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中島元彦選手

現在、セレッソ大阪からアルビレックス新潟に育成型期限付移籍で移籍をしている中島元彦選手

2018シーズン~2019シーズンにかけては、セレッソ大阪U-23に在籍していて、主戦場はJ3だったのだが、65試合16得点の成績を残していた。

ポジション的にはミッドフィールダー全般。どちらかというと攻撃的なポジションが本職の21歳。

しかしセレッソのトップチームの層はかなり厚く、J1では出場機会が無かった。世間的な知名度としては、「1人のプレイヤー」としてというよりもウイニングイレブンがすごく上手いサッカー選手」というほうが有名だった。

(人気サッカーゲーム・「ウイニングイレブン」で全国3位になったこともあり、その腕前は「Jリーガー最強」という噂も上がるほど。)

なので、7月20日アルビレックスに加入することが発表された際も、「これで中盤の層が上がるし、秋山裕紀選手高木善朗選手シルビーニョ選手あたりの負担は減りそうだな」くらいには思っていたのだが。

 

負担を減らすどころか、あっという間に主力に上り詰めてきた

 

 

アルビレックスではボランチで出場する機会が多いのだが、

・90分走り続けることができる

・守備の強度も非常に高い

・縦へのパスも正確かつ非常に効果的

ミドルシュートなどの中距離砲も威力・精度ともに高い

フリーキックも蹴る

 

理想的なボランチ、いや理想よりも凄いかも。

「スーパー」が付くほどマルチなプレイヤーだなと。

 

 

このハイライトの3分40秒あたりにあるフリーキックなんかはスゴイ。30メートル~35メートルくらいの距離はあったが、かまわず狙っていく。しかも枠内ギリギリに蹴り込み、クロスバー直撃。この距離のフリーキックでゴールを期待できるキッカーなんて日本にはそうそういない。

 

 

中島選手本人は「自分はサッカーIQの高さも武器」と話していたが、それは間違っている気がする。

移籍してきてたった半月で主力を張って、チームの攻撃のタクトを振る。チームとしての動きもしっかり把握し、守備でも欠かせない戦力になる。

サッカーIQが「高い」どころではない。表現としては「規格外」のほうが適切なのではないかと。

 

いやあ、ほんとにいい選手。もうチームに欠かせない。アルベルト監督の目指すサッカーには必要不可欠。

実際、加入してから行われた4試合にすべて出場。第8節の東京ヴェルディから3試合連続フル出場中。)

 

セレッソさん、「期限付き移籍」とは言わずに、「完全移籍」でもいいんですよ?(笑)

いや違う。

「完全移籍でアルビにください、いますぐに!お願いします!(願望)」

ですかね。(笑)

 

 

以上

2020 J2第4節 アルビレックス新潟VS松本山雅FC 「『チーム力』の証明」

前節の5失点敗戦から1週間。シーズン序盤の連敗は何としても避けたいアルビレックス新潟(以下、新潟)制限付きながら有観客となって3500人以上が入ったホームゲームで悪い流れを断ち切れるか。相手は昨年J1で17位となり降格を味わった松本山雅FC(以下、松本山雅。しかし昨年はJ1で34試合40失点しか喫しておらず(リーグ8位)、守りの堅さはJ1でも十分通用する。この堅守と体を張った激しいプレーを武器にしたチーム。新潟にとっては「真のチーム力」を試すには絶好のチームと言える。

 

新潟スタメン

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敗戦を喫した前節からの変更点は5つ。

シルビーニョ選手ではなくペドロマンジー選手をスタメンで起用。マンジー選手はリーグ戦初出場。おそらく松本山雅相手ではこれまで3試合に比べてチャンスは少ない。なので、少ないチャンスを決めきるため、決定力の高いマンジー選手を起用したのだろう。キャリア110試合106ゴールの力はいかほどか。

②左サイドハーフ本間至恩選手が入った。3試合スタメン出場中だったロメロフランク選手がベンチスタート。最大の武器であるドリブルのキレを見せてもらいたい。

ゴンサロ・ゴンザレス選手が外国人枠の関係か、ベンチからも外れた。ここまでの3試合ではいいプレーをしていたが、こればかりは致し方ないか。代わりに入ったのはバランス型ボランチ、貴重なレフティー・島田譲選手。リーグ戦初スタメンだ。

