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「補強」は「外部から獲ること」と必ずしも同義ではない

スポーツ界における「補強」と言われると、何を想像するか。

一般的には「移籍市場で選手を獲得すること」、「有望な新人選手を獲得すること」などのように「外部から選手を獲得すること」をイメージする人がほとんどだろう。その認識は決して間違いではない。

今年のJリーグもそうだ。J1では清水エスパルスヴィッセル神戸などが夏の移籍期間で即戦力選手を獲得して戦力を増し、順位を上げることに成功。特にエスパルスの補強効果は絶大で、乾貴士選手ヤゴピカチュウ選手北川航也選手と獲得した選手が即結果で応える最高の形で、残留争いから一歩抜け出した。

J2では首位を走っていた横浜FCブラジル人選手2人山根永遠選手を獲得し、その選手たちが活躍を見せ、昇格争いから一気に抜け出す要因となった。また、ザスパクサツ群馬長倉幹樹選手高木友也選手川本梨誉選手を獲得し、残留争いを戦う上で選手層を厚くした。その甲斐あって、第32節ではこれまで19戦で7分12敗と過去6年間一度たりとも勝てなかったベガルタ仙台相手に1-0の勝利(しかも得点は高木選手のクロスに長倉選手がヘッドで決める形)を収めた。

さらに凄いのはFC琉球だ。6月にケルヴィン選手を、7月にサダムスレイ選手を獲得すると、2人とも即チームにフィット。サダムスレイ選手に関しては5試合で3ゴールを挙げる活躍。最下位に沈み、J3降格危機に立たされたチームを完全に生き返らせた。

「短期間でチームにフィットし、チームを救う活躍を見せる『移籍組』を獲得すること」が有効な戦略であることはここにあげた例だけでも十分に伝わるだろう。

 

さて、ここからが本題。

アルビレックス新潟はこの夏の移籍市場に大きな決断を迫られていた。7月中旬にクラブが誇るアカデミー出身のウインガー本間至恩選手の海外移籍が実現し、さらに第28節のファジアーノ岡山から第30節の徳島ヴォルティスまで3試合連続で複数失点を喫していた守備陣にも不安が残っていた。

これを受け、ウインガーと守備陣(センターバックサイドバック)の獲得を望む声が続出。J1で出場機会の少ない選手や、同カテゴリーであるJ2の主力を引き抜くべきなのではという声が絶えなかった。(ここまでは当然理解できる。)

 

しかしアルビレックスの強化部と現場で出した結論は「外部からの補強なし」というもの。この判断に対して凄まじい数の批判が殺到。中には誹謗中傷レベル、またはそれ以上の罵詈雑言もあり、それらが強化部へ降り注いだ

これはまだ書けるレベルだが、移籍期間中でよく見られたのが以下の内容。

・「横浜FCが選手を獲得しているのに」

・「ベガルタが選手を獲得しているのに」

・「ファジアーノが選手を獲得しているのに」

・「債務超過の危機にあるアビスパ福岡でも必死になってジョンマリ選手を獲得している。他のチームはチームを強くする意欲を見せているのに、お前らは何もしていないし、強くする意欲すらない」

(1番目から3番目はまだ「昇格争いしているライバルチームが即戦力となる選手を獲得している」動きを見て焦っていると思えば、まだ0.1%くらいは理解できるが、4番目は本当に0.1%すら理解できない。「意欲が無い強化部だったらここまで昇格争いするチームを作れるわけないし、シーズン前からいろんな想定をして選手を少し多めに獲っておくこともしない。というか、意欲だけで選手は獲得できないから!小学生でも分かるわ!」という内容だ。)

 

こうした批判に対して当時、私が疑問を抱いていたのが、以下の2点だ。

アルビレックスのサッカーにいきなりフィットする選手がこの夏の市場にいるのか?

②現状の攻撃陣にそこまで不満があるのか?

