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ベイスターズの「内野コーナーポジション」の行方を考えてみる

今回は、横浜DeNAベイスターズ「内野コーナーポジション」(ファースト・サード)について書いていくこととする。

 

【ファースト】

このオフ、ファースト争いに大きな動きが発生した。

2024シーズンのセ・リーグ首位打者であり、チームの4番を担ってきたタイラー・オースティン選手が退団することになったのである。

出場すれば圧倒的な打棒を見せていたオースティン選手だったが、6年の在籍期間で、規定打席到達が1度(2024シーズン)のみ300打席以上到達すら2度(2021シーズン、2024シーズン)のみという数字が示すとおり、あまりにも怪我が多すぎたこともあり、推定年俸5億円弱というコストに見合うものとは言えないものであった。

そんな状況で迎えた今回のドラフト会議では1巡目で小田康一郎選手青山学院大を指名し、交渉権を獲得した。岐阜県の中京高校時代からプロ注目の好打者として知られていたが、青山学院大でさらに進化を遂げ、大学球界屈指の打者となってドラフト指名を受けることとなった左の強打者。出身大学や天才的なバットコントロール、卓越した長打力もあって吉田正尚2世」とも呼ばれる小田選手は、サードも守れるフットワークの軽さ、守備力の高さも備えてる。ファースト争い、さらに後述するサード争いにも大きな影響を与えることになりそうな逸材だ

さて、オースティン選手の退団、小田選手の加入を踏まえ、2026シーズン、2027シーズン以降、2031シーズン(5年後)以降のファースト争いについて予想していく。

〇2026シーズン

本命:佐野恵太選手

オプション起用:筒香嘉智選手牧秀悟選手ダヤン・ビシエド選手三森大貴選手

まずは2軍から:小田康一郎選手

〇2027シーズン以降

本命:佐野恵太選手

対抗およびDH起用:外国人選手or小田康一郎選手

オプション起用:筒香嘉智選手or三森大貴選手

〇2031シーズン以降

本命:小田康一郎選手

対抗およびDH起用:外国人選手

オプション起用:三森大貴選手orドラフト指名した選手

代打:佐野恵太選手筒香嘉智選手

 

(2026シーズンについて)

まず、2026シーズンについては佐野選手を軸とする起用法となるだろう。

オースティン選手が退団し、代わりに獲得したクーパー・ヒュンメル選手は選球眼のよさからくる出塁率の高さが自慢の選手ではあるが、確実性や長打力という点では過度な期待はできない。打率.250~.270、本塁打15本を打ってくれればかなりラッキーなレベルだろう。(もちろん、それ以上打ってくれるのであれば、ありがたいが)

打線の迫力がこれまでと比べて落ちていることを考えると、安定して打率.260~.280、本塁打12本~20本を期待できる佐野選手の打撃は必要不可欠。加えて、佐野選手の外野守備力の低さを考えると、ファースト起用する方が得策であるのは間違いない。

チーム状況などの関係で佐野選手をレフトで起用せざるを得なかった場合や、林琢真選手石上泰輝選手を同時スタメン起用する場合には、牧選手ビシエド選手筒香選手をファーストスタメン起用することが予想される。が、基本的には非常時のオプション起用となることが予想される。

 

(2027シーズン以降)

佐野選手を軸としたこの起用法は2027シーズン以降も続くことになるだろう。小田選手の成長曲線や起用法、新たに獲得するであろう新外国人選手の力量次第となるだろうが、今後5年くらいは佐野選手が軸となる起用法が続くと思われる

佐野選手に急激な衰えでも発生したり、小田選手が想定よりも早く1軍中軸レベルに達して、「小田選手を先発起用しないのはおかしい」という声が出れば話は別だが、そんな簡単には進まないだろう。

なお、牧選手は2027シーズン以降のメジャーリーグ挑戦が想定されるので、あえてここでは入れていない。

(2031シーズン以降)

佐野選手を軸とする起用法に終止符が打たれると予想されるのが2031シーズン頃

5年後のことは誰にもわからないので、あくまでも理想ではあるが、2031シーズンから小田選手をファーストの軸かつ打線の軸として起用していき、2031シーズン開幕時には36歳となる佐野選手を代打の切り札に据えるという形にしていきたいところだろう。(というより、そうならないと、困るのだが...。

 

【サード】

サード争いの面でも大きな動きが発生している。

(参考記事)

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

以前に上の記事を書いたとおり、不動のレギュラーとして活躍してきた宮﨑敏郎選手の存在もあって、「サードのレギュラー争い」はこの9年間、無風状態であった。起用法自体は「常時スタメン」から「時折代打起用」や「時折休養を入れる」というように変わってきたとはいえ、宮﨑選手を軸とする構図は不変だった。

ところが、2025シーズンにサード争いに大きな動きが発生した。

きっかけは宮﨑選手の攻守に渡っての不調や衰えが顕著になったこと

元来、春先は調子が上がらないことが多い宮﨑選手だったが、2025シーズンは特に数字が残らなかった。3・4月で74打数17安打で打率.230、長打に至っては2塁打1本のみで、ホームランは0という有様だった。

その後、8月には月間5本塁打を記録するなどしたが、シーズン通してこれまでの長打力は発揮できず、シーズン通算では打率.277(321打数89安打)、6本塁打長打率.389、OPS.725、得点圏打率.244で、いずれも2016シーズン以降ではワーストとなってしまった。

