5回前から始めたJ2リーグ順位予想。
前回以前の記事は、以下のとおり。
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
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今回は、「全体版」の記事で⑤「J2残留争いを戦うことになると予想される第5グループ」と予想した、
について記載することとする。
栃木SC(前年成績 11勝16分15敗 勝点49 32得点40失点 17位)
チームにとって大きな正念場を迎えた2023シーズンとなる栃木SC。
このオフの大きなトピックスとなったのは、1試合平均1失点以下に抑えた堅守を支えた2人の主力と攻撃を牽引した司令塔の移籍。
カルロス・グティエレス選手、鈴木 海音選手という栃木の堅守を支えた2人のCBの移籍はあまりにも痛すぎるという印象。もちろん穴を埋めるべく、FC琉球から岡崎 亮平選手、大卒ルーキーの高嶋 修也選手、平松 航選手を獲得してきたとはいえ、グティエレス選手・鈴木選手の2人を簡単に埋めることができるとはさすがに思えず、昨シーズンほどの堅守形成は難しいか。
また、攻撃を牽引したチーム内アシスト王、谷内田 哲平選手のサンガ復帰も大きな不安材料となっている。トップ下、CHを中心に39試合に出場した司令塔の不在は、チームの攻撃の形を変えざるを得ないことを意味する。新たに獲得した選手もいなかったことを考えると、レンタル延長という形で残留した植田 啓太選手、根本 凌選手はもちろんのこと、既存戦力である宮崎 鴻選手、森 俊貴選手の若手陣の活躍は必要不可欠。さらに、矢野 貴章選手、高萩 洋次郎選手の大ベテランの踏ん張りが、J2残留へのカギとなる。
ザスパクサツ群馬(前年成績 11勝9分22敗 勝点42 36得点57失点 20位)
今年もまた、主力を引き抜かれてしまったザスパクサツ。
特に厳しさを痛感するのが攻撃陣。
○CFの加藤 潤也選手と鈴木 国友選手
○SHの田中 稔也選手と高木 友也選手
という主力陣が移籍していった。
ブラウブリッツから武 颯選手、ギラヴァンツから佐藤 亮選手という、堅守速攻を目指す上ではフィットしそうな、スピードを持った選手をそれぞれ獲得したが、上記4人の移籍を埋め切ったとまではいかなかったという印象。
一方、守備陣を見ると、SBの小島 雅也選手以外の主力は軒並み残留。畑尾 大翔選手・城和 隼颯選手という空中戦に力を発揮するCBの主力2人と、守護神の櫛引 政敏選手も残留させることができたのは、チームとしては大きい。その上で、中塩 大貴選手と酒井 崇一選手という実力派CBの2人を獲得したので、守備力は昨シーズンより上向く可能性が高いと見ている。
この2シーズンの戦いぶり、そして今シーズンの戦力を見る限りでは、J2残留争いに巻き込まれる可能性は高そうだが、守備からリズムを作り、なんとか残留を勝ち取りたいところだ。
レノファ山口(前年成績 13勝11分18敗 勝点49 51得点54失点 16位)
攻撃スタイルに磨きをかけ、J2昇格8シーズン目を迎えるレノファ。
昨シーズンも試合運び自体は非常に良かった。実際データでもそれは表れており、ゴール期待値は1.321に対し、被ゴール期待値は1.152ということで、数値的にはリーグ上位に位置しても良いくらいのサッカーはしていた。
しかしこのオフ、そのサッカーを支えていた主力が軒並み移籍してしまう。
○CBの渡部 博文選手
○左SBのアシストマシーン・橋本 健人選手
○シャドーストライカーの位置で好パスを配球し続けた田中 渉選手
○SH・トップ下で得点を量産した高井 和馬選手
○チーム得点王・沼田 駿也選手
という主力5人が移籍並びに引退となり、チームを離れた。
あまりにも大きく空いてしまった穴を埋めなければいけないレノファフロント。CBにはツエーゲンで経験を積んだ松本 大輔選手を獲得し、左SBにはFC琉球で長年レギュラーを張ったベテラン・沼田 圭悟選手を獲得して対応。
また、中盤陣には実力派を次々と獲得する。矢島 慎也選手・田中 稔也選手・小林 成豪選手・松橋 優安選手といった、前所属先でレギュラーを担っていた攻撃的な選手たちを獲得することで、主力の大量放出をカバーしにかかる。
そして、最前線にはベガルタから皆川 佑介選手を獲得。自慢のポストプレーを活かして、攻撃陣を牽引することを期待されているだろう。
今シーズン4枠に増えてしまったJ3降格枠。その4枠に入ってしまうことがないように、早急の連携構築、攻撃スタイルの構築を進めたい。
※3月19日追記 今シーズンのJ3降格枠は例年と同様に2枠のみでした。
藤枝MYFC(前年成績 20勝7分7敗 勝点67 58得点29失点 2位(J3))
悲願のJ2昇格。クラブの歴史に残るシーズンを迎えた藤枝MYFC。J3を制する要因となったのは、高いポゼッションと超攻撃的なスタイルである。
そのスタイルを高い足下の技術で支え、その上に高いセービング能力を持ったGK内山 圭選手のサガンへの移籍がどこまで影響するか。ヴァンフォーレで活躍していた新加入・岡西 宏祐選手がどこまで穴を埋めることができるかがポイントとなる。
さらに不安が残るのは、CHで攻守に貢献してきた鈴木惇選手の退団である。GKとCHというチームの背骨部分が抜けてしまったことの影響はかなり気になる。
一方で、そのほかの主力陣は軒並み残留。3バックは揃って残留し、右WBの久保 藤次郎選手とトップ下の横山 暁之選手の2ケタ得点コンビも揃って残留した。その上で、弱点となっている1トップのCF候補には、アンデルソン選手と矢村 健選手を加入させた。特に矢村選手は、アルビレックス在籍時から練習試合では得点を量産しており、決定力が高いのは間違いない。出場機会を重ねることで成長し、2ケタ得点を決めることができるようであれば、熾烈なJ2残留争いを勝ち抜くことができるはずだ。
以上