というところである。

まず①について言うと、アルビレックスのサッカーは他のチームに比べて選手のタスクが多いというのが影響している。特に守備陣は「ただ守る、跳ね返す」だけでは全くダメで、足下の技術も高くないといけないし、高く設定しているディフェンスラインをコントロールすることに対応する能力も高くないといけないゴールキーパーですら足下の技術が高い選手でないといけないくらい「ボールを支配するサッカー」をやることは本当に難しい。それに加入して即対応できるような選手はそうそう市場に出回らない。

加えてコロナウイルス禍の中で過去2年にはほとんどなかった「定員に足らずに試合中止」がチーム・カテゴリー問わずに頻出している中で進むシーズン中にそんなハイスペックな選手はまず来ないだろう。

 

続いて②について。本間至恩選手の移籍から移籍期間終了までの5試合の成績が以下のとおり

第26節 VSレノファ山口 3得点 ボール支配率53% シュート15本

第27節 VSツエーゲン金沢 3得点 ボール支配率63% シュート18本

第28節 VSファジアーノ岡山 2得点 ボール支配率64% シュート19本

第29節 VSV・ファーレン長崎 2得点 ボール支配率68% シュート12本

第30節 VS徳島ヴォルティス 2得点 ボール支配率64% シュート13本

これだけでも分かるとおり、本間選手が移籍して攻撃力が落ちていたわけでもなく、それまでと同じくらい、ゴールを奪うことに関してはこれまで以上に鋭くなっているという印象だ。特に28節から30節までは、「1試合平均1失点以下」の守備を誇るチームを相手に複数得点をあげており、得点パターンもフリーキックあり、ミドルシュートあり、カウンターあり、細かいパスワークでの崩しあり、とバリエーション豊富だった。攻撃陣については本当にうまくいっていると思った。

加えて、離脱中のイッペイシノヅカ選手三戸舜介選手谷口海斗選手(第32節のロアッソ熊本で復帰)が練習合流間近だったり、少しずつ練習に合流しているという話があり、終盤戦に向けて戦力が整いつつあるところに、無理に選手を獲得する必要があるのかという疑問があった。

 

 

そんな中、春のキャンプからチームに帯同していた選手がチームに勢いをもたらす

複数失点を続けていた守備陣の救世主となったのは、大きなケガを乗り越え半年かけて慎重にフィジカルを整えてきたトーマスデン選手空中戦の強さはもちろんのこと、地上戦でも圧巻の存在感を示す守備力の高さは凄まじい。加えてボールテクニックもハイレベルで、トラップ1つ・ステップ1つ・パス1本で相手のプレスを軽々いなす姿はまさに「オーストラリア代表経験者」の凄みを感じさせるに十分だ。デン選手のスタメン定着後、チームは3戦連続クリーンシートと結果でも証明している。守備陣の層は一気に増すことになった。

そして攻撃陣では、小見洋太選手シマブクカズヨシ選手といった20代前半の若手有望株がウイングのポジションで躍動している。本間選手のようなドリブル力は無くとも、積極的にペナルティエリア内に侵入する姿やシュートを打ち込む姿守備でも手を抜かない姿は素晴らしい。第32節のロアッソでは、復帰した谷口選手のパスに小見選手が反応しシュートを決め、これが決勝点となる活躍。

守備陣・攻撃陣双方で、出場機会が少なかった既存戦力が自分の武器・能力を存分に発揮し、「俺たちがいる!」と証明してみせた。

 

 

「補強」という言葉を調べると、「弱い部分や足りないところを補って強くすること」と記載がある。

スポーツ界における「補って強くする」方法は、なにも「外部から選手を獲得すること」だけではない。「事前に準備していたものをより高いレベルに練り上げること」もその1つであるのだと感じさせる、アルビレックスの移籍市場での立ち振る舞いだった。

熾烈極める「2022シーズンJ1昇格争い」 自動昇格とプレーオフ進出枠を予想してみる(昇格プレーオフ編)

