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「継続路線」を選択したアルビレックス新潟が補強すべき5つのポイントを考える(Part1)

J1復帰を目指した2021シーズン、前半戦こそ13戦無敗などもあり、J1昇格争いに絡んでいたが、後半戦にかけて徐々に失速。結果として6位でシーズンを終え、今年も昇格を果たすことができなかったアルビレックス新潟

2年間チームを率いたアルベルト監督が退任(12月10日、FC東京の監督に就任が発表された)し、松橋力蔵コーチが監督に就任した。

アルベルト元監督の下で築き上げたポゼッションサッカーは、確実にチームに浸透してきた。2020シーズンと2021シーズンの成績を比較したのが、以下の数値。

(データは「Football LAB」さんより引用)

 

2020シーズン

14勝15分13敗 勝点57 55得点55失点

1試合平均シュート本数 13.1本

1試合平均シュート成功率 9.8%

1試合平均被シュート本数 9.8本

1試合平均被シュート成功率 12.9% 

1試合平均ボール支配率 55.7%

 

2021シーズン

18勝14分10敗 勝点68 61得点40失点

1試合平均シュート本数 12.4本

1試合平均シュート成功率 11.3%

1試合平均被シュート本数 8.9本

1試合平均被シュート成功率 10.2%

1試合平均ボール支配率 61.3%

 

1試合平均のシュート本数は2020年を下回ったが、それ以外の数値は軒並み成長を見せている。特にボール支配率は5%以上も増加し、ポゼッションサッカーがより高いレベルでチームに浸透していることが見受けられる。

 

とはいえ、いくら質が向上しても、J1昇格を逃してしまったということもまた事実。

松橋監督就任ということで継続路線を進むことは間違いないだろう。そんな松橋アルビ内容に伴った結果を得るために、個人的に補強が必要だと思う「5つのポイント」を2回に分けて述べていこうと思う。

 

①長身かつ積極的にシュートを打てるエゴイスティックなFW

今シーズン、「4-2-3-1」のシステムを採用し続けたアルビレックス。1トップで主に起用されたのが

鈴木孝司選手(179センチ)

谷口海斗選手(177センチ)

の2人。2人ともシュート決定率は16%~17%と悪くはない。が、シュート本数が少ない。(鈴木選手は出場時間2103分で53本、谷口選手は出場時間2295分で80本)

J2得点王のルキアン選手ジュビロ磐田)は出場時間3464分で161本、得点ランク2位のピーターウタカ選手京都サンガFC)は出場時間3413分で176本ということを考えると、明らかに少ない。チームスタイルの違いがあるとはいえ、やはり1トップに入る選手には多くのシュートを撃ってほしいと個人的には思う。

さらに言うと、鈴木選手・谷口選手の2人とも180センチ以下ということで、サイズに若干の不安があり、空中戦についてあまり期待できない。加えて鈴木選手は多少ケガがちなところもあり、選手層としても不安がある。

理想なのは新外国人選手だが、入国制限もあっていつ合流できるか分からない上、日本の気候やサッカーに合うかどうかも不安な点だ。Jリーグ経験者という意味では190センチのルカオ選手松本山雅FC)や188センチのイスマイラ選手京都サンガFC)、187センチのクレーベ選手横浜FC)あたりを狙えると面白いか。

日本人で考えると、190センチの木下康介選手浦和レッズ)や180センチかつスピードもある藤尾翔太選手セレッソ大阪、2021シーズンは水戸ホーリーホック期限付き移籍)といった、「J1では出場機会が少なそうな有望株」を狙ってほしいところだ。

 

②ローテーションを可能とする「2人目のトップ下」

今シーズン、トップ下として先発出場を果たしたのが高木善朗選手のみだったという事実が選手層の薄さを示している。全試合出場 13得点14アシストJ2リーグ アシスト王」という残した成績の凄さがそうさせたということもあるが、それでも普通はほかの選手が多少なりとも出てくるもの。被ファール数はJ2で断トツの多さだったことを考えると、「よくケガをしなかったな....」という印象を持ったと同時に、「高木選手がケガしてたらチームはどうなってたんだ?」というところも気になってしまう。

「高木選手と同等以上の選手をもう1人獲ってこい!」というのはなかなか難しいが、少なくとも高木選手の負担を軽減できるくらいの「2人目のトップ下」は獲って欲しいところだ。

個人的に注目しているのは中島賢星選手(FC岐阜)。2021シーズンはJ3リーグを戦う岐阜で主力として活躍。2021年3月のJ3ベストゴールとなった長距離フリーキックを叩き込むシーンなどを見ても、才能は間違いない。このオフに岐阜を契約満了で退団することが決まっており、フリーで獲得できるのも大きなメリットだ。ただ、主力として活躍していた上、まだ25歳と若いのに、突然契約満了で退団するというところを見ると、何か事情があるのかが少し気になるが…。

可能性としてはあまり高く無さそうだが、船山貴之選手(ジェフ千葉)もフリーで獲得できる選手の中ではかなりのハイレベルな即戦力だ。シュートがうまくゴールも狙える上、セットプレーのキッカーとしても期待できるキックの精度を持ち併せる。高木選手の負担を軽減できるだけでなく、定位置争いを展開することもできるだけの選手だ。2022シーズンで35歳という年齢がネックだが…。

そして「まあないだろうな」とは思うが、マリノス指導者である松橋監督のコネクションを活かして、天野純選手(横浜F・マリノス)がレンタルでも獲得できたらこの上ない補強になる。左足の精度の高さはJリーグ全体で見てもトップクラス。加えて走行距離もかなりのもので、「走れるファンタジスタ」という感じだ。マリノスでは先発出場の機会を失いつつあり、途中出場が多くなっているが、まだまだやれる選手のはず。J2のアルビレックスに来ることはないだろうが、ダメ元でもいいのでオファーを出してみてほしい選手だ。

 

今回はここまで。3つ目~5つ目については、Part2にて紹介することとする。

 

以上