3回前から始めたドラフト予想。
ちなみに前回以前の記事はこちら
kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com
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今回は
補強ポイント
①即戦力内野手
②将来有望な先発左腕候補
オフの補強が奏功し、シーズン途中までは激しい優勝争いを繰り広げたマリーンズ。終盤に集団での新型ウイルス感染もあって失速し、優勝こそ逃したが、間違いなく来年に活きる経験をした。
そんなマリーンズだが、
①外野はかなり層が厚いが、対して内野の層は薄いということ
②先発投手陣に1人速球派左腕がいるといいかということ
この2つの印象を抱いた。
今回のドラフトでは1位で早大・早川投手を指名することがほぼ間違いなしとのこと。地元の木更津総合出身で、甲子園3回出場という実績もあり、まさに地元が産んだスター候補。競合は不可避だが、ここは何としても獲っておきたいところ。
ここで改めて戦力を確認してみる。
現状、外野はかなりの層の厚さを誇る。レギュラー格の荻野選手、マーティン選手、福田秀平選手、菅野選手がいて、清田選手や角中選手と言ったベテランが脇を固め、藤原選手や和田選手、高部選手といった超有望株もアピールを続ける。ベテラン・中堅・若手それぞれ力があり、このオフでの補強は特段必要なさそうに思える。
しかし内野はレギュラー陣と控え組とでかなり力の差があるように見える。また、ショートに関しては、レギュラーの藤岡選手でさえも.220台の打率ではさすがに厳しすぎる。もう27歳なので特段若いわけではないのもネック。
捕手陣は田村選手や佐藤選手がいて、守備型の柿沼選手もいる。3人とも20代と言うこともあるので、「今すぐに即戦力を!」と言うほどではない。
投手陣は、先発には美馬投手をはじめ、石川投手や岩下投手、二木投手もいて、右肘手術をした種市投手も来年の中盤戦には戻ってくる。右腕に関しては5枚しっかり揃っている。しかし左腕は小島投手と中村投手くらい。チェンウェイン投手もいるが、来年36歳なので過度な期待は禁物。また、小島投手も中村投手も技巧派タイプ。やはり速球派左腕が1枚は欲しいところか。たしかに早川投手1位指名にするのも頷ける。
仮に早川投手の抽選でアタリを引き当てれば、「左腕の先発型速球派」は補強完了と言っていい。2位以降で内野の即戦力を狙うことになりそう。
逆に早川投手の抽選を外した場合については、1位を内野の即戦力を1枚獲ってから2位以降で左腕の先発型速球派を狙う必要がありそう。
早川投手を獲得したの場合
この場合、2位以降で取れそうな内野の即戦力としては、三菱自動車岡崎・中野選手やJFE東日本・峯本選手、東北福祉大・元山選手、亜大・矢野選手あたりか。
中野選手・峯本選手は共に左の好打者タイプ。中野選手はショート、峯本選手はセカンドとポジションもかぶらず、しかも守備も安定している。もしうまく両獲りでもしようものなら一気に内野のレベルは上がるはずだ。
元山選手や矢野選手については、以前書いたドラゴンズ編のところで記載したとおり、走攻守三拍子揃ったショートストップ。
ただし、矢野選手についてはこの秋の成績が良くなく、評価を落としているかもという声も。(ちなみに同じくプロ注目、国学院大のショート小川選手も同様とのこと。)
早川選手を逃した場合
内野手で1位指名しないと取れないレベルとなると、中大・牧選手か
(近大・佐藤選手は本指名で競合必至のため、ここでは考えないことにします。)
また、2位以降で取れそうな左腕の先発型速球派となると、JX-ENEOS・藤井投手や東海REX・松向投手あたりか。即戦力ではなく育成するつもりであれば、静岡商・髙田投手あたりもいいかもしれない。
ちなみに全く補強ポイントとは関係ないが、個人的にマリーンズに指名してほしい選手が1人いる。浦和実・豆田投手だ。ストレートはMAX143キロだが、その数字を全く感じさせない質を持っている。とにかくノビてくる。
豆田投手は2年夏で浦和学院打線を9回2安打で完封したことで一気に注目をされたが、この試合で投げていたストレートの質に衝撃を受けた。
名伯楽・吉井投手コーチがいるマリーンズであれば、かなり育つのではないかと個人的に期待している。
補強ポイント
①即戦力の投手
②西川選手の後釜候補となる俊足外野手
2004年~2018年にかけて、連続Bクラスはゼロ。15年間でAクラスは11回、うち優勝は5回。まさに黄金期を築き上げたファイターズ。その原動力は投手力にあった。
その投手力に綻びが生じている。先発としてイニングを稼げる日本人投手は有原投手、上沢投手くらい。さらにクローザーは秋吉投手の不調もあって固定できず。苦しい台所事情が続いた。加えて、有原投手は今後のメジャー移籍の可能性が消えていない。
それもあってか、今回のドラフトでは1位に苫小牧駒澤大・伊藤投手の指名を公言。他球団で指名しそうなチームも今のところは見当たらず、道産子の大物がファイターズ投手陣の救世主としてやってくることはほぼ間違いなさそうだ。
とはいえ、伊藤投手だけではまだ足りないはず。2位以降ではどんな投手を指名してくるのか。