2022シーズンのJ2リーグも第29節までが終了した。熾烈なJ1昇格争い、生き残りをかけたJ2残留争いが各地で繰り広げられている。

前回から2回に分けて、「J1昇格争い」に関して書いているが、今回はプレーオフ進出争い」に関して書いていくこととする。

 

第29節終了時のトップ12(暫定)順位表が以下のとおり

 1 横浜FC         16勝9分4敗 勝点57 得失点差+14

 2 アルビレックス新潟   16勝7分6敗 勝点55 得失点差+24

 3 ベガルタ仙台      15勝7分7敗 勝点52 得失点差+17

 4 V・ファーレン長崎    13勝8分8敗 勝点47 得失点差+7

 5 ファジアーノ岡山    11勝12分5敗 勝点45 得失点差+10

 6 ロアッソ熊本         11勝11分7敗 勝点44 得失点差+2

 7 FC町田ゼルビア     12勝6分11敗 勝点42 得失点差+7

 8 大分トリニータ     10勝11分7敗 勝点41 得失点差+6

 9 モンテディオ山形       10勝9分9敗 勝点39 得失点差+9

10 水戸ホーリーホック  10勝8分10敗 勝点38 得失点差+3

11 ジェフユナイテッド千葉 10勝8分10敗 勝点38 得失点差-1

12 東京ヴェルディ             9勝10分9敗 勝点37 得失点差+2

 

3位から6位に与えられるプレーオフ進出をめぐる争い。12位ヴェルディまでが対象となるだろうとみている。

 

・個人予想

残り13試合(ファジアーノトリニータジェフモンテディオヴェルディホーリーホック残り14試合)

そして最大で獲得できる勝ち点は39(ファジアーノトリニータジェフモンテディオヴェルディホーリーホック42)であることを考えると、プレーオフ進出のボーダーライン「勝ち点64」といったところか。

 

その「勝ち点64」を獲得するためにどれだけの成績が必要かが、以下のとおりである。(カッコ内は左から「必要勝点の割合」「29試合(一部チームは28試合)で獲得した勝点の割合」

 

 1 横浜FC          必要勝点7(7/39=17.95%、57/87=65.52%)

 2 アルビレックス新潟     必要勝点9(9/39=23.08%、55/87=63.22%)

 3 ベガルタ仙台                  必要勝点12(12/39=30.77%、52/87=59.77%)

 4 V・ファーレン長崎      必要勝点17(17/39=43.59%、47/87=54.02%)

 5 ファジアーノ岡山      必要勝点19(19/42=45.23%、45/84=53.57%)

 6 ロアッソ熊本        必要勝点20(20/39=51.28%、44/87=50.58%)

 7 FC町田ゼルビア       必要勝点22(22/39=56.41%、42/87=48.28%)

 8    大分トリニータ       必要勝点23(23/42=54.76%、41/84=48.81%)

 9 モンテディオ山形              必要勝点25(25/42=59.52%、39/84=46.43%)

10 水戸ホーリーホック       必要勝点26(26/42=61.90%、38/84=45.24%)

11 ジェフユナイテッド千葉  必要勝点26(26/42=61.90%、38/84=45.24%)

12 東京ヴェルディ            必要勝点27(27/42=64.29%、37/84=44.05%)

 

この数字から考えると、1位横浜FCから5位ファジアーノまでの5チームについては、6位以上は堅いとみていいだろう。

また、前回の記事(以下のリンクあり)と第28節・第29節の結果を照らし合わせると、横浜FCの自動昇格V・ファーレンファジアーノプレーオフ進出も堅いのではないかと予想している。(アルビレックスベガルタについてはどちらが自動昇格を勝ち取るか、まだ分からないところだ。)

