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「度会隆輝選手の加入」がベイスターズにもたらす5つのポジティブ要素について

2023年ドラフト会議にて、横浜DeNAベイスターズ「社会人No.1バッター」との呼び声高かった、度会隆輝選手ENEOSをドラフト1位で指名し、獲得にこぎつけた。

2022年都市対抗野球では、打率.429 4本塁打を放ち、悩める名門ENEOS9年ぶりの優勝をもたらすだけでなく、

若獅子賞(大会で素晴らしい活躍をした新人選手(高卒選手は2年目まで))

・打撃賞(大会で最も優れた打撃を見せた選手に授与される賞)

橋戸賞(大会MVPの選手に授与される賞)

を受賞する活躍。若干19歳にしてこの活躍をみせた「天才打者」には各球団の注目が集まっており、それは、打撃力に大きな課題を残している中日ドラゴンズ千葉ロッテマリーンズもドラフト1位指名をした点でも窺い知れる。

さらに、「セカンド・サード・外野をこなせる万能性」「高卒から3年間社会人野球に身を置いていたため、まだ21歳という若さ」も大きな魅力である。

 

↓ 度会選手のプレー集。特に1:23~のホームランはかなりスゴイ。左投手の投げる外角低めのスライダーを右中間にぶち込む、規格外のホームラン。


www.youtube.com

 

そんな度会選手の加入がベイスターズにもたらすポジティブ要素を5つ挙げていくという、タイトル通りの記事である。

なお、今回は「2024シーズンでのポジティブ要素」と「近未来(5年後あたり)でのポジティブ要素」の2つの視点で挙げていく。

 

【2024シーズンでのポジティブ要素】

①チームとしての打撃力強化

ベイスターズ=強力打線」というイメージでよく語られるが、実際には違う。

チーム打率(.247)はリーグ3位チーム得点数(520点)はリーグ4位と、数字だけ見てもリーグ中位。本拠地の広さを考えれば、リーグ平均以下といっていいレベルである。リーグ屈指の4番・牧秀悟選手首位打者宮﨑敏郎選手が居ながら、この数字である。タイラ―・オースティン選手がほぼ1年間いなかったことを差し引いても、危険水域のレベルの数字であり、打撃力の強化は急務であった。

そもそも打撃力を求めたい外野手のレギュラー格3枠の内2枠を、桑原将志選手(センター)関根大気選手(主にライト)という「打撃力(長打力)よりも守備・走塁でWAR(Wins Abobe Eeplacement=打撃、走塁、守備などで総合的に選手の貢献度を表す指標)を稼ぐタイプの選手」で埋めざるを得ない状況が、かなり苦しい。

度会選手が加入すると、その状況を解決できる可能性が出てくる

度会選手が外野のレギュラーを掴んだ場合、外野のレギュラー枠を「打撃型の野手」が2枠を埋めることになる(レフト:佐野恵太選手orオースティン選手、センター:桑原選手、ライト:度会選手)。そうなれば、必然的にチームの打撃力も上がっていく。

もともと、セカンドの牧選手、サードの宮﨑選手という、他球団と比較して打撃面でのアドバンテージを保有できるポジションを2つ持っている」ベイスターズここで「ライト:度会選手」3つ目を確保できれば、一気に貧打を解決することになるだろう。

 

②野手陣の層強化

今シーズンの野手層の薄さは直近10年の中でも屈指だったといえよう。

打撃力を求められるファーストに、打率.234 14本塁打で、かつ足を骨折している状態だったネフタリ・ソト選手を使い続けないといけないレベル。シーズン後半に代わりを探すが、お世辞にも打撃に優れているとはいえない大和選手京田陽太選手になってしまうということがそれを如実に表している。

