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2020 オリックス・バファローズ 展望 野手陣編

前回は投手陣の展望を書いたが、今日は野手陣の展望を書いていくことにする。

(投手編は以下のリンクのとおりなので、良かったらご覧ください。)

 

kka2b-sportswokataritai.hatenablog.com

 

  

捕手陣

本命  若月選手

対抗  伏見選手 頓宮選手

控えから     飯田選手 松井雅人選手

頼れるベテラン  山崎勝己選手

 

まずは捕手陣から

若月選手にはリードを含めた守備面はもちろんだが、とにかく打つことを期待している。打率1割台ではさすがに正捕手としての起用はしづらいというもの。最低でも.230は欲しいところ。逆方向にも強い打球が打てるわけで、打撃センスがあるのは明白。あとはどれだけ実際の試合で発揮できるか。

考えてみれば、かつての正捕手・伊藤光選手もプロ5年目の2012年までは本当に打てなかった(2011年.156、2012年.201)が、6年目の2013年に.285の成績を残したことで、正捕手の地位を築いた。若月選手にも同様の成長曲線を期待している。

 

対抗には伏見選手頓宮選手。伏見選手は勝負強い打撃、頓宮選手は一発長打が期待できるパワーと、2人ともバッティング面に光るものがある選手だ。伏見選手は昨シーズンも捕手と出場していたので、投手陣の特徴は分かっているはず。その分、頓宮選手より優位な立ち位置にいる。ただし、頓宮選手のパワーは試合で見たくなるものがある。2人の「打てる捕手」が若月選手の地位を脅かす

 

松井雅人選手飯田選手は「もう少し打てれば」という印象が強い。経験値はあるし、単純な守備力で言えば若月選手と比べても差は少ないはず。ただし若月選手と比べても打てなさすぎるか。しかしながらこの春季キャンプで、松井選手が打撃でもアピールしているので、もしかしたらベンチ入り、うまくいけばスタメンの座も狙えるかもしれない。

 

山崎勝己選手は頼れるベテラン枠。困った時にこの人の存在が控えているのは、チームにとって大きい。ファームでは多くの若手投手がこの人のリードで成長を遂げている。今年もそういった役割を期待していきつつ、1軍に絡んで欲しい。

 

 

一塁手

本命  モヤ選手

対抗  T-岡田選手 中川選手

控えから  白崎選手 ロドリゲス選手

 

続いて一塁手

本命はモヤ選手。2019シーズン途中からバファローズに加入した2メートルオーバーの「THE・大砲」。2019シーズンは10本のホームランを放ったが、打率は.250を切るなど確実性には欠けていた。しかし今シーズンはキャンプから好調を維持している。熾烈な外国人枠の争いがモチベーションを挙げる要因になっているようだ。守備には不安があるが、それに目を瞑っても使いたくなるほどのパワーは魅力的。6番辺りに居るとかなりの脅威だ。

対抗はT-岡田選手中川選手

T-岡田選手一発長打という魅力がある。また、一塁守備もモヤ選手に比べるとかなり上手い。だが、2018シーズン・2019シーズンと2年連続で不完全燃焼。今年ダメならトレードすらあり得るほどの瀬戸際の立ち位置だ。年齢も32歳ともう若くない。キャンプでは調子がいいようで、昨年に比べると、スムーズにバットが出ている。もう一度レギュラーを掴むことができるか。

中川選手バッティングも守備もレギュラークラスだが、一塁を守る選手としては長打力が足りないか。また、今年はサードをメインで考えられているようなので、あくまでもファーストはモヤ選手とTー岡田選手揃って不調になった場合のみと考えたい。

ロドリゲス選手白崎選手もいるが、ロドリゲス選手は守備力にかなりの不安がありそう。また、白崎選手は「当たれば飛ぶが、確実性にかなりの難がある」打撃力に問題がある。2人とも一塁でレギュラーを掴むことは考えづらい。

 

 

 

二塁手

本命  福田選手

対抗  西野選手

控えから 山足選手 白崎選手

 

二塁手編。

ここには4人の名前を書いたが、本命は福田選手だろう。2019シーズンは吉田正尚選手と共に規定打席に到達(チームで2人だけ)。走塁面では30盗塁を決め、守備でも及第点。チームが推し進めている機動力野球を行う上ではこの選手はやはり欠かせないだろう。問題は打率だ。2019シーズンの打率は.250と上位打線を任される選手としては打てなさ過ぎた。「四球>三振」という数値があったとはいえ、さすがに打率が.250でホームランも1,2本の選手は上位打線では起用しづらい。最低でも「打率.280 出塁率.360」は目標にしてもらいたいところだ。

対抗は西野選手だ。ケガが多く、2019シーズンも複数回の戦線離脱を味わった。実力は間違いなく、チームが好調だった8月は「2番・西野選手」が打線のキーだった。サードもできるが、今年はサードの争いがかなり激しいこともあり、セカンド一本で戦うことになりそう。福田選手からレギュラーを奪えるとしたらこの選手しかいない。

