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「アルベルト監督続投」はアルビレックス新潟を高みへ誘うか。そのために必要な補強ポイントを考える。(FW・MF編)

11月24日、アルビレックス新潟はアルベルト・プッチ・オルトネダ監督の続投を発表。

www.albirex.co.jp

 

今シーズンここまで36試合消化し、14勝14分9敗勝ち点566位

直近2シーズンの成績が16位、10位とJ1昇格争いに絡むことすらできなかったことを考えると、ここまでの成績は「かなり良い」ものと考えている。

 

今シーズンはボールを支配するサッカーを目指し、キャンプから取り組んできた。

まだまだ好不調の波は激しく、相手に全くチャンスを与えずに圧倒する試合もあれば、簡単に失点を喫する試合もあり、やきもきすることも多々あるが、本格的なスタイルの変革元年と言うことを踏まえれば、これくらいは「想定内」というもの。

ボール支配率で相手に劣る試合はかなり少なくなり、相手のチャンスを少なくすることはできるようになってきた。その上で、自分たちのシュートチャンスも多く作れるようになってきている。

少なくとも、「中途半端にボールを持っているだけでシュートには持ち込めず、奪われてカウンターを喰らってばかりだった」今までの新潟では考えられないことだ。(「2018シーズンの鈴木政一政権を忘れるな」と思われる方もいらっしゃるだろうが、あのときは言うほどシュートを打てていないので、今シーズンとは違うと思っている。)

 

加えて、「ショートカウンターをやりません」というわけではなく、時と場合によってはショートカウンターもしっかり使い分けるという柔軟性もあるので、攻撃のバリエーションは日増しに増えている印象。

 

とはいえ、ここまでの36試合で50得点。最初の5試合で13得点を奪っていたが、この時期をイレギュラーとして考えて除外とすると、31試合で37得点。決して多くはない。せっかくシュートチャンスを多く作れるようになっているということを考えると、「活かしきれていない」印象は強く残る。

 

「多くのパスをつなぎ、ボールを支配し、相手を圧倒する」魅力的なサッカー。その土台部分はかなり高いレベルでできるようになってきているので、

 

①「チャンスを決めきれる前線のタレント力」

②より高いレベルでボール奪取・決定機を生み出すための「中盤のスケールアップ」

③安易な失点をしないための「守備ラインのさらなる安定感」

 

この3つを2021シーズンではいかにして補うか。素人考えだが、考えていくことにする。(『練習あるのみ』という考えはなしで。)

 

①「チャンスを作り、決めきれる前線のタレント力」

・現在チームに在籍するFW陣について

鄭大世選手渡邉新太選手矢村健選手田中達也選手の4人。ここに来年は、昌平高校から小見洋太選手が加入する。

とはいえ、レンタル加入中の鄭大世選手が来年も新潟にいてくれるかは不透明。指揮官が代わった清水エスパルスから、復帰要請が来る可能性も十分ある。

渡邉新太選手もまた、

・守備もできる

サイドハーフもこなせる

というその能力の高さから、J1クラブからオファーが来る可能性があり、油断はできない。FW陣の補強は必至だ。

 

・個人的な補強対象

まず考えられるのは外国人選手の獲得だ。今のスタイルであれば、前線には「圧倒的なスピードなどの個人能力」というよりも「キープ力があり、周りを活かせ、いざとなればシュートも撃てるタイプ」を置きたいか。できれば、185センチ以上ある、フィジカルに強みのある外国人FWが求められる。国内からと言うことであれば、ツエーゲン金沢のルカオ選手福島ユナイテッドFCのイスマイラ選手あたりはすごく合うイメージ。

では日本人では誰がいるか。個人的に見てみたいのは、FC東京原大智選手大分トリニータの知念慶選手だ。

原選手は、191センチの体躯を持ち、フィジカルの強さを持つ。また、2019年にはJ3得点王にも輝くなど、シュートも上手い。加えてまだ21歳という若さだ。今年は所属するFC東京でも出場機会を得ており、ここまではJ1で24試合に出場して、3ゴールを奪っている。しかし、ほとんどは途中出場で、出場時間自体はそこまで多くない。将来のエース候補である原選手の将来を考えて、「レンタルで確実に出番が増える新潟に武者修行」ということになっても、さほどおかしな話ではない。

知念選手は現在川崎フロンターレからトリニータにレンタル移籍中の25歳。ただ、今シーズンも期待されたほどの活躍はできておらず、ここまで23試合3ゴール。フロンターレは来シーズンACL出場も控えており、補強してくることは確実。知念選手の出番が約束できるかと言われると微妙なところだ。