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

問題はプレーオフ4枠目争い」だ。

若さと勢い、怖いもの知らずで突き進むロアッソ

戦力層で有利なゼルビアトリニータモンテディオ

戦力がかなりフィットしてきたホーリーホック

大物食いに定評のある名門ジェフヴェルディ

 

この7チームについての私見は以下のとおり。

ロアッソ

残り13試合、ホームゲームは8試合、アウェーゲームは5試合

ここまでは、ホームゲームよりアウェーゲームの方が戦績が良い(ホーム3勝5分5敗、アウェー8勝6分2敗)が、それはこれまでのホーム戦で強敵と当たってきたことが影響したこともあるだろう。残りのホームゲームの相手(栃木ヴェルディアルディージャゼルビアグルージャブラウブリッツザスパクサツ横浜FC)を考えると、多少改善されるのではと予想。

ただし、アウェーはかなりの難敵揃い。ヴァンフォーレアルビレックスV・ファーレンジェフベガルタといったチームと戦うことになる。

理想としては、ホームで5勝アウェーで2勝はしたいところ。エースである高橋利樹選手、中盤の要である河原創選手、守備の要である菅田真啓選手といったチームのセンターラインを担う「平成9年度生まれ組」のさらなる活躍が期待される。

独特な3-4-3システムを採用し、攻撃性の強いサッカーで、平均シュート数はリーグでもトップクラス。ここまではクラブ史に残るほどの素晴らしいシーズンを送っている若手有望株も多いロアッソは残り13試合でどんな姿を見せてくれるだろうか。

 

ゼルビア

残り13試合、ホームゲームは6試合、アウェーゲームは7試合

充実の戦力層、特に攻撃陣のメンツを考えれば、ここまではあまりいいシーズンとは言えないだろう。戦いぶりも波が激しく、開幕から7試合で5勝1分1敗という素晴らしいスタートを切ったにも関わらず、そこから8試合勝ち無しという期間を経験。その後も「勝った分だけ負ける」ので、波に乗り切れていない。第16節以降の14試合では7勝1分6敗ということで、「もったいない!」という印象がかなり強い。(特に第25節・ホーリーホック戦(2点リードから逆転負け)第27節・V・ファーレン戦(シュート本数15-5と圧倒したにもかかわらず、後半アディショナルタイムに失点し敗戦)という2試合は「もったいない」の極みといっていい。)

しかし残り13試合、7チーム間での直接対決を4試合残しているのは救いだ。(第30節・トリニータ戦、第31節・ジェフ戦、第36節・ロアッソ戦、第37節・ヴェルディ戦)

直接叩けるチャンスがまだ4試合も残っているので、鬱憤を晴らすチャンスは十分にある。

加えて、「ゴール期待値」「被ゴール期待値」という観点から見れば、7チームの中で1番いい数値を残している。要するに「内容的には1番勝てる可能性が高いチーム」と言っていい。

やっているサッカーは間違いない。あとは「もったいない」をいかに減らすかだ。

 

トリニータ

残り14試合、ホームゲームは5試合、アウェーゲームは9試合

ルヴァン杯を並行してこなさなければいけない序盤戦でかなり躓いてしまったが、ここ11試合で5勝5分1敗と、だいぶ戻した感がある。J1でも上質な戦いができていたこと2021シーズンの天皇杯でも準優勝を果たしていたことその主要メンバーがほぼ残留したことを考えれば、もっと勝ち切って欲しいところだが、序盤戦に比べれば雲泥の差である。

ホームでもアウェーでも大きく成績に差が無いのは、今後14試合ではプラス材料だろう。残り9試合あるアウェーゲームでも大きく崩れることはないと思われる。

ボール支配率はリーグ2位と非常に高い数値を誇り、ここ6試合のうち5試合で複数得点を記録するなど、攻撃陣の好調ぶりは目を見張る。しかし、その攻撃陣の中で中心となっていた長沢駿選手が肉離れで離脱したのは若干痛手だ。高さという明確なストロングポイントをどう補っていくか、下平隆宏監督の選択が注目される。

