もう9月も後半。激しい優勝争いやCS争い、個人タイトル争いなどありましたが、もう半月後にはドラフト会議があり、オフの戦力補強などにも目を向けないといけない時期になってきています。
そこで、今回からは12球団別の「自分が考える」最優先補強ポイントを考えながら、どのような補強戦略を取っていくかを自分なりに予想していこうと思います。
なお、順番としては2018年シーズンのセ・リーグ最下位 タイガースから始まり、パ・リーグ最下位だったイーグルス、セ・リーグ5位 ドラゴンズ・・・と言った形で進めていくことにします。
(まだ2019シーズンの順位が確定してないので)
最優先補強ポイント→中軸を担える即戦力野手
タイガースは投手陣に定評があります。
まず先発には西投手や青柳投手、秋山投手や岩貞投手や高橋遥人投手などの力のある投手が多くいます。加えて、望月投手が来年は覚醒しそうな予感です。藤浪投手もこのまま終わるはずがないです。助っ人勢を見ても、ガルシア投手がいます。今年は不完全燃焼でしたが、来年は復活してくれるのではないかと思います。メッセンジャー投手の引退でより自覚も芽生えてくるでしょうし。
リリーフを見れば、抑えの藤川投手や左の中継ぎの能見投手の年齢は気になるところですが、岩崎投手や守屋投手、島本投手といった投手も実績を積んでいること、さらにジョンソン投手などの外国人投手も強力です。なので、FAで誰か取るとかはなさそうです。(能見投手や藤川投手の後継候補は必要になりそうですが)
そうなると、やはり打線の方が問題です。昨年のドラフトで近本選手、木浪選手を指名し、見事にレギュラーに定着しました。捕手にはリーグ屈指の好選手、梅野選手がいますし、ファーストにはマルテ選手がいます。恐らく来年も残留するでしょう。サードの大山選手も今年の成績では満足など到底していないはずです。
このようにコマ自体は揃っています。しかし、今紹介した選手の中で「中軸」を打っているのは何人いるでしょうか。大山選手は4番を打っていましたが、万が一このままの成績が続いてしまうようでは4番は張れないでしょう。マルテ選手も4番としてはちょっと物足りないかなと言う印象。できれば5番、6番あたりに置いておきたいタイプの選手です。
そして何より、今年も3番には38歳の糸井選手・5番には42歳の福留選手という打線を見る機会が多かった印象です。さすがにそろそろ世代交代をしていかないといけないはずです。(現在は糸原選手が5番を打っていますが、来年は1年間通じてということはさすがに考えにくいでしょう。)
チームはCS争い中ですが、このまま行くと、2年連続Bクラスです。今の戦力を考えても、即戦力野手が必要な状況のはずです。
(9/30追記 なんと最終盤に6連勝で大逆転でのAクラス、CS進出を果たしました。自分の見る目のなさを痛感させられました 笑)
そうなると、今年の補強ポイントは「中軸を担える即戦力野手」といったところでしょうか。加えて、ドラフトでもできれば即戦力かつ長打を期待できる野手が欲しいところです。
そうなると、今年のオフはどうするのか。
1番手っ取り早い方法としては、スワローズからFAする可能性のあるバレンティン選手の獲得でしょうか。左中間・右中間が広い甲子園でも関係なく、多くのホームランを期待できる選手です。日本人枠であることもプラス材料です。しかし、ただでさえ守備に不安のあるタイガースに(肩は強いが)守備にかなりの不安があるバレンティン選手となると、凄まじい守備難になってしまう恐れがあります。それこそ外野が広い甲子園を使用するタイガースとなると、ちょっと不安の方が大きいです。そこに目を瞑ってでも取りに行くかどうかが注目されます。(そもそもFA宣言しないかもしれませんが)
ドラフトに絞って考えて行くと、どうやらドラフト1位には明治大の森下投手や星稜高校の奥川投手を指名するとのことですのですが、「ハズレ1位」では東邦高校の石川選手を取りに行くかもしれません。数年後に中軸を担えるということを考えると、ありえそうかなと。
1位で森下投手や奥川投手が取れてしまった場合は、石川選手はほぼ諦めないといけない状況になりますので、その場合は2位で即戦力の野手を。
1位に石川選手を指名できた場合は2位には能見投手や藤川投手の後継候補としてリリーフタイプの即戦力を1枚取るということが考えられそうです。
(そもそも森下投手や奥川投手は本来の最優先補強ポイントとしてはズレている気もしますが・・)
では即戦力野手は2位ないし3位以下以下で取ることになりますが、そこまでに残っていそうな選手でとなると、国際武道大の勝俣選手やパナソニックの片山選手、法政大の安本選手あたりは長打が期待できるタイプの選手ですので、そこを取りに行くかもしれません。
最優先補強ポイント→岸投手の後釜候補となる先発投手
イーグルスは昨年のドラフトで指名した野手勢が1軍で活躍することが多かったですね。辰巳選手や渡邊佳明選手、太田選手や小郷選手といった選手たちが一軍を経験し、辰巳選手、渡邊選手、太田選手はレギュラーに定着したといっていいでしょう。さらにこのオフにも即戦力野手(主に捕手)を取るとの噂があります。お金のあるチームは違いますね。
しかし、私としては最も最優先補強ポイントは「先発投手」なのではないかと思います。
今シーズンの先発投手陣を見てみると、則本投手・岸投手が故障でフルで出られず、辛島投手や石橋投手が奮闘しましたが、「うまくいけば完投」するようなイニングイータータイプの投手ではないこともあり、規定投球回に到達した投手は1人。安樂投手や藤平投手も伸び悩み続けており、実はかなりのネックなポジションとなっています。
さらに、岸投手の年齢(この12月で35歳)を考えると、そろそろ後釜を考えていくが必要があるかと。
FA権を行使しそうな先発候補を見てみると、ライオンズの十亀投手やカープの野村投手がいます。ですが、さすがに「後釜」となるとちょっと違うかなと。
そうなると、ドラフトで後釜候補を取りに来るでしょう。
ドラ1は大船渡高校の佐々木投手でしょう。地元東北、163キロの話題性、投手としての計り知れないポテンシャル。取らない理由がないです。しかし競合が必至です。しかし、ドラフトのくじ運、12球団屈指のイーグルスなので、サラッと獲得しそうですね。(笑)
では、そのくじ運を使えずに外した場合は誰を狙うか。プロ志望届をまだ出してないのでなんとも言えませんが、創志学園の西投手なんかは取りに行っても面白そうですよね。タイプ的には岸投手の後継というより則本投手の後継って感じですが。
あとは興南高校の宮城投手なんかもいいですよね。これもまた岸投手の後継という感じではないのでどうなんだって感じですが。左投手の速球派が先発がいないので、いいと思うんですが・・。(松井投手が先発挑戦する場合は別ですね。)
岸投手の後継候補として取るということであれば、立教大の田中投手やJFE西日本の河野投手もいいです。2人とも左腕ですが。
タイプとしては、四死球が少なく、比較的三振も取れる。150キロオーバーをガンガン投げ込みタイプではないですが、直球にキレがあり、緩急も使える。左右の違いはあれど、まさに岸投手の後継候補と言えるのではないでしょうか。
とりあえず、2チーム書いてみましたが、なかなか難しいですね。(笑)
ドラフト関連の記事を書いている方は凄いんだなと改めて感じさせられました。自分ももう少し知識を付けとかないと・・。
以上