野球とサッカーが好きな人間のブログ

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シーズン半分を終えたJ2リーグ 振り返り&今後の展望 part5(愛媛・群馬・大宮・相模原 編)

シーズン42試合のうち、半分の21試合が終了したJ2リーグについて、簡単な評価と今後の展望をしていきたいと思い、書き始めたこのシリーズもラスト。前回以前の記事は以下のとおりです。

 

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今回はその続きから。

19位 愛媛FC   勝ち点18

評価→D

和泉茂成・新監督の下でスタートした愛媛の2021シーズンだったが、スタートダッシュに失敗。0勝2分4敗の成績で和泉監督は辞任を表明し、實好礼忠監督が就任する。第8節・アルディージャ戦、第9節・松本山雅戦で連勝を果たすなど、最初の3試合で勝点7を稼ぎ、實好体制でのスタートダッシュは見事に成功するが、直後にアルビレックスサンガジュビロ琉球昇格争い中の4チームとの連戦が来てしまった不運もあり、その後はなかなか勝ち点を奪えずにいると、徐々に失速する。第16節・ホーリーホック戦、第20節・ゼルビア戦とともに0-5というスコアで大敗をするなど、終盤6試合中5試合で複数失点と守備も崩壊気味に。ここまで21試合38失点リーグワースト

昨年はシーズン通して平均ボール支配率は52.5%だった愛媛。それが、實好監督就任後15試合では、支配率50%を超える試合はわずかに4試合。これを見る限り、「堅守速攻」が目指しているスタイルなのだろう。しかし守備が崩壊してしまっては元も子もない。まずは守備の再構築からだろう。ここまでの評価はD評価

今後の展望

迎える後半戦、序盤から大きな勝負が待っている。第24節からの6試合で、ザスパクサツギラヴァンツ松本山雅栃木アルディージャと残留争いのライバルになりそうなチームとの直接対決、いわゆる「6ポイントゲーム」5試合ある。ここでどれだけ勝ち点を奪えるかが、J2残留への大きなカギを握ることになるだろう。

こうした試合で大切なのは、「いかに失点をしないか」というところになる。失点をしなければ確実に勝ち点を確保できるし、残留争いのライバルの足止めにも成功する

失点をしないために奮闘しないといけないのは、浦田延尚選手西岡大志選手池田樹雷人選手で組んでいくことになるセンターバックだ。守備陣の代表として、ここまでリーグワーストの失点数を喫している責任は痛感しているはずだ。

残留争いの直接対決で意地とプライドを見せつけて欲しいところだ

 

20位 ザスパクサツ群馬 勝ち点17

評価→D

ここまで4勝5分12敗の20。苦しい戦いが続いているザスパクサツ。昨年後半戦、特に終盤戦8試合で6勝1分1敗という成績も残していたことから、躍進も期待されていただけに、期待を裏切られた感は否めない。

ただ、内容だけ見るとこの順位に居るのはおかしいという感じがある。ゴール期待値は1を優に超え、被ゴール期待値も降格圏内に位置するほどに悪いわけではない。敗戦の半数以上は1点差ゲームで、いわゆる「惨敗」という試合は実は少ない。大前元紀選手はここまで7アシストと攻撃の中心として活躍を続けており、後半戦の活躍にも期待ができる。

順位を踏まえてここまでの評価はD評価。ただ、ここからも盛り返すだけの力は十二分にあると感じている。

今後の展望

内容は悪くないのだが、枠内シュートが少なすぎるのがこのチームの問題となっている。枠内シュートの数値はリーグワースト3位となっており、これでは決まるものも決まらないという印象。この状況を打破するためには、先発起用されつつある北川柊斗選手や、ガンバ育ちで2019年にはJ3で17試合11ゴールを奪った実績を持つ高木彰人選手の奮起は必要不可欠だ。北川選手はだいぶチームにフィットしてきているようで、シュート本数も増えてきた。一方の高木選手はここまで13試合出場もシュートはわずか4本。途中出場が多いとはいえ、これでは苦しい。さすがにもう少しシュートを撃てるようにしないといけないだろう。

逆に言えば、この2人に「得点」という目に見える結果が出始めた時、チームは一気に勝ち点を積み上げる展開になるだろう。

 

21位 大宮アルディージャ 勝ち点16

評価→E

当然のE評価だろう。

選手1人1人の能力、資金力、環境面を考えたら、どんなに悪くてもJ1昇格争いはしていく義務があるはずだった。それがJ2残留争いに巻き込まれ、監督交代を行い、それでも勝てない戦いの連続だ。まず点が取れない。点を取ったと思ったら、ラインが下がりすぎて猛攻を浴びて失点するといった形で結局勝てない。ここまで21試合で3勝である。

