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「アルベルト監督続投」はアルビレックス新潟を高みへ誘うか。そのために必要な補強ポイントを考える。(FW・MF編)

11月24日、アルビレックス新潟はアルベルト・プッチ・オルトネダ監督の続投を発表。

www.albirex.co.jp

 

今シーズンここまで37試合消化し、14勝14分9敗勝ち点566位

直近2シーズンの成績が16位、10位とJ1昇格争いに絡むことすらできなかったことを考えると、ここまでの成績は「かなり良い」ものと考えている。

 

今シーズンはボールを支配するサッカーを目指し、キャンプから取り組んできた。

まだまだ好不調の波は激しく、相手に全くチャンスを与えずに圧倒する試合もあれば、簡単に失点を喫する試合もあり、やきもきすることも多々あるが、本格的なスタイルの変革元年と言うことを踏まえれば、これくらいは「想定内」というもの。

ボール支配率で相手に劣る試合はかなり少なくなり、相手のチャンスを少なくすることはできるようになってきた。その上で、自分たちのシュートチャンスも多く作れるようになってきている。

少なくとも、「中途半端にボールを持っているだけでシュートには持ち込めず、奪われてカウンターを喰らってばかりだった」今までの新潟では考えられないことだ。(「2018シーズンの鈴木政一政権を忘れるな」と思われる方もいらっしゃるだろうが、あのときは言うほどシュートを打てていないので、今シーズンとは違うと思っている。)

 

加えて、「ショートカウンターをやりません」というわけではなく、時と場合によってはショートカウンターもしっかり使い分けるという柔軟性もあるので、攻撃のバリエーションは日増しに増えている印象。

 

とはいえ、ここまでの36試合で50得点。最初の5試合で13得点を奪っていたが、この時期をイレギュラーとして考えて除外とすると、31試合で37得点。決して多くはない。せっかくシュートチャンスを多く作れるようになっているということを考えると、「活かしきれていない」印象は強く残る。

 

「多くのパスをつなぎ、ボールを支配し、相手を圧倒する」魅力的なサッカー。その土台部分はかなり高いレベルでできるようになってきているので、

 

①「チャンスを決めきれる前線のタレント力」

②より高いレベルでボール奪取・決定機を生み出すための「中盤のスケールアップ」

③安易な失点をしないための「守備ラインのさらなる安定感」

 

この3つを2021シーズンではいかにして補うか。素人考えだが、考えていくことにする。(『練習あるのみ』という考えはなしで。)

 

①「チャンスを作り、決めきれる前線のタレント力」

・現在チームに在籍するFW陣について

鄭大世選手渡邉新太選手矢村健選手田中達也選手の4人。ここに来年は、昌平高校から小見洋太選手が加入する。

とはいえ、レンタル加入中の鄭大世選手が来年も新潟にいてくれるかは不透明。指揮官が代わった清水エスパルスから、復帰要請が来る可能性も十分ある。

渡邉新太選手もまた、

・守備もできる

サイドハーフもこなせる

というその能力の高さから、J1クラブからオファーが来る可能性があり、油断はできない。FW陣の補強は必至だ。

 

・個人的な補強対象

まず考えられるのは外国人選手の獲得だ。今のスタイルであれば、前線には「圧倒的なスピードなどの個人能力」というよりも「キープ力があり、周りを活かせ、いざとなればシュートも撃てるタイプ」を置きたいか。できれば、185センチ以上ある、フィジカルに強みのある外国人FWが求められる。国内からと言うことであれば、ツエーゲン金沢のルカオ選手福島ユナイテッドFCのイスマイラ選手あたりはすごく合うイメージ。

では日本人では誰がいるか。個人的に見てみたいのは、FC東京原大智選手大分トリニータの知念慶選手だ。

原選手は、191センチの体躯を持ち、フィジカルの強さを持つ。また、2019年にはJ3得点王にも輝くなど、シュートも上手い。加えてまだ21歳という若さだ。今年は所属するFC東京でも出場機会を得ており、ここまではJ1で24試合に出場して、3ゴールを奪っている。しかし、ほとんどは途中出場で、出場時間自体はそこまで多くない。将来のエース候補である原選手の将来を考えて、「レンタルで確実に出番が増える新潟に武者修行」ということになっても、さほどおかしな話ではない。

知念選手は現在川崎フロンターレからトリニータにレンタル移籍中の25歳。ただ、今シーズンも期待されたほどの活躍はできておらず、ここまで23試合3ゴール。フロンターレは来シーズンACL出場も控えており、補強してくることは確実。知念選手の出番が約束できるかと言われると微妙なところだ。

とはいえ、177センチとサイズはやや劣るが、それを感じさせないフィジカルの強さシュートのうまさがあり、活かさない手はないはず。フロンターレトリニータといった、技術力の高いチームで揉まれてきた選手なので、新潟にもきっと合うはずだ。このまま埋もれてしまうのは惜しい。

 

