前回は、セ・リーグ2位に予想した東京ヤクルトスワローズの戦力を見ていった。
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今回は、セ・リーグ3位に予想した阪神タイガースの戦力を見ていく。
3位予想 阪神タイガース
投手陣
・先発陣
リーグ最強の先発投手陣は今年も健在だ
最多勝の青柳晃洋投手を筆頭に、2年連続2ケタ勝利の秋山拓巳投手、新人離れした完成度の高い投球を見せて10勝を挙げた伊藤将司投手、9勝のガンケル投手、圧倒的ポテンシャルを誇る髙橋遥人投手、実績十分の西勇輝投手とこれだけで6人揃っている。
加えて、復調を期す藤浪晋太郎投手、昨シーズン2軍で「投手三冠」という圧倒的な成績を残した村上頌樹投手、先発転向が濃厚な及川雅貴投手、新外国人のウィルカーソン投手、ドラフトで指名した鈴木勇斗投手・桐敷拓馬投手と控えている陣容。さらに、期待の高素材・小川一平投手が開幕ローテーションに加わるという話が出てきている。少なくとも先発投手陣に困ることは無いだろう。
・救援陣
先発陣とは対照的だったのが、リーグ5位の防御率にとどまった救援陣。さらに絶対的守護神のスアレス投手のメジャー移籍があった。新守護神が誰になるかというところは注目される。
最有力なのは、新外国人のケラー投手。昨シーズンはメジャーでも32試合登板するなど実力は確かだ。ただし、入国制限により来日が遅れてしまっていたので、日本野球への完全フィットまでは、本来7・8回を担当する岩﨑優投手を代理守護神として起用することもありそう。
7回・8回については、アルカンタラ投手と岩﨑投手となりそう。
問題はほかのリリーフ陣。右であれば馬場皐輔投手・齋藤友貴哉投手・小林慶祐投手・石井大智投手といるが、安定感には不安が残る。小川一平投手が本格的に一人立ちしてくれれば、かなり楽になると思っていたが、開幕時点では先発として回る予定とのこと。そのため、やや不安か。
左は岩貞祐太投手くらいか。左の枚数が不安だが、及川投手の先発転向案次第でここは大きく変わりそう。
野手陣
・打線力
核弾頭の近本光司選手・繋ぎ役の中野拓夢選手のコンビは相手からしたら相当厄介だ。2人合わせて60盗塁は期待できる脚力、打率.280以上・出塁率.330以上を期待できる打力は相当なもの。
中軸を担うであろう、マルテ選手・大山悠輔選手・佐藤輝明選手は最低でも20本塁打以上を期待したい。特に大山選手と佐藤選手は30本塁打・100打点を目標にやってほしいし、そうでないとチームも困るだろう。また、ロハスジュニア選手の本格フィットも必要不可欠。サンズ選手の退団の穴を埋められるのはこの人しかいない。
昨年苦しんだ梅野隆太郎選手は最低でも.250以上は打ってもらいたいし、それくらいはできる選手のはずだ。
代打陣では右では原口文仁選手や小野寺暖選手、左では糸井嘉男選手といるが、層は決して厚くない。高卒3年目の井上広大選手の更なる成長、2016年新人王の高山俊選手の復活が必要となりそうだ。
機動力の面はリーグトップクラス。近本選手・中野選手の2人だけでなく、梅野選手や佐藤選手、糸原健斗選手も足がある。さらに、植田海選手や熊谷敬宥選手、島田海吏選手、江越大賀選手といった代走メインの選手も揃っており、チーム全体の走塁力は高い。
・守備力
タイガース最大の懸念とされる守備陣。昨シーズンはリーグ最下位の失策数87を記録してしまった。本拠地である甲子園球場の特徴としてあげられる、「内野が土となっていること」、「外野は独特の風が吹いていること」が大きな原因とも言えるが、改善はしないといけない点だ。
とはいえ、サードの大山選手、ショートの中野選手、センターの近本選手といった選手は指標上でもプラスを出せており、そこについては問題ない。キャッチャーの梅野選手や坂本誠志郎選手も守備力は高い。
問題はセカンド、レフト、ライトと言ったところだ。
セカンドの糸原選手は守備力の低さから度々批判を浴びている。粘り強さのある打撃面を考えると先発から外しにくいところだが、今の守備力のままでは今年中にレギュラー剥奪ということもありそうだ。とにかく守備力を上げたい。一方、小幡竜平選手は守備力の高さに定評がある。小幡選手がレギュラー奪取となれば、チームの守備力は一気に上がりそうな感もあるが、矢野監督がどちらを起用するか注目だ。
レフト起用が予想されるロハスジュニア選手とライト起用が予想される佐藤選手も守備力は高くない。長打力溢れる打撃を期待しての起用なので多少の守備難に目を瞑るのは致し方ないところではあるが、UZRでいえば、-3くらいまでにはまとめて欲しいところだ。
守備固めとして起用される山本泰寛選手や熊谷選手、江越選手の活躍は必要不可欠だろう。
・選手層
レギュラー陣は流石の実力者ばかり。しかし、控え陣との差は大きいという印象。
捕手ではレギュラーの梅野選手を支えるのが、坂本選手や榮枝裕貴選手となるが、打撃面ではかなりの難がある印象。守備力は3人とも非常に高いのだが…。
内野では大山選手、マルテ選手、中野選手というレギュラー陣は不動。前述した糸原選手や小幡選手がいて、木浪聖也選手も控えている。できれば長打を期待できる控え選手が居るといいのだが、陽川尚将選手に期待したい。
外野では控えに糸井選手を筆頭に、島田選手や江越選手もいるが、こうした選手が先発出場した時は「チーム状態が悪いんだな」と思ってしまうのも事実。打撃力に優れた小野寺選手や井上選手、ルーキー・豊田寛選手がレギュラー争いを起こせるようになってほしい。
チーム浮沈のキーマン→西勇輝投手
理由・・充実の先発投手陣だが、この人の活躍は必要不可欠。西投手の活躍無くして優勝は不可能と言っていいだろう。10勝は最低ノルマ。貯金7以上を期待したい。
ブレイク期待選手→井上広大選手
理由・・ポテンシャルの高さはチーム内でもトップクラスの和製大砲候補。高卒3年目を迎え、1軍でも結果を出すことが求められる。チームに不足している長打力を遺憾なく発揮してほしい。
今回はここまで。次回は4位予想のジャイアンツについて書いていく。
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以上