さらに守備面の不調・衰えは深刻だった。元来、そこまで広くない守備範囲でありながら、送球技術・捕球技術の高さでカバーしていたが、これまで以上に守備範囲が狭まり、捕球・送球技術にも衰えが目立った。守備についたのは87試合にもかかわらず、8エラーを喫し、守備率も.956という、これまででは考えられないような低い数字に終わってしまったのである

攻守での不調及び衰えの深刻さを物語るように、4月末には2軍降格。筆者の記憶が正しければ、2016シーズン以降では初めての「怪我以外での2軍降格」だった

さらに9月初旬にも怪我で2軍降格したことで、8シーズン連続で到達していた規定打席にも到達できなかった

この宮﨑選手の状況に加えて、「『サード・筒香嘉智選手』の復活」、「度会隆輝選手、出場機会確保へサード挑戦」の2つが立て続けに発生した。

9月から宮﨑選手の離脱の穴を埋めるべくサードに入った筒香選手だが、サードに入ってから打撃の調子が明らかに良くなった。

9月の成績は21試合で、打率こそ.257(70打数18安打)とそれほどでもなかったが、4二塁打5本塁打19打点、そして18四球を勝ち取り、出塁率.409長打率も.529でOPSは.938、加えて得点圏打率.450という勝負強さを見せつけた。

特にCSファーストステージのジャイアンツ戦(第1戦)では4打数4安打2本塁打3打点という圧巻の活躍を見せ、中軸として申し分ない働きを果たしてくれた。

横浜高校からベイスターズに入団した頃はサードを守る選手だった筒香選手。2014シーズンからレフトを守ることになったが、これは、

○出場機会を与えるため

○サードを主戦場としてバファローズで活躍していたバルディリス選手を獲得していた

○打撃に集中させる

という事情があったためであり、決して「サード失格」の烙印が押されたわけではない。実際、2025シーズンで見せたサード守備の動きも悪く無く、大きな弱点となるということは無さそうなのはチームにとってはありがたい話だったはずだ。

とはいえ、37歳・宮﨑選手の後継が34歳・筒香選手となっては、根本的な解決にはなっていないこの状況を打破すべく、白羽の矢が立ったのが23歳・度会選手である。

上記した過去記事にも記載したとおり、 横浜高校時代・ENEOS加入当初はセカンドやサードを本職としていた度会選手だが、卓越した打撃センスを活かすべく外野への転向をし、その結果としてドラフト1位指名を受けてのプロ入りを果たした。

しかし、(2025シーズンまでの)ベイスターズの外野陣の層の厚さの前に「常時出場」というところには2年間到達できなかった。出場機会の増大を狙って、度会選手および首脳陣が決断したのがサードへの挑戦だった。すでに秋季キャンプではサードでノックを受けていて、フェニックスリーグでもサードとして出場機会を重ねた。本格コンバートとなるのも時間の問題だろう。

そんなサード事情について、2026シーズン、2027シーズン以降、2031シーズン(5年後)以降の予想を書いていく。

〇2026シーズン

本命:筒香嘉智選手

宮﨑敏郎選手

オプション起用:度会隆輝選手三森大貴選手

まずは2軍から:小田康一郎選手宮下朝陽選手加藤響選手

〇2027シーズン以降

本命:度会隆輝選手

対抗およびDH起用:筒香嘉智選手

オプション起用:三森大貴選手小田康一郎選手宮下朝陽選手加藤響選手

代打:宮﨑敏郎選手

〇2031シーズン以降

本命:度会隆輝選手

対抗:加藤響選手宮下朝陽選手

オプション起用:小田康一郎選手三森大貴選手

代打:筒香嘉智選手

 

(2026シーズン)

2026シーズンについては、筒香選手を軸とする起用法となることが予想される。

前述したとおり、オースティン選手が退団したことによる打線全体の火力不足が懸念されているうえ、宮﨑選手の打力も下降線をたどっている状態。加えて、宮﨑選手の守備力低下も踏まえると、よほどの事情がない限りは、筒香選手を軸とするほかないだろう

これまでサードの主戦だった宮﨑選手だが、2026シーズンからは「対抗」という立場になるだろう。ただし、ここではあくまでも「対抗」とはしているが、実際には筒香選手に不測の事態が生じない限りは「代打の切り札」としての起用となるであろう。それほどに長打力や守備力の衰えは目立ってしまっている。

また、サード挑戦中の度会選手だが、2026シーズンについては外野メインの起用となるだろう。改めて外野陣を見ると、桑原将志選手がFAで退団し、2025シーズンにブレイクした蝦名達夫選手も絶対的な信頼を掴んでいるとは言えず、梶原昂希選手に期待しすぎるのも怖い。ヒュンメル選手は未知数。井上絢登選手森敬斗選手も計算することができない。最悪の場合、外野守備力の低い佐野選手筒香選手を両翼で起用する可能性すら排除できないレベルとなっているほどに、1軍外野陣は選手層が薄くなっている

こんな状態であることから、2026シーズンについてはサードに入るよりも外野をメインとするほうが出場機会は得られそうだ

上記3選手がいるので、小田選手宮下選手加藤選手の若手3選手については2軍で鍛錬となることが濃厚だ。もちろん、その序列に革命を起こしてくれるほどの成長を見せてくれるのであれば、それに越したことはない。(むしろ、それくらい伸びてくれるのを待っている)