ただ個人的には、選手や監督というよりフロントにかなりの問題があるように思っている。第15節終了後、岩瀬健監督解任の際に出したコメントで「シーズン折り返し(21節終了時)で1ケタ順位を目標に」とあった。

しかし、この時点のアルディージャ21位の勝ち点11、9位ブラウブリッツとは勝点差9、しかも間には11チームがいる。残り6試合でこのコメントはさすがにJ2を甘く見過ぎである。(2018年あたりのアルビレックスを見ているようで余計にそう感じてしまう。)

実際、次の第16節・ジェフ戦でホームでありながら0-2の敗戦。第17節・ツエーゲン戦で0-1で敗戦を喫し2試合目で「目標不達成」が確定した。そもそもあれだけのメンツがいながら残留争いに巻き込まれているということは「微修正」ではなく、「かなり大きな修正」が必要な状態のはず。それを「監督がビッグネーム」というだけで簡単に修正ができるはずがないのだ。

まず当面は「J2残留」を掲げて、少しでも現場のプレッシャーを取り除くことが必要なのに、さらにいらないプレッシャーを与えるフロント。本当に何を考えているのだろうか。

(つい、熱くなってしまった・・。)

今後の展望

アルディージャ伝統「堅守速攻」を機能させるため、そして現状を打破するためには、選手達の「プライドを捨てる力」が求められる。幸いなことに、黒川淳史選手小野雅史選手ハスキッチ選手中野誠也選手イバ選手といった個の能力に長けた攻撃陣を擁している。ここは割り切って、「守って守ってカウンターで仕留める」形で確実に勝点3を奪う戦いを狙っていくというのも1つの選択肢だろう。(攻撃的なサッカーを志向する霜田正浩監督がその選択を取るかは微妙なところだが・・・)

ここまで大敗が無かったので、ここまでの得失点差残留争い中の他のチームに比べればかなりマシな数値になっている。勝点を積み重ね、まずは残留圏内のチームに追いつくことから始めていくべきだ。

 

22位 SC相模原 勝ち点13

評価→E

昨シーズンは19試合負けなし(10勝9分)でシーズンを締めくくり、大逆転でのJ2昇格を果たし、その勢いをもったまま乗り込んだJ2の舞台だったが、現実は厳しかった

第4節・アルディージャ戦で劇的逆転勝利、第6節・アルビレックス戦では相手の連勝記録をストップする戦いぶり、第10節・ジェフ戦ではアウェーながら0-1のウノゼロ勝利随所に見せ場は作っているが、やはり攻撃陣はかなり貧弱だ。特に第14節・レノファ戦以降6試合連続無得点を喫したり、前半戦終了時点での得点数が11点リーグ最下位など、厳しい数字が並ぶ。

ここ最近は、内容的にそこまで悪いとは思わないし、ボール支配率やシュート本数なども割といい数字が出ているのだが、とにかく決定力が足りていないという印象。

エースだったホムロ選手の途中退団などもあった戦力面を考えればよく頑張ってはいるのだが、さすがに最下位なので評価はE評価

今後の展望

11試合勝ち無し中。この状態で迎える後半戦だが、最初から強敵が続く琉球ゼルビアと始まり、栃木を挟んでヴァンフォーレアルビレックスジュビロジェフV・ファーレンと続く。目標であるJ2残留のためにはここの8試合で最低でも勝ち点12は獲っておきたいところ。それができないと、残留争いのチームとの直接対決を前に「事実上の終戦が決まってしまうかもしれないのだ。

幸いにして守備はそこまで崩壊している感じではない。となるとやはり攻撃力決定力の向上が全てだろう。ユーリ選手平松宗選手和田昌士選手の奮闘は必要不可欠だ。

高木琢也監督はどうやってこの難局を乗り切るか。

 

 

5回に分けて書いていったこのシリーズも今回がラスト。

明日から始まる後半戦に向けて、各チームのピッチ内での動きはいかに。

そしてやってくる中断期間で、各チームはどのような補強を行っていくのか、注目していきたい。

 

 

以上

シーズン半分を終えたJ2リーグ 振り返り&今後の展望 part4(金沢・山口・松本山雅・栃木・北九州 編)