④左サイドバック堀米悠斗選手ではなく田上大地選手が起用された。本職はセンターバックだが、恐らくクロスに対しての高さ対策と守備力を買われての起用か。

センターバック舞行龍ジェームズ選手が先発復帰。この2試合は守備力低下が目立ってしまっていたが、この人の先発復帰でどこまで守備力が戻ってくるか。

 

ベンチには大谷幸輝選手、DFには早川史哉選手と帰ってきた大本祐槻選手キャプテン・堀米悠斗選手MFは高木善朗選手ロメロフランク選手2試合連続ゴール中だったシルビーニョ選手。FWには不在

 

次節の町田戦が中3日という過密日程のためか、おそらくローテーションを組んでいるのではなかろうかと予測される。町田戦ではこの試合でスタメンから外れたゴンザレス選手堀米選手高木選手ロメロフランク選手、シルビーニョ選手がスタメンで入ってくると予想される。

 

松本山雅スタメン

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松本山雅は再開後2試合、いずれも引き分け。金沢甲府と難敵相手だったとはいえ、1年でのJ1復帰を目指すチームであれば勝ち切りたかったところ。2試合ともシュート本数・ボール支配率ともに相手を上回っている。あとはゴールのみというところだろう。 

 

今年就任した布啓一郎監督はチームにポゼッションをもたらすためこれまでの松本のサッカーに変化をもたらしている印象。(群馬の時はカウンターベースだったが、松本では少し変えている感じか。)ラインを高く保ちながらボールを保持し、伝統の堅守は残すという作業は簡単ではないが、市立船橋高校を高校年代の全国大会で9回優勝に導き、群馬をJ2復帰させた人物。必ず成果をあげてくるだろう。

要注意はNo.10 セルジーニョ選手。これまでも彼に痛い目に遭っている新潟(2018年第2節では右からのクロスにヒールシュートを決められている。)はどう対応するか。

 

・試合展開

前半

新潟がボールを保持し、松本山雅が奪って縦に早くカウンターという形」と試合前には予測されていた 。しかし実際には「新潟ボールを保持しながら攻撃はカウンターベース、松本山雅がボール支配率は低いながらも攻撃はじっくり攻める。」みたいな少しイレギュラーな感じで進んだ印象。(解説をされていた梅山修さんは「松本山雅がボールを支配し、新潟がカウンター」と言っていたが、前半のボール支配率は新潟61%松本山雅39%なので、そのコメントは半分違う気がする。)

 

15分には松本山雅の要注意人物、セルジーニョ選手新潟ディフェンスラインの背後を斜めに入る動きで侵入し、フリーの状態でボールを受ける。藤田和輝選手との1VS1の場面を作るが、シュート(パスのような蹴り方だったが)は枠の左に外れ、難を逃れた。ちなみにこの場面では藤田選手が積極的に前に飛び出し、シュートコースを狭くする動きを見せていた。前節、前に出てからのクリアミスで失点を喫してしまったことを引きずっている様子はなさそうだ。

17分、マウロ選手ロングフィードマンジー選手が右に開きながら反応。ボールを収めて渡邉新太選手にパス。精度の高いポストプレーを見せると、新太選手は1人を股抜きでかわし、再びマンジー選手へパス。エリア内に侵入しマンジー選手が左足でこれまた精度の高いシュートを放つも、村山智彦選手がしっかりとセービング。得点は奪えず。

33分、新潟は右からのコーナーキックを得る。キッカーはレフティーの島田選手。左足から放たれたボールはファーサイド舞行龍選手の下に向かう素晴らしい精度のボール。舞行龍選手が胸トラップで落としたボールに田上選手が反応。右足でカンフーキックのような形でボレーシュートを放つと、見事にゴールに吸い込まれる。

この前にも右からのコーナーキックを得ていた新潟。その時にも島田選手は精度の高いボールをファーサイドを蹴り込んでいたが、このコーナーキックでもほぼ同じところに蹴り込んでいた。チームとして「ファーサイドを狙う」意図があったということがあったと見えるが、その狙い通りのところに繰り返し蹴り込む再現性の高さ。かなりの精度の高さを誇る左足だ。

 

ここまで楽な展開ではなかったが、その中でセットプレーから先制点を奪った新潟

38分にはペナルティエリア手前でフリーキックを得た新潟。ボールのそばには左足の島田選手と右足の田上選手が並ぶ。蹴ったのは1点目も決め、イケイケの田上選手。精度の高いボールだったが、僅かに枠の外に外れてしまう。しかしいいフリーキックだった。

