野球とサッカーが好きな人間のブログ

野球とサッカーが好きな人間が好き勝手に喋ってます!順位予想とかもやってます!

ベイスターズの「サヨナラ男」は誰だ!

 
今回は前回に続き、「サヨナラ」にまつわる内容で書いていくことにする。
 
前回の記事↓

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 
 
表題のとおり、横浜DeNAベイスターズのサヨナラに関しての内容。
 
2010年〜2019年までの10年間でベイスターズが記録したサヨナラ勝利の回数は何回か。ご存知だろうか。(ファンの方だと即答する方もいらっしゃるかもしれない。)
 
実は、合計で59回となっている。年ごとに書いていくと、
 
2010年→4回
2011年→4回
2012年→2回
2013年→7回
2014年→9回
2015年→5回
2016年→7回
2017年→8回
2018年→4回
2019年→9回
 
となっている。(間違っていたらすいません。)
 
では59回、誰の「打席」で起こったものなのかを回数が少ないほうからランキング形式で紹介していくことにする。
 
15位→1回
ターメル・スレッジ選手(2010年3月31日 巨人戦)
ブレット・ハーパー選手(2010年7月18日 巨人戦)
新沼慎二選手(2010年8月27日 中日戦)
内藤雄太選手(2011年4月12日 中日戦)
吉村雄基選手(2011年5月8日 阪神戦)
藤田一也選手(2011年9月13日 巨人戦)
細山田武史選手(2011年10月8日 阪神戦)
高城俊人選手(2013年4月21日 中日戦)
多村仁志選手(2013年5月10日 巨人戦)
荒波翔選手 (2013年9月5日 阪神戦)
嶺井博希選手(2014年6月21日 西武戦
石川雄洋選手(2015年7月3日 阪神戦)
アーロム・バルディリス選手(2015年9月26日 中日戦)
下園辰哉選手(2016年4月1日 阪神戦)
柴田竜拓選手(2017年5月6日 ヤクルト戦)
山下幸輝選手(2018年5月31日 楽天戦)
乙坂智選手 (2019年8月10日 中日戦)
山本祐大選手(2019年8月28日 ヤクルト戦)
 
新沼選手細山田選手高城選手嶺井選手といった決して強打とは言えない捕手陣が軒並みサヨナラ打を放っているのは意外な展開と言える。
この中だと嶺井選手のサヨナラ打が印象的か。何せプロ初ヒットがサヨナラ打。持っている男だ。
 
スレッジ選手のサヨナラ打は開幕5戦目の巨人戦で見せたサヨナラスリーラン。嵐の松本潤さん主演のドラマ「99.9-刑事専門弁護士」でもこの場面が使われたのは有名な話だ。
山下選手のサヨナラ打は球界屈指のストッパーだった楽天松井裕樹投手から放ったもの。前年にイップスのような症状を発症してしまい、選手生命の窮地に立たされていた状況からのサヨナラ打は本人だけでなくファンの涙も誘った。
 
そして多くのファンの方の印象に残るものといえば、多村選手のサヨナラスリーランだろう。7点差逆転のミラクル劇の締めくくりとしてはあまりにも劇的すぎるものだった。
 
9位→2回
金城龍彦選手(2013年5月1日 ヤクルト戦)
      (2014年5月26日 オリックス戦)
白崎浩之選手(2014年5月29日 ソフトバンク戦)
      (2017年4月14日 ヤクルト戦)
桑原将志選手(2014年8月5日 巨人戦)
      (2014年8月30日 巨人戦)
佐野恵太選手 (2018年6月29日 広島戦)
      (2019年3月31日 中日戦)
ネフタリ・ソト選手(2018年9月17日 阪神戦)
         (2019年9月19日 広島戦)
大和選手  (2019年6月19日 日本ハム戦)
      (2019年6月21日 楽天戦)  
 
「チャンスで打てない」イメージのあった白崎選手だが、意外にも(?)サヨナラ打を2回放っている。オリックスではまだ一度もサヨナラ打を打てていないが、今年こそ打つことができるか?
 