とはいえ、177センチとサイズはやや劣るが、それを感じさせないフィジカルの強さシュートのうまさがあり、活かさない手はないはず。フロンターレトリニータといった、技術力の高いチームで揉まれてきた選手なので、新潟にもきっと合うはずだ。このまま埋もれてしまうのは惜しい。

 

 「中盤のスケールアップ」

・現在チームに在籍する中盤陣について

現在主力として活躍するのは

サイドハーフ本間至恩選手中島元彦選手ロメロフランク選手大本祐槻選手、(堀米悠斗選手渡邉新太選手

トップ下→高木善朗選手ロメロフランク選手、(本間至恩選手

ボランチ島田譲選手福田晃斗選手、(中島選手堀米選手

※()内はサブポジション

 

来シーズンにはJFAアカデミー福島から三戸舜介選手が入ってくる。163センチと小柄だが、テクニカルなタイプでドリブルの切れ味も鋭い。サイドハーフとしての起用となるだろう。また、ユースから小田奏選手も昇格することになるだろう。この選手はボランチがメインだ。配球力の高さに定評がある、これもまたテクニカルタイプだ。

既存選手では、トップ下、ボランチをこなす秋山裕紀選手もこのまま終わっていく選手ではない。来シーズンこそ主力になってほしい。

とはいえ、中盤陣も決して安泰ではない。

本間選手は恐らくJ1クラブだけでなく、海外からもオファーが来ることが予想される。あれほどの才能を、海外含めた他クラブが放っておくとは思えない。

中島選手はセレッソ大阪からの育成型期限付き移籍中なので、普通に考えれば復帰要請が来るだろう。(セレッソは監督交代が正式に決定。横一線の定位置争いが始まる。)

島田選手もV・ファーレン長崎からのレンタル移籍での加入。もしV・ファーレンがJ1昇格を果たそうものなら、J1で戦うための選手層拡大のために、手倉森監督あたりが「戻ってこい、島田!」と言い出してもおかしくない。

福田選手も11月に全治7か月の大ケガを負っている。調整期間も含めたら、復帰は来年7月以降と考えるべきだろう。やはりキツすぎる。

 

・個人的な補強対象

必要と思われるのは、

①決定機を多く生み出せるトップ下候補

②いざとなった時には個で打開できるサイドハーフ

③ボール奪取力に定評のあるボランチ

だろう。

 

決定機を多く生み出せるトップ下候補既存戦力ではパサータイプが多い。できれば、自らシュートを撃ってゴールを奪えるタイプが欲しいところ。特にここ最近は、クロスの際に中に入る選手が少ないというシーンが多くなってきた(恐らく常識外れの疲労のため。)ので尚更思うところ。

矢村健選手を2トップ気味のトップ下(セカンドトップ)で起用してもいいかもしれないが、矢村選手はあくまでも「FW」として使ってほしいところなので、ここでは考えないことにする。)

個人的に獲得してほしいと思う選手としては、鹿島アントラーズ白崎凌兵選手

今シーズンはケガも多く、なかなか出場機会を得ることができていないが、エスパルスアントラーズでも実績を残している選手。本職はサイドハーフだが、ボランチもこなせる万能性に加え、強力なミドルシュートも併せ持つので、かなり重宝できる選手のはず。

2016シーズンにはJ2で戦ったエスパルスチーム最高本数のスルーパスを出すなど、スペック的にはトップ下で見てみたい選手ではあるのだが。

年齢は現在27歳。今後のことを考えれば、「ゲームチェンジャー」としてというよりも、「スタメンで出場」していきたいと思ってもおかしくないはず。

 

 

個で打開できるサイドハーフとしては、基本的にはスピードのある外国人選手が獲得できるといい。今のチームにはゲームチェンジャーになれそうな選手が不足しているように思う(本来は大本選手にその役割を任せたいところだが、彼もまた90分走り回れるスタミナがあるだけに、その使い方は勿体ないという思いもある。)。1人、スピードスタータイプの助っ人がいると、戦術・起用法に幅が出るのではないかと思うのだが・・。

もし日本人であればFC東京の宮崎幾笑選手あたり見てみたい。元々新潟ユース出身であることもあるので、そろそろ戻ってきてほしいという思いもある。加えて、来シーズンからFC東京U23チームの廃止が決定済み。宮崎選手の出場機会を考えると、移籍が最善策のように思える。まだ23歳という若さを考えれば、獲得の価値はあると思う。