 「中盤のスケールアップ」

・現在チームに在籍する中盤陣について

現在主力として活躍するのは

サイドハーフ本間至恩選手中島元彦選手ロメロフランク選手大本祐槻選手、(堀米悠斗選手渡邉新太選手

トップ下→高木善朗選手ロメロフランク選手、(本間至恩選手

ボランチ島田譲選手福田晃斗選手、(中島選手堀米選手

※()内はサブポジション

 

来シーズンにはJFAアカデミー福島から三戸舜介選手が入ってくる。163センチと小柄だが、テクニカルなタイプでドリブルの切れ味も鋭い。サイドハーフとしての起用となるだろう。また、ユースから小田奏選手も昇格することになるだろう。この選手はボランチがメインだ。配球力の高さに定評がある、これもまたテクニカルタイプだ。

既存選手では、トップ下、ボランチをこなす秋山裕紀選手もこのまま終わっていく選手ではない。来シーズンこそ主力になってほしい。

とはいえ、中盤陣も決して安泰ではない。

本間選手は恐らくJ1クラブだけでなく、海外からもオファーが来ることが予想される。あれほどの才能を、海外含めた他クラブが放っておくとは思えない。

中島選手セレッソ大阪からの育成型期限付き移籍中なので、普通に考えれば復帰要請が来るだろう。(セレッソは監督交代が正式に決定。横一線の定位置争いが始まる。)

島田選手もV・ファーレン長崎からのレンタル移籍での加入。もしV・ファーレンがJ1昇格を果たそうものなら、J1で戦うための選手層拡大のために、手倉森監督あたりが「戻ってこい、島田!」と言い出してもおかしくない。

福田選手も11月に全治7か月の大ケガを負っている。調整期間も含めたら、復帰は来年7月以降と考えるべきだろう。やはりキツすぎる。

 

・個人的な補強対象

必要と思われるのは、

①決定機を多く生み出せるトップ下候補

②いざとなった時には個で打開できるサイドハーフ

③ボール奪取力に定評のあるボランチ

だろう。

 

決定機を多く生み出せるトップ下候補既存戦力ではパサータイプが多い。できれば、自らシュートを撃ってゴールを奪えるタイプが欲しいところ。特にここ最近は、クロスの際に中に入る選手が少ないというシーンが多くなってきた(恐らく常識外れの疲労のため。)ので尚更思うところ。

矢村健選手を2トップ気味のトップ下(セカンドトップ)で起用してもいいかもしれないが、矢村選手はあくまでも「FW」として使ってほしいところなので、ここでは考えないことにする。)

個人的に獲得してほしいと思う選手としては、鹿島アントラーズ白崎凌兵選手

今シーズンはケガも多く、なかなか出場機会を得ることができていないが、エスパルスアントラーズでも実績を残している選手。本職はサイドハーフだが、ボランチもこなせる万能性に加え、強力なミドルシュートも併せ持つので、かなり重宝できる選手のはず。

2016シーズンにはJ2で戦ったエスパルスチーム最高本数のスルーパスを出すなど、スペック的にはトップ下で見てみたい選手ではあるのだが。

年齢は現在27歳。今後のことを考えれば、「ゲームチェンジャー」としてというよりも、「スタメンで出場」していきたいと思ってもおかしくないはず。

 

 

個で打開できるサイドハーフとしては、基本的にはスピードのある外国人選手が獲得できるといい。今のチームにはゲームチェンジャーになれそうな選手が不足しているように思う(本来は大本選手にその役割を任せたいところだが、彼もまた90分走り回れるスタミナがあるだけに、その使い方は勿体ないという思いもある。)。1人、スピードスタータイプの助っ人がいると、戦術・起用法に幅が出るのではないかと思うのだが・・。

もし日本人であればFC東京の宮崎幾笑選手あたり見てみたい。元々新潟ユース出身であることもあるので、そろそろ戻ってきてほしいという思いもある。加えて、来シーズンからFC東京U23チームの廃止が決定済み。宮崎選手の出場機会を考えると、移籍が最善策のように思える。まだ23歳という若さを考えれば、獲得の価値はあると思う。

 

 

ボランチは、島田選手と福田選手が軸、ゴンサロゴンザレス選手も控えている状況ではあるが、決して安泰ではない。先述のとおり、島田選手はレンタル移籍中で、福田選手は来シーズン中盤まで不在。ゴンサロゴンザレス選手もまた、来シーズンいるかどうかはわからない。やはり補強は必須だ。

ボール奪取能力に定評のあるボランチには、FC町田ゼルビアの佐野海舟選手を推したい。今シーズンの試合を見ていて、佐野選手のボール奪取能力、セカンドボールの回収能力の高さは本当に素晴らしいと感じていた。しかもまだ20歳と若く、伸びしろもかなりある。アルベルト監督の指導で、配球・ボール奪取能力・セカンドボール回収全てが高次元な「超万能型ボランチになってほしい逸材だ。(資金力のあるゼルビアがそんな簡単に手放すとは思えないが。)

ちなみに、鹿島アントラーズのレオシルバ選手が今期で契約満了するらしいが、獲得はあるのだろうか。少しだけ期待しておきたい。

 

 

今回はここまで、DF・GK編は次回書くことにする。

 

(12月3日追記→DF・GK編、書きました。リンク貼ります。)

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

 

以上