シーズン42試合のうち、半分の21試合が終了したJ2リーグについて、簡単な評価と今後の展望をしていきたいと思い、3回前から書き始めたこのシリーズ。前回以前の記事は以下のとおりです。

 

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今回はその続きから。

 

14位 ツエーゲン金沢 勝ち点25

評価→C

序盤、リーグを盛り上げたのがこのツエーゲンだった。開幕から6試合で4勝1分1敗の勝ち点13を稼ぎ、3位まで浮上。第8節・アルビレックス戦では敗れはしたが、前半戦のJ2ベストバウトと言ってもおかしくないくらいの好ゲームを演じ、躍進の気配を漂わせた。しかし第10節・栃木戦から第16節・ジュビロ戦まで7試合勝ち無し(3分4敗)と苦しんでしまい、J1昇格争いからは大きく後れを取ってしまった。

昨シーズンのエース格だったルカオ選手松本山雅へ、加藤陸次樹選手セレッソへそれぞれ移籍してしまったという状況を考えれば、よく頑張っているとは思うが、あのアルビレックス戦を観ていると、もっと上位に行けるのではないかという思いも感じざるを得ない。ここまでの評価はC評価柳下正明監督の手腕を期待して、あえて少し厳しめの評価をした。

今後の展望

このチームには若手有望株が多い。守備陣ではセンターバックとして不可欠な存在となった21歳・石尾崚雅選手を筆頭に、サイドバックとして将来を嘱望される19歳・高安孝幸選手22歳・片倉誠也選手がチームに在籍している。中盤には(ここまで出番に恵まれていないが、)20歳・窪田稜選手22歳・島津頼盛選手22歳・力安祥伍選手24歳・本塚聖也選手といて、まさに宝庫だ。前線にも18歳・杉浦力斗選手24歳・大谷駿斗選手というスピードとドリブルに定評のある選手がいる。

こういった選手たちが後半戦にパッと活躍をしていくようになると、今の若干停滞気味の雰囲気を打破できるのではないかと思っているのだが・・・。

 

15位 レノファ山口FC   勝ち点22

評価→C

昨シーズンは22位、すなわちJ2リーグ最下位に終わったレノファ。課題だったのは74失点を喫していた守備陣の整備。そういう意味ではここまで23失点に抑えている今シーズンは、よく健闘しているといっていいのではないだろうか

「ボールを支配し、攻撃の時間を長くするサッカー」自体は今までのレノファもやっていたが、今年はより最終ラインから丁寧につなぐことを意識されているのではという印象。ここ最近は少しずつではあるが得点も獲れるようになってきており、渡邊晋監督の下で攻守に安定感を持てるようになってきている。

ただし、なかなか勝ち切れない試合も出てきており、正念場を迎えている。前評判に比べれば良く戦えているが、ここまでの順位を踏まえてC評価

今後の展望

迎える後半戦、J2残留・上位躍進のためには、兎にも角にも決定力が問題だ。「評価」のところで、「少しずつではあるが得点も獲れるようになってきている」とは記載しているが、ここまで15得点というのはリーグ21位と決して褒められる数字ではない。チーム内得点王が2得点というのもやはり問題だ。どこからでも得点が獲れるといえば聞こえはいいが、さすがに1人くらいは「エース」と呼べる選手がいないと厳しい。そういう意味では、戦線復帰した草野侑己選手、2ケタ得点の実績を持つ高井和馬選手、昨シーズン7得点の浮田健誠選手、空中線に強い22歳・小松蓮選手あたりには奮起を期待したいところだ。

 

16位 松本山雅FC   勝ち点22

評価→E

次回紹介するアルディージャより順位がマシというだけで、このチームも期待を大きく裏切ったチームの1つだ。

開幕から5試合未勝利(3分2敗)だったが、これは2018年のJ1昇格を果たした年もそうだった。割とスロースターターな傾向にある松本山雅だったので、まだそこまで気にはならなかった。しかもその間もサンガモンテディオとドローゲームを演じたり、守備陣もそこまで崩れてなかったので、「あとは得点力の問題だろう」と思っていた。

しかし、ここから一気に暗転する。

第7節・ジュビロ戦から第9節・愛媛戦までの3試合で10失点(4失点→3失点→3失点)と一気に守備陣が崩壊する。その後、第10節・ザスパクサツ戦から第14節・ツエーゲン戦までは5試合で2失点と粘り、この間は3勝2分。「いよいよ持ち直したか」と思っていたら、第15節・栃木戦から第17節・ゼルビア戦までの3試合で11失点(3失点→3失点→5失点)と再び守備が崩壊。リーグワースト2位の35失点セットプレークロスからの失点がかなり多くなっており、これを修正させるのはなかなか難儀な問題だ。