 

 

ボランチは、島田選手と福田選手が軸、ゴンサロゴンザレス選手も控えている状況ではあるが、決して安泰ではない。先述のとおり、島田選手はレンタル移籍中で、福田選手は来シーズン中盤まで不在。ゴンサロゴンザレス選手もまた、来シーズンいるかどうかはわからない。やはり補強は必須だ。

ボール奪取能力に定評のあるボランチには、FC町田ゼルビアの佐野海舟選手を推したい。今シーズンの試合を見ていて、佐野選手のボール奪取能力、セカンドボールの回収能力の高さは本当に素晴らしいと感じていた。しかもまだ20歳と若く、伸びしろもかなりある。アルベルト監督の指導で、配球・ボール奪取能力・セカンドボール回収全てが高次元な「超万能型ボランチになってほしい逸材だ。(資金力のあるゼルビアがそんな簡単に手放すとは思えないが。)

ちなみに、鹿島アントラーズのレオシルバ選手が今期で契約満了するらしいが、獲得はあるのだろうか。少しだけ期待しておきたい。

 

 

今回はここまで、DF・GK編は次回書くことにする。

 

以上

12球団 2020年ドラフトを今更ながら振り返る(パ・リーグ編 千葉ロッテ・北海道日本ハム・オリックス)

3回前から始めたドラフト振り返り企画。

ちなみに前回以前の記事はこちら

  

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

  

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 

今回は 

千葉ロッテ北海道日本ハムオリックスの3チーム

この3チームについて、ドラフト前に書いた「予測編」について、下にリンクを貼ります。良かったらご覧ください。

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

千葉ロッテマリーンズ

補強ポイント

①即戦力内野手

②将来有望な先発左腕候補

 

実際のドラフト結果(育成指名は省略)

1位 鈴木 昭汰 投手(法政大)

2位 中森 俊介 投手(明石商高

3位 小川 龍成 内野手國學院大

4位 河村 説人 投手(星槎道都大)

5位 西川 僚祐 外野手(東海大相模高)

 

序盤から好調を維持し、途中までは激しい優勝争いを繰り広げたマリーンズ。終盤に大失速し、CS進出すらも危うかったが、なんとか2位でシーズンを終え、CS進出を果たした。近年は補強にも力を入れており、チームとしての戦力値は伸びてきている。

そんなマリーンズだが、「内野陣の層が薄い」こと、さらに「先発投手陣に左のパワータイプがいなかった」ことを私は懸念していた。そのため、補強ポイントには

①即戦力内野手

②左腕の先発候補

をあげていた。

そんな中、1位には早大・早川投手を指名してきたのだが、ご存知のとおり、イーグルスにアタリくじを引かれてしまい、獲得できず。地元出身だけにここは当てたかっただろう。

しかし、ハズレ1位で法大・鈴木投手を指名し、見事に獲得。早川投手に比べると注目度では落ちるが、この鈴木投手も素晴らしい投手。MAX152キロのストレート鋭く曲がり落ちるスライダーが武器。試合終盤になっても落ちない馬力も兼ね備えており、制球面でもそこまで苦労するタイプではない。気持ちの強さが見てわかるような、堂々としたマウンド捌きは、まさに「エースの風格」である。早川投手こそ獲得できなかったが、負けず劣らずの実力派、先発型パワータイプ左腕を獲得してみせた。お見事、マリーンズフロント陣。

即戦力内野手では3位に國學院大・小川選手を指名。大学時代は主に遊撃手として活躍し、主将も務めていた。172センチとプロ野球選手としては小柄な部類に入るが、守備能力はすでに1軍クラスという呼び声があるほど。また、打撃面も「群雄割拠」の東都大学リーグや国際大会で結果を残しており、十分期待できる。

マリーンズは現在、遊撃手のレギュラーを張っている藤岡選手も含めて、攻守ともに突き抜けた選手がおらず、小川選手は1年目からレギュラーを奪うチャンスがあると予想。そういう意味では、いい選手を獲得できたと思う。

即戦力パワー型左腕即戦力内野手の両獲りに成功したマリーンズだが、他の指名でも素晴らしい動きを見せていた。

2位には明石商高・中森投手を指名。ストレートの質、スライダーの鋭さは高校トップクラスという評価で、「5年後の若きエース候補」になるであろうこの中森投手を指名できたのは非常に大きい。1位競合すら予想されていたので、2位指名、しかも全体21番目の指名はかなり意外だったが、マリーンズにとっては「漁夫の利」といったところか。