さらに44分、松本山雅の分厚い攻撃をなんとか凌ぐと、秋山選手が左足で精度の高いフィードを蹴る。マンジー選手が再び精度の高いポストプレーを見せ、ファビオ選手松本山雅ディフェンスラインの背後に裏抜け。相対した鈴木雄斗選手を切り返して振り切ると左足でシュートを放つが、村山選手が好セーブを見せる。

 

前半は1-0 新潟リードで終える。

 

後半

後半は松本山雅が攻勢を強める。ボール支配率の面でも松本山雅新潟を上回る展開になっていく。

53分、新潟ディフェンスの中央へのマークが甘くなったところを見逃さず、藤田息吹選手がパスを出す。このパスに阪野豊史選手が反応。ほぼ1対1になりかけていたが、新井選手がここを察知して、見事にカバー&インターセプトで危機を防ぐ。一瞬「PKか!?」と思ったが、よく見るとしっかりとボールに足が伸びていたので、当然ながらファールは無し。

新潟は苦しい流れになるが、随所に効果的なカウンターを見せる。しかしラストパスの質が少し低く、なかなかシュートまで持ちもめない展開が続く。

その後、お互いに決定機を創り出せない展開。お互いに以下のような交替策を使いながら打開を図る。

 

58分 新潟 マンジー選手→ロメロフランク選手

61分 松本山雅 杉本太郎選手→アルヴァロ ロドリゲス選手

67分 新潟 本間選手→高木選手

      舞行龍選手→早川選手(舞行龍選手の足が攣ったことが影響か)

69分 松本山雅 塚川孝輝選手→久保田和音選手

        阪野豊史選手→高木彰人選手

 

74分、セルジーニョ選手がクリアボールを拾うと、ペナルティエリア左45度のところからシュートを放つも、枠を外れる。さらに79分、セルジーニョ選手の創造心溢れるヒールパスから久保田和音選手が3列目からの効果的な攻め上がりを見せ、チャンスを創る。ペナルティエリア付近までドリブルで持ち込み、グラウンダーで強烈なシュートを放つも、藤田選手が好セーブを見せる。

 

さらに、松本山雅は長身・188センチの服部康平選手を投入し、パワープレーを敢行。

対して新潟は疲労の見えていた新井選手に替え、堀米選手を投入。

80分にはセルジーニョ選手のスルーパス鈴木選手が巧みな動き出しで反応。キーパーとの1対1の場面となるが、藤田和輝選手が素晴らしい飛び出しでピンチを防ぐ。その後もピンチは続くが、藤田和輝選手が先輩たちにガンガン指示を出し、守備陣を引っ張っていく。

そして、上手く時間を使いながら試合終了まで集中を切らさずに戦い続けた新潟。そのまま試合終了。1-0で新潟は貴重な勝利を収めた。

 

・個人的な感想

新潟

正直、ここまでの3試合と比べると思っていたサッカーができていたとは言い難い。試合をコントロールできない時間、ボールを持たれる時間も多くなったが、そういった難しい試合を勝ち切ったのは本当に大きい。

この試合で見えたのは『チーム力』だ。

前節、5失点を喫した守備陣。その要因になってしまった藤田選手は試合中の時点でメンタルが落ちているように感じた。しかし試合後、早川選手大谷選手が声を掛け、新井選手田中達也選手がアドバイスを送った。(以下、リンク)

www.jleague.jp

それがきっかけとなったようで、この松本山雅では素晴らしいプレーを見せ、見事に完封。チームを勝利に導いた。

また、田上選手起用についてもチーム力が表れた感じ。前節2失点ほど、田上選手にディフレクションして取られてしまったこともあり、一部の人間から相当な批判を喰らってしまっていたが、この試合で見事にやり返してくれた。田上選手のメンタルの強さ、本来持っている能力の高さを信じたアルベルト監督の起用、そしてそれに決勝ゴールと体を張った気持ちの溢れるプレーで応えた田上選手。前節の『戦犯』として叩かれてしまう結果となった2選手を立て直したチームの組織力。モチベーションを保たせたアルベルト監督を中心にした首脳陣。文字通り、『チーム力』の勝利だ。

 

松本山雅

前半、後半ともにいいサッカーはしていたと思う。新潟の目指しているサッカーもさせていなかった。「相手のやりたいサッカーをさせなかった」というところはさすが実力派のチームだという印象。

