4回前から始めたJ2リーグ順位予想。
前回以前の記事は、以下のとおり。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
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今回は、「全体版」の記事で④「場合によってはJ2残留争いに飲みこまれる可能性がある第4グループ」と予想した、
ブラウブリッツ秋田、大宮アルディージャ、ヴァンフォーレ甲府、ロアッソ熊本
について記載することとする。
ブラウブリッツ秋田(前年成績 15勝11分16敗 勝点56 39得点46失点 12位)
J2昇格2シーズン目もスタイルを継続し、12位に躍進。前評判を覆し続けてきたブラウブリッツは、今シーズンも吉田 謙監督の下でスタイル継続しながらトップハーフを目指すことになるだろう。
とはいえ、主力を多く放出しているのは気になるところ。
〇GK陣では昨シーズンに出場していた田中 雄大選手と新井 栄聡選手が揃って移籍
〇CB陣では池田 樹雷人選手、千田 海人選手の主力陣がこれまた揃って移籍
〇CHでは、守備の安定に大きく貢献していた稲葉 修士選手が移籍
〇SHでは、攻撃の中心を担っていた茂 平選手が移籍
「これはかなり苦しいな」という印象が残る。
穴を埋めるべくオフは動いてたが、これだけ選手が変わってしまうと、一からの組織作りから始める必要があり、かなり難しい展開になることは間違いない。
しかしながら、今月上旬の練習試合ではJ1のアルビレックスにも勝利を収めており、こちらの予想よりもうまくチームを作れているのかもしれない。このチームは本当に読めない。。
大宮アルディージャ(前年成績 10勝13分19敗 勝点43 48得点64失点 19位)
苦戦が続くアルディージャ。2019シーズンの3位を最後に昇格争いはおろか、1ケタ順位すらなく、2シーズン連続でJ2残留争いに足を突っ込む事態。
そんなチームだが、今シーズンのオフは主力の移籍が相次いだ。左SBの小野 雅史選手とCBの西村 慧祐選手がモンテディオに、SH・CHの矢島 慎也選手はレノファにそれぞれ移籍。ステップアップするならともかく、同じカテゴリーのライバルチームに主力を流出するのは、あまり喜ばしい話ではない。
そうなると「その分を埋めて余りあるほどの補強」が必要となるが、主力級の補強というと、CBの浦上 仁騎選手とCF・SHのアンジェロッティ選手くらいという印象。左SB候補が大卒ルーキ―・鈴木 俊也選手と茂木 力也選手の2人のみという陣容も考えると、3バック採用も視野に入っているのだろうか。
前線には柴山 昌也選手、泉澤 仁選手、河田 篤秀選手、中野 誠也選手、富山 貴光選手とタレントが揃っているが、上位争いをするとなると、もう少し補強が必要だったように思える。
相馬 直樹監督の実質1年目はなかなかの難局でのシーズンインとなりそうだ。この厳しい前評判、覆せるか。
ヴァンフォーレ甲府(前年成績 11勝15分16敗 勝点48 47得点54失点 18位)
昨シーズンは天国と地獄を味わったヴァンフォーレ。天皇杯で証明したように、チームとしての力はいいものを持っている。そして、その主力陣の多くは残留。特に、「新10番」の長谷川 元希選手は大きかった。また、加入組の武富 孝介選手・ピーターウタカ選手の存在は大きく、少なくともJ2レベルでは抜きんでている印象だ。
そもそも昨シーズンも、結果こそ伴わなかったが、内容自体はJ2でもかなりいいものだった。ペナルティエリア前30メートルまで侵入する回数はJ2トップクラス(J2で3位)、シュート数はリーグ5位と上位に行けていたので、試合運びという大枠ではJ2上位クラス。あとはシュート精度を高めたり、守備面の危機管理を高めたりという細部のところなので、ここさえうまくいけば上位進出も狙えるだけのメンツは揃っている。
ではなぜこのグループに入れたのか。それは、「ACL参戦」が原因だ。天皇杯優勝によって得られた権利だったわけだが、このACLとの2足のわらじは相当苦労する可能性がある。国を超える移動は負担が大きく、対戦する相手もレベルが高い。当然ながらメンバーを落とすわけにもいかない。これによるJ2リーグ戦への影響はかなり大きくなると予想される。
ACLのおかげで主力の残留、実力派の補強をかなえることはできたが、その分苦しい思いをする可能性も否めない。
ロアッソ熊本(前年成績 18勝13分11敗 勝点67 58得点48失点 5位)
J2復帰1年目から4位に大躍進、大木 武監督が織りなす「3-3-1-3」システムの超独創的サッカーで、J2を席巻してみせたロアッソ。しかしその副作用をモロに食らった形。
このオフの主力選手の移籍としては以下のとおりだ。
CB→菅田 真啓選手(→ベガルタ)、イヨハ 理 ヘンリー選手(→サンガ)
CH→河原 創選手(→サガン)
WG→坂本 恒基選手(→横浜FC)、杉山 直宏選手(→ガンバ)
CF→髙橋 利樹選手(→レッズ)
これはさすがに苦しすぎるというもの。
主力6人が移籍という超非常事態の中、ロアッソフロントは動く。
CBには、超有望株の岡崎 慎選手をFC東京からレンタルで獲得。また、相澤 佑哉選手・宮嵜 海斗選手の大卒即戦力ルーキー2人も獲得して、伸びシロに賭けてきた。
CH候補では、ボール奪取能力に優れた大西 遼太郎選手をFC岐阜から獲得。また、ここにも東郷 翼選手・豊田 歩選手の大卒即戦力ルーキーを2人獲得し、競争を煽る。
WG候補としては、以下の3人を獲得する。
〇圧倒的なスピードを持ち、かつ大木 武監督の下でのプレー経験もある大本 祐規選手
〇高いドリブル能力を持った松岡 瑠夢選手
〇昨シーズン、J3で15得点を挙げた決定力の高い石川 大地選手
と、タイプの異なる選手を獲得。
そしてCFには、186cmの16才・道脇 豊選手をトップ昇格させた。この選手は近未来の日本代表に間違いなく召集されることになるだろう。今から注目である。大卒2年目の土信田 悠生選手との競争で、レベルアップを図りたいところだ。
主力の大量移籍で苦しいことは間違いない。この逆境をプラスにすることができるだろうか。注目のJ2・2シーズン目となる。
以上