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アルビレックス新潟 名(迷)助っ人列伝 part4

前回の続きです。前回までのリンクは下のとおり

 

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 今回がこのシリーズのラストです。

 

コルテース選手(DF 2015〜2016)
前年のキムジンス選手のドイツ移籍から苦しんでいた左サイドバック。その苦しみから脱却するために獲得した元ブラジル代表の左サイドバック。攻撃力に定評があり、背番号も7を背負い、相当な期待を掛けられていたが、クロスの精度が高いという感じでもなく、2015年は26試合出場していながら、アシスト数は「0」。同じ左サイドバックだった前野貴徳選手14試合の出場で5アシストと結果を残していた分、余計に期待外れ感があった。
2016年は開幕から2試合で3アシストと好スタートを切り、「いよいよ本領発揮か」と思われたが、その後は25試合出場でアシストは0という結果になり、結局平凡な成績に終わった。この時期の新潟攻撃陣に決定力が足りなかったこと、ポジショニングや連携に難があったとはいえ寂しい数字が並んだ。
退団後、ブラジルに復帰。グレミオに在籍することになったが、そこでレギュラーに定着するだけでなく、チームの南米王者に貢献する活躍。クラブワールドカップでも活躍し、名声を高めた。嬉しい反面、なんで新潟でこれができなかったのかと少しだけ恨んだ(笑)。
 
カリウ選手(FW 2016)
シーズン途中の3月、野津田岳人選手とともに新潟途中加入。しかし外国人枠の関係で出場機会が限られ、リーグ戦2試合出場0ゴール。また天皇杯横浜FMでは後半ロスタイムに決勝点のフリーキックを与えてしまうファールを犯すという結末で新潟を退団した。
ちなみになぜこの選手について書いたかというと、ゲーム「FIFA17」の能力値でラファエルシルバ選手とそん色のない数字が並んでいたうえ、スピードに関してはラファエルシルバ選手より上だったということがあまりにも衝撃的だったためである。FIFA17の能力査定者はどこを見ていたのかと疑いたくなるレベルだった。(持っている人は是非見ていただきたい。)
なお、筆者は(ゲーム内とはいえ、ラファエルシルバ選手をすぐに売り払いカリウ選手を主力として起用した。私の見る目の無さの象徴である。(笑)
 
 
 
(ここから3人については辛辣な言葉が並びます。)
 
ジャンパトリック選手(MF 2017)
レオシルバ選手の後釜候補として獲得したボランチ。ただし、人格・プロ意識・サッカー選手としての能力、全てがレオシルバ選手の超絶劣化版レオシルバ選手と同じ「人間」とは思えない。
「故障」で離脱しているのにもかかわらずインスタグラムでは元気に更新。仮病で練習をサボるという規律違反は起こすわ、少しでも活躍しようとする姿勢も見せないわで、5月に退団。これこそ「youは何しに日本へ?」状態だった。二度と来んな。
5月に退団した時には、この選手が新潟史上最悪の外国人選手だと思っていた。まさか、この後出てくる2人はそれ以上の悪童だったとは。
 
アゴガリャルド選手(MF 2017)
「10番」を任された攻撃型の選手。技術は間違いなく、たしかに上手かった。ただし、プロサッカー選手としての人格は最悪中の最悪だった。
まず5月頃にはジャンパトリック(敬称略)とともに規律違反を起こす。それでもチーム内で技術が一番高いこともあって、首脳陣や他の選手たちも我慢していた。しかし、守備はしない、練習はサボる、ある時の紅白戦では自らの苛立ちから、チームメイトを意図的に故障させようとするプレーをする。しかもそれが1度や2度ではないのだから驚きだ。結局9月に家族の事情という名目でブラジルに帰国。そのまま退団となった。
本職ではない1トップで起用されたり、チームが上向かないなどの面があったとはいえ、こんな選手がいてはチームが降格するのも当然だ。こんな選手は新潟に限らず、Jリーグ全体として2度と来てほしくない。個人的には新潟史上最悪の外国人はこの選手と思っている。
 
ホニ選手(FW 2017)
アゴガリャルドが「プロサッカー選手としての人格」が最悪なのであれば、この選手は「一人間としての人格」が最悪だった。
抜群のスピードを持ち、2017シーズンの新潟の攻撃の中心として活躍。32試合7得点の数字を残したが、チームはJ2に降格。とはいえ、この選手はよくやってくれたと思っていたし、翌シーズンもチームに残留するということで、頼れる戦力として構想に入っていくはずだった。
しかし2018年、来日後のメディカルチェックを終えた後のキャンプに合流せず、ブラジルに帰国。その後、クラブの合意を得ずに勝手に他クラブと接触し、契約新潟との雇用契約を結んでおきながら、二重契約を行うという人道に反した行動を執ってきたのだ。
その後、新潟に戻ることなく、何食わぬ顔でブラジルでプレー。クラブに落ち度があったという可能性はあるにしても、そもそも「契約を守らない」という人間として最悪レベルの行動をとってきたこの男には同情も擁護もしようがない。ジャンパトリック、チアゴガリャルド同様、Jリーグに2度と関わって欲しくない選手となった。
  