本来は佐野恵太選手をファーストにして外野に打撃力を持った選手を回したかったが、

○楠本泰史選手大田泰示選手神里和毅選手の実績組が軒並み打てず

○蝦名達夫選手は相変わらず1軍では通用するに至らず

梶原昴希選手は可能性を見せたがすぐに怪我で離脱

と、それもまともに叶わず。チームとしての野手の層はかなり低いレベルにある

度会選手の加入はこの問題を劇的に解決させることに繋がるはずだ。図式としては以下のとおりである。

①ライトに度会選手が入る

②関根選手がライトのレギュラーから外れる

③関根選手を筆頭に、オースティン選手、楠本選手・大田選手・神里選手・蝦名選手・梶原選手、ドラ6の井上絢登選手も含めた8人がレフトの枠を狙いにいく

④その結果、外野守備に相当な難がある佐野選手をファーストに回しやすくなる

という形である。

前述した「外野の2枠は打撃力重視」に則れば、オースティン選手や梶原選手、井上選手がレフトにハマり、佐野選手をファーストに回す形が一番理想的である。

度会選手が入ることで、外野及びファーストの層が一気に厚くなることになり、野手陣全体の層も比例して厚くなる。

 

③打撃型野手へのショック療法

前述したとおり、今シーズンの打線はかなり酷いレベルだった。特に打撃で違いを生み出すべき選手は壊滅的で、その代表格がオースティン選手大田選手、そして楠本選手であった。

オースティン選手2年連続長期離脱でチームに大きな穴を空けてしまう結果に。

大田選手は8月以降に調子を取り戻し、終盤戦での活躍は見事だったが、打率は.217。お世辞にも褒められる数字ではない。

楠本選手に至っては「代打で良い→スタメンで起用する→走攻守でミス多発→代打に逆戻り」を繰り返した挙句に、夏場以降は代打でも打てず。打率.191という散々な成績となった。(メンタル的にもかなり苦しいシーズンだったことは楠本選手本人も語っている。)

この3人は度会選手の加入で、瀬戸際に追い込まれたと言っていいだろう。特に「左打者」で「打撃センスの高さが評価される」という、度会選手とタイプが似ていて、7つ年齢が上になる楠本選手は相当厳しい立場に立たされたと言っていいだろう。3人がこの逆境を跳ね除けるだけの力を発揮してくれれば、チーム全体の層も厚くなる。

 

【近未来視点】

④スムーズな世代交代

サードをこなせる度会選手の加入はスムーズな世代交代にも影響を与える。

実は、ドラフト前にベイスターズENEOSとで練習試合を行う機会があり、その時にベイスターズから「度会選手をサードで起用してほしい」というリクエストがあったとのこと。ベイスターズとしては、内野手・度会隆輝」にも高い可能性を感じているということだろう。

前述したとおり、ベイスターズのサードには、首位打者2度を誇る天才打者・宮﨑選手がいるが、この宮﨑選手が来シーズンで36歳を迎える。レギュラーとして活躍できる期間としては持っても3年~4年ではないかと推測される。

ところが、伊藤裕季也選手は才能を発揮できずに、楽天イーグルスに移籍小深田大地選手は3年間1軍に昇格できず、ついに育成選手に移行と、後継者をまともに育てられていないのが、現状である。

このままいくと、5年以内にはサード不足でチームに大きな穴が空くというところ。しかし、度会選手の加入でこの問題も解決させられる可能性が高まった。宮﨑選手から度会選手への「天才打者」同士のバトンリレーを実現させられれば、大きな戦力ダウンを起こすことなく世代交代という、最高の形となる。

 

⑤チームに残る負のムード払拭

ついに25年間優勝から遠ざかる形となったベイスターズ

直近2年は連続でAクラスに入るなど、2008〜2012年の「5年連続最下位」という異常すぎる暗黒時代に比べれば、かなり良くなっているが、「勝ち越し10」すら1999年以降の25年間で1度も無いという「負の歴史」はいまだ続いたままとなっている。

その歴史のせいなのか、チーム全体に「自責の念が強い選手」が多い印象で、負けが込んでくるとスランプが長期化する傾向にある。(最大勝ち越し12をわずか1か月半で吐き出してしまう今シーズンなんかはいい例である。)

その負の歴史、負のムードを払拭できるだけの「天性のムードメーカー要素」を持っているのが度会選手である。Youtubeなどには過去のインタビューやプレー集もあるが、それを見ればすぐに分かる。あの明るさはチームを一気に変えることができるはずだ

 

 

この度会選手の加入で、ベイスターズが一気に変わることになるだろう

ベイスターズの歴史の大きな転換点を見ることができそうな、そんな予感を感じざるを得ない。

 

 

以上