 

(2027シーズン以降)

大きな動きが発生するとすれば、2027シーズンの「DH導入」だ。

2026シーズンの結果次第となるが、2027シーズンから2029シーズンまでのDH起用筆頭候補は筒香選手となりそうだ

サード守備が下手ではないが、かといって上手いともいえない上、2027シーズン開幕時には35歳となっている年齢面も考えると、筒香選手を年間通してサードとして起用することは得策とは言えない

そうなると、サードは必然的に空くことになるので、そのタイミングで本命となるのが度会選手であると予想している。また、小田選手宮下選手加藤選手の若手3選手が大きく成長できれば、度会選手とレギュラーを競うことになるだろうが、それも早くて2030シーズン頃からと予想。

(また、小田選手は前述したとおり、ファーストメインとなるのではないかとも予想)

そのため、2027シーズンから2030シーズンのサードについては、度会選手を軸としていくことになるだろう。

 

(2031シーズン以降)

度会選手が軸となる構図は、基本的には変わらないだろう。

ただ、度会選手と競える選手が出現してくれないと、チームとしては相当苦しい状態となる

「大型内野手」として期待がかかる宮下選手「長打も打てる内野手」として強化指定されている加藤選手の成長は必要不可欠だ。

この2人が度会選手を脅かすくらいになってくれないと、

〇度会選手への対抗者として小田選手をサードに回さざる得なくなる

〇予定外の外国人選手の獲得

このような事態になってしまうので、チームとして、宮下選手加藤選手の育成に相当な力を入れてほしいところだ。

 

 

ということで、今回はベイスターズの内野コーナーポジション展望をしていった。

当然、ここに記載した想定どおりにいくとは思わないが、ベイスターズ内野陣の将来はどうなるのか」ということに関心を向けるきっかけとなれれば、幸いである。

 

 

以上

内山壮真選手、ショートコンバート!?スワローズ内野陣大シャッフル計画と、その不安材料について

2年連続リーグ優勝から3年連続Bクラス、2025シーズンはついにリーグ最下位に沈んだ東京ヤクルトスワローズ

さらにこのオフには、「4番・サード」を担っていた村上宗隆選手MLB挑戦が濃厚となり、戦力ダウンは必至な状態となっている。

3年連続Bクラスのチームから、通算246本塁打を誇る25歳の4番打者が抜けるわけで、池山隆寛・新監督はいきなり大きな難題に挑むことになったわけだが、池山監督は「内山壮真選手のショートコンバートプラン」をぶち上げたのである。

 

【内山壮真選手について】

内山選手は2020年ドラフト会議で3巡目指名を受けて、捕手としてスワローズに入団した23歳

入団後から、センスの高さを感じさせる打撃力には定評があり、1年目から1軍出場を果たすなど、早くから将来を嘱望されていた。入団2年目となる2022シーズンには日本シリーズ第2戦の9回裏・3点ビハインド・無死1,2塁」の場面で代打起用されると、その場面で同点スリーランホームランを放つなど、随所に活躍を見せていた。

そして、2025シーズンには、初めて規定打席に到達するなど、チームの主力として出続け、「116試合 打率.262 8本塁打 48打点 出塁率.326 長打率.385」という成績を残し、年間通して3番打者として活躍し続けた

 

そんな内山選手だが、星稜高校1年~2年夏まではショートを守っていた過去を持つ

ショートとしても高い評価を受けていたことから内野手として起用されるプランは入団当初からあったようで、事実、2025シーズンには、捕手ならではの強肩を活かしてサードの守備に就いたこともあった。

また、強肩だけでなく、俊足も武器としており、2025シーズンは8盗塁を記録。二遊間を守るうえで一定の力を必要とされる敏捷性の面でも十分に持ち併せている。

とはいえ、

〇本職は捕手

〇さらにプロ入り後は外野手として多くの試合に出場していたこと

〇飛躍を遂げた2025シーズンは「外野手としての出場」が9割以上(116試合の出場のうち108試合において「外野手」として出場している)

というように、ここまでは「捕手として期待されつつも、外野をメインに出場機会を掴んだ若手有望株」という立場を築いていた。

 

【現在のスワローズ内野陣について】

「一方で、現在のスワローズ内野手事情はどうなっているのか」について記していく。

※年齢は2025年12月31日時点での満年齢

ファースト

絶対的主力:ホセ・オスナ選手(33歳)

若手有望株:北村 恵吾選手(25歳)澤井 廉選手(25歳)

セカンド

主力:山田 哲人選手(33歳)

対抗:北村 恵吾選手(25歳)赤羽 由紘選手(25歳)

若手有望株:武岡 龍世選手(24歳)

サード

主力候補:茂木 栄五郎選手(31歳)

対抗:松下 歩叶選手(22歳、ドラフト1巡目指名)赤羽 由紘選手(25歳)

若手有望株:西村 瑠伊斗選手(21歳)

ショート

絶対的主力:長岡 秀樹選手(24歳)

対抗:伊藤 琉偉選手(23歳)

若手"超"有望株:田中 陽翔選手(19歳)

若手有望株:武岡 龍世選手(24歳)石井 巧選手(23歳、ドラフト6巡目指名)

 