山足選手は、まずは守備固めと代走から信頼を掴むシーズンになりそう。印象に残る一打(2018年はソフトバンク・千賀投手からホームラン、2019シーズンは5月の楽天戦での決勝スリーベースヒット)があるのであまり目立っていないが、2年連続1割台と即戦力での活躍が求められる社会人卒にしてはかなり打撃に難がある。レギュラーを掴むには打撃が最大の課題になるが、その打撃を見せるためにも、守備と走塁から出番を待ちたいところ。

白崎選手二塁手はあくまでもオプションとして。キャンプでは内野全てを守っているので、レギュラーとしては考えられていなさそうな気もするが、ユーティリティーとして起用される感じか。

 

三塁手

本命  中川選手

対抗  宗選手 勝俣選手

控えから  白崎選手  ロドリゲス選手  小島選手

 

大混戦の三塁手争い

 筆者的には本命は中川選手。2019シーズン、この選手が現われなかったら打線はどこまで悲惨になっていたか分からないと思うほど、この選手の存在感は大きかった。まさに「職人」という言葉がピッタリくる選手だ。今年は「1番・福田選手 2番・中川選手」という打線が有力視されているようだが、この選手なら2番でもこなせそうと思わせてくれる選手だ。守備力も水準以上あり、現段階では「2番・三塁手 中川選手」で行きそうな気配だ。(個人的には「2番強打者説」を推したいが)

対抗には宗選手勝俣選手を置く。

宗選手は2019シーズン終盤に1番打者として起用されるケースが多くなってきた。それまで主に1番打者を打ってきた福田選手と比べると圧倒的に長打力があり、出塁率も高かった。このオフにはウインターリーグに参戦し大活躍するなど、今シーズンにかける意気込みは相当なモノ。身体能力の高さはすでに証明済み。問題はその身体能力を活かせるかだったが、この2020シーズンは完全開花しそうな気配だ。(ただ、個人的には外野で見てみたい選手だと思っている。)

勝俣選手はルーキーだったので、ここに入れるのはどうかなと思っていたが、キャンプを見る限りかなりの即戦力だ。直前のリーグ戦で調子を落としたこともあってか、ドラフト5位となったが、本来であればもっと上位で指名されるべき選手。その打撃力は1年目から通用しそうなものがある。いきなりのレギュラー定着もあり得るかもしれない。

 

白崎選手一塁手二塁手でも書いたとおり、ユーティリティーとしての役割が大きいか。ロドリゲス選手は守備に相当な難があるため、とても三塁は任せられない。2019シーズンに三塁で先発する機会の多かった小島選手は今年は代打や守備固めから出番を待つ展開になりそうだ。

 

遊撃手

本命  安達選手

対抗  大城選手

控えから  宜保選手  太田選手

 

遊撃手争いについて。ここは対象となる選手が少ないので短く。

守備力と実績を考えれば安達選手が本命と見ていい。この選手の守備力はもっと世間の野球ファンに浸透するべきだと思う。打撃も昨年の調子が維持できるようであればレギュラー出場したとしても全く問題ない。機動力の面でも2019シーズンは56試合で10個の盗塁を決めているので、問題ない。ただしこの選手は難病と言われる潰瘍性大腸炎を患っており、シーズンのどこかで離脱する時期があることは間違いない。(もちろんフルで出れれば一番理想的だが)

そうなると、安達選手に対抗できる選手の存在が必要になってくる。

一番手は大城選手だろう。2019シーズンは安達選手の離脱期間に遊撃手としてチームを支えた。守備力に難があるわけでもなく(むしろうまい)、打撃も悪くない。脚の速さもある。内外野を守れるユーティリティ性もある。ただ、この選手は一度も1年間フルで出たことが無い。安達選手を中心に据えながら、いざというときに大城選手が守るというのが理想形か。

宜保選手太田選手は高卒2年目。球団のプロスペクトとしてじっくり育てていくのが理想。だが、安達選手や大城選手の体調次第ではこの二人にもチャンスがある。宜保選手は守備と脚、太田選手は攻守両面で見せるスケールの大きさという長所がある。まずは2軍でその長所を伸ばしながら、出番が来たら爪痕を残していきたい。

 

 

 

外野手

当確  吉田正尚選手 アダム・ジョーンズ選手

有力  宗選手

対抗  西浦選手  中川選手(三塁手争いに敗れた場合のみ) 

控えから  西村選手 佐野選手 後藤選手 杉本選手 小田選手 松井選手

 

外野陣は激戦区。

とはいえ、吉田正尚選手アダム・ジョーンズ選手はよほどのことが無い限り確定だろう。今シーズンの打線の中軸を担うことが確実なこの2人に関しては、何も言うことはない。起用法としては、「3番・左翼手 吉田正尚選手 4番・中堅手(or右翼手)アダム・ジョーンズ選手」といったところだろう。今シーズンのチーム、命運を握っているのはこの2人だ。