7チーム間の直接対決という点では、第28節・ホーリーホック戦、第30節・ゼルビア戦、第41節・モンテディオ3試合となっている。この3試合で勝ち点を確実に稼ぐことはもちろんのこと、ホームで戦うベガルタ戦(第35節)、V・ファーレン戦(第39節)アウェーで戦うアルビレックス戦(第34節)、横浜FC戦(第40節)上位4チームとの試合をどう戦っていくかも注目である。

 

モンテディオ

残り14試合、ホームゲームは8試合、アウェーゲームは6試合

怪我人続出で中盤戦は大きく崩れてしまった。特にチーム得点王である藤本佳希選手とフィットしてきていたデラトーレ選手の離脱が大きく、7試合勝ち無しの期間もあり、5位から一気に13位まで転落してしまった。

しかし、ディサロ燦シルヴァーノ選手の加入、さらにデラトーレ選手の復帰で流れが変わりつつある。ここ3試合で2勝第29節・ゼルビアでは苦しみながら勝利を掴み取り、プレーオフ圏再進出も視野に入り始めた。元々上質なサッカーをやっていたことを考えれば、残り14試合で大きく巻き返すことも十分に可能だ。加えて、ホーム・アウェー共に大きくは変わらない戦績を残していることは、混戦の中ではプラス材料だろう。

7チーム間での直接対決という意味では、第37節・ジェフ第38節・ヴェルディ第40節・ホーリーホック第41節・トリニータ最終盤に4試合残っている。ここは確実にポイントを掴み取りたいところ。

そして、リーグ屈指の堅守を誇る5位ファジアーノとの試合を2試合残している(8月31日、9月10日)。この2試合で攻撃陣が躍動しようものなら、終盤戦に控える直接対決に向けて、一気に波に乗れる可能性が高い。この2試合は今シーズンのモンテディオを占う試合になるだろう。

 

ホーリーホック

残り14試合、ホームゲームは6試合、アウェーゲームは8試合

開幕4試合で1分3敗と苦しんだ。メンバーが大きく入れ替わったことで、フィットにも時間を要したが、ここに来て機能し始めている。直近9試合で4勝4分1敗と波に乗り始めた。元々、ストライカーの木下康介選手安藤瑞季選手ドリブラー椿直起選手を中心に攻撃陣のタレントは豊富だったが、ここに梅田魁人選手が殴り込みをかけてきた。途中出場が多いために出場時間は決して多くないが、直近7試合で3ゴールを奪う活躍。ポジション争いが加熱している。

また、ボランチに入る前田椋介選手高いボール奪取能力を発揮して、守備の安定化にも成功。守備面で計算が立つようになったことは大きい。

直接対決という点では、第28節・トリニータ第31節・ヴェルディ第39節・ジェフをホームで、第40節・モンテディオをアウェーでそれぞれ戦うことになる。直接対決4戦のうち3戦をホームで戦えることは、少なくないアドバンテージとなるだろう。

さらにチームが成熟し、強さを発揮できるであろう終盤戦を考えると、早めに来るトリニータヴェルディは特に注目だ。

 

ジェフ

残り14試合、ホームゲームは7試合、アウェーゲームは7試合

昨シーズン終盤に見せた13戦負け無しの戦いぶりから考えると、歯痒いものがあるここまでのジェフアルビレックス「ダブル」を達成したり、ベガルタファジアーノV・ファーレンからも勝利を奪うなど、力を証明したかと思えば、7戦負けなしで迎えた第24節・トリニータ2点リードから逆転負けを喫したり、似たスタイルの栃木「ダブル」を喫したりと、なんとも煮え切らないシーズンという印象が強い。

ここ最近8試合連続で失点をしていて、自慢の堅守に綻びが見える部分が若干あるが、「被ゴール期待値」は未だにリーグ2位守備のシステムまでは決して破綻していない。「無失点」という結果で期待値どおりの堅守を取り戻せるかが注目ポイントだ。