サードに入っていた村上宗隆選手が先述したとおり、MLB挑戦が濃厚な状態となり、サードは激戦区となりそうという状態ではあるが、それでも茂木栄五郎選手がいて、ドラフト1巡目指名の松下歩叶選手もいて、ユーティリティー赤羽由紘選手などもいるので、頭数が足りていないということはない。

それ以外のポジションを見ても、主力がちゃんといて、レギュラーでもおかしくない対抗候補がいて、若手有望株がいてという状態で、選手層に切迫している感はない

特にショートは長岡秀樹選手がいて、圧倒的と言われる守備力を誇る伊藤琉偉選手がいて、高卒1年目からファームで好成績を収め、1軍出場も果たした田中陽翔選手がいて、ドラフトでは即戦力内野手石井巧選手を指名している。12球団の中でもトップクラスに充実しているという印象であった。

けが人に気を付けていさえすれば、他球団とそん色ないレベルの内野陣は組めるはずだ

 

【スワローズ内野陣の未来予想について】

そんな状況の中でぶち上げられたのが内山選手のショートコンバートという構想であった。

このまま内山選手がショートとしてプレーしてレギュラーとなった場合、3年後から5年後の「近未来スワローズ内野陣」はどのような状態になるか。予想してみた。

※あくまでも近未来の予想なので、「?」をつけている

ファースト

主力:北村 恵吾選手?澤井 廉選手?外国人選手?

有望株:ドラフトで指名


まず、近未来のチーム構成を考えたときに、北村恵吾選手の打撃力の高さは捨てがたい。すでに1軍でも十分にやれることは示しているので、近未来のチームにおいて、北村選手が戦力として計算されていないという状態はまず考えられない。怪我でもない限り、ポジションに関わらず、「主力」として活躍していることだろう。

澤井廉選手は外野が本職ではあるが、2軍ではファースト起用されている場面が多々ある。北村選手がファースト以外でレギュラーとなった場合は、長打力が魅力である澤井選手がファーストのレギュラーとなる可能性はありそうだ。

また、スワローズは外国人選手の獲得が非常に上手いチームでもある。2021シーズンからはホセ・オスナ選手という優良外国人選手を獲得できたことから、ファーストに困ることはなかった。オスナ選手の後釜として新たな優秀外国人選手を獲得し、ファーストに充てるということは十分に考えられるだろう。

 

セカンド

主力:長岡 秀樹選手?伊藤 琉偉選手?田中 陽翔選手?

オプション起用:北村 恵吾選手?

バックアップ:武岡 龍世選手?赤羽 由紘選手?

代打の切り札:山田 哲人選手?

 

「20代の長岡選手がレギュラーとして起用されない」という事態になることはそうそう考えられない。打撃力・守備力ともにレギュラーで問題があるわけじゃない。勝負強さも持ち併せ、将来的には「ミスタースワローズ」の証である「背番号1」を背負えるだけの選手のはず。

それこそ、大きな怪我大スランプ伊藤琉偉選手田中陽翔選手の大躍進選手生命を奪いかねないスキャンダル、この4つの要素が起きない限りはレギュラーとして活躍するはず。内山選手がショートとしてレギュラーを奪取したとしても、「じゃあベンチウォーマーね」となることはさすがにあり得ないだろう。

とはいえ、コーナーポジション(ファーストやサード)を任せるには長打力が物足りないという印象もある上、ファースト候補には先述した北村選手澤井選手、さらに外国人選手の存在、サード候補には後述する松下選手という存在がいる。長岡選手がショート以外でレギュラーとなると、セカンドに入る形か

伊藤選手田中選手がどこまで成長できるかも注目ポイントだ。これから3年~5年の間に大きな飛躍を遂げて長岡選手をも超える選手になった場合には、どのような運用をするか....。

 

サード

主力:松下 歩叶選手?外国人選手?

対抗:西村 瑠伊斗選手?

バックアップ:赤羽 由紘選手?

有望株:ドラフトで指名?

代打の切り札:茂木 栄五郎選手?

 

村上選手の後継者候補として、ドラフト1巡目の枠を使ってまで迎え入れた松下歩叶選手を主力に据えることができなければ、チームとしては大きな痛手となるだろう。

3年後には打撃では中軸、守備では不動のサードとして君臨してもらうことを想定して指名しているはずなので、その前提でチームを形成することになるはず。

最悪の場合は外国人選手の獲得で対応することになるが、そういう状態になってしまうと、チームとしては痛恨といっていい。

松下選手に賭ける」、少なくとも今後3年はそういう台所事情となるだろう。

 

ショート

主力:内山 壮真選手?

対抗伊藤 琉偉選手?田中 陽翔選手?石井 巧選手?

バックアップ:武岡 龍世選手?