桑原選手はプチブレイクを果たした2014年に2度のサヨナラ打。2度目のサヨナラ打は当時難攻不落とされた巨人のマシソン投手からバットを折りながら放った一打だった。ちなみにこの日の試合を中継していたBS-TBSの野球中継終了のタイミングと奇跡的なシンクロを見せたことでも有名だ。
しかしもう5年間もサヨナラ打を打てていない。復活しつつある今年こそ、そろそろ3度目のサヨナラ打を期待したい。
 
今年から新4番、新主将佐野選手。ここまで2度のサヨナラ打はいずれも代打でのもの。今年は「4番・佐野恵太」として初のサヨナラ打に期待がかかる。
 
4位→3回
井手正太郎選手(2010年5月4日 広島戦)
       (2014年5月11日 ヤクルト戦)
       (2015年5月22日 阪神戦)
中村紀洋選手(2012年4月15日 巨人戦)
      (2013年6月30日 中日戦)
      (2013年8月20日 阪神戦)
トニ・ブランコ選手(2013年4月19日 中日戦)
         (2014年9月15日 中日戦)
         (2014年9月23日 阪神戦)
梶谷隆幸選手(2014年9月28日 巨人戦)
      (2015年4月2日 広島戦)
      (2017年8月23日 広島戦)
ホセ・ロペス選手 (2015年7月13日 巨人戦)
         (2016年7月12日 中日戦)
         (2016年9月18日 広島戦)
 
3回で5人が並んだ。
井手選手は決して多くない出番であるにもかかわらず、3回のサヨナラ打を記録。この数字が彼の持つ勝負強さを物語っている。
 
中村紀洋選手の1度目のサヨナラ打は「横浜DeNAベイスターズとして初めてのサヨナラ勝利となるツーランホームランだった。
 
梶谷選手の3度目のサヨナラ打は、伝説となっている「3試合連続サヨナラ」の2試合目のもの。明らかに体勢が崩されていたにもかかわらず鋭いライナーが右中間まで飛んで行く、そんな打球だった。彼のすごさがよくわかる一打でもある。
 
ロペス選手の3度目のサヨナラ打はチーム初めてのCS進出を大きく手繰り寄せるサヨナラスリーラン。あの一打で「本当にCSに行ける」という確信が生まれたので、個人的にはかなり印象深い一打だった。
 
2位→4回
倉本寿彦選手(2016年5月12日 中日戦)
      (2017年8月16日 中日戦)
      (2017年8月24日 広島戦)
      (2018年8月3日 広島戦)
宮﨑敏郎選手(2017年8月22日 広島戦)
      (2017年9月6日 ヤクルト戦)
      (2019年6月29日 広島戦)
      (2019年7月31日 ヤクルト戦)
 
4回で2人がランクイン。
 
倉本選手3年連続でサヨナラ打を放つなど、勝負強さは傑出している。こういった勝負強さは「WAR」などの指標に特別な影響を及ぼさないこともあり、特に指標マニアから評価されない(というよりはなから評価するつもりが無い)のが非常に残念。3年連続でサヨナラ打を打てる選手なんてそうはいないと思うのだが。
 
宮﨑選手は2017年、2019年とそれぞれ2度ずつサヨナラ打を放っている。1度打つと同じシーズンでもう一度放つ傾向があるのかもしれないので、そのあたりにも注目していきたい。ちなみに2017年は2度ともサヨナラホームラン、2019年は2度ともサヨナラタイムリーとなっている。
 
 
1位→6回
筒香嘉智選手(2012年8月25日 巨人戦)
      (2016年6月4日 ロッテ戦)
      (2016年7月22日 巨人戦)
      (2016年8月13日 広島戦)
      (2017年7月23日 巨人戦)
         (2019年9月4日 阪神戦)
 
 栄えある1位はやはりと言うべきか。ハマの大砲、筒香選手。キャリアハイとなっている2016年は3度のサヨナラ打を放っている。2016年7月のサヨナラ打は「3試合連続マルチホームラン」となるサヨナラホームラン。この一打は打球の弾道もすさまじく、ライナー性でライトスタンド中段まで飛び込むものだった。2016年7月といえば、筒香選手が月間16本のホームランを放った月。「神がかっている」とはこのことをいうのかなと思った。
また、現時点では日本でのラストのサヨナラ打となっている2019年のサヨナラ打。これも印象に強く残るものだ。打った瞬間、珍しくベンチに向かって雄叫びをあげた筒香選手の姿は、ベイスターズファンであればだれもが印象に残るものだろう。
 
 
 