そうなると、カギを握るのは残り1枠の争い。

個人的に最有力と思っているのは、西浦選手だった。2019シーズンは1軍の壁に跳ね返されることが多かったが、明徳仕込みの野球IQの高さはチーム屈指。春季キャンプでは昨シーズンですでに証明済みだった守備力・肩の強さはもちろん、打撃面でも成長を見せつけている。逆方向にも力強い打球を飛ばせるところも見せていて、パワーもあることを証明している。ところが2月中盤に右肩の痛みで2軍へ降格。一気に様相が変わってきた。

そんな西浦選手を強く意識しているのが宗選手。2019シーズンは打撃フォームの変更が上手くいかずに開幕から大きく出遅れ。苦しいスタートになってしまったが、後半戦には復調し、1番バッターとして出場する試合が多くなってきた。脚はもちろんのこと、長打力は西浦選手を大きく上回る。この選手が1番として完全に定着することができれば、チームの攻撃力は大きく上がっていくはずだ。

宗選手と三塁手の座を争っている中川選手はこの2人と比べると外野守備力に大きな課題がある。そうなると、中川選手が外野で出場する場合は「宗選手との三塁手の争い敗れた場合」or三塁手にロドリゲス選手や白崎選手が入ることになった場合」だ。前者はともかく、後者の可能性はかなり低いと思われるので、宗選手との争いの結果がチーム編成に大きく影響を与えそうだ。

 

西村選手パンチ力のある打撃と捕手をやっていただけのことはある強肩が大きな武器。脚も速い。継続性に欠ける印象だが、ハマれば一気の定位置奪取もある。

佐野選手は足のスペシャリストになりそうだが、打撃もセンスがある。投手から転向して2,3年で1軍でもそれなりには通用するレベルになっているので、「糸井選手路線」(と勝手に個人的な呼び方で読んでいる)に乗ってくる可能性も無くはないか。ただ、そこまではあと2,3年はかかりそう。

杉本選手後藤選手「球界屈指のイケメン」(重要!)こと小田選手松井選手はもいる。ただ、この4人に関しては継続性がある印象ではないので、好調時に上手く起用していくスタイルのほうが合っていると思う。なので、レギュラー起用は難しいか。

 

 

DH

本命  ロドリゲス選手

対抗  モヤ選手  T-岡田選手

体調によって  吉田正尚選手  アダム・ジョーンズ選手

覚醒待ち  杉本選手

 

最後にDH編。

本命はロドリゲス選手か。2019シーズンは3Aで3割越えの打率と19本の本塁打という結果を残しており、5番起用が有力視されている。変化球への対応が課題だが、アジャストできれば、かなりの戦力になってくれそう。少なくともパワーは間違いなくあるので、「ペーニャ選手2世」の活躍を期待したい。

ただし、ロドリゲス選手が上手くいかなかった場合も(本来は考えたくはないが、念のために)考えておく必要がある。 その場合はモヤ選手T-岡田選手の2人が有力だ。2人のうち一塁手争いに敗れた選手がDH枠に入っていく形になるだろう。(仮に2人とも一塁手争いに敗れた場合は大混戦になる。)

吉田正尚選手アダム・ジョーンズ選手は基本的には守備に就くことになるだろう。ただ、体調次第でDH起用は十分に考えられる。特にジョーンズ選手に関しては西村監督も「年齢も年齢なので休養日を入れながら」と明言しているので、最低でも週1回はDH起用ということが予想される。

そして、杉本選手を「覚醒待ち」として入れた。完全にロマン型の大砲だ。

2019シーズンは51打席に立って51打数8安打(うち4本が本塁打)で打率は,157。もちろん四死球は0。三振は22個なので、アウトの半分以上は三振という、「0か100」の極端な選手。低めに落ちる変化球は全部空振りするくらいの印象で、選球眼は皆無と言っていい。ただし2019シーズンは8安打中1二塁打と4本塁打、キャリア通算では13安打中3二塁打7本塁打というもはや理解不能な数値を叩き出すロマンぶりだ。はまったら相当面白い。ジョーンズ選手の打撃指導もあってか、キャンプ中の紅白戦では右へのクリーンヒット(しかもレアな単打!)も放っており、何か今年は違う姿を見せてくれるかもしれない。

ちなみに杉本選手の理解不能なロマンぶりが分かるのが以下のリンクの動画だ。パ・リーグTVはよくぞ特集してくれたと思う。

 

ttps://www.youtube.com/watch?v=pOcFhGYWBEk

(頭に「h」をつけてご覧ください。)

 

今年こそ得点力不足を解消し、優勝争いを繰り広げたい。

2020型バファローズに大いに期待したい。 

 

 

以上