 

あくまでも内山選手がショートのレギュラーとして定着した場合を想定した未来予想なので、内山選手以外の選手は「対抗」・「バックアップ」として格付けをしている。

しかし、伊藤選手にしても、田中選手にしても、石井巧選手にしても、3年~5年後にはレギュラーとして活躍できるだけの力量、潜在能力の高さを持っている

外野でレギュラーを掴んでいたところから、わざわざコンバートさせた内山選手を「併用起用」というわけにもいかないだろうと思うので、伊藤選手田中選手石井選手をどうやって使い分けるのか.....。

少なくとも、今後3年間はショート候補を獲得することはないと思われる

 

【個人的な感想】

ここまで長く書いてきたが、最後に個人的な感想を記す。

 

プロ野球ファンとして見たときには、このコンバートはあまり得策とは言えないのではないかと思っている。

理由としては、4つある

 

①現時点で二遊間に選手が多数いる

上記したとおり、現時点で二遊間には多数の選手がいる

しかも、長岡選手は完全にレギュラーを掴んでいて、伊藤選手北村選手赤羽選手も1軍で経験を積んでいる。武岡龍世選手だってこれから飛躍する可能性を残している。

さらに、高卒1年目からすでに好成績を残し、早い段階でのレギュラー奪取も期待されている逸材の田中選手がいるわけである。

北村選手はファーストにコンバート、赤羽選手はユーティリティープレイヤーにシフトチェンジ、山田選手をセカンドのレギュラーとして計算していないと仮定したとしても、二遊間は渋滞しているという状態。

ここに「起用されればレギュラー確実」の内山選手が入ってしまうと、渋滞状態が加速しかねない。そして、それによる弊害は後述する②につながっていく。

 

長岡選手伊藤選手田中選手松下選手石井選手の起用法への影響

内山選手について、池山監督「外野では起用しない」と明言している。

ショートになるのか、セカンドになるのか、サードになるのかはともかく、内野の1枠は内山選手が確保することになるだろう。(内山選手の打撃力を考えればなおさら外せない)

そうなると、その煽りを大きく受けるのが長岡選手伊藤選手田中選手松下選手石井選手の若手5選手に加え、ベテランの山田選手の合計6選手だ。

このうち、山田選手に関しては「代打の切り札」へのシフトチェンジ2027シーズンからのDH起用内山選手と交換で外野挑戦などの起用法が考えられるので、まだ問題はないといえる。

 

しかし、若手5選手についてはそうも言っていられない

先述したとおり、攻守においてレギュラーとして申し分ない力を持つ長岡選手、伸び盛りの伊藤選手、球界屈指のトッププロスペクトの田中選手、「ドラ1」の松下選手、「若くして即戦力のショート」として獲得した石井選手ということで、

〇「2軍で塩漬け」というわけにいかない

〇かといって、外野で起用することも考えにくい。

という選手たちである。

その上、5選手とも内山選手と近い年代なので、世代交代で出場機会を得られるということもない

このままいくと、5選手のうち3選手はまともな出場機会を得られないまま、選手生命を終える可能性が出てくるという、非常にもったいない事態が起きかねない。

 

「じゃあ、余剰戦力はトレードのチップや現役ドラフトの対象にして、弱点(特に投手と外野手)を補うための補強手段に活用すればいいのでは?」ということも当然考えられる。

ただ、この若手5選手については、他球団に流失してしまうと「代わりに獲得した選手よりも活躍する」ということも十分に考えられるほどの実力を持っている。

流失するにしてもかなり慎重にやらないと、「他球団に優秀な内野手をあげちゃいました」ということになりかねない。

 

③2025年ドラフトにおける球団戦略

①と②で記載したとおり、二遊間には、元々「内山選手と近い年代で多くの選手が在籍している」状態だが、その上で、2025年ドラフトではこれまた近い年代の松下選手石井選手を指名している。

内山選手を内野手として起用するのであれば、即戦力かつ年代も近い内野手を複数指名した2025年のドラフト戦略そのものにも疑問が生じることになる

(※ドラフト2巡目の松川玲央選手も大学時代はショートの選手。これだけ内野の人数が多いので、さすがに外野起用するということになるだろうが、それでも1軍外野陣の頭数は不安が大きい。)

 

内山選手を外野で固定となれば、今回のドラフト戦略も理解できるし、若い才能をうまく活用できる可能性は多少なりとも広がる

しかし、内山選手が正式に内野コンバートとなれば、①~③で記載したとおり、内野手大渋滞状態に拍車がかかってしまい、多くの若い才能が埋もれてしまう危険性が高まる。

 

④今後のドラフト戦略への影響

今後のドラフトについても影響は出てくるはずだ。

これだけ内野手が多くなり、しかも近い年代の選手で固まっている状態のところに、内山選手が内野コンバートとなれば、今後数年間において、内野手は指名しにくいはず。

その数年間のうちに「リーグの趨勢を変えうるポテンシャルを持った大型内野手が出現した場合、「すでに内野手が渋滞状態なので、指名できません」となって、指名することができなくなるのではないだろうか。

 

内山選手の内野コンバートによって、将来有望な内野手が大渋滞となり、今後数年間のドラフト戦略の柔軟性を奪いかねないとなっては、元も子もないのでは?という不安は付きまとう。

 

 

基本的に、筆者はスワローズに関する知識が足りていないので、あまり深くは突っ込めないところではあるが、少し考えただけでもこれだけの不安材料は浮かぶ。加えて、

○腰に爆弾を抱えているために捕手での出場は避ける方針としているのに、足腰をかなり使う二遊間で起用しようとしている点

○外野陣の頭数の少なさ、打力の不安が増大する点

というところも不安である。

 

スワローズに詳しい方(プロ野球好きの方ももちろん可)に、このコンバート策についてどう思われているか、もしよろしければ、コメントなどで教えていただけると幸いです。

 

 

以上

2025年ドラフト会議を振り返る(パ・リーグ編)