直接対決という面で見ると、第31節・ゼルビア第37節・モンテディオ第38節・ロアッソ第39節・ホーリーホックと残っている。この勝負所を全勝して、「勝負弱い」レッテルを払拭したいところ。また、上位のベガルタ(第33節)、V・ファーレン(第34節)との対戦で、「上位キラー」ぶりを遺憾無く発揮できるかも注目したい。

 

ヴェルディ

残り14試合、ホームゲームは7試合、アウェーゲームは7試合

開幕から8戦負けなし、スタートダッシュに成功するも、そこから13試合でわずか1勝(5分7敗)と失速し、監督交代となった。それでも、第22節・レノファから就任した城福浩監督の下、7戦で3勝2分2敗と復調傾向にある。

リーグ4位の得点力を誇る自慢の攻撃陣は上位陣相手にも問題なく通用している。問題はリーグワースト2位の失点数を喫している守備陣だ。特にセットプレーでの失点が多くなっているところは気になる。

直接対決は、第31節・ホーリーホック第33節・ロアッソ第37節・ゼルビアをアウェーで、第38節・モンテディオをホームで戦う。ここまで3勝と苦しむアウェー戦で3試合直接対決を残しているのは、少し苦しいところか。

得点は十分なほどに取れているので、「勝点3」を得る権利は、得点力に難のあるチームより掴みやすいはず。失点を減らせば、自ずと「勝点3」は手に入る環境にいることは間違いないので、残り14試合の注目ポイントは「守備陣の奮闘」だろう。

 

・個人予想

最後に筆者の予想を書いて終わりとする。現在の勝点やここ最近の調子、残りの対戦相手を踏まえ、以下のとおり予想する。

 

本命→大分トリニータ

対抗→FC町田ゼルビア

大穴→ロアッソ熊本

 

地力で勝り、かつ1試合多く残しているトリニータが優位と予想。上位相手にもボールを保持するサッカーを貫けるトリニータの技術力、選手の個人能力の高さは一段抜けているという印象だ。対戦相手に上位チームが多いが、トリニータが持つ本来の力を考えれば、そこまで苦にならないと予想。

リーグでも屈指のタレント力を持つ攻撃陣を擁し、守備陣もリーグNo.1の被ゴール期待値を記録しているゼルビアが対抗か。内容面では1番いいものを持っているので、「もったいない」を1つでも減らして終盤で波に乗れれば…。

ここまで6位をキープし、勢いが素晴らしいロアッソだが、残りカードのアウェー戦が相当厳しいと予想。

加えて、残りの試合では、「1ポイントでもOK」ということで引いて守りを堅めてくる戦いをしそうなチームも多くいることが予想される。これまで「チャレンジャー」だったロアッソにとっては、あまり経験のない試合展開が多くなると思われる。そうしたことから、勝ち点が伸びない可能性を拭いきれなかった。

それでも、若手の勢いと伸びシロに期待し、大穴予想とした。

 

なお今シーズン開幕前、私が行ったJリーグの順位予想が以下のとおり。

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

「私の予想がいかに当てにならない」か、よく分かる内容となっている。なので、モンテディオホーリーホックジェフヴェルディのファンの方も全く悲観的になる必要はない。

 

7チームの奮起がリーグをさらに面白くすることは明白。

1Jリーグファンとして予想を上回るような戦いを期待したいところだ。

 

 

以上

 

 

熾烈極める「2022シーズンJ1昇格争い」 自動昇格とプレーオフ進出枠を予想してみる(自動昇格争い編)

2022シーズンのJ2リーグも第27節までが終了した。熾烈なJ1昇格争い、生き残りをかけたJ2残留争いが各地で繰り広げられているが、今回から2回、「J1昇格争い」に関して書いていく。

 

