年に1度の大イベント、プロ野球ドラフト会議が今年もやってくる。
多くのスター候補生がプロ野球界にやってくるこの日は、1プロ野球ファンとして非常に楽しみである。
そんなドラフト会議について、各球団のドラフト1位・2位を考えていきたいというのが今回の趣旨。(3巡目以降は指名順による要素が大きすぎるので書かない)
・あくまでも「考えていきたい」なので、「予想」ではない
・自分が各球団の編成だったらこの選手を上位で指名したい
ということをダラダラと書いていくものとなります。
日本ハム→中日→ロッテ→広島→楽天→阪神→西武→巨人→オリックス→DeNA→ソフトバンク→ヤクルト
の順で書いていくことにします。
今回は阪神タイガースについて。
1巡目2回目指名→山田健太選手(立教大 内野手)or西村瑠伊斗選手(京都外大西高 外野手)
2巡目→齊藤大輝選手(法政大 内野手)or村松開人選手(明治大 内野手)
【チーム状況】
安定してAクラスに入っているためにあまり話題になりにくいが、17年連続で優勝を逃し続けているタイガース。
投手陣は次から次へと好投手が登場してくる。ドラフト上位指名した投手だけでなく、下位指名からも、育成指名からも、なんならトライアウト組からも出てくる、「好投手製造工場」と化している。どうしたらこんなに好投手が出てくるのか、教えてもらいたいところだ。
一方の野手陣は考え方が難しい。外国人選手の補強がもの凄く下手なわけではないし、将来的な大砲候補であれば、佐藤輝明選手や井上広大選手、前川右京選手がいる。以前に比べると若手・中堅・ベテランのバランスもかなり良くなっている。が、優勝するには何か足りない。特にセカンドは長年の課題となっている。
それを考えると、投手は中位・下位指名でも十分。とにかく上位指名は野手陣だ。
【自分が編成の立場であったらどうするか】
1巡目本指名で指名したいのは松尾汐恩選手(大阪桐蔭高)だ。野球センスに長けた選手で、現在は捕手を務めているが、内野手としても高い評価を得ている。打撃力も高く、二遊間を守れる将来の中軸候補としての期待も高まる。
1巡目2回目指名を行う場合、理想としては山田健太選手(立教大)を指名したい。二塁守備にはやや難があるが、打撃力とスター性はかなりのモノ。大阪桐蔭高校出身ということもあり、タイガースとしてはスター候補として売り出していくこともできるのは大きい。
山田選手がすでに指名されている場合は西村瑠伊斗選手(京都外大西高)を指名したい。補強ポイントとなっているセカンドではないのだが、現状のタイガースに欠けている強打者。ドラフト1位クラスの二遊間の選手がこのドラフトでは多くないことを考えると、ドラフト1位クラスの二遊間の選手を本指名で獲得できず、加えて山田選手も獲得できないようであれば、いったん方針を切り替えて西村選手の獲得に乗り出してもいいだろう。
2巡目指名では齊藤大輝選手(法政大)もしくは村松開人選手(明治大)を指名したい。
齊藤選手はセカンドが本職の選手で、走攻守三拍子揃った好選手。長らくタイガースに不在の「強打のセカンド」を担うことも可能な選手だ。
村松選手は171センチと小柄ではあるが、打撃技術はかなり高い。大学リーグ通算で3割台中盤を記録していることからも、期待できるはずだ。本職がショートであるため、一見、補強ポイントではないようにも思えるが、大学ではセカンドも守るなど、幅を広げている。
投手育成にはかなりの定評があり、正直上位で投手を指名する必要もないチーム状況。一方で内野手、特にセカンドに大きな課題があることを考えると、ここのポジションを重点的に考えるドラフトとなるだろう。
17年離れているリーグ王者の座を勝ち取るためにも、このオフの「セカンド候補獲得」の動きは注目である。
以上