前回からは、10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議について、

〇「セ・リーグ編」

〇「パ・リーグ編」

の2回に分けて振り返っていっているところ。

セ・リーグ編は以下のとおり)

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

今回はパ・リーグです。

 

福岡ソフトバンクホークス

リーグ2連覇、そして5年ぶりの日本一を果たしたホークスだが、今後も盤石かと問われると、簡単には首を縦には振れない。

特に野手の長打力という観点で見ると、柳田悠岐選手近藤健介選手山川穂高選手といった30代中盤〜後半の選手に依存する傾向にあり、2〜3年後に不安が残る。若手といわれることのある野村勇選手栗原陵矢選手も来年は30歳に差し掛かるので、3〜5年後も安泰というには心許ない

石塚綜一郎選手イヒネイツア選手廣瀨隆太選手正木智也選手あたりの早期の1軍レギュラー定着に期待をしつつ、さらに1枚軸となり得る選手を確保したかったというところだったはず。

なので、佐々木麟太郎選手(スタンフォード大)の指名は納得できるものであった。入団するかはともかく、競合したベイスターズに比べれば指名する意図、狙いは十分理解できるものであったし、戦力や資金力に余裕のあるホークスだからこそできる指名だったといえる。5巡目で指名した高橋隆慶選手(JR東日本も社会人トップクラスの長打力が魅力の選手で、フロントも「若くて長打力もある選手」を求めていたことがわかる。チームの弱点をしっかりと理解した上での指名は素晴らしい。

現状、大きな不安のない投手陣についても更なる進化を求めて、2巡目に稲川竜汰選手(九州共立大、3巡目に鈴木豪太選手(大阪商業大)、4巡目に相良雅斗選手(岐阜協立大)と、3人の大学生右腕投手を指名。3投手とも奪三振能力の高い投手で、ポテンシャルも高そうだ。ホークスの高い育成力で大きく成長を遂げさせて、早期の1軍戦力化も期待できる

佐々木選手の指名のインパクトで、賛否が分かれるドラフトとなっているが、個人的には「若手長距離砲」と「奪三振能力の高い投手」を獲得するという明確な意思を感じているので、いいドラフトだったのではないかと思っている。

 

北海道日本ハムファイターズ

2年連続リーグ2位。悔しい1年でもあっただろうが、新庄剛志監督就任後の4年間で、チームを取り巻く環境は明らかに変わった。

ホームラン王・レイエス選手を中心にしながら、万波中正選手清宮幸太郎選手郡司裕也選手水谷瞬選手が脇を固めることで形成される打線は12球団でも屈指の長打力・得点力を誇った。

さらに、伊藤大海選手北山亘基選手というリーグ屈指の好投手2人に加え、達孝太選手福島蓮選手細野晴希選手古林睿煬選手柴田獅子選手孫易磊選手という特大のポテンシャルを秘めた選手が熾烈な争いをし、加藤貴之選手山﨑福也選手というベテラン左腕が脇を固めた形で形成する先発投手陣のレベルの高さは12球団でも屈指

投打ともに今後数年間は強力なままだろう

一方で、課題も明白で、「勝利の方程式を担えるリリーフ候補の頭数」「打てるセンター」「なかなか固まらない二遊間」はリーグ優勝を狙うためには埋めておきたいピースだ。

その上で、このドラフトで、指名した選手は以下のとおり

「勝利の方程式を担えるリリーフ候補の頭数」

1巡目指名 大川慈英選手(明治大)

「打てるセンター」

2巡目指名 エドポロケイン選手(大阪学院大)

「なかなか固まらない二遊間

3巡目指名 大塚瑠晏選手(東海大

4巡名指名 半田南十選手(日大藤沢

このように、しっかりと弱点を見極めた上で選手を指名してきた。

大川投手は1年目から三振を奪えるリリーバー」ひいては「守護神候補」として活躍することが期待でき、エドポロ選手は数年後に「強打のセンター」としてチームの新たなストロングポイントとなり、リーグの趨勢をも変えてしまうようなポテンシャルを持つ

また、二遊間候補として指名した2人については、大塚選手即戦力として1年目からレギュラー争いに殴り込みをかけることが期待でき、半田選手は高い身体能力を持っているので、まずは2軍でしっかりと実践経験を積み、数年後に1軍戦力として活躍することを求めたい。

上記のとおり弱点を埋めたが、その上で「打てる捕手」候補として、藤森海斗選手(明徳義塾高)を5巡目で指名できたのもポイントが高い。

弱点を的確に埋め、即戦力・将来性も確保する、いいドラフト戦略だったといえるだろう。

 

オリックス・バファローズ

2年ぶりのAクラスで、2021年からリーグ3連覇を果たしたチームとしてのプライドは保ったバファローズ

とはいえ、期待されていた若手選手の成長はほぼ見られず、2024年と比較すると、チーム状況は悪化しているという印象が拭えなかった。

先発投手陣は、九里亜蓮選手(34歳)が大車輪の活躍を見せたが、他は

宮城大弥選手(24歳)田嶋大樹選手(29歳)といった「4〜5年前から変わらないメンバー」

来シーズンの契約すら不透明なアンダーソン・エスピノーザ選手

〇期待されながら8月以降の数字は見れたものではなかった曽谷龍平選手

で回している状態で、想像以上に新陳代謝はうまくいっていない。山下舜平大選手東晃平選手佐藤一磨選手が突き抜けることなく1年を終えてしまったのは痛く、そこに加えて、プロスペクトとされていた齋藤響介選手「2軍ですら三振が奪えない投手」になっているのは、痛恨である。2021年ドラフト1巡目指名を受けていた椋木連選手も、救援で存在感を発揮しつつあるが、見方を変えれば「先発失格」の烙印が押されてしまった感は否めず、先発投手陣の若手不足は悪化の一途をたどっていた。宮城投手の近い将来のメジャー挑戦もあり得ることを考慮すると、危険水域に到達しつつあると言っていい。