まず第27節終了時のトップ13(暫定)順位表が以下のとおり

 1 アルビレックス新潟   16勝6分5敗 勝点54 得失点差+25

 2 横浜FC         15勝9分3敗 勝点54 得失点差+16

 3 ベガルタ仙台      15勝6分6敗 勝点51 得失点差+18

 4 V・ファーレン長崎    12勝7分8敗 勝点43 得失点差+6

 5 ファジアーノ岡山    10勝11分5敗 勝点41 得失点差+9

 6 ロアッソ熊本         10勝11分6敗 勝点41 得失点差+1

 7 大分トリニータ     10勝10分7敗 勝点40 得失点差+6

 8 FC町田ゼルビア     11勝6分10敗 勝点39 得失点差+6

 9 ジェフユナイテッド千葉 10勝7分10敗 勝点37 得失点差-1

10 モンテディオ山形       9勝9分8敗 勝点36 得失点差+9

11 東京ヴェルディ             9勝9分8敗 勝点36 得失点差+3

12 水戸ホーリーホック  9勝8分10敗 勝点35 得失点差+2

13 ツエーゲン金沢    9勝8分10敗 勝点35 得失点差-5

 

上位3チームはかなり抜けており、3位ベガルタ4位V・ファーレンとの間に勝ち点8の開きが生じた。5位ファジアーノが未消化となっている第8節・モンテディオ戦で勝利したと仮定しても、ベガルタとの勝ち点差は7あり、「抜け出ている感」は強い。

一方、プレーオフ圏内の6位ロアッソから13位ツエーゲンまで、勝ち点6の中に8チームがひしめく大混戦。シーズンも3分の2近くが終了した今になっても、わずか2試合でひっくり返る可能性がある範囲でこれだけのチーム数がひしめいているのは珍しい。

 

そんなJ1昇格争いについて、ここからは、「自動昇格争い」と「プレーオフ進出争い」について、2回に分けて予想していきたい。

そして今回は「自動昇格争い」について書いていく。

(「プレーオフ争い」については、第29節終了時点で予想します。)

 

・今後の日程と状況整理

上位2チームに与えられる自動昇格枠をめぐる争い。現実的には5位ファジアーノまでが対象となるだろうとみている。

そんな中、今週末の第28節と来週末の第29節に大きな意味を持つカードが組まれている。

第28節

ベガルタ VS V・ファーレン

アルビレックス VS ファジアーノ

第29節

V・ファーレン VS アルビレックス

ベガルタレノファファジアーノジェフと対戦)

 

このカードの結果によって、「3チームによる争い」になるのか、「5チームによる争い」になるのかが大きく変わる。

4位V・ファーレンはこの2連戦で2勝が最低ノルマ。それも複数得点差での勝利が必要となるはずだ。

5位ファジアーノ第28節・アルビレックス複数得点差での勝利を果たせば、未消化分の第8節・モンテディオの結果次第で、一気に自動昇格争いに加わる可能性が出てくる。

また、 V・ファーレンは第38節に横浜FCを控え、ファジアーノは第32節に横浜FC、第38節にベガルタを控えている。ここまでに望みを繋ぐべく、第28節・第29節は必ず勝たなければいけない

 

一方で迎え撃つ1位アルビレックス、3位ベガルタは、この直接対決を引き分け以上に持ち込みたいところ。敗れようものなら、横浜FCに差をつけられるだけでなく、V・ファーレンファジアーノに追随を許すことになり、昇格争いはカオスとなってしまう可能性がある。まずはV・ファーレンファジアーノに引導を渡し、アルビレックス横浜FCベガルタの3チームによる自動昇格争い」の展開に持っていきたいところだ。 

さらに、第40節にはアルビレックス VS ベガルタの直接対決が待っている。前評判どおり行けば、この試合で自動昇格争いが決着することになるが、前述した第28節、第29節の結果次第ではカオスな状況になる可能性を秘めている。