というわけで、直近10年間のサヨナラを振り返っていった。
 やはり「4番はチームの顔なんだ」と認識させられる結果になった。
 
今年は筒香選手がいないベイスターズ。しかし、完全復活を期す梶谷隆幸選手、新助っ人、タイラー・オースティン選手、「3年連続ホームラン王を狙う」ネフタリ・ソト選手、「在籍6年目を迎えたベテラン」ホセ・ロペス選手、「2019年のサヨナラ男」大和選手宮﨑敏郎選手など、役者はそろっている。楠本泰史選手細川成也選手伊藤裕季也選手といった一気に飛躍を誓う選手たちもいる。
 
そして、筒香選手の正統後継者、「4番・レフト・主将」の看板を背負う「新たなチームの顔」佐野恵太選手が打線の中心となる。
 
今年は何回サヨナラ勝ちを見ることができるのだろうか。今から楽しみである。
 
以上

バファローズの「サヨナラ男」は誰だ!

6月19日、プロ野球開幕ということでひとまず日程が決まった。

今シーズンは野球を観ることができないのではという不安もあったが、ひとまず第一段階は突破したというところか。

開幕まではあと2週間と少し時間がある上、新型ウイルスはまだまだ予断を許さない状況。それでもこのニュースに喜びを隠せない状態の私です。
 
さて、そんな野球の醍醐味といえば何か。
「美しい放物線を描くホームラン」
「わかっていても打たれないストレート」
「『これぞプロ』と呼べる鮮やかな守備・走塁」
 
色々なものがあるが、「サヨナラ」というのも、醍醐味の一つではないだろうか。
今回から2回はその「サヨナラ」にまつわる内容で書いていくことにする。
1回目の今回は表題のとおり、オリックス・バファローズのサヨナラに関しての内容。
 
2010年〜2019年までの10年間でバファローズが記録したサヨナラ勝利の回数は何回か。ご存知だろうか。(ファンの方だと即答する方もいらっしゃるかもしれない。)
 
実は、合計で50回となっている。年ごとに書いていくと、
 
2010年→7回
2011年→8回
2012年→6回
2013年→2回
2014年→1回
2015年→4回
2016年→5回
2017年→6回
2018年→6回
2019年→5回
 
となっている。(間違っていたらすいません。)
80勝をあげ、近年最高のシーズンである2014年が1回のみというのはすこし意外だ。
 
では50回、誰の「打席」で起こったものなのかを回数が少ないほうからランキング形式で紹介していくことにする。
 
13位→1回
山崎浩二選手(2010年3月21日 楽天戦)
日高剛選手(2010年6月30日 楽天戦)
下山真二選手(2010年8月19日 楽天戦)
鈴木郁洋選手(2011年7月2日 ソフトバンク戦)
荒金久雄選手(2011年7月3日 ソフトバンク戦)
スンヨプ選手(2011年8月14日 西武戦)
山本和作選手(2013年5月9日 ソフトバンク戦)
高橋信二選手(2013年6月28日 楽天戦)
伊藤光選手(2014年5月17日 ソフトバンク戦)
小島脩平選手(2015年8月8日 西武戦)
中村一生選手(2016年5月14日 ソフトバンク
川端崇義選手(2016年7月31日 西武戦)
小谷野栄一選手(2017年4月27日 西武戦)
吉田正尚選手(2018年10月4日 ソフトバンク戦)
 
山崎選手のサヨナラは開幕2戦目、9回に同点に追いついた後にさらに攻め立てて満塁のチャンスを作り、ワイルドピッチで奪ったサヨナラ勝ち。
 
下山選手のサヨナラはホームランで決めたもの。この一打がプロでの最後のホームランとなった。
 
鈴木選手、荒金選手はこの年圧倒的な強さで優勝・日本一になったホークス相手に見せた2日連続サヨナラタイムリ「夏の陣」イベント開催中だったこともあり、大いに盛り上がった。
 
伊藤選手のサヨナラ打は、春の首位攻防戦で見せた犠牲フライ。2014年唯一のサヨナラ劇はこれだった。
 
7位→2回
T-岡田選手(2010年6月2日 中日戦)
     (2010年8月4日 西武戦)
後藤光尊選手(2010年9月26日 ロッテ戦)
      (2012年7月29日 日本ハム戦)
イデホ選手(2012年5月25日 広島戦)
     (2012年9月8日 日本ハム戦)
大城滉二選手(2018年4月12日 楽天戦)
      (2019年7月2日 ロッテ戦)
伏見寅威選手(2018年6月2日 巨人戦)
      (2019年5月2日 ロッテ戦)
中島宏之選手(2018年8月12日 ロッテ戦)
      (2018年9月1日 西武戦)  
 