ドウグラスタンキ選手(FW 2017)
得点力不足によって最下位を独走していた新潟が白羽の矢を立てたのが、このフィジカルモンスター。この2年前に群馬に所属していたこともあり、救世主として期待がかかっていた。
仙台戦ではスーパーボレーシュートを決めるなどしていた。しかしながら技術不足は否めず、結局のところは得点力不足の解決には至らず。10試合2ゴールという結果で退団することに。
とはいえ、この年所属していた他3人の外国人がプレー以前の人間性に問題がありすぎたので、この選手の印象はさほど悪くない。(ハードルが低すぎる気もするが)
なお、現在はポルトガル1部パソスフェレイラに所属して、活躍をしているようだ。
 
アレックスムラーリャ選手(GK 2018)
湘南でプレー経験もあった、ブラジル人ゴールキーパー。もちろん、新潟史上初の助っ人外国人ゴールキーパーで、新守護神としての期待値も高かった。ちなみに湘南時代の名前は「アレックス・サンターナだったが、その後に「大きな壁」という意味の「ムラーリャ」という愛称が付き、登録名にしたとされている。なお、ブラジル代表歴あり。
ただし、プレー自体はそこまで圧倒的な力を見せたとは言えなかった気がする。当時の新潟守備陣にかなり問題が多かったのもあるが、正直いって同じチーム内の大谷幸輝選手と比べても能力が上回っているかと言われると微妙なところだったという印象。確かに反応の速さはあったが、他は特段圧倒的な力があったような記憶は無かったし、わざわざ外国人枠を使ってまでの選手かというと微妙だったような気も。(事実、終盤戦は大谷選手に守護神の座を明け渡していた。)
とはいえ、その状況でもチームの輪を崩すような行動を取ったり、練習をサボったりをしたりせずに最後まで戦い続けてくれたのは、好印象。特に前年が最悪の人間ばかりだっただけに。
 
ターレ(FW 2018)
元U20ブラジル代表の大型FW。
前年、人間性最悪の奴らばかりだったのに、「ピッチ外に難あり」という評判のこの選手を獲得したときには流石に驚かされた。しかし、彼は前評判とは異なり、チームの輪を乱したりするような行動を執ったりするような人間ではなかった。むしろ、思い通りに先発で出れない時でも練習から手を抜かずに戦い、ベンチからでもアピールを続ける姿は好印象すら与えた。
キャンプの時はかなり体重オーバーな感じだったが、春先にはしっかり絞れてきてたので、もっと先発で使ってあげてれば、結果を残していたのではないかと今でも思う。
35節の岡山戦では戸嶋祥郎選手との連携で決勝点を奪う活躍もあった。しかしながら、シーズン通算で34試合4ゴールと期待値ほどの成績は残せずに退団する。それでも、パスセンス、ポストプレーのうまさはJ2では反則レベルだった。誰もが、ブラジルで活躍してくれることを期待していたはずだ。
しかしご承知の通り、2019年6月、ブラジル国内でバイク事故に遭い、そのまま帰らぬ人に。前年Jリーグに、新潟に所属していたということもあり、そのニュースは衝撃を与えた。
 
ブルーノメネゲウ選手(FW 2018)
2016年にセレッソで半年在籍、かなり活躍しており、当時のJ2サポーターから「反則」と言われた選手だったので、かなり期待していた。しかし、スタメンはおろかベンチにも入ることはほとんどなく、夏に同じカテゴリーの横浜FCにレンタル移籍。当然ながら、新潟に復帰することなどなく、そのまま退団。本当に訳のわからない補強策の一つとなってしまった。当時のフロント・現場の迷走ぶりが窺える。
ただ、この選手は「開幕前に獲得したけど、思ったよりフィットしなくて試合に出れなかった」なので、まだ100歩、いや、10000歩譲ってわかる。(ダメなんだけど)
次に紹介する選手はもっと訳がわからなかった。
 
ヘイス選手(FW 2018)
このシーズンの7月、札幌を「海外移籍のため」という理由で退団したヘイス選手。ところが9月、なぜか新潟が獲得した。
札幌時代は「ケガが多いが結果も残す」といういう印象だったが、新潟では(当然ながら)フィットするまでに時間が少なすぎたこともあり、そもそも出場機会が無かった。9月加入ということもあり、「さすがに来シーズンも残留させるつもりで獲得したんだろう」と思っていたが、普通に退団した。なんで取ったのか、よくわからないままだった。何を考えていたんだ、フロント。
 