第19節・アルディージャ戦でスコアレスドローに終わると、柴田峡監督を解任し、名波浩監督を就任させた。これが大きなカンフル剤となるのだろうか。ここまでは当然のE評価

今後の展望

「名波監督はジュビロでJ1昇格経験がある監督。なので、ここから一気に改善する」というのは安直だろう。

「評価」のところでも記載したが、リーグワーストクラスの守備陣なので、どこかで補強をしないと苦しいだろう。特に3バックを敷くシステムのため、センターバックウイングバックの質は非常に大切だ。ここは何とかして補強したいところ。

幸いなことに名波監督ジュビロ時代にも3バックを採用していたこともあるので、監督・選手ともにシステムに関しての戸惑いは無いはず

「どこまで守備を改善できるか」月並みだが、そこにかかってくる。

 

17位 栃木SC   勝ち点21

評価→C

好不調の波が非常に激しい。

開幕から3連敗を喫するも、直後に3連勝を果たして盛り返す。ところが第7節・相模原戦で引き分けに終わると、そこから第10節・ツエーゲン戦まで4試合連続ドローとなる。そして第11節・ジュビロ戦以降の11試合では1勝5分5敗と不調期に入る。気づいたら降格圏の19位とは勝ち点差3まで近づいてしまった。

目につくのは「勝ち切れなさ」だ。第12節・ギラヴァンツ戦から第14節・琉球戦では3試合連続で先制点を奪ったのに、結果は1分2敗。第20節・ヴェルディ戦でも逆転負けを喫しており、先制点を奪った7試合の成績は3勝1分3敗。これでは苦しい。

前評判とあまり変わらない順位ということもあり、ここまでの評価はC評価

今後の展望

ボール支配率や得点数は昨年と変わっていない。では昨年10位のチームが現在17位と苦しんでいるのは何故かと言われれば、「踏ん張り切れない守備陣」にあることは明白である。ここまで26失点、このままいくと、シーズン52失点ペース。基本的に得点力が決して高くないチームにとっては致命傷になりかねない

三國ケネディエブス選手をレンタル移籍で獲得しているが、もう1枚センターバックを獲得するのか。それともボランチサイドバックなどのテコ入れを行うのか。後半戦にやっていくサッカーは変わらないので、あとは選手達の質にかかってくる。強化部の選択次第で「J2残留」J3降格」が決まる展開になりそうな感じはある。

 

18位 ギラヴァンツ北九州 勝ち点19

評価→D

昨年5位のチームだったが、主力が大量に移籍。苦戦は必至だと思っていたが、やはりというべきか、ここまでは相当苦しい戦いを強いられている

特に守備陣の崩壊が色濃く出ている。ここまで30失点リーグワースト5位クロスやセットプレーからの失点が全体の3分の2を占めている。特にクロスからの失点が多いという面は昨年の躍進を支えた両サイドバックの移籍が大きかったか。

また、攻撃陣も苦しい。「10番」高橋大悟選手が残留したので、ある程度のクオリティは保たれるかと思っていたのだが、チーム得点王だったディサロ燦シルヴァーノ選手チーム内アシスト王だった福森健太選手を中心とした主力の大量移籍が相当効いてしまっている。

被ゴール期待値はリーグワースト3位ゴール期待値はリーグワースト2位となっており、これではかなり苦しい。ここまでの順位も踏まえて評価としてはD評価

今後の展望

現在の勝点は19。この状況からさらに苦しいのは、後半戦序盤の日程だ。スタートからサンガV・ファーレン琉球と続き、第25節には「6ポイントゲーム」になるであろう愛媛戦。さらにゼルビアファジアーノアルビレックスという形で続く。

「昇格争い中の強敵」「『堅守』という長所が明確なチーム」「6ポイントゲーム」と7試合連続で戦わなければならないが、この7試合で勝ち点9は最低でも確保しておきたい

その後の14試合で勝ち点20を稼げば、最低でも勝ち点47となる。今年は下位4チームがJ3降格となるので、J2残留ラインは例年以上に高いと想定される。勝ち点47でも安心はできないのだが、まずはここを目指していきたい。センターバックサイドバックのテコ入れを図るのか、攻撃陣のテコ入れを図るのか、強化部の手腕も大きく影響する後半戦が始まる。

 

 

 