それほどに、第28節・第29節は「超がつくほどの重要決戦」なのである。

 

・個人予想

残り15試合(ファジアーノは残り16試合)、最大で獲得できる勝ち点は45(ファジアーノは48)であることを考えると、自動昇格のボーダーラインは「勝ち点80」といったところか。

 

その「勝ち点80」を獲得するためにどれだけの成績が必要かが、以下のとおりである。

 

 1 アルビレックス新潟  残り勝点26

最低ノルマ→8勝2分5敗。

9勝以上、もしくは8勝3分以上でノルマ越え

 2 横浜FC       残り勝点26

最低ノルマ→8勝2分5敗。

9勝以上、もしくは8勝3分以上でノルマ越え

 3 ベガルタ仙台                残り勝点29

最低ノルマ→9勝2分4敗。

10勝以上もしくは9勝3分以上でノルマ越え

 4 V・ファーレン長崎   残り勝点37

最低ノルマ→12勝1分2敗。

12勝2分以上でノルマ越え。

 5 ファジアーノ岡山   残り勝点39

最低ノルマ→12勝3分1敗、13勝0分3敗。

13勝1分以上でノルマ越え

 

アルビレックスベガルタは、残り15試合で「いかに勝ち切るか」「いかに上位対決を上手く乗り切るか」の2点が重要になる。前述した第28節・第29節をうまく立ち回り第30節から第39節までに不用意な取りこぼしをしないか。そして、第40節の直接対決をいかにして制するか。これからの13試合は重要な試合ばかりだ。

一方、V・ファーレンファジアーノ「勝ち続ける」のみといったところ。負けはおろか、引き分けでも自動昇格の可能性は限りなく小さくなっていく。直接対決だろうが、それ以外だろうが、勝ち続けることに加え、得失点差を考えて、複数得点差での勝利を積み重ねていきたいところだ。

その点、第22節でベガルタに、第23節でアルビレックスに勝ち切った横浜FCは圧倒的に有利と見ていいだろう。加えて、直近の第27節の「上位キラー」ジェフを4-0で圧勝したことはあまりにも大きい。チームが勢いに乗るには十分すぎる結果である。個人的には横浜FCの自動昇格は堅いとみている。

 

現状の5クラブの状況としては、

アルビレックスベガルタとの直接対決を制し、圧倒的優位に立っている横浜FC

魅惑のパスサッカーに磨きをかけ、苦手な最終盤戦を前に少しでもリードを奪いたいアルビレックス

横浜FCアルビレックスを追いかけ、取りこぼしは許されない、圧倒的攻撃力を誇るベガルタ

「勝ち点80」獲得に必要な勝ち点37を奪うためにもう敗戦は許されない、個人能力リーグNo.1V・ファーレン

堅守速攻を武器に、奇跡の大逆転昇格を狙うファジアーノ

といったところだ。

 

最後に、第27節までの戦績、ここ数年の終盤戦の傾向やチームの個人能力を踏まえつつ、第28節・第29節の結果を場合分けした上で、私の予想を書いて終わりとする。

 

(1)第28節・第29節でV・ファーレンファジアーノが2連勝できなかった場合

自動昇格→横浜FCアルビレックス60%orベガルタ40%

 

(2)第28節・第29節でV・ファーレンが2連勝し、ファジアーノが2連勝できなかった場合

自動昇格→横浜FCアルビレックス45%orベガルタ40%orV・ファーレン15%

 

(3)第28節・第29節でV・ファーレンが2連勝できず、ファジアーノが2連勝した場合

自動昇格→横浜FCアルビレックス50%orベガルタ40%orファジアーノ10%

 

(4)第28節・第29節でV・ファーレンファジアーノが2連勝した場合

自動昇格→横浜FCベガルタ50%orアルビレックス25%orV・ファーレン20%orファジアーノ5%

 

「超重要決戦」となる第28節と第29節、制するのはどこか…。

 

以上