ただ、攻撃はもう少し縦に早くしても良かったと思う。特に前節の金沢の攻撃を見ていたためか、「もっと早く攻めればいいのに」と対戦相手の目線から見ても思ってしまったところはある。

それでも、セルジーニョ選手のテクニック阪野選手の抜け目のない裏抜けへの姿勢守備陣の堅さとこのあたりはさすがにJ1レベル。(特に守備陣は堅かった。新潟が数的優位の場面でも慌てずに守り抜いたシーンも多々あり、さすがだと思わされた。)

 

 

 

次回はアウェーでの対戦となる。今回は上手く勝ち切ったが、今回以上に難しい試合になるのは確実だろう。それまでに新潟としては「チーム力」をより高めていきたいところだ。

 

とりあえず、2勝目!よく戦った!

 

 

以上

 

2020 J2第3節 アルビレックス新潟VSツエーゲン金沢 雑感 「スタイルを変えるということ」

ついに迎えたホーム開幕戦。

相手は昨年2戦2敗を喫した難敵・ツエーゲン金沢(以下、金沢)

敵将はあの「ヤンツー」こと、元新潟指揮官でもある知将・柳下正明監督だ。

 

新潟スタメン

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前節との変更点は2つ。

高木善朗選手ではなくシルビーニョ選手をスタメンで起用。直接得点に絡む仕事を期待してということか。

②そのシルビーニョ選手が前線に、2試合3得点だった渡邊新太選手が右サイドハーフに入る形に変更した。

 

堅守速攻の金沢相手から点を取るために、個の能力のある2人を中心に攻めたいということか。

 

 

ベンチには大谷幸輝選手、DFには早川史哉選手と帰ってきた舞行龍ジェームズ選手、MFは本間至恩選手島田譲選手2試合スタメン出場だった高木善朗選手。FWには矢村健選手が入った。

 

金沢スタメン

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ここまで2試合無得点の攻撃陣。しかしフィジカルモンスター・191センチのルカオ選手を軸にして攻めるスタイルは間違いなく驚異。また、中盤を藤村慶太選手大橋尚志選手の安定感抜群のドイスボランチが締めながら、突破力のある金子昌広選手と大体大卒のルーキー・西田恵選手がサイドを切り裂く。

守備陣は元々安定感のあるチームで、ここまで2試合で1失点。守護神・白井裕人選手は今年も新潟戦でスーパーセーブ連発となるか。

今年は昨年の主力が半分ほど移籍するなどしたが、入れ替わりに入団したルーキー6人は伸びしろ・素材ともに抜群。育成に定評のある柳下正明監督の下で成長・大化けできれば、一気にチーム力は上がってくるはず。1シーズン通して見ていくと、成長ぶりがより分かりやすく見えてくるので、そのあたりは逐一チェックしていきたいところ。

 

 

・試合展開

 

前半

前半5分、マウロ選手の縦へのロングボールにシルビーニョ選手が反応。右サイドへ開きながらダイレクトでクロス。そのボールにファーサイドに走り込んでいたファビオ選手がダイレクトで技ありシュート。ポストに当たってゴールラインを割り、先制点をゲットする。天敵・金沢、天敵・白井選手を相手に幸先よく先制点を奪う。

 

しかし、ここから新潟にとって悪夢のような時間が始まる。

前半9分、ペナルティエリアの外でボールを受けたルカオ選手がシュートを放つと、シュートコースを防ぎに入っていた田上大地選手の手にあたってコースが変わる。これがゴールに吸い込まれ、まず同点に追いつかれる。

その直後、新潟コーナーキックから決定機を迎えるも、田上選手のヘディングシュートがわずかに枠を外れてしまい、チャンスを逃してしまう。すると前半18分、金沢・左サイドバック下川陽太選手がドリブルで中央突破してそのままシュート。これがまたしても田上選手にあたってコースが変わり、ゴールに吸い込まれるこれで逆転を喫する。

前半24分には、右からのコーナーキックを与えると、藤村選手の精度の高いボールに廣井友信選手が頭で合わせる。藤田和輝選手がはじくも、タイミングが微妙に合わなかったか、ゴールに吸い込まれ3点目を献上。