T-岡田選手はブレイクした2010年に2回のサヨナラ打
1回目のサヨナラとなった6月2日の中日戦では、低めのフォークボールにほぼ片膝をつきながらスタンドへ運ぶ驚愕のパワーを見せつけたサヨナラ3ランホームランだった。(ちなみにこの試合は7点差をひっくり返した試合で、その仕上げがこの一打だった。)
ところが、この年以降は9年間で1度もサヨナラ打を打てていない。そろそろT-岡田選手が試合を決めるサヨナラ打を放つ場面が見てみたい。
 
後藤光尊選手の2010年に見せたサヨナラ打は豪快なサヨナラホームランだった。この一打は素晴らしい放物線もそうだが、彼のバット投げもまた印象に残る一打だった。
 
勝負強さを見せているのは、伏見選手。この2回のサヨナラはいずれも代打で登場し放ったサヨナラ打。ここ2年連続で放っていることもあり、3年連続でのサヨナラ打に期待がかかる。
 
5位→3回
後藤駿太選手(2015年4月7日 ロッテ戦)
      (2017年5月7日 日本ハム戦)
      (2017年5月31日 ヤクルト戦)
安達了一選手(2015年6月12日 阪神戦)
      (2015年7月31日 楽天戦)
      (2016年9月11日 ロッテ戦)
 
3回で並んでランクインしたのは、後藤駿太選手安達選手「群馬出身・ドラフト1位コンビ。
安達選手はなんとなく「終盤で決勝打を放つ」という私の勝手なイメージもあったことに加え、規定打席も5回到達とあって、それほど意外でもなかったが、後藤駿太選手はかなり意外だった。特段打率が高いわけでも、打席数が多いわけでもない。当然ながら、ヒット数も多くない。(2019シーズン終了時の通算打率は.225。また、規定打席到達回数は0回。通算安打数も352本。)ところが3回のサヨナラ打を放っているところはさすが「ドラフト1位、持っている男」というべきなのだろうか。
ただし、後藤駿太選手は2年、安達選手は3年サヨナラ打を放っていない。そろそろ、2人のサヨナラ打も見てみたいところだ。
 
 
3位→4回
赤田将吾選手(2010年4月20日 日本ハム戦)
      (2011年7月5日 楽天戦)
      (2011年8月9日 楽天戦)
      (2011年9月15日 楽天戦)
小田裕也選手(2016年4月13日 日本ハム戦)
      (2016年7月28日 ロッテ戦)
      (2018年5月10日 日本ハム戦)
      (2019年5月22日 ロッテ戦)
 
4回で2人がランクイン。失礼ながら、意外すぎる2人ではなかろうか。
赤田選手在籍2年で4回のサヨナラ打と抜群の勝負強さを見せつけた。特に2011年は楽天戦だけで3回のサヨナラ打。楽天ファンの方にはトラウマものだろう。
そして赤田選手以上に意外なのが、小田選手。入団して5年で通算113安打と決して強打の選手でも、レギュラーとして活躍する選手でもないのだが、4度のサヨナラを経験している。ちなみに2018年のサヨナラ劇は、相手キャッチャーの送球が小田選手のお尻に当たってランナーが帰ってくるという、「超」が付くほどの珍プレーだった。
 
その時の映像↓
(頭に「h」を付けると見れます。)
ttps://tv.pacificleague.jp/vod/pc/topics/sayonara/26508
 
思えば、2011年の大学野球選手権決勝戦でも、東洋大を優勝に導くサヨナラホームランを放ったりする経験もあり、いわゆる「持っている」選手なのかもしれない。
 
 
1位→5回
アーロム・バルディリス選手(2011年9月13日 楽天戦)
             (2011年9月20日 ソフトバンク戦)
             (2012年4月30日 西武戦)
             (2012年5月1日 ロッテ戦)
             (2012年10月3日 ロッテ戦)
ステフェン・ロメロ選手(2017年6月7日 阪神戦)
           (2017年6月9日 中日戦)
           (2017年8月1日 ソフトバンク戦)
           (2019年6月13日 中日戦)
           (2019年6月15日 阪神戦)
 