4位の星槎道都大・河村投手192センチという体躯から繰り出される150キロ超えのストレート、落差の大きなフォークと明確な武器がある。長身ではあるが、まだ線が細く、プロの世界で筋力トレーニングを中心に鍛えて、身体を作っていくことになりそう。身体ができてきた時には、とてつもない力を発揮する投手になるかもしれない。

5位には東海大相模高・西川選手を指名。高校時代は通算55本塁打という数字が示すとおり、「右の大砲」として名を馳せてきた。まだまだ粗削りではあるが、飛ばす力は天性のものがあり、プロ仕様のミート力がついた時には、安田選手との生え抜き大砲コンビによる中軸を組めそうだ。

 

補強ポイントに即戦力をしっかり確保し、将来の主軸候補も抜け目なく獲得したマリーンズ。個人的には、「最もうまいドラフトを行ったチーム」だと思っている。

 

 

北海道日本ハムファイターズ

補強ポイント

①即戦力の投手

②西川選手の後釜候補となる俊足外野手

 

実際のドラフト結果(育成指名は省略)

1位 伊藤 大海 投手(苫小牧駒澤大

2位 五十幡 亮汰 外野手(中央大)

3位 古川 裕大 捕手(上武大)

4位 細川 凌平 外野手(智辯和歌山高)

5位 根本 悠楓 投手(苫小牧中央高)

6位 今川 悠馬 外野手(JFE東日本)

 

久し振りに2年連続Bクラスに沈んだファイターズ。 このオフは、西川選手や有原投手のメジャー移籍も噂されており、戦力ダウンは必至の状態。ドラフト組にその穴を埋める活躍を期待できるかがカギになりそう。

そういう意味では、補強ポイント①、②にあげたところをいかにして確保するかというところに注目して見ていたが、1位・2位指名で一気に解決させてきたドラフト戦略は圧巻だった。

1位指名には、「即戦力投手」 苫小牧駒澤大・伊藤投手を一本釣りで獲得。ドラフト前から公言していたこと、さらに地元北海道出身ということもあり、他球団も手を出さず(出せず?)、難なく確保してきた。MAX155キロのストレートに加え、カーブ・スライダー・カットボール・フォーク・チェンジアップ、スプリットと豊富かつ全てが高次元の変化球、三振の山を築く球威に、抜群のコントロール。スタミナもあり、1年目から活躍するのは確定的といっていいだろう。ファイターズは有原投手が移籍しそうな先発も、秋吉投手の不振で固定できなかった抑えも、ともに困った状況。どこで起用されるのか、注目していきたい。

さらに2位には「俊足外野手」中大・五十幡選手を指名。圧倒的なスピードは、間違いなくプロ野球界を席巻すること間違いなし。西川選手のメジャー移籍で「1番・センター」が空いてしまいそうな状況だったが、この選手がいきなりその穴を埋めてしまうかもしれない。まずは1985年以降には達成者のいない「70盗塁」を目指して欲しいところ。

補強ポイントを押さえた素晴らしい指名をしてきたファイターズだが、3位以降もまたいい選手を獲得してきた。

3位指名の上武大・古川選手は、打撃力に定評のある捕手。今のファイターズ捕手陣を見てみると、清水選手、石川選手、宇佐美選手、田宮選手、郡選手などのように多く揃っているが、打撃に大きな期待ができる選手がいない。そういう意味でいくと、「打撃に定評のある」古川選手の存在価値は「唯一無二」という感じだ。

4位指名の智辯和歌山高・細川選手はスピードが武器の外野手だが、遊撃手としてもプレーしていた。ファイターズは遊撃手にも苦労しているようなので、この細川選手が「2番・遊撃手」として5年後くらいに出てくると面白いかも。「1番・五十幡選手、2番・細川選手」という超高速スピードスターコンビが誕生した時には、対戦する各球団は頭を抱えることになりそうだ。

5位指名の苫小牧中央高・根本投手は、左腕から投じられるスライダーに定評のある投手。173センチと決して大柄ではないが、それを感じさせない投手としての魅力がある。タイプ的にはジャイアンツの田口投手やホークスの和田投手に近い印象。「勝てる投手」になる素質がありそうなので、早い段階で1軍ローテーション争いに食い込んできても不思議はない。