14位・ツエーゲンから18位・ギラヴァンツまで紹介し、今回はここまで。

次回は19位・愛媛から22位・相模原までを紹介することとする。

 

 

以上

 

シーズン半分を終えたJ2リーグ 振り返り&今後の展望 part3(東京V・千葉・秋田・水戸・岡山 編)

シーズン42試合のうち、半分の21試合が終了したJ2リーグについて、簡単な評価と今後の展望をしていきたいと思い、前々回から書き始めたこのシリーズ。前回以前の記事は以下のとおりです。

 

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今回はその続きから。

9位 東京ヴェルディ 勝ち点33

評価→B

第4節・ツエーゲン戦の4失点、第5節・アルビレックス戦の7失点の影響もあり、「守備は悪い」という印象が強くなっているヴェルディだが、ここ数試合を見ると、たとえ多くのシュートを撃たれても失点を許さないサッカーができるようになってきた。また、攻撃陣に目を向ければ、33歳・小池純輝選手の大活躍で安定して得点を獲れるようになってきている。(チーム全体としてシュートの数が少ないのは若干気になるが)

ボールを握り、試合を支配し、先制点を奪って逃げ切るという形が少しずつ見えてきた。あとは上位との対戦のときにそれができるかが問題となる。(21節終了時の上位6チームとの対戦成績は0勝0分6敗、0得点17失点

シーズン前はもっと苦戦すると思っていたが、順位的にも健闘しているといっていい。ここまでの評価はB評価

今後の展望

「評価」の時にも書いたが、とにかく上位相手に勝てないのは問題だ。上位との対戦時には「得点が奪えず、複数失点」といった状態。ここは何とかして改善したいところ。攻撃陣のキーマンは端戸仁選手佐藤凌雅選手という「CF候補」、守備のキーマンは1ボランチで奮闘する加藤弘堅選手と見ている。CF候補の2人にはとにかく得点を奪うことが求められる。J2得点王を走る小池選手にマークが集中するところをうまく利用して、端戸選手には技巧で、佐藤選手にはスピードで打開していってほしい。ボランチ加藤選手には守備のさらなる安定化を期待したいところ。センターバックに至る前に相手の攻撃を遮断するには1ボランチ加藤選手の奮闘が必要不可欠だ。

 

10位 ジェフユナイテッド千葉 勝ち点28

評価→C

ここまで7勝7分7敗という成績。何とも言えない成績という感じである。鈴木大輔選手が加入し、第8節・栃木戦以降採用した3バックで、昨シーズンまでの課題だった守備は安定したが、今度は得点力不足に苦しむことに。サウダーニャ選手が初先発した第12節・レノファ戦以降は、「1トップ・サウダーニャ選手、2シャドー・見木友哉選手+船山貴之選手」の形が確立されて、そこから6試合無敗、6試合連続得点と軌道に乗り始め、「さあ、一気に逆襲だ!」となったところで、第18節・ヴェルディ戦で完封負けを喫してしまうなど、乗り切れないという印象が強い。

メンツはJ1昇格争いに加わっていけるくらいには充実しているはずだが、なかなかうまくいっていない。下位に沈んでいるわけではないので、ひとまずC評価

今後の展望

開幕前の予想から何度も言うように、メンツはいいものを持っている。ちょっとしたキッカケで一気に波に乗るという可能性もあるはずだ。そのキッカケを掴むために重要となるのが、第24節からの「上位4連戦(予定)」だ。モンテディオアルビレックスヴァンフォーレV・ファーレンと続く4連戦、ここで最低でも勝点9を確保する。それができれば、一気に昇格争いに加わることも可能だろう。(できなかったら今年はほぼ終戦

幸いにも、サウダーニャ選手が1トップに定着してからは得点も獲れるようになっている。この4連戦で攻撃陣が機能すれば、一気に昇格戦線を面白くする存在になるはずだ。

 

11位 ブラウブリッツ秋田 勝ち点28

評価→A

「ひたむき×全力=秋田」、この言葉通りの奮闘が目立ったブラウブリッツの前半戦。私は、選手層も厚くないし、『堅守+セットプレーが強い』チームはカテゴリーが上がると苦戦する傾向がある」と思っていたために、シーズン前の予想で最下位と予想していたのだが、私の見る目の無さを露呈する結果となった。とにかく守備が想像以上に堅い。21試合で21失点ということで、1試合平均1失点。ここまで堅いとは想定外だった。また、攻撃陣も得点こそ決して多くないが、チャンスを多く作れるというのはこれまた想定外だった。リーグ序盤はなかなかその機会も少なかったが、J2のレベルに慣れていくにつれ、『シュートで終わる』ことが多くなってきている。(10節以降の12試合では10試合でシュート10本以上

