前回書いたものの続きです
前回の記事はこちらのとおり
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(※ 8月20日、西村徳文前監督が事実上解任、中嶋聡二軍監督が一軍監督代行に就任。選手起用の方針も多少変わってくると思われるが、今回についてはあくまでも「1人の素人ファンの考え」として見ていただければと思います)
前回の記事の最後に、「2番 T-岡田選手」というのを提唱していたが、実はこの案、昨年のオフシーズンにも当ブログで書いている。
証拠と言っては何だが、その記事はこちら。
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なので、決して「思いつきで突然言い出した」という訳ではないということだけは今のうちに言っておきたい。
さて、新しく提案したい打線のカギは「長所を活かすこと」と前回記載した。それに関連して今回は書いていく。
8月26日時点で一軍登録されている野手は17人。この17人について、個人的に思う長所・短所を以下のとおり書いてみる。
(なお、今回は捕手・内野手まで。外野手は第3編で記載します)
捕手
①伏見寅威選手(背番号23)
長所→長打も期待できる打撃能力の高さ、ムードメーカーをこなせる明るさ
短所→捕手としての1軍経験の少なさ
昨年から本格的に捕手としての1軍出場が増えてきている伏見選手。山﨑福也投手登板にはスタメンマスクをかぶるなど、専属捕手的な役割を担っていたが、23日の埼玉西武戦ではアンドリュー・アルバース投手先発の試合でもスタメンマスクをかぶり、好リードを見せていた。今後も軟投派投手登板の時にはスタメンマスクをかぶることが多くなりそう。
そんな伏見選手だが、打撃力は捕手陣の中でトップと言っていい。その力は代打でも結果を残せるほどだ。またムードメーカー的な役割もこなせる明るさも武器。
ただ、代打でも機能するというところやムードメーカー的な役割を担っているので、スタメンというよりはベンチにいてくれると助かるという面もある。
また、若月選手に比べて捕手としての経験値は落ちるところはある。1点勝負の時の守備力ということになるとやはり不安があるか。
②松井雅人選手(背番号33)
長所→ベテランならではの捕手経験値
短所→打撃力の弱さ
今シーズン、一軍に帯同し続ける松井雅人選手。11年目を迎えるだけあって捕手としての経験値はやはり高い。チームが停滞した時には流れを変えるための「第3捕手」が必要になるが、松井選手がその第3捕手としての役割を担っている。
ただ、いかんせん打撃力が低すぎていて、スタメン出場した時にチームとしての打撃力も大きく落ちてしまうのは懸念材料か。
③若月健矢選手(背番号37)
長所→一発が期待できるようになった打撃、「若月アロー」を含めた守備力
短所→とはいえまだ脆さの目立つ打撃
今シーズンすでに3本塁打を放つなど、長打力が増し、少しずつ成長を見せる若月選手。守備力も高く、ここまでは正捕手として出場を続けている。しかしながら今シーズン、伏見選手が山﨑福也投手登板の時にスタメンを確保していた上、最近はアンドリュー・アルバース投手登板の時にもスタメンを張っている。そうなると、若月選手は多くても週4試合の出場となる。さらに、打率も一時期は.300を超えていたが、ついに.240を切るようになってきている。この週4試合の中で結果を残せないと、本格的に伏見選手に正捕手を奪われる可能性が大きくなる。
とはいえ、まだ24歳と若く、そのうえで一軍での出場試合数も500試合に迫っている。(一軍登録選手の中では最も多い)また、現在は落ち込みつつある打撃面だが、強く振り切るスタイルは継続している。ブレずに続けてくれれば、間違いなく2桁本塁打を期待できるセンスとパワーを備えている。もう少し確実性を増してくれれば、バファローズの捕手は今後10年安泰となるので、本当に期待したい。
①安達了一選手(背番号3)
長所→圧倒的な遊撃手としての守備力、何でもできる打撃、走塁力の高さ
短所→体調面、たまにやらかす淡白な打撃
バファローズが誇る「遊撃守備の匠」、「内野守備の要」、「『牛』若丸」こと安達選手。圧倒的な守備力はもちろんのこと、今シーズンは打撃も好調で、.300を超える打率が何よりの証拠だ。盗塁もここまでで5つ決めており、まさしく「走攻守揃った」選手である。チームには他の遊撃手候補の選手もいるが、安達選手に匹敵できる選手はまだいないといっていいだろう。
なので、本当であれば全試合出てほしいところだが、やはり体調面に問題(2016年1月に国指定の潰瘍性大腸炎を発症)があって、それは叶わない。(そもそも国指定の難病を患いながら、あのハイレベルのパフォーマンスを発揮している時点ですでに超人的、異次元なので文句は言えないのだが)