1位に輝いたのは、5回で並んだバルディリス選手ロメロ選手
バルディリス選手の初サヨナラとなった一打は、祖国の祖母が亡くなったことを知った直後に放ったもので、「この一打を祖母に捧げたい」という言葉とともに強く印象に残っている。
また、2012年には4月30日から5月1日にかけては「2日連続のサヨナラホームランを放つ」という記録も残した。これは日本プロ野球史でも10人しか達成していない非常にレアな記録である。
ロメロ選手は2017年にバファローズに入団。在籍3年間で5度のサヨナラ打を放っており、抜群の勝負強さを誇った。特に印象に残っているのは、2017年のソフトバンク戦。難攻不落、この年のパ・リーグMVP・正力松太郎賞に輝くサファテ投手から放ったサヨナラホームランだ。128キロのボールなので恐らくスライダーか大きく割れるカーブかと思われるが、それを一振りで捉えたロメロ選手の抜群の勝負強さはお見事だった。5時間を超える試合の決着をつける一打でだったこともあり、 強烈に印象に残るものだた。
 
 
というわけで、直近10年間のサヨナラを振り返っていった。意外な選手がランクインしていて、書きながら何度も驚いた。
 
今年はアダム・ジョーンズ選手アデルリン・ロドリゲス選手といった新加入組に加え、吉田正尚選手T-岡田選手といった生え抜き大砲たち、勝負強さを見せる大城滉二選手伏見寅威選手安達了一選手後藤駿太選手小田裕也選手もいる。若き仕事人、中川圭太選手やニュースター候補の頓宮裕真選手太田椋選手など、役者はそろっている。
今年は何回サヨナラ勝ちを見ることができるのだろうか。今から楽しみである。
 
以上

アルビレックス新潟 名(迷)助っ人列伝 part4

前回の続きです。前回までのリンクは下のとおり

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 今回がこのシリーズのラストです。

 

コルテース選手(DF 2015〜2016)
前年のキムジンス選手のドイツ移籍から苦しんでいた左サイドバック。その苦しみから脱却するために獲得した元ブラジル代表の左サイドバック。攻撃力に定評があり、背番号も7を背負い、相当な期待を掛けられていたが、クロスの精度が高いという感じでもなく、2015年は26試合出場していながら、アシスト数は「0」。同じ左サイドバックだった前野貴徳選手14試合の出場で5アシストと結果を残していた分、余計に期待外れ感があった。
2016年は開幕から2試合で3アシストと好スタートを切り、「いよいよ本領発揮か」と思われたが、その後は25試合出場でアシストは0という結果になり、結局平凡な成績に終わった。この時期の新潟攻撃陣に決定力が足りなかったこと、ポジショニングや連携に難があったとはいえ寂しい数字が並んだ。
退団後、ブラジルに復帰。グレミオに在籍することになったが、そこでレギュラーに定着するだけでなく、チームの南米王者に貢献する活躍。クラブワールドカップでも活躍し、名声を高めた。嬉しい反面、なんで新潟でこれができなかったのかと少しだけ恨んだ(笑)。
 
カリウ選手(FW 2016)
シーズン途中の3月、野津田岳人選手とともに新潟途中加入。しかし外国人枠の関係で出場機会が限られ、リーグ戦2試合出場0ゴール。また天皇杯横浜FMでは後半ロスタイムに決勝点のフリーキックを与えてしまうファールを犯すという結末で新潟を退団した。
ちなみになぜこの選手について書いたかというと、ゲーム「FIFA17」の能力値でラファエルシルバ選手とそん色のない数字が並んでいたうえ、スピードに関してはラファエルシルバ選手より上だったということがあまりにも衝撃的だったためである。FIFA17の能力査定者はどこを見ていたのかと疑いたくなるレベルだった。(持っている人は是非見ていただきたい。)
なお、筆者は(ゲーム内とはいえ、ラファエルシルバ選手をすぐに売り払いカリウ選手を主力として起用した。私の見る目の無さの象徴である。(笑)
 
 
 
(ここから3人については辛辣な言葉が並びます。)
 