予想を大きく上回る健闘ぶりA評価で問題ないと思われる。

今後の展望

問題は後半戦だ。特に39節~42節という最終盤にはサンガヴァンフォーレヴェルディジュビロという強豪との4連戦が残っており、確実に苦戦が予想される。そこまでに確実に勝ち点を重ねて、38節までには勝ち点50に到達しておきたいところだ。今年は4チームが降格する超過酷なサバイバルなので、残留ラインはかなり高くなることが予想される。とにかく下位相手に取りこぼさず、上位相手には自慢の堅守で守り切る。これを続けて、悲願の「J2残留」を目指していきたいところ。(もちろん、J1昇格も視野に入れながらの戦いはしていくだろうが、まずはしっかりと残留を決めていきたい)

 

12位 水戸ホーリーホック 勝ち点27

評価→C

得点は多く奪えるし、失点もそれなりに少なく抑えている。実際、前半戦終了時点での得失点差は「+6」となっており、この数値を見ただけでも、質の高いサッカーができていることは明白だ。しかしながら順位は12位。そう、このチームは「勝つ時は大差、負けるときは僅差」の傾向がある。第4節・ゼルビア戦、第5節・松本山雅戦では3点差勝利。第16節・愛媛戦では5点差勝利と、ハマった時の強さはJ1級なのだが、それがなかなか続かない。

最前線では中山仁斗選手奥田晃也選手安藤瑞季選手が存在感を発揮し、サイドでは松崎快選手が本格的にブレイクを果たしつつある。守備では住吉ジェラニレショーン選手がここまで20試合出場を果たし、柱になっている。

タレントはしっかり揃っているので、あとはチームとしての成熟度がカギとなる。ここまでの評価はC評価


とここまで書いてきたが、上記した住吉選手のサンフレッチェへのまさかの移籍が7月7日に発表された。

ホーリーホックにとってはかなりキツい展開だが、三國スティビアエブス選手あたりが穴を埋めていければ、というところか…。


今後の展望

まずは大型連勝、大型無敗の波を1回作りたいところ。ここまでの「最長連勝期間」2「最長無敗期間」でも3となると、やはり厳しくなる。まずは「負けないこと」を優先にしていく必要が出てくるか。特に下位相手の取りこぼしは絶対に避けなければならない。攻撃力の高さはすでに証明済み。守備もそれなりに整備されている。若い選手が揃っているチームだけに、勢いが付けば何かを起こせる力も秘めている。秋葉忠宏監督の手腕が問われる後半戦になりそうだ。

 

13位 ファジアーノ岡山 勝ち点25

評価→B

ここまでの失点数は21失点リーグトップクラスの堅守で着実に勝ち点を重ね、少なくともJ2残留は間違いなく達成するだろう。さらに、ここ数試合ではチャンスをものにする決定力が備わってきた。エースとみられたイヨンジェ選手が1試合の出場で離脱、「10番」の宮崎幾笑選手1得点と決して万全の状態とは言えなかったが、ここにきて上門知樹選手が16節・松本山雅戦から6試合4得点と量産体制に入った。

チームとしても上昇気流に乗り始め、第18節・アルビレックス戦、第19節・琉球戦と連続完封勝利。前評判を大きく上回る堅守とここ数試合での攻撃力アップで少しずつ上位進出も見えてきた。

ここまでの評価はB評価。前評判以上に奮闘しているが、ここから更なる飛躍を期待

今後の展望

後半戦、このチームが一気に浮上するかもしれない。というのも、「J2屈指の堅守」という絶対的な強みがある上に、日程の組まれ方が非常に恵まれているという印象があるからだ。比較的順位が近いツエーゲンから始まり、ザスパクサツレノファという「やや順位が下の+得点力に難のあるチーム」との試合が組まれる。ゼルビアを挟んで、苦しむアルディージャギラヴァンツ愛媛との3連戦が組まれる。このままいけば、後半戦最初の7試合のうち6試合自チームより下位に位置するチームと対戦することになる。

もしここで一気に勝利を重ねることができたなら・・・。「一気にJ1昇格争いに殴り込み」なんてシナリオも描けるかもしれない。

 

 

9位・ヴェルディから13位・ファジアーノまで紹介し、今回はここまで。

次回は14位・ツエーゲンから18位・ギラヴァンツまでを紹介することとする。

 

 

以上