個人的に見てみたいのは、八戸学院大・大道投手。MAX150キロのストレートはもちろんのこと、ウイニングショットになる大きなチェンジアップは打者泣かせになるかもしれない。また、個人的にはすごく好きな投球フォームなので、ぜひプロで見てみたい。
また、星槎道都大・河村投手はファイターズに合いそうな気がする。192センチの大型右腕で、それでいてまだまだ細身ということで、「しっかりとした筋肉が付いたらどうなるのか」という興味がわくタイプだ。
ファイターズはダルビッシュ投手や大谷投手といった長身の投手が活躍する土壌があるように思える。(上沢投手やファイターズ移籍後に大きく成長した杉浦投手も長身だ。)この河村投手もファイターズならと期待させられる。
一方、野手を見ると西川選手の後継者候補がやや不安か。少なくとも、西川選手以上の足を持つ外野手は今のチームにはいない。将来的に「1番・センター」を任せられる選手を1人獲っておくべきだと思っている。そうなると注目は中大・五十幡選手や獨協大・並木選手だ。
2人とも超が付くほどの快足で、「今、日本プロ野球界で一番速い」と評されるほどのホークス・周東選手をも上回るほどの走塁力になるのではないかと期待できる。また、西川選手よりも肩は強いという印象で、センターでも安心して守らせることができるのではないか。
補強ポイント
①とにかく「振れる」野手
②一芸を持った野手
今シーズンも期待を裏切り続けたバファローズ。
とにかく打てない印象は今年も変わらなかった。
特に僅差のここぞでのチャンスで打てない選手が多い。打てないだけならまだしも、「強く振る」こともできてない印象がある。
チーム打率、得点圏打率自体はそこまで悪くないが、誤解を恐れずに言うと「大差がついた時に荒稼ぎしている」「勝っている場面では打っている」という印象。
(一応、根拠も挙げておくことにします。以下のリンク、「UC打率」というところです。)
また、野手については「まとまり」「即戦力性」を重視すぎてなのか、明確な武器を持った選手が少ない印象。最近は佐野選手やモヤ選手の出現でまだよくなってきたが、もっと「一芸を持った選手」がいてもいいのではないかと思う。
そんなバファローズだが、1位指名では近大・佐藤選手を指名することを公言。長打力は周知のとおり。逆方向にもかなり飛ばせるし、「身体能力の高さ」「豪快に振り抜くスイングの強さ」という明確な武器もあるので、補強ポイントであることは間違いない。この指名は競合必至だとしても当然ともいえる。
一方、クジを外した場合には「ポジション関係なくいい選手を上から」という方針とのこと。
ただ、明らかに今のチームは野手が力不足であるはず。
投手も決して安泰ではないが、山本投手・山岡投手・田嶋投手という軸がいて、若手が多く出てきているので、そこまで悲観しなくていい。とにかく強い個性を持った野手を指名していかないと、この先も強くなることは無いだろう。
というわけで、徹底的に野手を紹介していく。
1位指名・佐藤選手を獲得できた場合
2位以降で獲得できるかもしれない野手では、中大・牧選手、JFE東日本・今川選手、中大・五十幡選手、獨協大・並木選手あたり。
(牧選手は本当にうまくいかない限り、2位までは残っていない気がするが・・・。)
牧選手と今川選手については「強く振る」「特筆するべき長打力」という明確な武器がある。今のバファローズには圧倒的に足りていない能力を持った2人だ。
五十幡選手や並木選手は「圧倒的な走力」というこれまた明確な武器がある。最近、佐野選手がスタメン起用されることが増えたが、その際に代走で盗塁が期待できそうな選手がいなくなるのが難点だった。五十幡選手、並木選手はその問題を解消できる選手だ。
1位指名・佐藤選手を獲得できなかった場合
とりあえずハズレ1位には明石商・来田選手か中大・牧選手、JFE東日本・今川選手のよう「振れる選手」を確保することが最優先。まずこの3人のうち誰かを指名し、最悪でも1人は確保しておきたい。
また、バファローズは2位指名が一番最初、要は「13番目の選手を獲得できる」というメリットがあるので、とにかくハズレ1位のところも強気でいってほしいところ。上手くいけば、上記の3人のうち2人を両獲りできるかもしれないので、ここの戦略は大事だ。
また、履正社・小深田選手を3位ないし、4位あたりで取れると最高の展開だろう。この選手もかなり振れる。顔から漂う大物感がたまらない。
そして個人的にバファローズが獲るべきだと思うのは、独立リーグ・群馬ダイヤモンドペガサスの速水選手だ。
189センチ102キロという体格を持ったキャッチャーで、魅力はその体格から繰り出す圧倒的な長打力。スイングは豪快・圧巻そのもので、ヤンキースの大砲、アーロンジャッジ選手になぞらえて、「和製アーロン・ジャッジ」という異名があるほど。
この選手の個性は間違いなくプロでも人気が出るはず。キャッチャーではあるが、一塁手への転向の可能性も含めて、指名してほしい選手だ。
とにかくバファローズに求めることは、「一芸を持った選手と振り切れる選手を獲りまくれ!」ということだ。
今回でドラフトシリーズは終了。
今回のドラフトは例年以上に判断が難しいところだが、各球団どんな判断をしていくのか。
注目のドラフトは10月26日、午後5時開始予定です。
以上