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今年はオリックスが面白い

今年のオリックスのことをダラダラと話します。


・攻撃

ここまでのオープン戦を見ていると、盗塁企図が非常に多いです。オープン戦ということもあるでしょうが、今年のオリックス、積極的に脚を使う野球をコンセプトにしているのでしょうね。


実は、去年から脚を使っていくスタイルは少しずつ出ているんですよね。過去3年の盗塁企図数を下に記します。


2016シーズンの盗塁企図数は154(成功104失敗50)

2017シーズンの盗塁企図数は56(成功33失敗23)

2018シーズンの盗塁企図数は136(成功97失敗39)


2016シーズン、一見するとすごく良く見えますが、このうち半分は糸井選手が1人で稼いでいます。ちなみに糸井選手はこの時の盗塁王でしたね。


2017シーズンは話にならないレベル。2桁盗塁が1人も居ないなんてことは、あってはならないことです。チーム打率が3割超えとかなら別ですが、当然ながらそういうわけではないので、単純に機動力がないだけのチームでした。


しかし、昨シーズンは企図数を大幅に増やしています。

さらに、安達選手・福田選手・大城選手・小田選手の4人が2桁盗塁を決めています。さらにロメロ選手が7盗塁、吉田正尚選手が3盗塁を決めるなど、特定の1人だけではなく「チーム全体として走る意欲」が出ていたシーズンと言えます。

さらに今年から、西村新監督が就任し、より強く盗塁への意欲を見せています。オープン戦でもそれは明らかです。

足のスペシャリストを育成するために、佐野選手を一軍に帯同させ、代走で出場→盗塁という流れも多く見られています。さらにセンターに定着しつつある19歳 西浦選手が積極的に盗塁を仕掛けています。失敗を恐れないチーム作りが徐々に出来てきているのがわかります。


盗塁だけではありません。1つ先の塁を狙う姿勢も明らかに強く現れています。スリーベースヒットの増加はそういったところにも見えるのではないでしょうか。ここまでのオープン戦でも、福田選手や西浦選手、若月選手や後藤駿太選手といった選手たちがスリーベースヒットを放っています。

「オープン戦だから」

「非公式戦だとアウトになってもそれほど大きな影響がないから」

「相手の守備も力をセーブしているから」


こういった理由も確かにあるでしょう。しかし、オープン戦でやらないことを公式戦でできるのかと言われたら、まず出来ないですから。

エンドランの多用も1つ先の塁を狙う姿勢の表れです。今までのオリックスを見てて、あれだけエンドランを決められるチームだと思ってませんでした。これが公式戦でも見れたらと思うと、ニヤニヤが止まらないというものです。


成功体験が自信をつけ、公式戦で活かされてくる。だから、オープン戦だろうとガンガン走ったり、1つ先の塁を狙う姿勢を見せ、成功体験を増やしていけばいいんです。対戦相手だって「今年のオリックスは走ってくるぞ」と思ってくるでしょう。そうなれば最高です。打者との勝負に集中できなくなるので、甘い球も増えてくる。そうなれば、元々持っている長打力がさらに活かされます。

さらにその警戒をかいくぐって仕掛け、成功すれば、シングルヒット1本、場合によっては、内野ゴロや外野フライでも得点を奪えるので、打者も負担が減ります。これほどいいことはありません。


昨シーズン、得点力不足に苦しめられたオリックス。しかし、脚を使う姿勢が出てきていたのも事実。その姿勢を今年はさらに昇華させ、より効果的な脚の使い方をすること。それが得点力の大幅アップへの近道と言えるでしょう。


・投手

今年の開幕先発ローテーションは新時代の到来を予感させるものになりそうです。

開幕投手は山岡投手(23)、そこから東明投手(29)、榊原投手(20)と続きます。アルバース投手(33)が4戦目に投げ、山本由伸投手(20)、松葉投手(28)と続く予定です。

※カッコ内は開幕時の年齢


どうですかこの投手陣

20代ばかりですよ。榊原投手と山本由伸投手に至っては20歳ちょうど。理想的な世代交代を見せつけてくれます、我らがバファローズ

さらにここにはいませんが、田嶋投手も若いですし、山﨑投手もいます。小林投手もアピールしてますし、ディクソン投手の離脱すらプラスに変えてしまうのではないかと思ってしまう若き力が2019バファローズの見所です!


山岡投手には、とりあえず15勝してもらいたいところです。持っている能力を考えたら、15勝できない方がおかしいわけで。150キロを超えるストレート、キレ・変化量ともにトップクラスのスライダー、細身の体にもかかわらず完投もできるスタミナ。搭載しているエンジンが強力なバファローズ投手陣の中でも、1つ抜けてます。

東明投手は4年前の2桁勝利の再現を期待したいですね。ケガもあって、あの頃のように150キロを出すというのは難しいですが、投球術とランナーを出しても動じないメンタルの強さがありますから。真の復活のシーズンとして欲しいところです。

榊原投手と山本由伸投手の20歳コンビはどれだけ勝利を重ねられるでしょうか。2人ともボールの球威にはかなり定評がありますからね。榊原投手はまずプロ初勝利を!そしてそこからの躍進を!

山本由伸投手はシーズン通して最低でも10勝はして欲しいところですね。将来的には日本のエースになる逸材ですから。

アルバース投手は心配することもないです。テンポのいいピッチング、抜群の制球力は今年も健在でしょう。

2012ドラフトの1位松葉投手、そろそろ殻を破りましょう。今年こそドラ1の力、見せる時です!


リリーフ陣は盤石ですね。

離脱していた近藤投手もファームで復帰登板をしたとのことですから、今年も質量ともにリーグトップクラスのリリーフ陣を形成してくれそうです。ここに関しては心配していません。



攻守ともに新時代到来のバファローズ。今年はかなり面白いチームになりそうです!



以上