ジャンパトリック選手(MF 2017)
レオシルバ選手の後釜候補として獲得したボランチ。ただし、人格・プロ意識・サッカー選手としての能力、全てがレオシルバ選手の超絶劣化版レオシルバ選手と同じ「人間」とは思えない。
「故障」で離脱しているのにもかかわらずインスタグラムでは元気に更新。仮病で練習をサボるという規律違反は起こすわ、少しでも活躍しようとする姿勢も見せないわで、5月に退団。これこそ「youは何しに日本へ?」状態だった。二度と来んな。
5月に退団した時には、この選手が新潟史上最悪の外国人選手だと思っていた。まさか、この後出てくる2人はそれ以上の悪童だったとは。
 
アゴガリャルド選手(MF 2017)
「10番」を任された攻撃型の選手。技術は間違いなく、たしかに上手かった。ただし、プロサッカー選手としての人格は最悪中の最悪だった。
まず5月頃にはジャンパトリック(敬称略)とともに規律違反を起こす。それでもチーム内で技術が一番高いこともあって、首脳陣や他の選手たちも我慢していた。しかし、守備はしない、練習はサボる、ある時の紅白戦では自らの苛立ちから、チームメイトを意図的に故障させようとするプレーをする。しかもそれが1度や2度ではないのだから驚きだ。結局9月に家族の事情という名目でブラジルに帰国。そのまま退団となった。
本職ではない1トップで起用されたり、チームが上向かないなどの面があったとはいえ、こんな選手がいてはチームが降格するのも当然だ。こんな選手は新潟に限らず、Jリーグ全体として2度と来てほしくない。個人的には新潟史上最悪の外国人はこの選手と思っている。
 
ホニ選手(FW 2017)
アゴガリャルドが「プロサッカー選手としての人格」が最悪なのであれば、この選手は「一人間としての人格」が最悪だった。
抜群のスピードを持ち、2017シーズンの新潟の攻撃の中心として活躍。32試合7得点の数字を残したが、チームはJ2に降格。とはいえ、この選手はよくやってくれたと思っていたし、翌シーズンもチームに残留するということで、頼れる戦力として構想に入っていくはずだった。
しかし2018年、来日後のメディカルチェックを終えた後のキャンプに合流せず、ブラジルに帰国。その後、クラブの合意を得ずに勝手に他クラブと接触し、契約新潟との雇用契約を結んでおきながら、二重契約を行うという人道に反した行動を執ってきたのだ。
その後、新潟に戻ることなく、何食わぬ顔でブラジルでプレー。クラブに落ち度があったという可能性はあるにしても、そもそも「契約を守らない」という人間として最悪レベルの行動をとってきたこの男には同情も擁護もしようがない。ジャンパトリック、チアゴガリャルド同様、Jリーグに2度と関わって欲しくない選手となった。
  
ドウグラスタンキ選手(FW 2017)
得点力不足によって最下位を独走していた新潟が白羽の矢を立てたのが、このフィジカルモンスター。この2年前に群馬に所属していたこともあり、救世主として期待がかかっていた。
仙台戦ではスーパーボレーシュートを決めるなどしていた。しかしながら技術不足は否めず、結局のところは得点力不足の解決には至らず。10試合2ゴールという結果で退団することに。
とはいえ、この年所属していた他3人の外国人がプレー以前の人間性に問題がありすぎたので、この選手の印象はさほど悪くない。(ハードルが低すぎる気もするが)
なお、現在はポルトガル1部パソスフェレイラに所属して、活躍をしているようだ。
 
アレックスムラーリャ選手(GK 2018)
湘南でプレー経験もあった、ブラジル人ゴールキーパー。もちろん、新潟史上初の助っ人外国人ゴールキーパーで、新守護神としての期待値も高かった。ちなみに湘南時代の名前は「アレックス・サンターナだったが、その後に「大きな壁」という意味の「ムラーリャ」という愛称が付き、登録名にしたとされている。なお、ブラジル代表歴あり。
ただし、プレー自体はそこまで圧倒的な力を見せたとは言えなかった気がする。当時の新潟守備陣にかなり問題が多かったのもあるが、正直いって同じチーム内の大谷幸輝選手と比べても能力が上回っているかと言われると微妙なところだったという印象。確かに反応の速さはあったが、他は特段圧倒的な力があったような記憶は無かったし、わざわざ外国人枠を使ってまでの選手かというと微妙だったような気も。(事実、終盤戦は大谷選手に守護神の座を明け渡していた。)
とはいえ、その状況でもチームの輪を崩すような行動を取ったり、練習をサボったりをしたりせずに最後まで戦い続けてくれたのは、好印象。特に前年が最悪の人間ばかりだっただけに。
 