そしてまさかの6位指名だったのが、JFE東日本・今川選手。社会人屈指の長距離砲がまさかこの位置で指名されるというのは驚いた。長打力が武器だが、いわゆる「ブンブン丸」ではない。「攻撃的2番打者」をやっていただけあって、バットに当てる技術そのものが高いので、率も残せそうなタイプ。フォームに少し癖があるのが、この指名順位に影響を与えたのかもしれない。とはいえ、普通に考えれば上位で指名されるべきだと思っていた選手を6位指名で獲得できたファイターズのドラフト巧者ぶりは素晴らしいものがある。

 

マリーンズ同様、素晴らしい補強ができたファイターズ。来年はこのルーキーたちが1年目から大活躍してくれるかもしれない。

 

 

オリックス・バファローズ

補強ポイント

①とにかく「振れる」野手

②一芸を持った野手

 

実際のドラフト結果(育成指名は省略)

1位 山下 舜平大 投手(福岡大大濠高)

2位 元 謙太 外野手(中京学院大中京高)

3位 来田 涼斗 外野手(明石商高

4位 中川 颯 投手(立教大)

5位 中川 拓真 捕手(豊橋中央高)

6位 阿部 翔太 投手(日本生命

 

2年連続最下位のバファローズ。さすがに即戦力を獲ってくると思っていたが、驚くほどの真逆。「5年後を見据えた」 ドラフト戦略となった。

1位指名したのは、福岡大大濠高・山下 舜平太投手MAX153キロのストレートと縦に大きく割れて落ちる超高品質のドロップカーブ、この2球種のみで高校野球界をざわつかせた逸材。各方面から絶賛される「バファローズのエース候補」いや「日本のエース候補」だ。2球種だけでは現代野球では厳しいということは、本人も承知済みで、「山本由伸投手への弟子入り志願」という記事が出ている。意識の高さは間違いなさそうだ。山本投手の下、フォークや高速シュート辺りを吸収出来れば、5年後にはとてつもない投手になるかもしれない。

2位には中京学院大中京高・元選手を指名。186センチ85キロと言う体躯から繰り出す長打力は非凡なものがある。2年夏に出場した甲子園では逆転満塁ホームランを放つ活躍を見せており、「勝負強さ」も持ち併せた選手。今のバファローズには圧倒的に欠けている能力だと思うので、これだけでも非常に魅力的だ。高校時代は外野、三塁、遊撃、そして投手と複数のポジションをこなすなど、野球センスも光っている。バファローズはこの元選手を「内野の軸となる選手」として育てていくのか、「外野で攻守に躍動する選手」として育てていくのか、注目だ。ちなみに私は外野、それも俊足・強肩を活かしてライトで育ててほしいと思っている。

3位には地元の明石商高・来田選手を指名。1位指名される可能性もあるかと思われていたが、全体36番目まで残っていたのは予想外だった。しかし能力は間違いない。鋭く速いスイングで長打を生み出し、50メートル5.8秒を記録するスピードでダイヤモンドを駆け、遠投100メートルの強肩で走者を刺す。まさしく三拍子揃ったスター候補生だ。かつてはバファローズジュニアでプレーしており、「地元のスターが低迷するチームを復活させる」というストーリーを期待したい。

4位は立大・中川 颯投手を指名。184センチと言う長身であるが、アンダースローである。長身に比例して腕が長いが、その腕をしならせて投げ込むボールには球速以上の威力を感じる。見ていると、腕が「グニャーッ」としなり、地上スレスレのところから投じられるボールが「グワァーッ」とノビてくるような印象を感じる。(語彙力がないのでこんな感じになったが、実際見てみるとわかってもらえるのではと思う。)先発ローテーションや中継ぎとしてもイケそうで、重宝されそうだ。

5位には豊橋中央高・中川 拓真選手を指名。遠投110メートル、2塁送球最速タイム1.83秒を誇る強肩に、高校通算44本塁打を放った長打力を持つ捕手だ。甲子園出場経験は無いためか、中央球界では無名だったが、バファローズスカウト陣はかなり前から注目していたようで、ドラフト前から「高校生捕手を1人は獲る」と言っていたが、その「1人」はこの選手のことだったようだ。捕手陣は、伏見選手や頓宮選手という「攻撃型捕手」に、若月選手や松井雅人選手といった「守備型捕手」がいて、育成枠ではあるがフェニックスリーグでは4番も務めるほどに期待される稲富選手もいるので激戦区だが、この中川選手がどこまで食い込めるか。