前半30分にはロングボールに反応して裏へ飛び出したファビオ選手が決定機を迎えるも、あえてゴールの決まる確率の高いほうを選んだか、逆サイドでフリーになりかけていた渡邊新太選手にパスを出す。ここはギリギリのところで金沢ディフェンスにはじかれるも、こぼれ球にシルビーニョ選手がどフリーでシュート。しかしこれを外してしまい、流れはさらに金沢に。(ファビオ選手「自分のエゴよりチームの勝利」「大人」な部分が悪いほうに出てしまった感じか。ファビオ選手のシュート精度であれば、打ってしまっていい場面ではあったのだが。)

前半33分、ロングボールをキーパーとディフェンスラインの間に蹴り込むと、マウロ選手藤田選手との間での連係ミスもあって藤田選手がクリアミス。そのボールを拾ったルカオ選手無人のゴールに蹴り込み、4点目。

たった24分間で4失点。悪夢のような時間と言っていいだろう。

3点目と4点目については、キーパーの経験不足・技術不足が大きい。(特に4点目は擁護のしようがないミスだった。)

ただし、1点目・2点目についてはディフェンスが簡単にシュートを打たせ過ぎだった明らか寄せ甘すぎた結果、シュートを打たれてコースが変わってゴールという最悪の結果を招くことに。今後、ここをどうやって修正していくか。修正できなければ、失点は増え続ける一方だろう。

 

前半36分にコーナーキックのこぼれ球からファビオ選手が押し込み、なんとか1点を返す。前半は2-4でリードを許した新潟後半に向けどう修正していくかが注目される形に。

 

後半

新潟はハーフタイムで田上選手に替えて本間選手を投入。本間選手を左サイドウイングに入れ、田上選手のポジションにゴンサロゴンザレス選手を1列下げる形で配置替えする形に。システムも「4-4-2」(厳密にいうと3-5-2みたいな感じだったが。)から「4-3-3」に変更した。

本間選手投入の効果はすぐに表れる。左サイドでドリブルを仕掛けると、金沢守備陣はその対応に四苦八苦。金沢から見て右サイドの守備網はかなり崩れていたという印象だった。しかし、後半5分には本間選手のドリブルからのクロスで決定機を作るも金沢守備陣の必死のクリア、後半21分には本間選手のスーパードリブルからのパスにファビオ選手がシュートを放つも、ゴールライン上での金沢DF石尾崚雅選手のナイスクリアなど、ゴールだけが決めきれず。

 

それでも後半27分、高木選手(後半15分にロメロフランク選手との交代でピッチに)がペナルティエリアで倒されPKを獲得。これをシルビーニョ選手が決め、ついに1点差に。

さらに、後半29分には本間選手が左サイドかのカットインという得意の形で切り込むと、そこから強烈なシュートを右隅に蹴り込む。完全に同点ゴールかと思われたが、白井選手のスーパーセーブで同点に追いつけず。(しかし、シュート精度・シュート力ともに昨年から飛躍的に上がっている本間選手、今年は2桁ゴールもあるのでは?)

その後も本間選手を中心にチャンスを多く作るも得点をあげられずにいると、後半40分、ロングボールの処理をまたしても誤ってしまった新潟守備陣。シュート自体は防いだもののその後のこぼれ球を巡って、藤田選手が相手選手に手をかけてしまい、PKを与えてしまった。これを山根永遠選手に決められ5点目を献上し、万事休す。

 

結局3-5という大味な試合を演じた上で敗戦を喫してしまう。新潟は今季初敗戦となった。

 

・個人的な感想

新潟

3点を奪い、それ以外にも多くの好機を作り続けた攻撃陣については問題ない。正直、新潟でここまでパスがつながってシュートに持ち込むシーンが多く見れるとは思えなかった。今後のさらなる連携の深みを考えると、期待しかない。このままこのスタイルでやっていってくれればと思う。

しかし守備陣の崩壊ぶりは問題だ。舞行龍選手の復帰は好材料だが、それだけで5失点が0失点になるとは思えない。1人1人の相手への寄せの甘さ、シュートを防ぎに行く意識が改善されないといけない

ただ、それは選手達・首脳陣がわかっていることだとは思うので、次戦の松本戦までに絶対に修正してもらいたいところだ。

 

金沢

新潟が今年から取り組んでいる、高い位置でのディフェンスライン設定。 その裏を徹底的に狙ったロングボール戦術は脅威を与えた。「相手の弱点を徹底的に攻める」ことで新潟の守備を崩壊させ、一挙に5得点。ルカオ選手のフィジカルの強さ、加藤陸次樹選手杉浦力斗選手(この試合途中出場)のスピードといった各選手の長所をうまく活かした攻撃はお見事だった。