ターレ(FW 2018)
元U20ブラジル代表の大型FW。
前年、人間性最悪の奴らばかりだったのに、「ピッチ外に難あり」という評判のこの選手を獲得したときには流石に驚かされた。しかし、彼は前評判とは異なり、チームの輪を乱したりするような行動を執ったりするような人間ではなかった。むしろ、思い通りに先発で出れない時でも練習から手を抜かずに戦い、ベンチからでもアピールを続ける姿は好印象すら与えた。
キャンプの時はかなり体重オーバーな感じだったが、春先にはしっかり絞れてきてたので、もっと先発で使ってあげてれば、結果を残していたのではないかと今でも思う。
35節の岡山戦では戸嶋祥郎選手との連携で決勝点を奪う活躍もあった。しかしながら、シーズン通算で34試合4ゴールと期待値ほどの成績は残せずに退団する。それでも、パスセンス、ポストプレーのうまさはJ2では反則レベルだった。誰もが、ブラジルで活躍してくれることを期待していたはずだ。
しかしご承知の通り、2019年6月、ブラジル国内でバイク事故に遭い、そのまま帰らぬ人に。前年Jリーグに、新潟に所属していたということもあり、そのニュースは衝撃を与えた。
 
ブルーノメネゲウ選手(FW 2018)
2016年にセレッソで半年在籍、かなり活躍しており、当時のJ2サポーターから「反則」と言われた選手だったので、かなり期待していた。しかし、スタメンはおろかベンチにも入ることはほとんどなく、夏に同じカテゴリーの横浜FCにレンタル移籍。当然ながら、新潟に復帰することなどなく、そのまま退団。本当に訳のわからない補強策の一つとなってしまった。当時のフロント・現場の迷走ぶりが窺える。
ただ、この選手は「開幕前に獲得したけど、思ったよりフィットしなくて試合に出れなかった」なので、まだ100歩、いや、10000歩譲ってわかる。(ダメなんだけど)
次に紹介する選手はもっと訳がわからなかった。
 
ヘイス選手(FW 2018)
このシーズンの7月、札幌を「海外移籍のため」という理由で退団したヘイス選手。ところが9月、なぜか新潟が獲得した。
札幌時代は「ケガが多いが結果も残す」といういう印象だったが、新潟では(当然ながら)フィットするまでに時間が少なすぎたこともあり、そもそも出場機会が無かった。9月加入ということもあり、「さすがに来シーズンも残留させるつもりで獲得したんだろう」と思っていたが、普通に退団した。なんで取ったのか、よくわからないままだった。何を考えていたんだ、フロント。
 
カウエ選手(MF 2018〜2019)
J3降格降格危機に瀕していた新潟にやってきたブラジル人ボランチ。フィジカルとボール奪取に定評があったが、大宮にはフィットすることができず、出場機会を得られず、新潟に移籍してきた。
新潟では長所であるフィジカル、ボール奪取能力を存分に活かし、加入してすぐに定位置を奪う。守備崩壊が続いていた新潟の守備力を改善させ、J3降格の危機から救い出した。また、シュートも想像していたよりうまく、40節・熊本戦ではスーパーボレーを決めるなどしていた。
2019年にはチームの副キャプテンに就任。(その後、シーズン途中での加藤大選手の移籍でキャプテンに就任)
開幕からチームを牽引していたが、
・展開力というところに難があったこと
吉永一明監督のサッカーへの適応が徐々に遅れてきたこと
などから、ボランチの定位置を高木善朗選手に奪われるようになる。さらに、秋山裕紀選手の台頭もあり、終盤はほとんど試合に絡めず。
2020年も当初は新潟残留となっていたが、1月に契約解除に伴い新潟を退団。最初はその決断に反対するサポーターも多かったが、ボランチの定位置争いをするであろうゴンサロ・ゴンザレス選手のプレーを見ていると、「確かに出場機会はなさそうだな」と思わされてしまった。ただし、いい選手であることは間違いないので、フィジカル系ボランチに困っているJリーグクラブの各関係者の方、獲得を検討してみてはいかがだろうか。
 