6位には日本生命・阿部投手を指名。今年で28歳のオールドルーキーで、1年目から勝負の選手。社会人歴が長いだけあって、コントロールは素晴らしく、球速もMAX151キロと力強さもある。20代後半でのドラフト指名、バファローズと言えば比嘉投手が思い出される。比嘉投手のような「中継ぎ陣の切り札的存在」になってもらいたい投手だ。今月22日に開幕する都市対抗野球では、所属する日本生命も出場するため、恐らく阿部投手も登板することになるだろう。来年の活躍も見越して、見てみたいところだ。

 

「5年後」を見据えたドラフト戦略で、スケールの大きな選手たちを多く獲得したバファローズ

ただ不安なのは、山本由伸投手、山岡泰輔投手、吉田正尚選手という日本球界屈指のタレントが5年後もチームに居てくれるか。彼らがいる間に優勝し、「勝ちグセ」がついた状態にしておかないと、せっかく獲得した若手選手たちも腐っていってしまいかねない。そういう意味では「即戦力がもっと必要だったはずなのだが・・・。」

と思っていたところ、「福岡ソフトバンク長谷川勇也選手がFA権を行使した場合にはすぐ調査する」と言う記事が出た。(そのリンクが今は消えているので、話が消えてしまった可能性)

この中で、「高校生を多くとったということは補強するということ」という文がある。(超重要!)

これをまともに捉えると、今年は多くのトレードやFA補強、外国人選手の補強があるということだ。であれば、今年のドラフト戦略は至極妥当だと思う。

 

①今年オフでの即戦力の補強で2021年は最下位脱出、Aクラス入り

②2022年以降、安定して優勝争いに食い込むようにする

③この3年でドラフト指名してきた選手達が育ったところで黄金期到来

④力を入れている育成機関で育った若手選手達による新陳代謝で好循環

 

この4段階でチームの長期にわたって安定した強さを維持するという算段だ。

「やる気MAX、ORIX」で、そろそろ結果を出してほしいところだ。

 

 

今回でドラフト振り返りシリーズは終了。

これから入団する選手達が今後どんな活躍をしてくれるのか。私たち野球ファンに強烈な印象を与え、社会の希望となってくれる選手がどれだけ出てきてくれるかを楽しみにしたい。

 

 

以上

12球団 2020年ドラフトを今更ながら振り返る(パ・リーグ編 埼玉西武・福岡ソフトバンク・東北楽天)

2回前から始めたドラフト振り返り企画。

ちなみに前回以前の記事はこちら

  kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

  

 

今回からはパ・リーグ編。

今回は

埼玉西武福岡ソフトバンク東北楽天の3チーム

この3チームについてドラフト前に書いた「予測編」については、下にリンクを貼ります。良かったらご覧ください。

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 

埼玉西武ライオンズ

補強ポイント

①将来有望かつ即戦力でもいける三塁手候補

②将来有望な先発候補

 

実際のドラフト結果(育成指名は省略)

1位 渡部 健人 内野手桐蔭横浜大

2位 佐々木 健 投手(NTT東日本)

3位 山村 崇嘉 内野手東海大相模高)

4位 若林 楽人 外野手(駒澤大

5位 大曲 錬 投手(福岡大・準硬式)

6位 タイシンガー・ブランドン 大河 内野手(東農大北海道オホーツク)

7位 仲三河 優太 外野手(大阪桐蔭高)

 

一時はAクラス入りすら厳しいという状況にまで追い込まれながら、最後にはCS争いに絡むまでの追い上げを見せ、3位に入ったライオンズ。ここぞの集中力、「勝ち方を知っている」というところはさすがの一言に尽きる。

とはいえ、3連覇を逃してしまったことは事実。来年、2年ぶりのリーグ制覇を果たすためにも必要だと考えたのは、

①衰えが顕著になってきた中村剛也選手の後釜になる三塁手候補

高橋光成投手しか規定投球回数に達せず、苦しい状態が続く先発投手陣

だった。

 

1位指名で早大・早川投手を指名したがくじを外してしまい、さてどうするかというところ。ここでライオンズは方針を変え、桐蔭横浜大・渡部選手を指名してきた。三塁手をメインとしていて、体格やその体格からは想像できないほどの俊敏性、さらに遊撃手もこなせる野球センス。完全に中村剛也選手の後釜」としての指名と考えていいだろう。もちろん打撃もレベルが高く、長打力はかなりなもの。将来的には森選手と3・4番を組むこともあるかもと期待される。

また、少しポイントからは逸れるが、3位の東海大相模高・山村選手について、個人的な印象では、筒香選手(現レイズ)のような選手になれる素材だと思っている。2年夏の神奈川県大会決勝で見せた2本のホームランは素晴らしいの一言で、パワーもあるが、それ以上に打撃技術の高さを感じさせる打者だ。また、この選手は一塁をメインにしていたが、3年では遊撃手としても出場していたようで、この選手もセンスは相当なものと思われる。5年後にはこの選手も打線の中心に入っているかも。