そういったこともあり、安達選手を恒常的に中軸や上位打線に置くようになってしまった場合、週2回で訪れる安達選手欠場の時のダメージがより大きくなってしまうので、いくら打撃が好調の時でも、「7番~9番のどこかで固定」という形にできると、最も良いように感じる。
ちなみに、たまにやる恐ろしく淡白な打撃も欠点ではあるが、必然的に打席数が減る7番~9番の間であれば、その欠点もまだ隠しやすいかと感じている。
②福田周平選手(背番号4)
長所→抜群の選球眼と出塁能力、速球に合わせるセンスの高さ、ハートの強さ
短所→長打力の欠如、やや不安のある守備
気迫あふれるプレースタイルがファンの心をつかむ福田周平選手。開幕時はケガもあって2軍スタートだったが、1軍復帰後はさすがの実力を見せている。四球を多く選べる卓越した選球眼(92打席で13四球≒約7打席で1四球)を武器に出塁率は.400近くを誇り、出塁能力の高さを存分に見せている。また、2019シーズンは30盗塁も決めている走塁センスもある。さらに今シーズンは、速球に合わせるセンスの高さも見せている。西武のリリーフエース・ギャレット投手の速球に合わせてセンター前ヒットを放ったと思えば、守護神・増田投手の速球に対応しタイムリーを放つなどそのセンスの高さがうかがえる。プレースタイルも含めて、福田選手は1番で定着してほしい選手だ。
打撃面で強いて不満をあげるとすれば、長打力の欠如か。ただ、福田選手の場合は出塁能力と走塁センスの高さが武器の選手なので、そこまで大きな問題にはならないだろう。
むしろ問題は守備にある。好プレーも多いが、凡ミスも多い選手で、「それエラーするの!?」というのも多い印象。打撃はほぼ問題ないので、セカンド・サードの守備力を上げていってほしい。
③大城滉二選手(背番号9)
長所→ハイレベルな守備力
短所→柔・剛ともに中途半端感のある打撃
特異なポジショニングと内・外野を問わずに高いレベルのプレーをこなせるポリバレント性を武器に数多くのヒット性の辺りをアウトにする、「新・守備の匠」大城選手。その守備力はチームに欠かせない武器になっている。
ただ、打撃にはかなりの難がある。今シーズン、長打は二塁打1本のみ。長打力はお世辞にもあるとは言えない。であれば出塁能力が高いかと言われると、そうでもない。打率は.200前後を行ったり来たり。四球も決して多いとはいえず(169打席で12四球)、中途半端感が否めない。上位打線に置くには出塁力が弱すぎるし、下位打線に置くにしても意外性がない。代打でも使いづらい。とはいえ、その守備力を考えるとスタメンを外しにくいし、宜保翔選手がケガ明けしてまだ間もない今の状況では調整の意味での二軍降格もしづらい。
本来はこんな低いレベルの打撃力ではないはず。早く復調を。
④山足達也選手(背番号36)
長所→内野全ポジションをこなせる万能性と意外性のある打撃。
短所→攻守ともにレギュラーにするには少し安定感が・・。
今シーズン、開幕直後から1軍に帯同し続けている山足選手。
安達選手が欠場する際のスタメンショートとして出場したり、内野全般の守備固めをこなしたりと、多岐にわたる仕事を担っている。これを可能にするのが内野全ポジションをバランスよく守れる守備力があるからだ。
また、意外性のある打撃も持っている。各球団のエース級の投手からヒット、ホームランを放つこともあり、力はある選手であることは間違いない。
ただ、力はあるがそれを長期間発揮できていないのが現状。スタメン出場が続くと攻守ともに精彩を欠く場面も出てくるなど、レギュラーをつかむにはやや安定感が足りていないか。
⑤中川圭太選手(背番号67)
長所→高いミート力とチャンスでの強さ
短所→「4番」にするにはやや足りない長打力
練習試合での死球の影響からか、開幕から不振が続く中川選手。しかし中嶋監督代行になってから、「2軍での無敵の中川選手」を見ていたこともあり、「4番」で起用される。大きな期待をかけられているのは間違いない。
そんな中川選手、昨年はチャンスでの強さが非常に目立っていた(得点圏打率.360)。本来であれば、チャンスの場面で確実性の高い打撃を見せることができる選手であるので、チャンスが多く回る打順に置いておきたい選手だ。
ただ、やはり「4番」にするにはやや長打力が足りないか。一振りですべてを支配できる「主砲タイプ」というよりも、「ランナーがたまった状態でセンター中心に確実にクリーンヒットを放ち、複数打点を稼ぐタイプ」の選手。4番起用の影響で、今後「一発長打を狙った打撃」をしてしまう可能性があることがやや不安か。
過去には、横浜ベイスターズが誇る天才打者・鈴木尚典選手も4番起用から打撃を崩してしまったという事例がある。打撃に関しては天才的なセンスを誇る中川選手もそういったことになる可能性もある。(しかもただでさえ、現在打撃不振中)
できれば4番ではなく、5番ないし6番で起用してほしい選手だ。
第3編に続く。