パウロン選手(DF 2019)
192センチの長身が武器のセンターバック。ただし、札幌栃木などにも在籍していたが、怪我が多く、フルシーズン活躍した試しがなかったことから、獲得を疑問視する声は多かったと思われる。
実際、新潟では2試合出場にとどまり、その2試合も「交代出場からすぐに失点」・「2点差リードから大逆転負けに絡む」など散々で、不完全燃焼のまま退団することに。
 
フランシス選手(FW 2019)
爆発的な加速力を持つスピードスター。そのスピードはJ2では反則級で、スピード勝負に持ち込めば、わかっていても止められないという感じだった。またシュートも上手く、「この体勢から枠内に蹴り込むの!?」というシーンも多かった。体幹の強さがうかがい知れた。
8節・岡山戦でデビューすると途中出場ながらいきなり2ゴールを挙げる活躍。21節・大宮戦ではカウエ選手の縦パスに反応して裏へ抜けだし、決勝点。27節・琉球ではハットトリックの活躍でサポーターの心をつかんだ。ただし、それ以降は得点を奪うことができていなかった。加えて、スピード勝負以外になると仕掛けが単純だったりしたことから、J2のDF陣に攻略法が見つけられてしまった感じはあり、若干不安が残る中でシーズンを終えていた。
2020年1月、もともと所属していたブラジル・ボダフォゴ本田圭佑選手の所属先とは違うボダフォゴ)から復帰要請があったことから、新潟を退団。
 
サムエルサントス選手(DF 2019)
スピードに定評のあったサイドプレイヤー。しかしながら、カウエ選手レオナルド選手フランシス選手シルビーニョ選手の壁に阻まれ、助っ人外国人5番手の印象はぬぐえていなかった。出場すれば流れを変えてくれている印象だったが、4選手の壁を崩すほどのインパクトは残せず、4試合0ゴールという数字を残して新潟を退団した。それでも、4連敗と泥沼連敗地獄の再来を予感させていた中で迎えた17節・岐阜戦で先発出場し、連敗脱出に貢献してくれたことは忘れてはならない。苦しいときはチャーハンを食べて、今後のキャリアも頑張ってほしい。(わからない人は「サムエルサントス チャーハン」で検索を推奨。)
 
レオナルド選手(FW 2019)
2018年に鳥取J3得点王に輝いていた選手。ブラジルの名門中の名門・サントスで将来を期待されていた選手だったので、能力は高いだろうと思われていたが、新潟移籍当初は苦しんだ。前線からの守備を覚えられず、チームの攻撃スタイルもカウンター中心だったことからなかなか持ち味を発揮できず。6節・徳島戦から8節・岡山戦に至ってはベンチにすら入れなかった。
しかし、吉永一明監督就任後に状況は一変する。前線で固定され、攻撃スタイルもカウンター一辺倒でなくなったことから、持ち味のシュート精度の高さが発揮されることに。ペナルティエリア内でボールを受けると、かなりの高確率でシュートを枠内に入れてきた。シュートのうまさについては、新潟史上最高レベルなのではないかと思っている。特段、スピードがあるわけでも、圧倒的なフィジカルの強さがあるわけでもない(強いことは強いが、「圧倒的」ではない)レオナルド選手がJ2得点王に輝いたのは、間違いなくシュート精度の高さによるものだ。
特に9月・10月は圧巻の活躍で、チームの上昇に大きく貢献。通算28ゴールを決め、J2得点王に輝き、オフに浦和に移籍。約3億円とも言われる移籍金を残してステップアップしてくれたのは、決して裕福とはいえない地方クラブの新潟にとっては本当にありがたい限りだ。
ちなみに日本国籍取得を目指しているそうだが、今のペースでステップアップしていけば、25歳くらいで欧州移籍、そしてブラジル代表も夢ではないのではないかと思っている。将来の選択は慎重に進めてもらいたいところだ。
 
このシリーズ、以上となります。
素晴らしい活躍をしてくれた選手もいれば、なかなか活躍できなかった選手、人として終わっている奴もいましたが、新潟の歴史には欠かすことのできない「外国人選手」
これからもどんな選手がやってくるのか、楽しみにしていきたいです。
 
 
以上