4位の駒大・若林選手、6位の東農大北海道オホーツク・タイシンガーブランドン大河選手、7位の大阪桐蔭高・仲三河選手は長打力があり、「身体能力に優れたタイプ」の野手。また、タイシンガー選手はルックスの良さも武器。(スカウトが「甘いマスクも魅力」と言ってしまうくらい)

こうした身体能力型の野手を育てるのは上手い印象のライオンズなので、期待大。

一方、課題の先発投手陣についてだが、NTT東日本・佐々木投手を2位で指名。力強いストレートはかなり魅力的とのことで、即戦力として期待できる。しかしながら、制球面ではなかなか不安があるようで、そこに目を瞑って使い続けられるかがカギだ。

また、5位の福岡大・大曲投手準硬式野球出身という異色の球歴。準硬式という、硬式よりも球速が出ないところでMAX154キロを投じたというところからも、スピードにはかなり期待していいのではないかと思うが、5年ぶりの硬式野球、それもそこがプロ野球の世界というところで、どれほど通用するか。1野球ファンとして楽しみなところだ。

 

全体的には「身体能力型の野手を多く確保してきたな」という印象のライオンズ。この球団は伝統的に秋山幸二選手や松井稼頭央選手といった「身体能力型野手」を育てるのが上手い印象なので、どこまでスケールの大きい選手に育ててくれるか、楽しみが増えるようなドラフトだった。

   

福岡ソフトバンクホークス

補強ポイント

①松田選手の後継者

②実は不足している先発投手候補

 

実際のドラフト結果(育成指名は省略)

1位 井上 朋也 内野手花咲徳栄高)

2位 笹川 吉康 外野手(横浜商高)

3位 牧原 巧汰 捕手(日大藤沢高)

4位 川原田 純平 内野手青森山田高)

5位 田上 奏大 外野手(履正社高)

 

圧倒的なチーム力で優勝を果たしたホークス。現有戦力への手応え、3軍まで擁する超大型の育成機関に対する自信が今回のような「全員高校生」という驚異的なまでに振り切ったドラフトを可能にするのだろう。

 

衰えが顕著になっている37歳、松田選手の後釜候補として誰を取るのかというところを注目していたのだが、そこには花咲徳栄高・井上選手を1位指名で確保してきた。流石に即戦力にとってくるかと思っていたし、現に本指名では近大・佐藤選手を指名していたのだが、クジを外した途端にここまで割り切ってくるとは想定外だった。(この時点では、中大・牧選手も残っていたし、桐蔭横浜大・渡部選手もいたのでなおさら)

とはいえ、この井上選手も素晴らしい能力の持ち主。1年性の頃から名門・花咲徳栄高で中軸を担い、甲子園でも活躍を見せている。力強いスイングから生み出される長打力は素晴らしく、将来的には「3割30発100打点」が期待できるスケールの大きな打者になる予感。

2位の横浜商高・笹川選手は190センチオーバーという体躯から想像する通りの大砲候補といったところか。甲子園経験はないが、高校通算40本塁打の長打力は伊達ではなく、「将来の柳田悠岐2世」を狙ってのことと思われる。スカウト曰く「全てが規格外」というところからも柳田選手を彷彿とさせる。

3位の日大藤沢高・牧原選手は現在の正捕手である甲斐選手の後継候補か。若手のイメージが強かった甲斐選手も来年で29歳。そろそろ後継者候補が欲しかったところに、この牧原選手の存在はまさに「渡りに船」。甲斐選手に勝るとも劣らない強肩は「2塁への送球到達最速タイム1.88秒」という数字でもわかる。この「1.88秒」はプロでもトップクラスのタイム。鍛え方次第では、甲斐選手をも上回る強肩捕手となるポテンシャルを秘めている。

4位の青森山田高・川原田選手は172センチと体格は小柄だが、スピードや守備にはかなり定評があり、「今宮2世」という呼び声も。近年はケガがちになってきた今宮選手の状態を考えると、後継者育成を本格的に始めないといけなかったが、この川原田選手が後継者となれるか。

そして5位の履正社高・田上選手は外野手として登録されているが、スカウトのコメントを見る限り、「投手」として育てようという気持ちが強く見える。確かに投手としてのポテンシャルは凄まじい。MAX151キロのストレートは各方面から「衝撃が走るボール」と絶賛されるほど。