守備陣は3点を失った。とはいえ、新潟に7割ボール支配されていた試合を3点で抑え込めたのは、ひとえに守備陣が体を張ってピンチを水際で防いだことによるもの。今年もこのチームの組織力・最後の粘りは健在だ。やはり今年も好チームを作り上げてきた知将・柳下正明監督。さすがである。

 

 

・「1新潟サポーター」としての思い

「サッカーのスタイルを変える」

これがどれだけ大変なことなのかどれだけの覚悟を持つものなのか。改めて、サポーターの度量を試される試合だった。実際、この試合のあとも「最悪の試合」「無観客でよかった」などのコメントが多かった。

しかし、普通に考えれば昨年までやっていたサッカーを抜本的に変えるわけで、そのことが簡単なことでないことは明確なはず。

同じことの繰り返しになるが、「サッカーのスタイルを大きく変える」ということは本当に難しいことだ。過去にスタイル変化を敢行したチームを見ればそれは明確。

サンフレッチェ広島は2007年にJ2降格の憂き目を味わった。それでも、ペトロビッチ監督の下でパスサッカーを貫き、今のチームカラーを築き上げた。その礎に改良と上積みを重ね2012年・2013年・2015年の3回にわたってJ1リーグ制覇を成し遂げた。今の「強豪」としての地位を築き上げたのは、J2降格で頓挫しなかったサポーター・フロント・選手達の努力と我慢の賜物だ。

横浜F・マリノスは2018年、「攻撃サッカー」を身上とするポステコグルー監督の下で失点数が前年比で20点も増えてしまった。「堅守・マリノスのイメージからかなりかけ離れた数字だ。さらにこの年は最終節までJ1残留争いに巻き込まれる苦しいシーズンだった。賛否両論あったが、フロント・首脳陣・選手達はこのサッカーを貫き通した。結果はすでにご存じのとおり。翌2019年に「15年ぶりのJ1リーグ制覇」という形で実を結んだ。仲川輝人選手マルコスジュニオール選手の2人の得点王を生み出し、マリノスのサッカーは面白い」というイメージを定着させた。

 

新潟もかつて、サッカーのスタイルを攻撃的なスタイルに変化させようとしてきた過去がある。2016年には吉田達磨監督の下で、2018年には鈴木政一監督の下でそれぞれスタイルの転換を試みた。しかし時間の経過とともに「目先の勝利しか見えていないサポーター」からの批判の声が続出した結果、自信を失ってしまい、「得点は取れないのに失点は多い」というメチャクチャな状態になってしまった。2016年はJ1残留争いに巻き込まれ、2018年に至ってはJ2残留争いに巻き込まれ、そしてそのたびに頓挫し、攻撃的なスタイルを確立させることができなかった。

今年のチームはそういった感じではない。3試合連続で3得点を奪い、得点力は保証済み。見ていても「これは本当に新潟か?」と思わせるようなサッカーができている。パスは良くつながるし、シュートへ持ち込むまでのプロセスも明らかに今までとは異なる。前線の選手達はかなり躍動している。少なくとも「点が取れない」で悩むことは当分ないだろう。選手達からも「やっていて楽しい瞬間が増えてきている」というコメントが出てきている。これはサンフレッチェマリノス変革期でも多く見られたコメントだ。選手たちはこのサッカーが持つ無限大の可能性を信じ切れている。

サポーターもあれだけ「攻撃サッカーをやれ」「守備的なサッカーなど見たくない」「楽しいサッカーを見たい」と言ってきたのだ。多少の痛み・犠牲で「もう無理だ」「勝てなきゃ意味がない」と言うのはやめてほしい。昇格するために1つでも多く勝つ必要があるのは重々承知しているが、今のサッカーを見ていて、その上で、「失点が多くて萎える」「意味がない」というのは本当にやめるべきだ。少しは「我慢して見守る」ということを憶える必要があるだろう。

 

今のサッカーを貫き通し、完成されたとき、「新潟のサッカーが面白い」というカラーが出来上がる。そして「新潟の攻撃的なサッカーをしたくて入った」という発言をして入団する選手たちがこれから多く見れることになるだろう。

その時が楽しみで仕方ない。

 

以上