そのため、1巡目指名で「高校ナンバー1投手」と評価される石垣元気選手(健大高崎高)を選択したことはある意味当然ともいえるものであった。抽選の結果、交渉権を獲得することはかなわなかったが、2回目の1巡目指名で藤川敦也選手(延岡学園高)という、こちらも高校生トップクラスのポテンシャルを持つ投手を指名。これだけにとどまらず、2巡目で森陽樹選手(大阪桐蔭、3巡目で佐藤龍月選手(健大高崎高)と、スケールの大きな高校生投手を指名し続けた。5巡目の高谷舟選手(北海学園大も含めて、「若く、ポテンシャルの高い投手を獲る」という明確な方針が見えた。

一方の野手陣では、若手不足の感が否めなかった外野手陣に4巡目に窪田洋祐選手(札幌日大高)を指名。身体能力抜群のアスリート型野手として2~3年後をメドに1軍戦力になってくれればというところ。単純に枚数が足りていない捕手陣には、7巡目で強肩捕手の野上士耀選手(明秀日立高)を指名してきた。30歳代に突入した若月健矢選手の後継者として期待していきたい。

そして最大の注目は6巡目指名の石川ケニー選手(ジョージア大)アメリカで投打に腕を磨く「二刀流」がNPB参戦するのかはまだ不明だが、した際には投手陣・外野手陣に厚みを加えることは間違いないだろう。どれだけの成績を残すのか、要注目だ。

 

東北楽天ゴールデンイーグルス

「4年連続リーグ4位」という、これまた珍しい記録を樹立したイーグルス。「Bクラス」とか、「5位以下」とかなら、4年連続があってもわかるのだが、「4位だけ」を4年間続けるのは、ある意味1番難しい気がする。

宗山塁選手の台頭でショートは埋まったし、村林一輝選手黒川史陽選手の活躍でセカンドとサードも埋まった感はある。中島大輔選手の大活躍で外野も展望は明るくなってきた。

とはいえ、長打力不足は深刻で、チーム本塁打数は70本とリーグ最下位。しかも、内訳をみると、ルーク・ボイト選手(34歳)が13本、浅村栄斗選手(34歳)が9本、マイケル・フランコ選手(33歳)が7本。阿部寿樹選手(35歳)が3本ということで、33歳以上の選手だけで半分近くを占めてしまっているのはなかなかに厳しい状態と言わざるを得ない。(しかも阿部選手は退団発表されていて、フランコ選手も不透明な状態。)

「じゃあ、長打力のある選手を重点的に獲得すればいいのか」といわれると、そんな簡単な話でもない。

投手陣もリーグ平均以下の数字が並んでいる

しかも「投手有利」な楽天生命パークを本拠地にしているにもかかわらずである。

救援陣は毎年いい投手が出てくるのだが、先発投手陣の不安はいまだに改善されず内星龍選手(23歳)古謝樹選手(24歳)荘司康誠選手(25歳)大内誠弥選手(19歳)と、ポテンシャルの高い投手は多くいるのだから、少なくとも2人は早いうちに1本立ちをしてほしいところ。

その1本立ちのためには「刺激を与える新戦力」が必要である。そういう意味では、藤原聡大選手(花園大)伊藤樹選手(早稲田大)の上位2選手の指名は理に適っているというべきだ。1年目から先発ローテーション争いに加わることも期待できるの力を持った2人が、他の若手先発候補を刺激して、近未来の投手王国形成に貢献してほしいというのが、フロントの思惑だろう。

より即戦力性を求められるのは6巡目指名を受けた九谷瑠選手(王子)だ。2025年都市対抗野球大会橋戸賞(いわゆるMVP)投手は、1年目から1軍戦力として先発、リリーフ問わずに貢献することを求められる。

一方、先述した長打力不足についても、テコ入れを行ってきた。

3巡目で「牧秀悟2世」繁永晟選手(中央大、内野手、7巡目で阪上翔也選手(近畿大、外野手)、育成4巡目で金子京介選手(神奈川大)という3選手を指名。3選手とも長打力が魅力でスケールの大きな選手イーグルス長年の課題を解決できるだけのポテンシャルはあるはずだ。

また、「打てる捕手」候補として、大栄利哉選手(学法石川高)を4巡目指名。捕手としては破格の打撃ポテンシャルを持った選手で、早い段階で1軍昇格→正捕手の線もありそうなので、指名できたのは大きい。

 

埼玉西武ライオンズ

1年前の今頃に比べればチーム状況は大きく改善されたライオンズ。ただし、「将来も安泰」とはならないのも事実。

特に打線は深刻で、チーム打率と得点数はリーグ最下位

打率はリーグ唯一の.230台(.232)に沈んだ。西川愛也選手滝澤夏央選手渡部聖弥選手タイラー・ネビン選手の活躍で、これでもマシになっているが、まだまだ補強は必要な状態である。チーム得点数も410得点。リーグ5位のマリーンズでさえ441得点なので、差は大きい。