カウエ選手(MF 2018〜2019)
J3降格降格危機に瀕していた新潟にやってきたブラジル人ボランチ。フィジカルとボール奪取に定評があったが、大宮にはフィットすることができず、出場機会を得られず、新潟に移籍してきた。
新潟では長所であるフィジカル、ボール奪取能力を存分に活かし、加入してすぐに定位置を奪う。守備崩壊が続いていた新潟の守備力を改善させ、J3降格の危機から救い出した。また、シュートも想像していたよりうまく、40節・熊本戦ではスーパーボレーを決めるなどしていた。
2019年にはチームの副キャプテンに就任。(その後、シーズン途中での加藤大選手の移籍でキャプテンに就任)
開幕からチームを牽引していたが、
・展開力というところに難があったこと
吉永一明監督のサッカーへの適応が徐々に遅れてきたこと
などから、ボランチの定位置を高木善朗選手に奪われるようになる。さらに、秋山裕紀選手の台頭もあり、終盤はほとんど試合に絡めず。
2020年も当初は新潟残留となっていたが、1月に契約解除に伴い新潟を退団。最初はその決断に反対するサポーターも多かったが、ボランチの定位置争いをするであろうゴンサロ・ゴンザレス選手のプレーを見ていると、「確かに出場機会はなさそうだな」と思わされてしまった。ただし、いい選手であることは間違いないので、フィジカル系ボランチに困っているJリーグクラブの各関係者の方、獲得を検討してみてはいかがだろうか。
 
パウロン選手(DF 2019)
192センチの長身が武器のセンターバック。ただし、札幌栃木などにも在籍していたが、怪我が多く、フルシーズン活躍した試しがなかったことから、獲得を疑問視する声は多かったと思われる。
実際、新潟では2試合出場にとどまり、その2試合も「交代出場からすぐに失点」・「2点差リードから大逆転負けに絡む」など散々で、不完全燃焼のまま退団することに。
 
フランシス選手(FW 2019)
爆発的な加速力を持つスピードスター。そのスピードはJ2では反則級で、スピード勝負に持ち込めば、わかっていても止められないという感じだった。またシュートも上手く、「この体勢から枠内に蹴り込むの!?」というシーンも多かった。体幹の強さがうかがい知れた。
8節・岡山戦でデビューすると途中出場ながらいきなり2ゴールを挙げる活躍。21節・大宮戦ではカウエ選手の縦パスに反応して裏へ抜けだし、決勝点。27節・琉球ではハットトリックの活躍でサポーターの心をつかんだ。ただし、それ以降は得点を奪うことができていなかった。加えて、スピード勝負以外になると仕掛けが単純だったりしたことから、J2のDF陣に攻略法が見つけられてしまった感じはあり、若干不安が残る中でシーズンを終えていた。
2020年1月、もともと所属していたブラジル・ボダフォゴ本田圭佑選手の所属先とは違うボダフォゴ)から復帰要請があったことから、新潟を退団。
 
サムエルサントス選手(DF 2019)
スピードに定評のあったサイドプレイヤー。しかしながら、カウエ選手レオナルド選手フランシス選手シルビーニョ選手の壁に阻まれ、助っ人外国人5番手の印象はぬぐえていなかった。出場すれば流れを変えてくれている印象だったが、4選手の壁を崩すほどのインパクトは残せず、4試合0ゴールという数字を残して新潟を退団した。それでも、4連敗と泥沼連敗地獄の再来を予感させていた中で迎えた17節・岐阜戦で先発出場し、連敗脱出に貢献してくれたことは忘れてはならない。苦しいときはチャーハンを食べて、今後のキャリアも頑張ってほしい。(わからない人は「サムエルサントス チャーハン」で検索を推奨。)
 
レオナルド選手(FW 2019)
2018年に鳥取J3得点王に輝いていた選手。ブラジルの名門中の名門・サントスで将来を期待されていた選手だったので、能力は高いだろうと思われていたが、新潟移籍当初は苦しんだ。前線からの守備を覚えられず、チームの攻撃スタイルもカウンター中心だったことからなかなか持ち味を発揮できず。6節・徳島戦から8節・岡山戦に至ってはベンチにすら入れなかった。
しかし、吉永一明監督就任後に状況は一変する。前線で固定され、攻撃スタイルもカウンター一辺倒でなくなったことから、持ち味のシュート精度の高さが発揮されることに。ペナルティエリア内でボールを受けると、かなりの高確率でシュートを枠内に入れてきた。シュートのうまさについては、新潟史上最高レベルなのではないかと思っている。特段、スピードがあるわけでも、圧倒的なフィジカルの強さがあるわけでもない(強いことは強いが、「圧倒的」ではない)レオナルド選手がJ2得点王に輝いたのは、間違いなくシュート精度の高さによるものだ。
特に9月・10月は圧巻の活躍で、チームの上昇に大きく貢献。通算28ゴールを決め、J2得点王に輝き、オフに浦和に移籍。約3億円とも言われる移籍金を残してステップアップしてくれたのは、決して裕福とはいえない地方クラブの新潟にとっては本当にありがたい限りだ。
ちなみに日本国籍取得を目指しているそうだが、今のペースでステップアップしていけば、25歳くらいで欧州移籍、そしてブラジル代表も夢ではないのではないかと思っている。将来の選択は慎重に進めてもらいたいところだ。
 
このシリーズ、以上となります。
素晴らしい活躍をしてくれた選手もいれば、なかなか活躍できなかった選手、人として終わっている奴もいましたが、新潟の歴史には欠かすことのできない「外国人選手」
これからもどんな選手がやってくるのか、楽しみにしていきたいです。
 
 
以上