巡目2回目指名→菊地吏玖選手(専大 投手)or西村瑠伊斗選手(京都外大西高 外野手)
2巡目→齊藤大輝選手(法大 内野手)
【チーム状況】
マーティン選手・レアード選手の不振で大きく長打力を失ってしまったマリーンズ。それでも優勝争い、CS争いに絡んでくるわけだからポテンシャルは高い。近未来の4番候補である山口航輝選手が本格的に覚醒しそうな感があり、来シーズン1年間フルで使い続ければ、20本塁打は簡単に超えそうな勢いだ。
とはいえ、チーム打率はリーグワーストクラス。いくら四死球で出塁率が稼げるとはいえ、チーム打率.230台前半は要改善だ。
また、野手陣全体を見ると捕手陣以外は層が決して厚くない印象。特に内野手はできるかぎり即戦力を獲りたいところか。
投手陣は救援陣はいいが、先発投手陣を見ると「イニングを食える投手」が少ない印象(というより、「大崩れしないしゲームメイクは優れているが、イニングは食えない」の方が適切か)。いい時の佐々木朗希投手であれば9回まで行けるのだが、登板間隔を開ける必要があったりと、起用法は決して簡単ではない(来年は解消されるかもだが)。どのチームにも必ず1人はいる「平均6.5イニングを投げて1年間離脱せずにローテーションで回れる先発投手」がいないのは大きな課題だろう。
このチームは投打ともに、一見大きな穴が無さそうで、実は危ないというところが多い印象だ。
【自分が編成の立場であったらどうするか】
1巡目本指名で指名したいのは浅野翔吾選手(高松商業高)だ。昨年指名が無い「高卒外野手」を指名しておきたいところか。即戦力ではないだろうが、浅野選手の長打力を考えれば、3~5年後に「浅野・山口・安田尚憲」の中軸に期待できるはずだ。このクラスの高卒外野手は5年に1人出るか出ないか。ここは抽選になってでも獲りにいってみたいところだ。
1巡目2回目指名を行う場合、理想としては菊地吏玖選手(専大)を指名したい。最速152キロのストレートを中心に、スライダー、スプリット、カーブ、フォークを制球良く投げ分けることのできる本格派でかつ即戦力。加入すれば先発ローテ入りは間違いないだろうと思われる。長いイニングを投じられるスタミナもあるので、獲得できれば大きい。
菊地選手がすでに指名されている場合は西村瑠伊斗選手(京都外大西高)を指名したい。本指名で浅野選手が取れなかった場合は、高卒外野手2番手となる西村選手で埋めるという方法をとるというところだ。左の強打者候補が安田選手のみといったチーム状況を考えると、この選手も欲しいところだが、浅野選手・西村選手ともに1巡目指名で消えることが濃厚であるため、どっちかしか獲れない。浅野選手最優先で西村選手も追うというイメージか。
即戦力でイニングを稼げる投手も欲しいが、若くて将来的に中軸を担える強打の外野手も欲しい。異常に悩ましいところだ。
2巡目指名では齊藤大輝選手(法大)を指名したい。三拍子揃った二塁手で、総合力の高さが大きな武器となる。中村奨吾選手がこのオフにFA権を取得することを考えると、二塁手は今すぐに補強をしないといけないところとなりそうだが、FA補強は考えにくく、加えて外国人選手を獲らないのであれば、もうドラフトで獲るしかない。それも来年から戦力となる選手となると、齊藤選手は確実に欲しいところだ。
(仮に中村選手が残留するとしても、次世代の強打のセカンドは必要なので、やはり齊藤選手は欲しいところだ。)
自分が編成の立場だったら、今年は「基本は戦力層を強化できる即戦力」を獲得したい。ただし、「浅野選手や西村選手クラスは別腹」として指名したいところだ。
以上