2024シーズン(チーム打率.212(!?)、チーム得点数350得点(!?!?))よりはマシになったが、チームのネックになっているには明らかである。

そんなわけで、1巡目で「打てる捕手」として名高い小島大河選手(明治大)を指名。東京六大学リーグでの通算打率.349、84安打、7本塁打という数字が示すとおり、打力は間違いない。リードも含めた守備力が疑問視されること古賀悠斗選手(26歳)が正捕手格として奮闘していることもあるので、いきなり捕手としてレギュラー獲りとはいかないだろうが、DHや外野も含めて起用されていくことは間違いないだろう。

3巡目には大型外野手として名高い秋山俊選手(中京大を指名。大学日本代表でもレギュラーを張った実力十分の選手で、50メートル6.1秒の俊足と大学通算12本塁打の強打を武器に1年目からレギュラー争いを演じることも期待できる。

即戦力のレギュラー候補としては小島選手と秋山選手の2人をしたことになるが、将来の主軸候補としては横田蒼和選手(山村学園高)という強肩強打のショートの選手を5巡目指名。さらに守備・走塁のスペシャリスト候補としては川田悠慎選手(四国銀行を7巡目指名している。

気になったのはショートの選手を多く獲得した点だ。上記した横田選手だけでなく、育成1巡目で新井唯斗選手(八王子学園八王子高)、育成2巡目で今岡拓夢選手(神村学園高)も指名している。将来的なコンバートも視野に入れているのだろうが、2024年ドラフトでも齋藤大翔選手(金沢高)を1巡目で指名していることを考えると、近い年代のショート候補たちをどのように育成し、使い分けるのかが注目される。

また、今井達也選手と髙橋光成選手がメジャーリーグ移籍することが濃厚な投手陣については、先発候補の獲得は育成3巡目の斎藤佳紳選手(徳島インディゴソックスぐらいなもの。リリーバー候補としては、岩城颯空選手(中央大)を2巡目指名、堀越啓太選手(東北福祉大を4巡目指名。1年目から1軍抜擢される可能性もあり、その場合は現在クローザーの平良海馬選手の先発再転向もありそうだ。

野手の戦力の底上げには成功したといっていい。先発投手候補も支配下で1人指名できればより良かったが、来年のドラフトで狙っていくことが濃厚。野手のプロスペクトが揃ったこともあるので、来年のドラフトでは有力投手の獲得なるか、注目だ。

 

千葉ロッテマリーンズ

8年ぶりのリーグ最下位に沈んだマリーンズ。だが、投打ともに若手選手の成長は目を見張るものがあり、「3年後が楽しみなチーム」となっているのは、好印象。

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そのため、今年のドラフトの結果次第では、数年後の「マリーンズ王朝形成計画」に拍車をかけることになると思っていたところ。

1巡目指名では、「高校ナンバーワン投手」の呼び声高い石垣元気選手(健大高崎高)を指名すると、バファローズとの競合を制して交渉権獲得。「将来の"絶対的エース”候補」といえる石垣選手が加入するとなれば、大きな希望となる。

将来のエース候補が石垣選手ならば、「近未来の左腕エース候補」となりそうなのが、2巡目指名の毛利海大選手(明治大)だ。スピード・制球力・奪三振能力の高さなど、エースに求めたい能力がいずれも高いレベルにある。六大学ではもちろん、大学日本代表として出場した日米野球でも、アメリカ大学代表を相手に3試合、7イニング、4被安打、8奪三振と、付け入るスキを与えない見事な投球を披露した。完成度の高さを含めて考えると、1巡目指名で消えると思われたので、2巡目で確保できたのは幸運だったといっていい

3巡目では奥村頼人選手(横浜高)、4巡目では櫻井ユウヤ選手(昌平高)とスケールの大きな2人の高校生を指名。

奥村選手は投手としては最速146キロのストレートに加えチェンジアップとスライダーが超高校級。球威が向上すれば、先発でもリリーバーでも貢献が見込めそう。さらに野手としても高校トップクラスの長打力を持ち、名門横浜高校でも中軸を担うほど。投手としての入団とのことだが、「二刀流」でも活躍できるのではないかという期待すらできるくらいのポテンシャルを持つ

櫻井選手は高校通算49本塁打という数字が示すとおり、他を圧倒できる長打力が武器の選手。若き才能が集うマリーンズに、新たな長距離砲候補が加わることになる。

即戦力の確保にも余念がなかった。5巡目では最速155キロ右腕・冨士隼斗選手(日本通運、7巡目では最速157キロ右腕・田中大聖選手(ホンダ鈴鹿という、2人の剛腕をを指名。1年目から1軍救援陣に加わり、リリーバーの質を一気に向上させることも十分期待できる。

投・打ともにスケールの大きな高校生、1年目から先発投手陣に加われそうな大学ナンバーワン左腕、即戦力リリーバー候補となる社会人出身の剛腕2投手と指名し、2026年の戦力強化だけでなく、その後のマリーンズ王朝形成に向けても視界良好となるような、ドラフト指名戦略。ほぼ100点と言っていいだろう。

 

 

以上