元々、外野手兼投手として高校でも活躍していたが、ホークスでは投手に専念するのか。それとも、大谷選手(現・エンゼルス)のような「二刀流」として育成するのか。

また、母思いの選手であり、病を患った母に「楽をさせてあげたい」という一心で、大学進学からプロへ進路変更したという選手。こういう選手は敵味方関係なく応援したくなる選手だ。

 

補強ポイントの①、②ともに即戦力の補強はなかったが、5年後には投打の中心になりそうな選手たちをしっかり確保したという印象。常に先を見据えたホークスらしいドラフトになったのでは。

 

東北楽天ゴールデンイーグルス

補強ポイント

①則本投手・涌井投手と来年から3本柱を組める投手

②生え抜き大砲候補

 

 実際のドラフト結果(育成指名は省略)

1位 早川 隆久 投手(早稲田大)

2位 高田 孝一 投手(法政大)

3位 藤井 聖 投手(ENEOS)

4位 内間 拓馬 投手(亜細亜大)

5位 入江 大樹 内野手仙台育英高)

6位 内 星龍 投手(履正社高)

 

リーグトップの打線を擁しながら、投手陣の崩れや細かいところでのミスの多発でまさかのBクラスに沈んだイーグルス

先発投手陣も30代の選手が多くなっている中、「すぐにでも即戦力が必要」と思っていた(補強ポイント①のとおり)。そして、フロントも同じ考えだったようだ。

1位指名したのは、早大・早川投手。4球団競合の末に見事当たりくじを引き当ててみせた。(余談だが、前述「4球団」の中には早川投手の出身地・千葉県を本拠地にするマリーンズも入っていた。これは「平沢大河選手の時の分の『倍返し』」と思ってしまったのは、恐らく私だけではないはず。 笑)

もはや説明不要の即戦力。1年目から則本投手、涌井投手との3本柱の形成を期待しての指名だろう。

さらに2位には法大・高田投手を指名。MAX155キロのストレートが大きな武器の右腕で、実はコントロールも良い四死球はそれほど多くなく(大学リーグ戦通算137イニングに対して40与四死球で、1試合あたりの四死球率は2.62)、四死球で崩れるタイプではないことは間違いない。この投手も1年目から先発ローテーション入りに名乗りを上げてもおかしくない。

3位にはENEOS・藤井投手を指名。東洋大の同級生には、上茶谷投手(現・ベイスターズ)や梅津投手(現・ドラゴンズ)、甲斐野投手(現・ホークス)がいたこともあり、出番に恵まれなかったが、スカウトからはかなり高く評価されていた。そして、社会人野球へ舞台を移すと、名門・ENEOSでエース格に。左腕でありながら、150キロオーバーのストレートを持ち、次々と三振を奪える圧巻の球威を持つ。将来的には、先発としてはもちろん、この球威を活かして、左のリリーフエースや、今年固定できなかったクローザーという使い方もある。どういう使われ方をするのか楽しみだ。

4位の亜大・内間投手もまた、ストレートに力のある投手。ただし、1〜3位で指名された投手に比べるとコントロールには難がある印象で、与四死球も多い。(大学リーグ通算四死球率は5.08)

来シーズンは1軍で見ることもあるだろうが、まずは大量点差がついた試合での登板から信頼を掴みたいところだろうか。

5位の仙台育英高・入江選手「5年後の3番・遊撃手候補」といったところか。185センチ83キロという恵まれた体躯で振り抜くスイング。そのスイングスピードは最速162キロとかなりのもの。生え抜き大砲が未だにいないイーグルスにとっては待望の大砲候補だ。

6位の履正社高・内投手は、190センチの大柄な体格と、山本由伸投手(バファローズ)を参考にしたであろう投球フォームから投じられるストレートに定評がある。3年の夏の地方大会では本来の力を発揮できなかったようだが、潜在能力の高さは評価した形だ。イーグルスは球団創設時から下位指名の選手が活躍することが多い。(辛島投手や高梨投手、島内選手、渡辺直人選手など)

内選手もこの流れに乗っていけるか。

 

即戦力の投手を多く獲得し、将来の大砲候補も獲得。さらに将来的には先発投手陣の軸になれる逸材も獲得したイーグルス。ドラフト戦略としてはかなりうまくいったというところだろう。

 

 

今回はここまで。

次回は、千葉ロッテ北海道日本ハムオリックスについて書いていく。

 

11/21追記 リンクを貼ります。よかったらご覧ください。 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

以上